【マギレコ二次創作小説】魔叙事詩カグラ・マギカ 4-6 電波塔の麓では

環うい、里見灯花、柊ねむの3人によって黒いオーラを纏っていた神浜の魔法少女達は正気を取り戻した。

しかし、正気に戻ったところで目に光が宿っている魔法少女など、誰1人いなかった。

「いやぁあああああああ!」

「お父さん、お母さん、返事してよ!」

「この子達を、私が、この手で」

正気に戻っても、ドッペルを出しながら人を襲った記憶は残っていた。
多くの魔法少女が嘆き、悲しんでいた。
しかし多くの魔法少女の心の奥まで刻まれたヒトへの負の感情は、ヒトを殺すことへの躊躇を薄め、その変化に違和感を与えていなかった。

 

 

私の持つ槍についた赤い液体。

どうやら私も、人を殺してしまったようね。

やってしまった後悔を抱くことなく、わたしは電波塔の頂上に目を向けた。

いろはやみんなをおかしくしてしまった日継カレン達を、倒さなければいけない。

その考えが真っ先に頭に浮かんだ。

「他のみんなは」

周りを見渡すとダルそうなフェリシアを見つけた。

「やちよ、お、俺」

「フェリシア、大丈夫、ではないわよね」

「やちよ、ここにいた!」

鶴乃は二葉さんと一緒だった。

でも、二葉さんの様子は少しおかしかった。

「さなちゃん、人殺しは後で早くいろはちゃんのところへ行かないと」

「そうですね。いろはさんも人を殺したがってたし、一緒の方が楽しいですよね」

口には出していないけれど、わたしも人殺しを躊躇する気持ちはなくなっていた。
人を殺してはいけない理由が、もう思い浮かばない私は二葉さんの発言に拒否反応を起こすことはなく、むしろ歓迎しようとしている気持ちがあった。

前から黒いオーラを纏った子は人殺しを躊躇しなくなるとは聞いていたけど、本当だったのね。

「さて、みんな揃ったし、いろはを助けるために電波塔へ向かいましょ」

電波塔へ向かう道中には生きている人の姿がなかった。
ヒトであった肉塊自体も少なく、異臭といえば肉が焦げたような匂いしか漂っていなかった。
この騒動が治まった後は、この肉塊の処分方法も考えないといけないわね。

顔を上げると空は曇っていて、光は電波塔の上で輝く球体くらいしか見つけられなかった。
果たして今は昼間になっているのか、それとも夜なのか。今どの時間帯に位置するのかも知ることができなかった。
もはやこの神浜は、魔女の結界と同じ状況なのかもしれない。

中央区へと足を踏み入れると、電波塔の麓では既に誰かが戦っていた。

「もう既に誰かが戦ってる?」

「でもあの首長竜、見たことあるぞ」

「ピリカさんの呼び出してたやつね。しばらく観察してみましょう。あの生物の情報が足りなすぎるわ」

私たちは瓦礫に隠れ、首長竜に立ち向かう魔法少女達を観察した。

大きな金棒を持った魔法少女が首長竜へ武器を叩きつけようとしても液状化して避ける首長竜。

炎をいくら浴びても湯気が上がるばかりで首長竜の形が崩れることもなかった。

魔法少女会議の際に独断行動を取ると言っていた二木市の魔法少女達は、全く歯が立っていなかった。

「負傷した子はいったん下がりなさい!さくや、退避する子の援護をして」

「三女さん、あんた頭がキレるんだからなんか思いつかないのか」
「浮かんでたらとっくにやってるよ。こういうバトルなららんかの方が攻略法見出せるんじゃないの?」
「わかってたらとっくに倒せてるっての!」

「ええい!お前らどけろ!樹里様の超火力で蒸発させてやる」

二木市の魔法少女達が首長竜から離れて、樹里と呼ばれる魔法少女が首長竜を覆い隠すほどの炎を放った。

炎の中で首長竜はうごめき、大きな魔力反応を感じた頃には首長竜がいたところから大波が発生した。

その大波は二木市の魔法少女達を呑み込み、水圧に耐えられる魔法少女がいるわけもなく、みんな瓦礫に打ち付けられて倒れてしまった。

「やちよ、あの首長竜凍らせることはできないのかな」

「氷を扱える子に覚えはないわね。このあたりにも凍らせる方法はなさそうだし」

「じゃあ、あの首長竜は彼女達に任せて、私たちは塔を登っちゃうってのはどう?」

「そうやったらどうなるかも含めて静観しているのよ。あの首長竜の感知能力が普通の生き物と同じと思っちゃいけないわ

「おい、誰か来たぞ」

フェリシアの言葉を聞いて、戦場を再び見ると、首長竜がいる反対側から欄という名前の魔法少女とその仲間達は黒羽根たちが使っていた鎖を駆使して塔へ登ろうとしていた。

そんな彼女たちが塔を登ろうとすると、塔全体に電撃が走った。

そして声が聞こえた。

[視覚外から入ろうという小細工、我らの前では無意味と知れ]

その後欄とその仲間達には落雷が襲い、皆塔から離れていった。

「あら、ダメなのか」

「こうなったら上空から降りる以外方法が浮かばないわね」

「んあ?あの生き物ぶっ倒すって考えはないのかよ」

「倒し方がわかれば苦労しないわ。方法が浮かばないから倒さなくても塔の上へ行く方法を探しているんじゃない」

前方の状況にしか注目していない中、後方の瓦礫の上から大きな魔力の反応を感じた。

振り向くとそこには手鏡を巨大化させて魔力のレーザー砲を撃とうとする綾野梨花の姿があった。

「いっけぇーーーーー!!」

放たれたレーザー砲は中央塔へ命中し、そのまま溶けて崩れ落ちると思われた。

しかしレーザー砲は鉄塊でできた障壁に阻まれて塔本体へは届かなかった。

綾野梨花がいた場所へ首長竜の周りに現れた雷槍が飛んでいき、反応できなかった彼女を五十鈴れんが助ける様子まで確認できた。

中央塔は首長竜だけではなく、紗良シオリのギミックにも守られていた。

「あの生物を倒せても、いくらでも防ぎようがあるってことね」

「打つ手なしかよ!」

そう、私たちにはできることがなかった。

いろは、あなたは塔の上でどういう状態になっているの?

 

 

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【マギレコ二次創作小説】魔叙事詩カグラ・マギカ 4-5 イライケレン

環いろはと鹿目まどかを助けたのは、私との接触を避けた魔法少女達がきっかけだった。

たった一つの街でも、縁がなければ出会えなかった魔法少女なんてたくさんいるだろう。

とはいえ、たまたま出会えなかった魔法少女がピンポイントにここまで大役揃いだという偶然があるだろうか。

予想もできないような奇跡を目の前で二つも目撃できたのは、その偶然のおかげかもしれないが。

目の前で起きた一つ目の奇跡は、3人の魔法少女によって行われた全魔法少女の縁を切っていくという壮大な光景。
夏目かこも、あの三人も縁を認識できるような能力は元々持っていなかったはず。知らないだけで、私以外に縁を視認できる存在が彼女たちへ縁を切る方法を伝えたとしか思えない。

とはいえ、魔法少女達の暴走が解かれようが悪夢を刻み込んだ時点ですでに目標は達成している。

もう一つの奇跡は、縁を切らなくとも黒いオーラが解除されて目の前に現れた見滝原の魔法少女達。

あの結界の中で何が起きたのかは知らないが、私たちの計画に狂いはない。

「驚いたよ、この一時で神浜にいる魔法少女が皆正気に戻るなんて誰が予想できたか。

さて、このまま待てば自動浄化システムが世界へと広がるのは必然だ」

「でも、黙ってる気はないんでしょう、あんたたち」

「まあ目的のことだけ考えると、あなたたちの邪魔をする必要はないよね。
でも確認しないといけないことがあるんだよー」

「いいよ、答えられることなら返事をしよう」

「大昔の人物、聖女ワルプルガを蘇らせたとして、そこにいるワルプルガってただの少女だよね。気になるのは記憶をどこまで持った状態で蘇るかだよね。そこらへんはちゃんと計算してるかにゃぁ」

「里見灯花が指摘した通り、故人を蘇らせると所持している記憶が一体いつからいつまでのものが残っているかなんて保証はされていない。
もしかしたら、空っぽの赤子同然で蘇るかもしれない」

「でも、シオリがこれまでの歴史をワルプルガへインプットするから少なくとも言葉が理解できる状態で復活するから安心しなさい」

「それは、誰目線の歴史と記憶をインプットするのですか」

「かこさん、それは勿論、”魔法少女”の目線でだよ」

「あなたたちの魔法少女目線というのは偏った思考です。ヒトは愚かであると、そんな歴史と記憶を教え込むということですよね」

「間違いではないでしょう?」

「それは違うよ!」

否定的な声をあげたのは環ういだった。

そういえば彼女へは悪夢を共有していなかったか。

「うい・・・」

「だって、おかしいよ。

みんなの生活を守るために、私達は魔女と戦っていたんだよね。人の中にはひどいことをする人もいるかもだけど、でも、全員ではないから。
私は、それはダメだと思う」

「と、妹は言っているが姉としての意見はどうかな?」

環姉妹は目を合わせ、何かが通じ合ったかのように姉の方はうなづいた。

「ういがそう考えるなら、私もカレンさんたちのやり方に抵抗します」

「そうか、妹を優先したか」

「お姉さまとういがそういうことなら、私も抵抗しちゃおうかな?
願いを叶えさせるならばワルプルガが誰の手元にいてもおかしくないでしょ?」

「私はまどかを苦しめたあなたたちを許さない。だからあなたたちには抗うわ」

各々の意思表示が行われた後、ピリカが一歩前に出てイペタムを振り下ろした。

「余計な争いはお勧めしません。
抵抗するようであれば、四肢を十分に動かせなくなることを覚悟しておいてください」

皆が攻撃態勢になっている中、夏目かこ達は武器を構えていなかった。

「夏目かこ、あなた達はどうする?」

「私たちにとっては争う理由がありません。遠くから静観させてもらいます」

「そうか、でもお前への仕置きが後で待っていると覚えておくんだな」

私は糸状の扇を取り出し、環いろは達にその先を向けた。

[シオリ、ピリカ。深追いも無理もするんじゃないよ。全てを見届けるまでは死ねないからね]

[何を今更。ワルプルガが願いを叶えた時点で袋叩きに会う覚悟くらいできてるってるの。神浜の外へでたがるやつもほとんどいないし、戦う分には問題ないよ]

[大丈夫、抑える]

[いいだろう]

そう、死ぬにはまだ早い。

せめて自動浄化システムが広がるまでは。

「さあ、お前達の希望を輝かせてみせろ!」

 

最初に仕掛けてきたのは見滝原の魔法少女達だった。

美樹さやかと佐倉杏子は真っ先に矢先をシオリへ向けていた。

シオリは周囲に浮かぶ鉄塊を雷の力を使って2人の進撃を遮ろうとするが、軽やかにかわしてスピードが落ちる気配がない。

こちらも行く手を妨害しようとしたが、こちらはこちらで環姉妹と元マギウスの2人が襲いかかってきていた。

[シオリの援護に集中して!]

そう言ってピリカは環ういへ斬りかかった。

「ならば容易い」

私は糸を放って美樹さやかと佐倉杏子の足と武器を持つ手を貫いた

「2人とも!」

巴マミは複数のマスケット銃を召喚して私たちに向けて一斉発射してきた。

糸の壁を3重に形成し、2層までは貫かれたものの、一発たりとも3層目は突き破れずに銃弾は速度を失ってその場に転がった。

その後追撃で鹿目まどかと暁美ほむらが弓で壁を攻撃し、糸の壁が目の前から消えた。

シオリが電車のレールを2本宙に浮かせて、電気を帯びたまま2本のレールは美樹さやかと佐倉杏子に向けて飛んでいった。

しかし間一髪で銀髪の魔法少女がドッペルと思われる者で駆け抜けて2人を救出したため血飛沫が広がることはなかった。

間髪入れず、巴マミは巨大なマスケット銃を生成し、こちらへ銃口を向けた。

「ティロ・フィナーレ!」

「したっけ勝てるかい!」

放たれたときの風圧は凄まじいものだった。

シオリは銃弾が放たれる直前に何か聖遺物を発動したらしく、突き刺さったレール2本には冷気が纏われ、銃弾に向けて傾斜を向けるとレールは円形に歪みながらも銃弾はレールを添うように空中へ打ち上がり、花火のように光が空中に広がった。

「ティロ・フィナーレが防がれた?!」

「超電導ってわかるかな?接触起爆式にすることをお勧めするよ」

そう言ってシオリはガードレールを二枚ごとにぶつけ合い、合計四門のお手製レールガンを作り出した。

「防げるか?防げるほどの奇跡が、あんた達にはあるか!」

そう言ってシオリは一斉にレールの間にある鉄塊を冷気を纏ったことで速度を増して放たれた。

いつ放たれたかわからないスピードで4発だけではなく、すぐに鉄塊が装填されて4門から合計5回も斉射が行われた。

しかし足場が崩れることはなく、土煙が晴れると暁美ほむらが見たこともない時空の裂け目のようなものを展開させて鉄塊を別の空間に移動させてしまったようだ。

「魔力の力が会ったときよりも強い。時間を止める魔法はどうした?」

「あなたたちには関係ない!」

そう言って一矢放ったもの、シオリは帯で軽くあしらった。

「まああの中で何があったかは知らないけど、ドキドキさせてくれるじゃないの!

環ういへ斬りかかったピリカはなにか話しかけていた。

「あなたの一言がここまで不毛な戦いを生み出した。言葉の重みを知りなさい!」

「ピリカさん、どうして」

環ういは凧のようなものを呼び出してイペタムを押しとどめていた

「自動浄化システムが広がってからでも良かったはず。なのに!」

「ダメだと思ったから、人を不幸にさせちゃいけないから」

「その人は私たちを汚れさせるというのに!」

「うい!」

環いろはがボウガンをピリカへ数発放ち、ピリカは環ういから離れた。

そんなピリカへ里見灯花は炎を放ち、柊ねむは光る紙切れを飛ばしてきた。

いずれもピリカは一振りのなぎ払いで消滅させてしまい、瞬時に環いろはの懐に飛び込んで脇腹から思いっきり斬り上げた。

環いろはの腹からは致死量の血が流れ出し、他の3人は絶望の眼差しだった。

「ここでは、終われない!」

環いろははドッペルを纏って致死量の血は包帯に包まれて血の流出は止まっていた。

「お姉さま、その姿は?!」

「穢れを纏うならば、何人たりとも私を超えることはできません。超えたいならば、輝かしい希望を携えなさい!」

イペタムは穢れに強く、さらには相手の希望を奪う。

魔女だろうと、魔法少女だろうとイペタムを持ったピリカを超えることはできないだろう。

環いろはは包帯を飛ばしてピリカを拘束しようとした。
しかし包帯は金属音と共に切られていき、ピリカは再び環いろはの懐に潜り込んだ。
包帯がピリカの後ろに広がり、抱擁するかのようにその包帯はピリカと環いろはを包もうとした。

包帯に囲まれた空間の中で環いろははナイフを取り出してピリカの心臓を一突きしようとしたものの、リーチはイペタムの方が長かった。

再び斬り付けられた環いろははその場に膝をつき、ピリカは再び環ういへ襲い掛かった。

しかし次は元マギウスの2人が環ういの前に出てピリカの斬撃を喰らった。

するとすぐに2人はドッペルを発動し、ピリカへドッペルの目が付いた腕と流星群が襲い掛かった。

柊ねむのドッペルは退けたものの、里見灯花が放った流星群は一振りで対処できる規模ではなかった。

そこへシオリは鉄板を壁とし、私がそれを糸でつなぎ合わせて大きな盾がピリカの前へ形成された

流星群はピリカへも、復活を待つワルプルガへも届かなかった。

ドッペルを放った2人は疲労が襲ってきたのかその場に倒れこんでしまった。

その時、私たちに襲いかかってきていた魔法少女皆が体が重たくなったかのように動きが鈍くなっていた。

それもそのはず。

 

シオリの一撃が不発に終わった後、私は糸で扇を形作り、鹿目まどかと暁美ほむらへ襲い掛かっていた。

「その力、別世界とのつながりが見える。一体どんなカラクリを使った」

「あなたに答える必要はない!」

至近距離で撃たれる矢を避けながら私はステップを刻んだ。美樹さやか達3人からも追撃を受けたものの、避けるのは容易い。

仕上げのステップを踏むと同時に、わたしはピリカの方へ応戦した。

舞が完結すると周囲の魔法少女には疲労感が訪れ、私たちには高揚感がもたらされた。

ピリカはたった1人立っていた環ういへ斬撃を飛ばし、それを受けた環ういは倒れ込んでしまった。

私は膝をつく見滝原の魔法少女達へ糸を飛ばし、四肢を突き刺して使えないようにした。

「気は済んだか?まだ足りないなら、ワルプルガが目覚めるまで付き合ってやるぞ」

「強さが、違いすぎる・・・」

「調整も受けていないのに、どうしてこうもあしらわれるの。わからない」

戦おうとする魔法少女は現れなかった。

「それじゃあ、大人しくそこで倒れててもらおうk」

急に遠方の方から一発の銃弾が飛んできた。

糸の剣で弾けたものの、崩れていないビルからスナイピングできる魔法少女は1人くらいしか心当たりがない。

「三重崎のやつか」

銃弾が飛んできた方向には確かに崩れていないビルがあり、そこには確かにスコープの光が見えた。

「コロス、殺す殺すこrosう!

日継カレン、お前だけは!」

遠くからでも分かる殺意を感じていると、塔の麓が騒がしくなってきた。

「カレン、下の魔法少女達が動き出したみたい」

「次から次へと、もう少しだけおとなしくしてくれないかね。ピリカは大丈夫か」

「大丈夫、カムイだけで抑えられる」

「そうか。でも、思ったより復帰が早いな」

街を襲った疲労感から解かれた魔法少女達が動き始めていた。

己の行った行為に嘆き悲しむ者

狂って人を殺す快感に目覚めた者

そして、私たちに殺意を剥き出す者

やがて神浜市にいる魔法少女達は、種類の違う”穢れ”を携えて中央区へ注目を集めていくのであった。

 

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【原神(genshin impact)】神の目をもらえた原因と命の星座まとめ

ゲーム「原神」の世界 テイワットでは元素を使用できる神の目というものが存在します。

 

神の目とは

神から認められた者に与えられる外付けの魔力器官とされています。人間の身で元素力を扱えるのは神の目を持っているからこそできることであり、元素力を感知できるようにもなります。
神の目を与えられた者は神になる資格を持っていると同意義であり、その者たちを「原神」と呼びます。

 

神の目は神から与えられるものという大雑把な認識ですが、「神」とは実際には誰のことを指しているのか、そして神の目を人間へ与える目的は存在するのか。

このページでは「原神」達の神の目を与えられた原因、与えられた星座の意味を纏め、神の目とは本当はどのようなものなのかを解明していきます。

神の目を得るとことで特別な力を与えられたという事例が稀であるため、能力調査は止めました。ついでに神の目と同時に得られる命の星座について注目していこうと思います。

まずは調査した情報をまとめていきます。

※注意
キャラクターストーリーはあおソラいろのデータで明らかとなった、手に入れたキャラの情報しか扱いません。
他人によって公表されているストーリー、ストーリー内容が提供されてもこのページへ反映しませんのでご了承ください。
そのため、未入手のキャラは入手するまで解析しません。

なお、別世界(ゲーム)とのコラボキャラについては調査及び換算を実施しません

 

実装キャラ総数:45 (2022/2/21時点)

神の目(風)所持者:6

神の目(岩)所持者:7

神の目(雷)所持者:8

神の目(草)所持者:0

神の目(水)所持者:5

神の目(炎)所持者:10

神の目(氷)所持者:10

 

 

モンド地方(風神バルバトスの管轄)

・ウェンティ[Venti]

神の目:なし(風神の心所持者)
命ノ星座:歌仙座
神の心を得たきっかけ:2600年前に精霊から風神へ昇格し、2000年前に俗世の七執政となったこと

元精霊であるウェンティは友人であったライアーを奏でる少年のためにデカラビアンという魔神と戦います。自分が神の座に就きたいという欲求はこれっぽっちもなく、後にモンドを作る民たちには自由に暮らせるための環境を提供しただけで政治等には干渉しないようにします。
とはいえ、魔神戦争が終わる2000年前までも、カーンルイアが滅亡したころの500年前も、モンドに危機が訪れるようなことがあれば秘かに現世へ降りて秘かに問題を解決していました。歴史が詩として残りやすいモンドではそういった現世への干渉がバルバトスの加護として崇められることがよくあります。
神の心や神の目がなくとも、もともと神格級の力を扱えるため神の目の存在意義が高いとは感じていないようです。神の目に無頓着なことから、俗世の七執政を俗世の七執政として任命した存在がいて、かつ、神の目を人間へ提供して原神たらしめる存在が他にいるということです。
ウェンティは時々天上の島を話題に出しますが、そこに本当の神が存在しているのかもしれません。
ちなみに神の目を持たなくても元素が扱え、星座が与えられている者は、自分自身の姿が星座になるようです。

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・ディルック[Diluc]

神の目:炎
命ノ星座:夜梟座
神の目を得た原因:父の願いを叶えるため、モンドの騎士となるよう熱意を注いだ

神の目の入手時期は明確になっておらず、ディルックが騎士団をやめる4年前の時点ではすでに神の目を持っていたということしか明確ではありません。
神の目を手に入れたことは、父と自分の理想が神に認められたという記載があることから、騎士団に入隊できた頃が神の目を手に入れた時期というのが有力でしょう。
神がディルックへ神の目を与えたのは、父の願いを胸にモンドを守る存在となりたいという熱意に応えたからでしょう。
しかしディルックは騎士団への熱意と共に一度は神の目を手放しています。現在は神の目を所持して行動してはいるものの、神が期待した時とは命ノ星座の意味合いが変わっています。富の象徴ではなく、闇夜の見張りと孤独な守護を象徴するようになっています。

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・ジン[Jean]

神の目:風
命ノ星座:不明
神の目を得た原因:未所持のため不明

※友好度6に到達していないため調査不能

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・バーバラ[Barbara]

神の目:水
命ノ星座:金杯座
神の目を得た原因:子どもを看病するために歌を歌い続け、歌を聞いた子どもは元気になった

姉と比べて秀でた能力がない中、他人を助けたいという信念をもって活動した結果、神の目を与えられています。アイドルのような活動を始めたのはアリスから「アイドル」という言葉を教えてもらってからです。
現在は神の目があるおかげか、心だけでなく体まで癒す歌へと変わっています。
神がバーバラへ神の目を与えたのは「他人を助けたい」という穢れなき正義を認めた結果だからだと考えられます。

金杯は重要な行事に使用される縁起の良いものとされています。命ノ星座にもそのままの意味が当てはまるのかは分かりませんが、そのままが当てはまるのであればバーバラは縁起の良い存在ということになるでしょう。

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・ロサリア[Rosaria]

神の目:氷
命ノ星座:荊冠座
神の目を得た原因:自分を拾った盗賊の老人を殺した

盗賊に育てられたロサリアは生まれた頃から盗賊団の中にいたのではなく、盗賊が襲った村から拾われてそのまま育てられました。
人の殺し方は教えられたもののほぼ雑用係のような生活を送っていました。
そんな生活を送っていたある日、ロサリアは逃走を試みます。結局は自分を拾った老人に連れ戻されてしまいますが、老人から「俺を殺せばここから逃げられる」と勝負を挑まれてそのまま老人を殺してしまいます。この後にロサリアのもとへ神の目が出現します。
おそらく神は、ロサリアが罪を背負いながら生きていく覚悟を認めて神の目を与えたのでしょう。
その盗賊団が西風騎士団に壊滅させられた後はファルカの指示で協会に所属して生活するようになります。
残念ながらシスターでありながら背徳的な罪を重ね続けていますが、裏の仕事を行うことでモンドに貢献しようとしています。

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・アンバー[Amber]

神の目:炎
命ノ星座:小兎座
神の目を得た原因:誰かの導きを待つのではなく、自分が勇気を持つ鳥となり、空へ羽ばたくべきだと気づいたこと

祖父が行方不明となった後にアンバーは偵察騎士になりました。
最初のうちは一人前な偵察騎士になろうと先輩たちに助けられながら経験を積んでいきました。そんな中でアンバーは祖父の行き先を突き止めたいと願っていました。
しかし祖父の行方を突き止めることはできず、アンバーにはモンドを守りたいという祖父の願いしか残りませんでした。
そんな祖父の背中を追うだけの偵察騎士だったアンバーは「風、勇気と翼」という本と出会ったことをきっかけに自分なりの優秀な偵察騎士を目指すべきだと悟ります。
そんな偵察騎士に対する情熱を感じ取ったのか、神はアンバーへ神の目を与えます。
神の目が与えられたタイミングを見るに、神はアンバーへ目はつけていたものの、大事なことに気付くまで待っていたのかもしれません。

小兎座は、イメージ通りすばしっこいという解釈でよいでしょう。

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・リサ[Lisa]

神の目:雷
命ノ星座:砂時計座
神の目を得た原因:魔導を探求するために実際に元素を行使してみたいと思った瞬間

リサは神の目を手に入れる前から学問については才能ある人物でした。そんなリサは第三者から見ればあっさりと神に認められて神の目を手にして元素についての知見を深めます。
そんな中、リサは神の目が世界のバランスを壊してしまうような恐ろしいものだと認識してしまいます。神の目を追及することは、深淵を覗きに行くことに等しいと。
リサは深淵を覗くような行為である学問の探求をほどほどにし、なるべく真剣に行動しないよう心がけるようになります。
神はリサの学問に対する底知れない探求力に期待して神の目を与えたのだと思いますが、リサの行動は神の思惑から大きく外れる結果となったのです。

ほどほどに頑張るという精神は、命ノ星座にもあらわれています。

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・クレー[Klee]

神の目:炎
命ノ星座:四つ葉座
神の目を得た原因:初めて作った爆弾で小屋を吹き飛ばした

今では爆発に執着しているクレーですが、爆弾作りの初歩的なことを教えた人物は母親であるアリスです。爆弾作りに興味を持ったクレーは神の目を手に入れる前から爆発へのこだわりを持っていました。神の目を持った後からはそのこだわりがヒートアップしていき、爆発へのこだわりも強くなっています。
神がクレーへ神の目を与えたのは爆発によって生み出される灰塵を何度見ようとも、爆発へのこだわりを捨てないだろうと判断したからだと考えられます。
そして神はクレーへ幸運属性を与えてしまい、クレーへ爆弾の探求に懲りる機会を与えないようにしています。
ちなみにクレーの種族はエルフで、人よりも寿命が長いということが判明しています。

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・エウルア[Eula]

神の目:氷
命ノ星座:波沫座
神の目を得た原因:アンバーの祖父と出会い、自分だけの復讐の道を見出した瞬間

エウルアはモンドで人々を苦しめた貴族のうちの一つ、ローレンス家の出身です。ローレンス家は大昔に祭礼の弓を所持する時と風の民を祭る一族の一つでしたが、そんな歴史よりも国民を苦しめた一族という印象が根強くもたれてしまいました。
そのおかげでエウルアはモンドの人々から悪者として扱われています。
そんな中、エウルアは西風騎士団へ入隊してモンドのために行動しています。
きっと騎士団へ入るきっかけは、アンバーの祖父へと弟子入りして自分らしい復讐の道を見出したからでしょう。神はエウルアが見出した道を評価して神の目を与えたのでしょう。

波沫は波が砕けた後、周囲に飛ぶ水滴のことです。星座は王冠を呑み込む波を表していて、どうやら波沫には飲み込まれる王冠が映っているようです。
命ノ星座には、一族の考えには囚われないエウルアの在り方が反映されているのかもしれません。

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・ノエル[Noelle]

神の目:岩
命ノ星座:心護座
神の目を得た原因:7回目の騎士選抜試験で落選したかと思われたが、ジンに認められて騎士団のメイドとなった

ノエルは騎士団へ入るために努力を惜しみませんでした。何度落選しようと妥協せずに騎士団へ入団するために勉学や礼儀を学び続けました。
まだ正式な騎士団員とはなっていませんが、騎士団の近くで誰かのために役立つことが彼女の喜びとなっています。
神がノエルへ神の目を与えたのは誰かのために力を尽くすという勤労の精神を認めた結果だと考えられます。

護心は命あるものを守護しようと念じることを意味し、いろんな人を助けたいと日々考えているノエルにぴったりな星座となっています。ちなみに星座に描かれている模様はバラです。ノエルにとってバラは、機密情報を漏らさないようにという戒めがこもった存在です。

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・アルベド[Albedo]

神の目:岩
命ノ星座:白亜の申し子座
神の目を得た原因:白亜の申し子という称号を得た後に実験を行っていた

カーンルイアにいたレインドットという人物が生み出した創造物の一体であるアルベドはレインドットから様々な知識を与えられてきました。
その知識を得ようという原動力は、「師匠から見捨てられたくない」という想いです。外部からは探求心の強い天才と認識されがちですが、その思考の中心には必ずレインドットがかかわっています。
そんなレインドットに見捨てられたくないという強い思いに神が答え、神の目が与えられたと考えられます。
アルベドは人としての誕生過程を経ていない存在ですが神の目をもらうことができました。どうやら神が認めた生物と認識できる存在であれば神の目を得ることができるようです。

命ノ星座にも反映されている白亜の申し子はレインドットが見習いの卒業という意味を込めてアルベドへ与えた称号です。その称号がそのまま星座に反映されたということは、その称号自体がアルベドを表すものなのでしょう。

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・スクロース[Sucrose]

神の目:風
命ノ星座:フラスコ座
神の目を得た原因:159回目の蒲公英の種を使った実験を行った

スクロースが生物錬金を探求する目的は、仙境の創造とそれに伴う友人たちの帰還です。昔に絵本で見た仙境の生物を想像しようと現存の生物を錬金術で改造して新たな可能性をスクロースは見つけ出そうとしています。
そんな小さな世界を想像しようという熱心な努力に答えてか、神はスクロースへ神の目を与えます。
スクロースは神の目を与えられたことで、元素を使用した生物の創造という新たな道を開くことになりますが、安定した生物の創造は難しいようです。

命ノ星座には薬品が入ったフラスコ瓶が描かれています。多くの実験を行うスクロースにとっては欠かせない道具ですが、実験好きなスクロースを表すには秤等のもっとましなものがあった気はするが。

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・フィッシュル[Fischl]

神の目:雷
命ノ星座:幻ノ鴉座
神の目を得た原因:心の支えとなっていた『フィッシュル皇女物語』に影響されて妄想の日々が続く中、周りの人間だけではなく、両親にまで妄想から覚めるよう言われて心が折れそうになった

冒険者である両親と一緒にいる時間が少なかったフィッシュルは『フィッシュル皇女物語』で寂しさを紛らわしているうちに物語に出てくる皇女として妄想を膨らますようになっていきました。
現在もその妄想の中で生きながら、周りの人間を戸惑わせながらも冒険者として活躍しています。
神がフィッシュルへ神の目を与えたのは、彼女の「夢から覚めたくない」という永遠を願う想いに答えたからかもしれません。

命ノ星座には幻ノ鴉と名付けられていますが、これはオズのことです。これではオズを表すだけの星座として見えてしまいますが、オズはフィッシュルの願いから生まれた存在です。オズにはフィッシュルの願いが反映されていて、そのオズが描かれた星座もまた、フィッシュルの願いが込められています。

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・ベネット[Bennett]

神の目:炎
命ノ星座:岐路座
神の目を得た原因:冒険中に致命傷を負いながらも終点へたどり着いた

生まれた頃から不幸体質であるベネットは、拾ってくれたオヤジ達の影響で強く冒険にあこがれます。
しかし不幸体質のせいか冒険仲間に恵まれず、オヤジ達の世話もしなくちゃいけなかったりと自分の望むような冒険はなかなか行えないでいました。
いざ冒険に出てみると不幸体質が災いし、普通の遺跡も難攻不落な遺跡のような難易度で襲い掛かるようになります。そんなベネットは仲間が冒険を切り上げようとしない限りお宝があるであろう終点を目指します。
終点を目指そうとしたある日、ベネットは致命傷を負います。
終点についたはいいもののなにもなく、ベネットは限界を迎えて気を失ってしまいます。
どんな不幸が待ち構えていようとも冒険を終点までやり遂げようという情熱に神は答えて、ベネットへ神の目を与え、ベネットは意識を取り戻します。
神の目が与えられてもベネットには必ず不運の結末となる岐路が開拓されていますが、本人は変わらずめげずに冒険を続けています。

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・ディオナ[Diona]

神の目:氷
命ノ星座:子猫座(英語表記はFelesとなっていてラテン語で猫を意味する)
神の目を得た原因:大雨の中、猟から帰ってこない父を助けに行ったこと

カッツェレイン一族という猫を擬人化したような姿のディオナは神の目以外の恩恵も受けています。それは、清泉町にいたとされる泉の精霊から送られた「作ったお酒が必ずおいしくなる」という力です。
この能力のおかげでディオナの”かっこいい父”への渇望が増幅することとなります。
この”かっこいい父”への強すぎる渇望に答えて、神の目が与えられたと考えられます。

命ノ星座はカッツェレイン一族の子どもを表す子猫座となっています。
カッツェレイン一族の子どもなんてたくさんいる気がしますが、もしかしたらカッツェレイン一族、絶滅危惧の一族なのでは。

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・レザー[Razor]

神の目:雷
命ノ星座:狼座
神の目を得た原因:狼の仲間がアビスの魔術師に全滅させられた時

レザーは神の目を持っていない時、アビスの魔術師へ手出しする手段がありませんでした。仲間である狼たちが目の前で殺されていく様子しか見ることができなかったレザーは「ルピカを守れるほどの、目の前の敵へ復讐できる力が欲しい」と願いました。
そんな願いにこたえてか、神はレザーへ神の目を与えました。

雷神は永遠を象徴するとされていますが、神の目を与えられた際に大きかった想いとしては復讐です。その後、レザーの想いはルピカを守り続けたいという想いで活動していますが、そんな未来を予見して雷元素の神の目を与えたのだとしたら神は神の目を与える前からレザーに目をつけていたのかもしれません。
例え狼に育てられた、人間だったとしても。

命ノ星座は狼に育てられたということで狼座です。

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璃月地方(岩神モラクスの管轄)

・鍾離[Zhongli]

神の目:なし(岩神の心所持者)
命ノ星座:岩王帝君座
神の心を得た経緯:魔神戦争が終結した2000年前に魔神から人類を導く神の座へ昇格した

俗世の神として長い間存在し続けた鍾離はウェンティ同様に神の目が無くても自身が司る元素を操ることができます。
神の心というのは神の座について人類を導くという立場になったため与えられた力であり、誰からどのように与えられたものなのかは言及されていません。
神の心を手放す=神の座から降りるという関係を鍾離が見せていたため、神の心を所持していることは、人類を導く立場として居続けなければならないという呪縛であるとも考えられます。

神の目を「ある意味神との契約だ」と解釈する鍾離が与えられる本人と会話もせず神の目を一方的に与えるとは考えにくいため、神の目を与える存在は俗世の七執政ではないと考えることができます。

鍾離の命ノ星座は長い歴史の間生き残り続けた神というだけあり、岩元素のもとになったかのような星の並びになっています。もしかしたらテイワットへ岩元素という概念を生み出した存在なのかもしれませんが。

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・凝光[Ningguang]

神の目:岩
命ノ星座:璣衡儀座
神の目を得た原因:抜け殻となった神の目を売りさばこうとした

凝光は生まれた頃から璃月七星となるほどの富は持ち合わせておらず、先祖代々重要な技術を守り続ける立場でもなく、ただの商売人でした。
そんな彼女が神の目の抜け殻を手にした時、商機を見出してこれまでにないほど張り切りました。しかしながら、凝光の商売熱心な姿勢を見た岩神が所持者不明の神の目を「凝光のもの」と定めてしまったので凝光本人はガッカリしました。
しかしその後は商機を逃さず富を蓄えたことで「天権」の座へと到達します。

璣衡儀は筒のようなものを覗いて天体観測を行うための回転する機械のことですが、ほかに北斗七星を示す言葉でもあります。
きっと璃月七星にあやかって北斗七星を示すものが星座として選ばれたのでしょう。ということは、星座を選定した神は北斗七星を知る存在ということに・・・。

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・刻晴[Keqing]

神の目:雷
命ノ星座:紫金鍾重座
神の目を得た原因:神に頼らなくてもよい璃月にしようと努力していた

神の目を持つ者の中で神の目を鍋の中で煮たり、一時的に手放すといった粗末な扱いをする者がいる中、刻晴は神の目を燃やしたり、砕こうとしたりとテイワットの中でも上位に位置するほど神の目の耐久テストを行った存在です。
神は刻晴の「人による璃月の恒久的な繁栄」を目指す想いに応えたのだと思いますが、ここまで雑に扱われることは予想していなかったでしょう。
神の目を授かった当初は自分の努力が「神の目のおかげ」と思われてしまうため邪魔者扱いしていました。今では神の目は大事なものだという認識になっています。

命ノ星座の名前になっている紫金鍾重ですが、日本語では意味がさっぱりです。中国語でみてみると紫金は現地の言葉で「金紫」、つまりは金印と紫綬を身につけるような高官を意味します。鍾重ですが中国語版では定垂と記載されてさらに意味が迷子になっています。
英語版を見て見ると「Trulla Cementarii」というラテン語となってしまって「シャベルとこて」という建築道具に関わる単語が並べられた内容となっています。
ここまで調べた結果を合わせると、「玉衡という璃月での土木建築にかかわる分野の高官に当たる存在」を星座に示したかったのでしょう。
何故星座に描かれている絵ともリンクしていないのか謎が残る星座です。

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・ショウ[Xiao]

神の目:風
命ノ星座:金翼鵬王座
神の目を得た原因:不明

ショウは2000年以上生きてきた中で神の目を与えられた時の記憶を忘れてしまっています。
それでも、三眼五顕仙人とよばれる三眼の中の1人であるのは確かです。五顕に含まれる仙人たちは皆、仙人ではあるものの神の目を所持していません。
神の目を持っているショウは風元素を利用して素早さを利用した攻撃を行います。
しかし、神がショウへ神の目を与えた動機は不明です。

金翼鵬王はショウに与えられた雅号のことで、実は他にも降魔大聖や仙衆夜叉など様々なあだ名があります。もしかすると神の目が与えられたのは金翼鵬王と呼ばれていたころなのかもしれません。そして金翼鵬王として活躍している姿が、星座へと反映されたのでしょう。

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・甘雨[Ganyu]

神の目:氷
命ノ星座:仙麟座
神の目を得た原因:モラクスの召喚に応え、璃月七星の秘書になろうと決心した時

人と麒麟の混血である甘雨はモラクスの召喚をきっかけに人間社会へ溶け込んで生活する仙人として生きていくこととなります。その生活は自然の中でゆったり過ごすこととは異なり、毎日資料とにらめっこしたり任務をこなすために各地を駆け回るという忙しいものでした。しかしそこには人間が作る璃月を守るという責任があります。
神が甘雨へ神の目を与えたのは璃月を守るという責任を果たすために、いつまでも活動し続けられるようにという想いを抱いたからかもしれません。その結果、甘雨は人間では過労死してしまうほどの量の残業を難なくこなして見せています。

命ノ星座にある仙麟は麒麟の仙人というそのままの意味を表しています。

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・七七[Qiqi]

神の目:氷
命ノ星座:法鈴座
神の目を得た原因:薬草集めをしている途中で右足を怪我し、死にそうなときに「もし過去に戻れたらいいな」と願った

七七は最初から仙人ではなく、薬草取りの娘でした。
仙境に間違って入ってしまい、生死の境をさまよっているときに七七はまだ生きていたいと強く望みました。そんな生への渇望に反応してか、七七の目の前に神の目が現れます。
神の目を手に入れた七七は、当時起きていた仙魔戦争を終わらせる存在となり、三眼五顕仙人の一員として認められました。しかしそれは大昔の話。

命ノ星座には仏具の鈴が定められています。鈴には人々の邪念を祓い、祈りを極楽浄土まで届ける働きがあるとされています。とはいえキョンシーとなった今の七七とは違った、過去の七七が星座へ反映されているというのは明らかです。

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・煙緋[Yanfei]

神の目:炎
命ノ星座:法獣座
神の目を得た原因:法律家になろうと決めた時(予想)

父親が仙獣の煙緋は仙獣と人間のハーフではあるものの、岩王帝君とは契約を結んではいません。そのため璃月のために生きていく定めは存在しません。それでも煙緋は自主的に璃月の法律家として生きていくことを決めました。
そんな煙緋は神の目に対して面白い実験を行っています。
物の価値を正確に測れる竿秤で神の目を計ったらどうなるか。いくらモラを神の目の反対側に積み重ねても釣り合うことがなく、煙緋が大事に持ち歩いている手写しの法典等が入った箱を乗せて初めて神の目と釣り合ったのです。
このことから、煙緋に神の目が与えられた理由は法律家になると決めたことと大きくかかわっていることが分かります。

命ノ星座にある法獣は、法律の仙獣を表しているのでしょう。煙緋は仙獣とのハーフとまではわかっていますが、星座の絵を見る限り父親は鹿に似た見た目の仙獣なのだろうと予想できます。

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・申鶴[Shenhe]

神の目:氷
命ノ星座:愁疏座
神の目を得た原因:生贄として魔物の前に捧げられたが魔物に抗い、互角の戦いを続けたこと

父親が母親を生き返らせるための生贄として申鶴は魔物の前に放り出されてしまいました。申鶴は魔物に殺されるのを待ったわけではなく生きるために魔物と戦いました。その戦いの中で殺意という激しい感情が覚醒して魔物とは互角に渡り合えていました。
そんな申鶴に神は注目して神の目を授けました。このおかげで申鶴は生き残ることができました。
その後は留雲借風真君のもとで仙人の術を学ぶことになりますが、生きるために身につけた殺意を彼女は抑えられなくなっていました。そんな彼女へ仙人たちは申鶴へ赤紐を与えて魂を縛りました。こうして様々な感情が封じられてしまい、今の申鶴となったのです。

愁疏は英語ではcrista dolorisとなっていて「悲しみの頂点」という意味だととらえることができます。これは生きるために申鶴が覚醒させた殺意を表す言葉だと考えられます。そんな殺意が彼女の生き様を表す星座に反映されたのでしょう。
果たして、星座になるほどの封印された殺意とはどれほどのものだったのか。

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・行秋[Xingqiu]

神の目:水
命ノ星座:錦織座
神の目を得た原因:古華派へ入門し、古華派の槍術と剣術の真髄は瞳術にあると悟ったとき

本好きな行秋は父親のせいで古華派で武芸を学ぶことになります。
本で知識を集めてはいたものの、古華派には生き残るために生み出した他の門派にはない多彩な選択肢が存在していました。これが行秋を刺激して、人助けにも使えるかもしれないと考えて張り切って武術をマスターしようと努めました。
神は多彩な芸を身につけて人助けに役立てたいという行秋の純粋な想いに応えてか、行秋へ神の目を与えます。
神の目を得た行秋は古華派の武芸を身につけただけではなく、新たな心理も生み出しました。そんな偉業が表舞台に出ていないのは自分の字の汚さ故ですが、このおかげもあって行秋は身分を隠して人助けをすることができています。

命ノ星座が錦織なのは、多彩な考えに溢れた生き方をしていることが反映されたためでしょう。

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・重雲[Chongyun]

神の目:氷
命ノ星座:乾坤鋒座
神の目を得た原因:体質の影響を受けつつも妖魔退治を諦めなかった

方士として妖魔退治を専門に活動している重雲は「純陽の体質」のせいで妖魔退治にも、日常生活にも影響が出ています。というのも「純陽の体質」とは温かいもの、辛い物、感情的になる出来事と体温が上がったり気持ちが昂るようなものと接触してしまうと感情が抑えられなくなる体質のことです。どれくらい感情が抑えられなくなるかというと、記憶に残らないくらい陽気な性格になるとのことです。
実はこの体質のせいで妖魔がいた場合もすぐに逃げてしまって退治するという場面はほとんどないとのことです。
そんな、ほとんど体質で追い払っている重雲は目に見えない形で退治してしまっているためほとんどの依頼人から詐欺師扱いされるそうです。
誰からも認められない中、諦めずに一人前の方士として活動している重雲を見た神は、重雲へ神の目を与えます。
いつでも万全に力を発揮できるよう、氷の神の目を与えたのでしょうが、残念ながら体質を覆せるほどの陰の力は与えてくれなかったようです。

命ノ星座にある乾坤鋒はわかりやすくすると「陰陽の剣」となり、剣を用いて妖魔退治を行う重雲がしっかり反映されています。陰と陽の緩急はとても激しいものですが。

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・香菱[Xiangling]

神の目:炎
命ノ星座:長杓座
神の目を得た原因:どんな食材でも美味しい料理を作るという信念を貫き続けているため

香菱は「どんなおいしい料理を作るか」ではなく「この食材をどう美味しく料理するか」から考え始めます。もちろん組み合わせの悪い食材や器具が耐えられない食材にも出会ってきていますが、探求をやめません。
神が香菱へ神の目を与えたのは食材を追及する情熱を認めたからだと考えられます。
ちなみにグゥオパァーという謎の生物とは神棚がある洞窟で出会いました。おそらく秘かに祭られていた神獣の類だと考えられ、香菱が好物である辛い食べ物をいつでも提供してくれる存在だと認識し、懐いて付いてきました。
神の目の有無には関係がありません。
ところで、槍をぶん回す技を教えた師匠とは誰なのか。

※追記(月逐い祭の情報追加)
グゥオパァーは竈神として崇められてきた存在が力を使い切った後に残った存在です。そんな元魔神の存在に懐かれるような香菱は、神の目をもらうべくしてもらったのでしょう。
そして槍をぶん回す技を教えた師匠という存在は、ピンでした。
魔神とも、仙人とも縁がある香菱は恐ろしいほどの因果の持ち主だと言えるでしょう。

命ノ星座の長杓は絵としてもあらわされている通り料理道具の「おたま」のことです。星座には料理人としての香菱があらわされています。

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・白朮

神の目:草
命ノ星座:不明
神の目を得た原因:未所持のため不明

※友好度6に到達していないため調査不能

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・辛炎[Xinyan]

神の目:炎
命ノ星座:紅檀四弦座
神の目を得た原因:演奏の演出に炎や火花を使い始めた

辛炎はロックを知り、「先入観」に抗おうとしていました。ロックな音楽に自分の想いを乗せても、璃月ではなかなか受け入れてはもらえませんでした。
璃月の外で活動することも考えましたが彼女は璃月にとどまり、演出として炎を使おうと思いつきます。
人のいない場所で炎を操ろうといくつもの楽器を壊しながらも試行錯誤しました。
そんな辛炎の情熱に応えたのか、神は辛炎へ神の目を与えます。
派手な演出が可能になった辛炎の音楽は次第に璃月の人々の心をつかみ、辛炎は多くのファンを手に入れることができました。

命ノ星座にある紅檀四弦は辛炎が演奏する際に使用する楽器の一つです。見た目は三味線に似ていますが、バチではなく指で弦をはじいていることからギターかベースが元になっていると考えられます。とはいえこの楽器は辛炎がカスタマイズしたオリジナルの弦楽器です。彼女のアイデンティティといっても過言ではないでしょう。

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・北斗[Beidou]

神の目:雷
命ノ星座:南天海山座
神の目を得た原因:海獣「海山」を自らの手で討伐した瞬間

北斗は子どもの頃から漁師に伝わっている歌を覚え、その歌を歌いながら海山の討伐を夢見ていました。
自分の船隊を持つようになってからは何度も海山へ挑み、何度も失敗に終わっていました。そんな北斗が万全の態勢を整えて挑んだ何度目かの海山との戦いの末、北斗は海山の首を捕ることに成功します。
その勝利の瞬間を祝福するかのように、神は北斗へ神の目を与えました。
神の目は海山を倒した際に発生した雷をいつでも具現化することができ、海山を倒した瞬間を永遠のものとできるものでもありました。
神は新たな海の強者だと認めて神の目を与えたのか、海山を倒した褒美として神の目を与えたのか。
神の目を与えられた者は神になる資格があると伝えられていることから、おそらく前者の理由が有力でしょう。

命ノ星座には海山と呼ばれる海獣が描かれています。これは推測となりますが、南天海山は「南十字の頭である海山」を表していて北斗が海山と呼ばれるにふさわしい存在であることを示しているのではないでしょうか。

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・胡桃[Hu Tao]

神の目:炎
命ノ星座:彼岸蝶座
神の目を得た原因:死んだ祖父が悔いなく現世を去ったと知り、祖父の死を堂々と受け入れた

奇行が目立つ胡桃はおじいちゃんっ子で、祖父がもっていた帽子を自分のサイズに合うよう手直しして使用したり、初めて執り行った葬儀が祖父の葬儀だったり、死んでしまった祖父に会いたいがために死者の魂が滞在するという境界へ訪れたりと祖父に関する行動が目立ちました。
境界を訪れて祖父がこの世に未練がなく堂々と逝ったと知った後、胡桃は送る者に未練が残らないよう葬儀を行うべきだと念頭に置くようになります。
元々葬儀を執り行う才能があった胡桃は通常の葬儀形式にとらわれない、送られる側、送る側の考えを尊重した葬儀を行う経営方針にしたことで往生堂の経営は安定するようになります。
この功績は神の目によるものではなく、胡桃の才能です。
神の目は胡桃が境界へ訪れて死生観を改めた際に現れたものであって、バケモノを火葬するくらいしか役に立っていません。神が胡桃を認めたタイミングは、境界を訪れて長時間滞在し、気が狂うことなく現世に戻ってきたという常人とは異なった結果を残したくらいです。
境界から精神を保ったまま戻ってくるのがどれほどすごいことなのかは、神にしかわからないことなのかもしれません。

命ノ星座にある彼岸蝶はあの世とこの世を橋渡しする蝶のことです。スピリチュアルな物事を信じる人々の間では蝶は死者の魂を運ぶ存在だと信じられているらしく、それにあやかってでしょう。実際に葬儀屋はあの世とこの世を橋渡しする存在ともいえるので、胡桃を表している星座としては間違っていないでしょう。

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・雲菫[Yun Jin]

神の目:岩
命ノ星座:虹章座
神の目を得た原因:演じる際に大事なのは特定の人物だけではなく複数の人物たちになりきることで、「世界」を表現するべきだと悟ったこと

役者を生業とする家に生まれた雲菫は自ら役者の指導を受けたがるほどに劇へ熱意を持っていました。そんな雲菫は看板役者といわれるほどに劇についての技を身につけ、さらには劇のシナリオも手掛けるようになりました。
ある時、仙人や岩王帝君の劇ばかりを演じていった雲菫は、伝統的な劇での登場人物はすべて似通った顔を持ってしまっていることに気付きました。そして雲菫は仙人や岩王帝君といった特定の顔ではなく、様々な顔を持つ「人々」を演じたいと思うようになりました。
そんな考えをいだきながら『歩雪』という劇を演じていると、雲菫は特定の人物だけではなく登場する人物すべてを演じていました。この劇によって雲菫は新たな劇の在り方を悟りました。新たな劇の道を切り開こうとする雲菫に神が注目し、神の目が雲菫へ与えられたのです。

虹章は英語ではopera grandisとなっていて「素晴らしき劇」と捉えられます。
人々に絶賛されるような劇を作り上げる雲菫の生き様が星座に反映された結果、このような名前になったのでしょう。

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稲妻地方(雷神バアルの管轄)

 

・雷電影(雷電将軍)[Raiden Shogun]

神の目:雷
命ノ星座:天下人座
神の心を得た経緯:死にゆく眞から刀と共に受け取った

雷電将軍は代替わりを経験した七神ではありますが、それは双子のうちの1人が倒れただけで、もう一人も2000年前から存在していました。知識や考え方の共有に齟齬はないでしょう。
とはいえ先代雷電将軍である眞よりも永遠を求める熱意が強く、永遠を求めるがゆえに自分の体を捨てて刀に魂を憑依させて存在し続けています。一心浄土という場所に籠り続けたり、永遠の障害になると考えて目狩り令を出してみたりと少々こじれた永遠の追求方法を試行しています。

それもそのはずで、もともと眞の影武者として前線に赴いていた影は眞のほかにも多くの友人を失ってきた経験があります。周りで変化が起きて、永遠が揺らがないためにも、変化が起きてしまうような原因は取り払ってしまいたかったのでしょう。

しかし影は蛍(空)と会ったことで永遠について再び考え直す機会が与えられました。今現在も影は、永遠について悩み続けています。

影は神の目に対して、自分は無関係だと言い切っています。神の心をもっていたからこその制約があるはずですが、自分は神の目の譲渡と無関係だとはっきりと言ってもいいのか。
とはいえ、神の心が他人の手に渡っても天理は何の反応も示さないので、案外制約というのも大雑把な存在なのかもしれません。

実は影は雷電将軍へ鍾離やウェンティが所持している神の目の模造品を持たせていません。これは七神であることを隠して一般人に成りすまして生活する必要がないからでしょう。地味に蛍(空)に続く、神の目をもたないプレイアブルキャラという珍しい存在です。

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・八重神子[Yae Miko]

神の目:雷
命ノ星座:仙狐座
神の目を得た原因:不明

神子はかつて狐斎宮にくっついて回るただの小さな仙狐でした。大昔から神子を知る人物たちに神子のことを聞けば皆同じように「ただのカワイイ仙狐だったあの子が今では立派になったものだ」と答えます。妖の中でも大妖怪を良く輩出していた白辰狐王一脈に属しているため、いずれ大きな力を持つ存在になるのは予定調和だったのかもしれません。
大昔の妖たちは強い力を持っていたという話がありますが、その力が元素に関わる力なのか元素にかかわりのない法術や身体能力のことなのか。
というのも、妖怪である神子は神の目のような装飾はもっているもののそれをいつ手にしたのかを明らかにしていません。神の目のような装飾はただの飾りで、戦う際は妖怪としての力を使っているだけだと言われても何の不思議にも思いませんが果たして真実は。

命の星座が仙狐なのは白辰狐王一脈に属しているから故でしょう。

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・九条裟羅[Kujou Sara]

神の目:雷
命ノ星座:羽団扇座
神の目を得た原因:今の自分では山の森でひとりでは悪霊に勝つこともできないと悟ってしまった

裟羅は九条家の養子ではありますが、元々は森の中に住んでいた名もなき少女でした。
養子となったのは森に沸いた悪霊を倒そうとしても対抗できず、山のふもとまで転げ落ちたところを人に拾われたことがきっかけです。
悪霊に負けたことで裟羅は自分の弱さを知ってしまいました。その結果に絶望する裟羅を見て、神は裟羅へ神の目を与えました。
元々天狗の一族は雷元素の神の目を持つ者がいたという経歴があるようで、裟羅が悪霊に負ける結果にならなくても神の目は与えられていたのかもしれません。

本人は雷電将軍から神の目が与えられたと信じているようですが、残念ながら影は関係ありません。

羽団扇は天狗がもっている団扇です。裟羅は天狗の一族であることからこの星座になったと考えられます。

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・神里綾華[Kamisato Ayaka]

神の目:氷
命ノ星座:雪鶴座
神の目を得た原因:疲労している兄を見て神里家令嬢として認められようと努力し、剣術の訓練にて敵を一撃で倒せるようになった

綾華はもともと文武両道な人物ではなく、遊びが好きな女の子でした。
神里家としての教養もあまり熱心に向き合っていませんでしたが、そんな綾華の考えを変えたきっかけは母が病に倒れたことと、それによる兄の過労でした。

そんな家族の状況をみて綾華は神里家として一人前にならなければいけないと決心します。最初の頃は習い事等をやってもうまくいかず、直ぐに何かを取得できるような才能もありませんでした。
そんな彼女は1回やって無理なら50回やるという並ではない努力を重ねることにしました。その結果、綾華は一人前として認められるようになりました。
神はそんな並ではないほどの努力を積み重ねる綾華を見て、神の目を与えたのでしょう。

命ノ星座は雪鶴とはありますが、数種類いる鶴の中でも雪が似合うと思われる鶴はタンチョウヅルくらいでしょう。鶴は長寿の象徴であったり、縁起がいい存在として見られています。中国ではさらに徳高く、高貴な存在として扱われていて、綾華には中国から見た鶴の存在が当てはまります。
確かにいまの綾華は徳高く高貴な存在ですが、ただの少女である考えは失われていません。

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・トーマ[Thoma]

神の目:炎
命ノ星座:赤楯座
神の目を得た原因:神里家を去るべきタイミングでも、神里家へ忠誠を誓い、残り続けることを決意したこと

元々モンド出身のトーマは、稲妻に帰った父に会うために稲妻へ向かったことが原因で、その後は稲妻で生活せざるを得なくなります。そんな中、神里家に出会い、その後は神里家の家司として働いていくことになります。

そんな神里家が社奉行の継承者争いに巻き込まれたとき、トーマは争いに巻き込まれないよう神里家から去るチャンスを与えられていました。
しかしトーマは去らず神里家へ残り、さらに忠誠を一層強めたのです。この強すぎる忠誠心に反応し、神はトーマへ神の目を与えたのです。

赤い楯といえばロスチャイルドが浮かぶかもしれませんが、それとは関係なくただただトーマが炎元素を守護の目的で使うことから赤楯という名前の星座になっただけでしょう。トーマは神里家のサポーターなだけですから。

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・珊瑚宮心海[Sangonomiya Kokomi]

神の目:水
命ノ星座:睡竜座
神の目を得た原因:海祇島のすべてを守り、人々が幸せな生活を送れるようにすると願ったこと

現人神として活動している心海は望んで現人神になったわけではなく成り行きでなってしまったがために日々心をすり減らしながら生活しています。
とはいえ願った内容は心から願ったようで、自分の背負った運命は悪くないものと思っているようです。
先代の現人神についてはわかりませんが、神は珊瑚宮の現人神だというだけで神の目を与えたように思えます。
心海はオロバシノミコトを崇拝していた民の末裔ではありますが、神は再びオロバシノミコトを崇拝しだすようなことがないか気にしているのかもしれません。

睡竜はお酒の名前ではありますがその名前の意味は「覚醒の時を待つ」。
オロバシノミコトが眠りから覚めるのを期待しているかのような、そんな星座に見えますが心海はそんなことを願っていません。
オロバシノミコトを崇拝していた民の末裔だからこの星座なのでしょう。ただただオロバシノミコトが星座になっただけにしか見えませんが。

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・ゴロー[Gorou]

神の目:岩
命ノ星座:柴犬座
神の目を得た原因:戦に勝利するためには個人の強さだけでなく、集団の強さも必要だと気づいたこと

ゴローは神の目を手に入れる前まで、戦で負けるのは自分が強くないからだと考えて日々鍛錬を積んでいました。しかし、周囲の力ない兵士たちを見て見ると協力して敵を倒す場面を目の当たりにしました。
これをきっかけにゴローは仲間と協力して戦う姿勢に切り替えました。
そんな仲間と共に戦うという姿勢に感心したのか、神はゴローへ神の目を与えました。

星座が柴犬なのは、ゴローの種が柴犬に分類されるからでしょう。一般的な柴犬の認識よりは、尻尾が曲がってはいませんが。

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・楓原万葉[Kaedehara Kazuha]

神の目:風
命ノ星座:紅葉座
神の目を得た原因:一人旅をして、自分は手には刀、心には道があれば自身の道を歩んで行けると気づいたこと

楓原家の跡取りとなるはずだった万葉ですが、そんなこと気にせずに稲妻中を1人旅していました。
そんな旅の中で多くの困難を知ることになります。
そして万葉は武士としての在り方を今一度見直し、「己が持つ刀は人を活かすものであるべき、そのただ一つの信条を守るのが自分の歩むべき道だ」と気づきます。
神は万葉が自分の生き方に気付けたため神の目を与えたのでしょう。

命ノ星座にある紅葉は楓のことでもあり、楓には調和や大切な思い出という花言葉があり、秋になるとキレイに色が変わるので美しい変化という花言葉もあります。
万葉にとっては、旅によって自分の生き方を変えることができたのは「美しい変化」であってその気持ちを忘れないという意味でこの命ノ星座だという可能性があります。
どちらかというと万葉は過去に起きた出来事を大切にする傾向があるので、思い出を大切にする思いから命ノ星座が紅葉である意味が強いでしょう

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・宵宮[Yoimiya]

神の目:炎
命ノ星座:琉金座
神の目を得た原因:長野原花火屋を受け継いだ後の初めての夜に花火について熱心に研究を行っていた時

宵宮は何かを強く願ったわけでもなく、一心に何かに取り組んでいたところで突然神の目が現れました。神の目を知らなかった宵宮は火打石に使ったり湯沸かしの道具に使ったりと知らないうちに神の目の耐久テストを行った人物の一人になってしまっています。本人も言っていますが、神が神の目を取り上げなかったのが不思議なくらいです。
とはいえ彼女は花火に対する情熱は強く、花火に対して熱心に取り組む彼女を見て神は神の目を与えたのでしょう。

琉金ですが、簡単にいうと金魚のことです。金魚が何か花火に関わるかといえばほとんどなく、共通するのは「夏の風物詩」の代名詞であることくらいでしょう。
花火といえば夏まつり、夏祭りといえば金魚という浅はかなつながりから選ばれてしまったのでしょう。

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・早柚[Sayu]

神の目:風
命ノ星座:子貉座
神の目を得た原因:仕事で危険に陥った際、自分の忍術は何のためにあるか気づいたこと

早柚は物心がついた頃から終末番という組織で忍術を教わってきました。
教わってきた忍術は攻撃的な内容ではなく身や気配を隠したり、素早くその場から逃げ出すといった術しか学んできませんでした。
早柚には師匠がいましたが、師匠の考えで早柚は知らないうちに独り立ちしていました。
そんな早柚は仕事中に危機的状況に陥って弱くても生き延びるために忍術を使いました。そこ結果、生き延びたと同時に神に認められたのか神の目を手に入れました。
稲妻では強い願いを抱けば神の目が現れる、神の目を失うと自分の大事なものを忘れてしまうと考えられているらしいです。
早柚にとって神の目と同じくらい大事なものは、「自分の忍術は何のためのものか気づいたこと」ではないでしょうか。

子貉は早柚の師匠が早柚の衣装を作る際にモデルにした動物で、早柚はその衣装を気に入っています。そんな経緯があるため、早柚の生き様を表す星座も子貉なのでしょう。
貉は主にアナグマのことを指すようですが、地域によってはハクビシンを指したりとけっこう正体はあいまいです。相手を化かす存在、というのは共通認識のようです。

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・荒瀧一斗[Arataki Itto]

神の目:岩
命ノ星座:天ノ牛座
神の目を得た原因:無意識に人助けを続けていったこと

一斗は過去に両親ともに故郷を追われたことがあり、幼い頃に両親を失っています。
鬼の悪口を耳にするたびにケンカを吹っかけていたものの、鬼婆婆と呼ばれるようになる老婆に助けられたことをきっかけにコツコツと一斗は人助けもしていくようになります。
そんな助けられた人たちが集まっていつの間にか荒瀧派と呼ばれるものが生まれ、人を助ける一斗に目を付けたのか、神は一斗へ神の目を与えたのです。

日本語では天ノ牛座とありますが、英語にしてみるとTaurus Iracundus(情熱的なおうし座)となり、どのみち鬼ではなく牛で例えられてしまっているものの、英語の方がまだ意味をとらえられやすいでしょう。
牛のようにすぐ興奮して突っ込み、何事にも情熱的に取り組む様子が反映された結果、牛が一斗の星座となったのでしょう。
鬼を描く星座じゃないと知ったら、本人はどう思うのか。

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スメール地方(草神の管轄)

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フォンテーヌ地方(水神の管轄)

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ナタ地方(炎神の管轄)

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スネージヤナ地方(氷神の管轄)

・スカラマシュ(散兵)

神の目:不明
命ノ星座:不明
神の目を得た原因:未所持のため不明
使用できる能力:未所持のため不明

※友好度6に到達していないため調査不能

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・アヤックス(タルタリヤ:公子)[Tartaglia]

神の目:水
命ノ星座:空鯨座
神の目を得た原因:とある剣客と出会い、深淵の世界へ到達した

タルタリヤは14歳の頃にすでにアビスへと到達する術を教えてもらっていました。
全ては平凡な日常から逃げようとした日から始まっていて、神の目を与えられたのもアビスに到達してとある剣客からアビスへ行き来する方法をしえてもらったころでした。
タルタリヤの強さを追及する純粋な気持ちにこたえるようにタルタリヤには神の目が与えられ、タルタリヤの闘争心は一般人には抑えられないほど大きなものとなっていきました。
邪眼を所持してはいますが、基本的には神の目の力を使用して戦います。

命ノ星座の空鯨はタルタリヤが敵として立ちふさがった際に召喚されることがあります。もしこの星座が実在する鯨座からあやかってつけられているとしたら、空鯨はタルタリヤが「化け物」であることを表しているのでしょう。
まあ14歳でアビスから生きて帰ってくるのは十分化け物といえます。

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無所属

・ガイア[Kaeya]

神の目:氷
命ノ星座:孔雀羽座
神の目を得た原因:カーンルイアのスパイだとディルックに明かし、本気でディルックと戦った瞬間

カーンルイアのスパイとして送り込まれたものの、ディルックの父の養子となってからはガイアの心は揺れていました。
ディルックと戦った後もモンドの住人としてモンドへ滞在し続けていて、本当にモンドとカーンルイアが戦うことになったらどちらにつくのかは謎です。
神がガイアへ神の目を与えたのは、ガイアが心に抱く「陰謀」の強さを認めたからだと考えられます。
自ら滅ぼした国の人間へ神の目を与えるとは、神は何を考えているのか。

命ノ星座の孔雀羽はモナによると高貴さと華麗なる隠蔽を象徴しているそうです。実際に孔雀は高貴さを表すとされてはいますが、華麗なる隠蔽と結びつくものはありません。
現実の言い伝えからある程度あやかっているものはありますが、命ノ星座は神の目の持ち主を象徴するもの。ガイアの生きざまが反映されていても、何ら不自然ではありません。

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・モナ[Mona]

神の目:水
命ノ星座:映天座
神の目を得た原因:師匠である「おばば」からもらった道具をアクセサリーとして身につけているとき突然その道具が神の目へ変わった

世界の真理を追究することしかほとんど興味を持たないモナにとって神の目が与えられた理由は神の眷属の証だとしか思っていません。
水占の術自体も神の目がなければ行使できないものではなく、水面があればいくらでも扱えます。モナ自身、あまり神の目を信用しません。
神がモナへ神の目を与えた理由は、占星術をもらのために行使せず、真理を解明するための手段にしか使わないという「純粋な心」に答えたからだと考えられます。

命ノ星座の映天は天を映す者、つまりは水面に星を映して占いを行う占星術師であるモナを表しています。とはいえ命ノ星座は名前通りの意味を持っている以外にも神の目の持ち主の生き様も反映されています。
とはいえモナの人生は占星術で世界の真理にたどり着くこと一筋なので、命ノ星座の名前通りの意味しかないでしょう。

 

※このページは原神の要素を扱っています

【マギレコ二次創作小説】魔叙事詩カグラ・マギカ 4-4 叛逆の先にある物語

神浜の様子がおかしいから来てみたら、街が黒いオーラの魔法少女で埋め尽くされていたのです。

マミ達はまどかを助けるために神浜へ向かったようですが、お前の言う通りならみんなあの百禍に紛れているのですね。

なぎさの近くにいるピンク色のキュゥべえ。

なぎさにしか聞こえない声で色々話しかけて来て鬱陶しかったのですが、今回はちゃんと役立ったのです。

「なぎさは知ってるのです。

まどかが魔女のような振る舞いをすると、この世界がどれほど大変なことになるのかを。

だからやってやるのです。

かつてはさやかがいたけど、1人でもできるのです!」

作戦はこうなのです。

黒いオーラの魔法少女となったマミ達をなぎさへ注目させて、あの眩しい塔の場所まで連れて行くのです。

連れて行けばそこからはコイツが何とかしてくれるのです。

「全部終わったらちゃんとチーズをご馳走してもらわないとです。

カマンベールくらいでは満足しないのです!」

なぎさはビルの上から飛び降り、作り出したシャボン玉を足場にして4人の捜索に入ったのです。

幸いにも4人の魔力パターンは把握しているので、問題はちゃんとついてくるかなのです。

飛び跳ねているとまず見つけたのは狂喜乱舞な杏子。

魔女じゃなくて魔法少女としての意思があるなら、食べ物を無駄にしてやれば絶対ついてくるのです。

勿体無いですが、コレもこの世界を壊さないためなのです。

なぎさは八百屋に並んでいたリンゴを杏子の前で全て地面に叩きつけたのです。

するとどうでしょう。

怒り狂った獣のような雄叫びを上げてなぎさについて来たじゃないですか。

よしよし、このままさやかのところへ行くのです。

なぎさはさやかの前を横切り、杏子にさやかの邪魔をさせたのです。

するとどうだ、さやかは邪魔をした杏子を追いかけてくるじゃないですか。

ちょろいのです!

そしてこの世界の身振りを気にしなくても良くなったなぎさは黒いオーラの魔法少女なんて障害でもなんともないのです。

余計な魔法少女達が襲いかかってくるのですが、呼び出した使い魔をデコイにして目的地へ一直線なのです。

次に見つけたマミとほむらは同じ場所で仲良く人を殺していたのです。

なかなか仲良くできなかった2人だけあって珍しい光景なのです。

ここが少し難しいところでどうやって2人のヘイトをこちらへ向けようか。

そう考えながら2人の近くへ向かっているとピンク色のキュゥべえがいきなり背中を光らせて一枚の禍々しい羽根を呼び出したのです

それを今出すのですか!

ひらひらと落ちて行く羽根を拾うまでになぎさにはほむらの構えるガトリングから弾が飛び出してきてエメンタールになるかと思ったのです。

しかしこの羽根があれば2人は有無を言わずついてくるのです。

何故ならこの羽根が発する声に2人は反応せざるを得ないからなのです。

さあ、難なく4人をかき集めて眩しい塔の近くまで来たのです。

でも塔の麓には魔女とは違った首長竜が魔法少女達を蹴散らしていたのです。

あれがヤツラの使役する生物なのですか。

まともに戦うと勝てそうもないのでなぎさはシャボンの階段で駆け登るのです。

塔の上には見知らぬ魔法少女と謎の結界がありましたが、目指すは倒れているまどかなのです!

なぎさは4人を引き連れてまどかのもとへ飛び込みます。

するとピンク色のキュゥべえはなぎさの持っていた黒い羽根を奪って重力に任せてまどかへ触れたのです。

すると紫色のガラス破片のような結晶がまどかから広がり、なぎさ達を包み込むと虹色の結界で囲んだのです。

あの事件を思い出してしまいますが、この緊急事態、力を借りるしかないのです!

 

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目を開けると見滝原によく似た景色の結界の中にいました。

さっきまでは鹿目さんを苦しめるヒトの光景に苦しんでいたはずなのに。

周囲を見ると黒いオーラを纏っていないマミさん、さやかさん、杏子さん、そしてなぎさちゃんがいました。

「あれ、私たちって」

「なんか知らんけど、なんともないみたいだな」

知らぬ間に知らない空間にいて混乱していると、頭に声が聞こえて来ました。

[みんな、まどかのためにあの山の頂上まで来て。みんなが来たら、まどかを救えるから]

「暁美さん、今わたしに話しかけた?」

「いえ、わたしではないです」

「でもさっきの声はほむらだったじゃんかよ」

「でも、わたしではないです」

なんで私ではないワタシの声が聞こえたんだろう。

「ほら何しているのですか。さっき聞こえた声の通り、あの山を登るのですよ!」

「山ったって、あの街中にある黒いところか?」

この空間の中央には天へ届きそうな山のような何かがそびえ立っていました。

しかし不思議と、あの上へ行けばまどかに出会える気がしました。

「すっごい高いけど、あそこ頂上とかあるの?」

「みなさん、行きましょう。あの山の上へ。あそこの頂上へ登れば、鹿目さんを助けられる気がするんです。」

一瞬沈黙が訪れました。

「ま、ただ彷徨っても出口は見つからなさそうだし、当てのある方へ向かおうや」

「それはそう、だよね」

「ではみんなで行きましょう。鹿目さんを助けるために」

「そうこなくっちゃなのです!」

私達がそう意思を固めると、宙から黒い羽根が降って来て私たちの前へ山の頂上へ向かう長い道が現れました。

「なんだよ、道ができるなら早く教えろよ」

「さ、駆け上がるわよ!」

出現した石畳のような魔力でできた道を登っていると山の方角から羽根の生えた弓矢のような生き物が矢を飛ばしながら襲いかかって来ました。

「コイツら、もしかして使い魔?!」

「じゃあここは魔女の結界か何かってか?」

私は軍事基地から拝借していたマシンガンを取り出し、飛ぶ使い魔達を薙ぎ払うように撃ち落としていきました。

「あんたどこからそんなもん!」

「でも弾幕を貼るのは良い手よ。私と暁美さんで使い魔の相手をするから2人は駆け上がって!」

「それならお構いなく」

「ちょっと待ちなって!」

佐倉さんと美樹さんが山の頂上へ駆け出し始め、頂上近くになると使い魔達は私達には目もくれず、頂上への道を密集して防ぎました。

「チクショウ、どうやっても近づかれたくないようだな。

それに結構やばいぞこれ」

密集した使い魔達は一斉に矢を打ち出す準備をしていました。

「みんな、私の後ろに下がって!」

「美樹さん?!」

美樹さんが前に出たと同時に使い魔達は一斉に攻撃を仕掛けて来て、美樹さんの前には人魚姫のドッペルが出現しました。

矢の攻撃は貫通することなく、後ろにいた私達は無傷だったものの、ボロボロになった美樹さんのドッペルは泡となって消えてしまいました。

「美樹さんありがとう。

突破口を開くわ。みんな私の近くへ」

言われるがままにみんなが巴さんの近くに集まるとリボンで包まれて周りが真っ暗となりました。

「いくわよ!」

巴さんの掛け声とともに急激なGが体にかかり、何かが前方で砕ける音がすると私たちを囲っていた何かが砕けると私達は山の頂上へ向かって飛んでいたのです。

「マミ!流石にこれはめちゃくちゃだぞ!」

「このままじゃぺしゃんこなのです!」

こんなところで死ぬのは嫌だったので私は時間停止を使用しました

するといつのまにか巴さんのリボンが繋がっていて、みんなも時間が止まらない状態でした。

加速が止まらない中、なぎさちゃんがシャボン玉を出し、その弾ける衝撃で私たちの加速が止まったのです。

「いたた、首が変な方向向くかと思った」

「でも、頂上にはたどり着けたみたいよ」

山の壁部分にはトカゲのような模様がついた結界の入り口がありました。

「ここに入れば、鹿目さんがいる」

「そのようね。

さ、行きましょう」

時間が止まっていても結界の中へ入ることができ、みんなが結界に入ると結界の入り口は閉じてしまいました。

そして山の頂上には5色の球体が現れたのです。

結界の中は緑豊かな丘が広がっていて、丘の上には桜の木が1本と1人の少女がいました。

「っ!鹿目さん!」

私は急いで駆け寄るとあと一歩で手が届くというところで見えない壁に阻まれてしまいました。

そして、鹿目さんのいる向こう側は炎に包まれ始めたのです。

「鹿目さん!」

「ほむらちゃんにみんなどうしたの?」

「どうしたのって、あなたを助けに来たのよ。さあ、元の世界へ戻りましょう」

「どうして?

みんなの帰る場所はここですよ。

生きてても苦しみや後悔しかないヒトの世界よりも、こっちがミンナ幸せにナレルンデスヨ」

「まどか、アンタどうしたの?」

「大丈夫、みんなもすぐに幸せな場所へ来れるから」

鹿目さんは魔法少女姿になるとソウルジェム部分がポッカリと穴が開き、宙に浮いたソウルジェムからは穢れの泥が溢れ出して来ました。

その泥は見えない壁お構いなくこちら側にも溢れて来ました。

「何だよ、これ」

「触れちゃダメなのです!

流れてくるのが遅いあの泥は穢れの塊。触れただけですぐにドッペルが出てしまうやばいヤツなのです!」

「なぎさちゃん、どうすれば鹿目さんを助けられるの?」

[5色の球体を同時に破壊しなさい。その後は私が何とかするわ]

再び知らない私の声が頭に響きました。

「気になることは山ほどだが、あの宙に浮かぶ球体のことを言っているようだな」

「同時に壊せばいいんだよね」

「時間がないわ。みんな私の合図で球体を破壊して。

いくわよ、せーの!」

私達は一斉に球体を攻撃しますが、球体は壊れる様子がありませんでした。

「そんな」

「くそっ、特大ぶち込むったって魔力がもたないぞ!」

「…ドッペル」

「え、ほむら今なんて」

「みんなでドッペルを撃てば良いだけだと思います」

「ドッペルか。

外で体感したみたいにずっと悪夢を見続けるようにならないだろうな」

「何言ってんのさ、私がついさっき出したじゃん。大丈夫だって」

「んじゃ、ドッペルを出すのに手っ取り早いのは、まどかが出してる泥に触れるくらいか。

気が進まないな」

「仕方がないのです。いいですか、触れるのはちょっとだけですからね」

「分かってるって」

私達は恐る恐る穢れの泥に触れ、すぐに浮かぶ球体の方を向きました。

5人は一斉にドッペルを出し、ドッペルの攻撃で5つの球体を同時に破壊することに成功しました。

球体が破壊されると宙には見覚えのない羽の生えた紋章が現れてそこから紫色の閃光が見えない壁に放たれました。

見えない壁には瞬く間にヒビが入っていき、粉々に砕けたのです。

「今!」

私はダルい身体に鞭打って動き出し、穢れの泥を顧みずに鹿目さんへ手を伸ばそうとします。

しかし燃える境界線に手を触れると肉が爛れてしまい、思わず手を引き戻してしまいました。

目の前に鹿目さんがいるのに、手が届かないなんて。

他のみんなはドッペルを出した影響ですぐに身体を動かせない状態でした。

そして崩れ去ったはずの壁が再生し出したのです。

一体どうすれば、鹿目さんを救い出せるの?

動きを止めた私の目の前がライトが落とされたように真っ暗となります。

[あなたの覚悟はその程度かしら]

声が聞こえる方を向くと、紫色のピアスをしたワタシがいました。

「あなたは、一体」

[貴方が至るはずだった末路、とでも言っておきましょうか。

貴方達が障壁を破壊してくれたおかげで、こうして貴方と対面することができたわ。礼を言うわ]

「私の、末路?」

[ええ。まどかのためならばどんな犠牲も厭わない。例え女神を汚した悪魔になろうとも。

それがワタシよ。

本当は隙をついてこの世界を乗っ取ろうかと思ったけど、幸せそうな貴方達を見ていて気が失せちゃったわ]

「…鹿目さんを助けたいんです。手を貸してくれませんか」

[その気持ちは山々よ。でも力を貸すにしても貴方には覚悟が足りないわ]

「覚悟?」

[まどかを助けたいという考えだけではダメよ。貴方の目の前にいるまどかは、人間社会に愛想を尽かしてしまって、自ら楽園を作り出そうとしている。

助けるという概念が及ぶ存在ではなくなっているのよ]

「そんな、ではどうすれば」

[あら、まどかを求めるのであればすぐに出る答えだと思うけれど]

私にはすでに答えが出ていた。でもそれはあまりにも無責任で、ワガママな回答。

でも。

「まどかを、奪う」

[ふふ、分かっているじゃない。

でも貴方に残っている良心がその回答を邪魔してしまっているわ。

これを使いなさい]

そう言ってワタシは拳銃を差し出して来ました。

「これでどうすれと」

[自決しなさい。そうすれば貴方の代わりにまどかを奪ってあげる]

私は耳を疑いました。

目の前のワタシは私に成り代わろうとしているのです。

「そんなことできるわけないでしょ!まどかを救えずに死ぬことなんてできないわ!」

[ではどう助ける?手を伸ばすことすら叶わない貴方はどうやってまどかを救い出すと言うの?]

答えることができない。

今の私には、まどかを助けるほどの力を備えていない。

[貴方の生きたいと言う執念があるのは確認できたわ。

でも数多の感情を捨ててこなかった貴方はこの境地へとたどり着くことは叶わないわ。

そうね、貴方。私と契約しなさい」

「契約?!私はもう魔法少女よ。二度目の契約なんてできないわ」

[誰がインキュベーターと契約しなさいって言ったの?目の前にいるワタシと契約しなさいって言ってるのよ]

「…できるとして、その代償は」

[まあ教えてあげると、貴方は今持っている願いを手放すことになるわ。

まどかを救いたいという願いをね。

それ即ち、何が起こってもまどかを救うためにやり直すことができなくなるってことよ。

貴方に願いを捨てる覚悟があるかしら?]

私の中に迷いなんて無かった。

「悪いわね。その答えならすぐに出るわ。

私は貴方と契約するわ。

この時間軸ほど、まどかを魔女化させない条件が揃っている時間へ巡り合うことなんてほぼ不可能。

時間を操る力なんてもう不要。

だから、貴方の力を頂戴。そして、まどかを奪い取る!」

[いい覚悟になったじゃない。では契約しましょう。

精々愛の力を振るうといいわ]

周囲がライトアップされると私のソウルジェムは見たことがない禍々しい虹色に輝いていました。

私は穢れの泥に足をつけつつも、ドッペルを出すことなくまどかへ手を伸ばします。

ソウルジェムがある左手は爛れることなく炎の中へ伸びていきます

「ほむらちゃん、どうして?

そんなに苦しまなくてもすぐ会えるのに」

「私が求めるのはそんなまどかじゃない。

何もかもを諦めたまどかではなく、誰かを守りたいと考えるまどかじゃないとダメなのよ!」

左半身が炎の中へ入ると、指先が燃え始め、骨が見え始めました。

「ほむらちゃんダメ、燃えて死んじゃうよ」

「構わないわ。貴方に手が届き、奪い取ることができれば私はどうなろうと構わない!」

私はソウルジェムへ求めているまどかを映し出すよう念じると、まどかの足元から空間のひび割れが発生し出しました。

ひび割れの中には何人ものまどかが映し出されますが、私の琴線には触れません。

「違う、もっと見せて!私の愛するまどかを見せて!」

体が爛れ始めていることも知らず、私はただひたすらまどかを求めていました。

ひび割れがいくつも増えていき、もはや目の前にいたまどかの原型がどこに行ったのかわからないくらいヒビが広がっていました。

そして私はついに、求めていたまどかを見つけて思いっきり手を伸ばし、腕がちぎれるのではないかと言う勢いで掴んだ手を引き上げました

私が地面へ倒れると、そこには穢れの泥は存在せず、私の体は元どおりとなっていました。

そして目の前には魔法少女姿のまどかがいました。

[求めるまどかを奪うことができたようね。

それじゃあ残ったまどかは私がもらっていくわね]

焼け野原に居たのは、ソウルジェム部分がポッカリと開いたまどかを抱える、黒い翼を広げ、黒い衣を纏ったワタシでした。

「ありがとう、悪魔なワタシ」

[礼は無用よ。残念ながら彼女達の試行が巧みだったからなのか、まどかの常識感は塗り替えられてしまっているわ。

でもそれ以外は貴方の求めたまどかのはずよ。

さあ、元の世界へ戻る時間よ。

まどかと、幸せにね。暁美ほむら]

結界が消える寸前、悪魔なワタシは涙を流している気がしました。

私達は結界が消えると同時に高いところにいて、目の前には日継カレン達と、いろはさん達がいたのでした。

 

 

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【マギレコ二次創作小説】魔叙事詩カグラ・マギカ 4-3 この神浜にしかいられない私たち

お姉ちゃんがおかしくなってしまいました。

黒いオーラを纏ってはいなかったけどいつものお姉ちゃんとは違い、とても楽しそうに戦っていました。

私は無意識にその場を離れてしまいたいと思ったのかいつもの病室に戻ってきてしまったようです。

灯花ちゃん、ねむちゃん、桜子さんがそこにはいて、傷だらけで泣いている私を宥めるように近くにいます。

ただただ悲しい気持ちしかなくて何も考えていない状態で泣き続けていましたが、ある声が聞こえたことをきっかけに我へと帰りました。

「お姉さんを救いたいですか?」

顔を上げて声が聞こえる右側を見るとつづりさんがいました。

ここでドッペルを出されても困るのでまずはグリーフシードを使ってください」

そう言ってつづりさんは私の前にグリーフシードを手渡してきました。

「つづりは魔女を倒せちゃうんだ」

「結構前のものですけどね」

わたしは穢れを取り除いたことで少しだけ気分が楽になった気がしました。

「さて、気持ちが落ち着いたところで今の神浜を見てもらいましょう」

そう言ってつづりさんは槍を呼び出して石突きを地面へつけます。

そこから今いる空間に波紋が広がり、結界が砕けて消えていきました。

そして私たちは穢れが風に乗って流れてくる高い場所にいました。

「ここは、お父さまの病院?」

灯花ちゃんが周りを見渡してそう呟きました。

そして神浜の方角を見ると黒いものが蠢きながら街を破壊していました。

「あれは一体。そして神浜の穢れが尋常じゃない量で満たされている」

今神浜では本来この時間軸に存在しない魔法少女が行った儀式でほとんどの魔法少女が黒いオーラを纏い、人々を殺戮しています」

「え?」

あの黒い物体が全部魔法少女?

このまま放置してもいずれ自動浄化システムが世界に広がる夢は成就されるでしょう。しかし同時に魔法少女は人を滅ぼし、この世界は終末へと向かいます」

「何を言っているのか分からない。こんな状態にしたのは誰?」

「日継カレン、紗良シオリ、保別ピリカの3人が自動浄化システムを世界に広げる準備を完了させたのです。
その結果がこの有様です」

「その3人の名前は聞いたことがある。

だがぼくたちよりも自動浄化システムを広げる方法を確立させていたなんて」

「ごめん、わたしは知ってたの。カレンさん達が自動浄化システムを広げる方法が知ってるって。
でも人に被害が出るって聞いていたから2人に言うのはダメって言われていたの」

「そう、わたくしたちは信用されていなかったんだね」

灯花ちゃんが落ち込んでいる中、つづりさんが話を続けます。

この状況を良い方向へ持っていくためには、この神浜にしか存在できない貴方達が環いろはを助ける必要があります。

もちろん、それは自動浄化システムが広がるまでの時間を延長させる結果となるでしょう」

「最初の言葉が引っかかるね。どういうことだい?」

「ご想像にお任せします」

お姉ちゃんを助ければみんなも助けられるの?

「お姉ちゃんを助けられるの?!元に戻ってくれるの?」

「そうですね。貴方達がその気になれば」

自動浄化システムが広がるチャンスを先延ばしにするのは惜しいが、お姉さんを見捨ててまで手に入れたい未来ではないね」

「わたくしも、お姉さんを助けたい!」

|3人が行くなら、私もついていく|

4人揃ってお姉ちゃんを助ける意思が固まりました。

「では助ける方法を教えます。

環いろははまだ黒いオーラに飲み込まれていませんが正気ではありません。

正気に戻すために穢れがない隔離された空間へ閉じ込めてそこで4人揃って説得を試みてください。

もちろん、説得の際はグリーフシードを忘れずに。

これだけです」

隔離された空間って魔女の結界しか思い浮かばない。でも魔女の結界を呼び出すことはできないし、穢れもすごいよね。

|わたしの、ウワサの結界を使えばできるよ|

「でも、結界を出すってことはねむちゃんに負担がかかるんだよね」

「一次的ならそこまで負担にならないよ。それにボクは戦えないからね。魔力供給のサポートくらいは役に立たないと」

じゃあお姉ちゃんを止めるのは、私と桜子さんしかできないんだ。

「環いろはがいるのはあの輝きが強い中央区 電波塔の上です。

地上は黒いオーラの魔法少女が蔓延っているので飛んでいくことをお勧めしますよ」

「それならみんな私の出すツバメさんに乗って。ちゃんと連れていくから!」

「ありがとう、うい」

わたしは大きめのツバメさんを5体呼び出し、3人を乗せました。

しかし、つづりさんは乗ってきませんでした。

「つづりは来てくれないの?」

「4人でって伝えたじゃないですか。
部外者は関わりませんよ」

「ふーん、行こうようい」

「う、うん」

わたしはつづりさんへ一礼して中央区へ向かいました。

 

 

 

ツバメさんに乗って空を飛んでいると黒いオーラの魔法少女が飛んでこちらに襲いかかってきました。

|みんなはわたしが守る|

そう言って桜子さんはバトルフォームへと変わって黒いオーラの魔法少女達を追い払って行きました。

わたしはツバメさんを操ることに集中し、4人で無事に電波塔へ着くことに専念しました。

後ろに黒いオーラの魔法少女が付きまとって攻撃されても、桜子さんが剣で防いでくれて、飛ぶ斬撃で黒いオーラの魔法少女へ攻撃していました。

殺しては、いないよね?

地上からも攻撃が飛んできたりしましたが、無事に中央区へ入ることができました。

地上は人を襲う魔法少女達しか姿が見えず、生きた人は1人も見当たりませんでした。

「これはひどい光景だね。近くで見ると尚更だ」

「いたよ!お姉さまが倒れてる!」

灯花ちゃんが指差す方向には確かにお姉ちゃんがいました。

「まっすぐ向かうよ!」

わたしはツバメさんに角度をつけて真っ直ぐお姉ちゃんの元へと向かうようにしました。

「お姉ちゃーーーん!」

わたしがそう叫ぶと電波塔にくっついている瓦礫の上で戦っていた7人の魔法少女がこちらを向きました。

「なんだ?!」

|いくよ|

「「ええ!!」」

桜子さんに引っ張られ、私達はツバメさんから下されました。

地面へぶつかろうというところで桜子さんが結界を作り出し、私達と、そしてお姉ちゃんが桜子さんの結界の中にいました。

「さっきのは環ういたちか。どこに隠れていたんだ」

「でもまぁ、あの結界を壊しちゃえばみんな飛び出してくるよね?

「やらせませんよ」

「わかってるよ夏目かこさん。彼女達の邪魔をしなくても私たちの目的は達成できるからね」

 

 

「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」

わたしは結界の中でお姉ちゃんの体を揺さぶり、目を覚まさせようとします。

みんな心配そうな顔をして見守っています。

ピクッとお姉ちゃんの指が動いたと同時にお姉ちゃんからは黒いオーラの魔法少女と同じ魔力を感じました。

「いや、いやだよ。お姉ちゃn」

「ヴァアアアアアアアアアアア!!!!!」

お姉ちゃんは再びドッペルに似た姿となってわたしへ包帯を伸ばしてきました。

お姉ちゃんとわたしには間へ桜子さんが素早く入り、剣でお姉ちゃんが飛ばしてきた包帯を切り落としました。

「桜子さん?!」

|ういは灯花とねむを守るのに専念して。わたしはういを守っていろはを元に戻す|

そう話している間もお姉ちゃんは攻撃を仕掛けてきて、クロスボウで私達へ扇状に矢を撃ち込んできました。

わたしはツバメさんを呼び出して灯花ちゃんとねむちゃん、桜子さんを守ります。

見境もなく襲うお姉ちゃんは目が真っ赤で、何かに苦しむように叫び声しか上げていません。

どう止めればいいの?

桜子さんはお姉ちゃんとの距離を詰めようとしますが、包帯とクロスボウの波状攻撃によってなかなか近づくことができません。

わたしは攻撃して動きを止めようとしますが、ねむちゃんに止められてしまいました。

「うい、だめだ。桜子はぼくたちもそうだけどお姉さんにも危害を加えないよう振る舞うウワサだ。ういが攻撃してしまうと、桜子はそれを止めてしまう」

「それじゃあわたし守ることしかできない!」

「助けることは傷つけることだけじゃない。でも今は、ぼく達の声さえ届かないだろうね」

「そんな」

桜子さんはお姉ちゃんの攻撃を受けているもののダメージは確かに受けていて擦り傷や切り傷、アザが増えていました。

わたしは話し合いさえできれば争わずに仲良くなれると思っていました。

でも目の前で起きていることを目にしてしまうと、話し合いだけでは解決できない非情な現実を突きつけられた気がしました。

|きゃあっ!|

桜子さんは珍しい声を出して地面へ倒れ、お姉ちゃんの攻撃を回避できない状況でした。

わたしは2人の間に入って桜子さんをツバメさんで守りますが、包帯で振り払われて逆にわたしが動けない状態になってしまいました。

そんなわたしにお姉ちゃんはナイフを手にしてわたしの方へ飛び込んできました。

わたしは恐怖のあまり目を閉じてしまいましたがお姉ちゃんの攻撃を受けることはありませんでした。

「「桜子!」」

灯花ちゃん達の桜子さんを呼ぶ声が聞こえて目を開けるとわたしの目の前に桜子さんが手を左右に広げて仁王立ちしていました。

「桜子、さん?」

桜子さんは何も言わず両手を下ろし、グリーフシードを取り出します。

わたしは桜子さんの様子を見るために桜子さんの横に立って衝撃を受けました。

お姉ちゃんの持つナイフが、桜子さんの電源ボタンマークに深く突き刺さっていたのです。

桜子さんは取り出したグリーフシードをお姉ちゃんのソウルジェムに当てながらお姉ちゃんを抱擁しました。

|いろは。うい達を悲しませないで。3人を悲しませるのはいろはの望むことではないでしょ|

「mannnえン桜のウwaさ?」

「お姉ちゃん!」

「うい、ソkoにいるノ?」

「わたくしたちもいるよ!」

「みんな、ワタシハ」

「お姉ちゃん、大丈夫だから。私は何処にも、もう何処にも行かないから安心して!」

「ほん、とう?」

|ういは嘘をつけない。だから事実だよ|

「そう。でも、私はみんなにひどいことをしただけではなく、万年桜のウワサも」

|大丈夫。わたしはウワサ。姿形は無くなっても、ねむの本の中から見守っていルcあLa|

桜子さんの体にノイズが走り始めます。

「嫌だ、桜子さんとお話しできないなんて」

|泣かないでうい。

ねえみんな、わたしが消えちゃったらみんなわたしのkおト忘れちゃう?|

「忘れない。忘れるはずがないよ!」

「わたくしも!」

「ぼくが忘れるわけがないじゃないか!」

「わたしも、忘れない」

お姉ちゃんはそう言いながらナイフから手を離して元の魔法少女姿に戻りながら後退りしました。

「そう、それなら良かった。ミnNあ覚えていたら生きている。みんなが教えてくれた事」

桜子さんが今までに見せたことのない笑顔でお姉ちゃんへ向き直ります。

「いろは、wあTaシを生み出してくれて、アリガトウ」

そう言って桜子さんは虹色の粒子となって姿を消してしまいました

お姉ちゃんのナイフはそのまま地面へ落ちてしまいます。

それと同時に灯花ちゃんとねむちゃんについていた魔法少女になると痛みを与える腕輪も消失しました。

「わたし、桜子さんを、殺しちゃった…」

お姉ちゃんはその場に膝をついて泣き出してしまいました。

わたしは涙を堪えて、お姉ちゃんの前へ膝をつきました。

「お姉ちゃん、今神浜が大変なことになっているの。神浜のみんなを助けるために、カレンさん達に立ち向かおう?

わたしも頑張るから!」

「うい」

「わたくしたちも戦えるようになったから、ちゃんとフォローするよ」

ぼくは魔法少女に慣れたからにはやらないといけないことができた。お姉さんが一緒にいると心強いな」

「灯花ちゃん、ねむちゃん」

「お姉ちゃん、また私たちと一緒に頑張ろう!」

「…うん」

お姉ちゃんがわたしの手を掴むと同時に結界内の桜は全て散ってしまい、結界内は光に包まれました。

私たちは気づくと瓦礫の上に立っていて目の前にはカレンさんとピリカさん、かこさんとシオリさんと思われる人が目の前にいました。

「何が起こったんだ」

「あなた達が日継カレン達?

自動浄化システムを広げるために頑張ってくれたみたいだけど、みんなを黒いオーラの魔法少女にしちゃうのはよろしくないにゃあ

「だからぼく達が一手間加えさせてもらうよ」

「何をしようというんだ」

「うい、前に病院の前でやろうとしたことをやるよ。大丈夫、もう魔女化はしないから」

「うん、わかったよ!」

わたしは穢れをありったけ集め始めます。

わたしの集めた穢れを灯花ちゃんがエネルギー変換してねむちゃんへ魔力を供給します。

そしてねむちゃんは。

「さあ、みんな待たせたね。

かつて呪いを、負の感情を集めようと生み出された創造の子どもたちよ。

今こそ罪滅ぼしのために羽を伸ばす時がきた。

君たちに新たな役割を与えよう。

異世界よりもたらされた縁切りの力を携え、魔法少女を解放せよ。

今こそ新たな翼で飛び立ち、皆へ希望を与えて」

ねむちゃんの本からたくさんのウワサが飛び立ち、神浜中へ散って行きました。

「縁切りの技、他に教えられていたのはねむさんでしたか。

魔法少女になれて力を行使できるようになったということは。

犠牲が出ないと解決できないというのは皮肉ですね」

神浜へ散って行ったウワサ達は黒いオーラの魔法少女へ近づいてはチョキン、チョキンと何かを切って去っていきます。

その途端に何かを切られた黒いオーラの魔法少女は黒いオーラが取れて元の姿へと戻って行きました。

「うい、ねむ、大丈夫?」

「わたしは大丈夫だよ」

「ぼくの魔力も安定している。何の問題もないよ」

ウワサによってたくさんの魔法少女が黒いオーラから解放されて動きを止めていきます。

不思議と、神浜に漂っていた穢れも少なくなった気がします。

私たち、みんなを守ることができたんだよね?

「これが、自動浄化システムを作り出すきっかけとなった魔法少女達の力か」

「凄まじいねぇ、こんな光景二度とみれないよ」

神浜中に散ったウワサ達がみんな消えて、神浜から黒いオーラの魔法少女は誰1人もいなくなったのでした。

========================

 

目の前で叔父さんが殺されて、私はひたすら逃げ続けた。
何かあったら逃げ込むはずのシュエルターは、扉の隙間から血が流れだしていて内部がどうなっていたのかすぐに想像できてしまった。

そんな逃げ場所がない中ワタシはひたすら逃げ続けた。

頭が痛い。たくさんの負の感情が聞こえてきて、心が壊れそう。

「やめて、フーちゃん。わたしが耐えられない」

フーちゃんが黒いオーラを纏っている魔法少女の声を運んできてしまってわたしは送られてきた言葉に押しつぶされそう。

わかってるよ。

フーちゃんは魔法少女の言葉を届けるのが役割なんだよね。

でも、これ以上は。

地に伏せている目の前に、ドッペルを出しながらこちらを見る黒いオーラの魔法少女がいました。

あっ、わたし殺されちゃうのかな。

魔法少女のことをみんなに知ってもらいたいって、頑張ってきたのにこんな結果なんて。叔父さんの分も、頑張らなきゃいけないのに。

地面を見ながら涙を流していると後ろから銃声がたくさん聞こえて、わたしを見ていた魔法少女は何処かへ逃げて行きました。

「------!」

銃声の中でわたしに声をかけてくれた軍服を着た人は聴き慣れない言語で、わたしは聞き取ることができませんでした。

わたしは訳もわからずその場から動けないでいると数体の黒いオーラの魔法少女が襲いかかってきて、わたしに声をかけてくれた軍人さんは銃で応戦するものの、魔法少女の攻撃で首が吹き飛んでしまいました。

わたしには吹き出る血が降りかかり、恐怖のあまり悲鳴を上げ、過呼吸になってしまって目の前が真っ白になりました。

意識が遠のく中、少しだけ日本語が聞こえた気がしましたが誰かに抱えられて何処かへ連れていかれました。

これが、変わってしまった神浜になる前の最後の記憶でした。

 

4-2:BACK
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【マギレコ二次創作小説】魔叙事詩カグラ・マギカ 4-2 私たちが今いる理由(ワケ)

保別ピリカの記憶

私がまだ一桁の年だった頃、アイヌの村で生活していました。

この村には、村を脅かす存在を夜な夜な切って回ったという言い伝えがある刀が奉納されていて、村の長からは決して奉納櫓に近づくなと強く言われていました。

なんでも村の長が使える術によって封じ込まれた刀らしく、変に刺激を与えると術が溶けて人を襲い始めるらしい。

その刀は、人によっては「人喰い刀」と呼ばれていたそうです。

でも私たち子どもが好奇心で奉納櫓に侵入して、奉納されている刀を目にすることとなったのです。

その刀を目にした時、私は声を聞きました。

[足りない、足りない!私たちにひどいことをしたあいつらの血が!]

その言葉を聞いてから私は意識を失い、気がつくと村は荒れ、家が燃え、地面には多くの死体が倒れていたのです。

そして左手には血だらけの刀を手にしていて、皆が恐れた顔をしていました。

私は目の前に広がる光景に絶望し、膝をついて涙していると、目の前にキュゥべぇが現れたのです。

願い事を教えてくれれば君たちの民族を救うことができるかもしれないよ」

私は藁にもすがる思いで願いました。

「わたしは、みんなに希望を与える存在になりたい!」

私がそう願うと私の周囲には三つの光が現れました。そしてその光はこう語ったのです。

[この娘が殺したのはアイヌを脅かす存在達だ。どれだけ親しい間柄であっただろうが、いずれお前達には不幸が及んでいただろう。

強く生き、外界からの襲撃に備えなさい]

私には何を言っているのかわからなかったけど、年配の村の人たちがその光を目にして涙を流していました。

「カムイが、カムイが我らに直接語りかけてくださっている!

ワシらは今後も生きて行けるぞ!」

よくわからないまま村の人たちはやる気を出して村を再興して行ったのですが、その間に世界では大きな大戦が起き、村にはある話が入ってきました。

隣の島から追い出されたアイヌ達が人攫いの餌食にあったと言う。どうやらアイヌをターゲットにしている賊がいるらしいから注意するように」

人攫いの魔の手は私たちの村にも襲いかかってきました。
きっかけは私が人食い刀を手にした際に殺した人間の中に人攫いの仲間がいたことです。
その人が生きていようと、この村が標的になるのは変わらなかったでしょう。

私は魔法少女として手に入れた力で抵抗しようとしましたが、村の人が人質となってしまったので皆そろって人攫いにとらわれてしまいました。

人攫いはいわゆる奴隷商人を生業としていて、奴隷という考えがなかったこの国でも大戦で歪んでしまったのか表では話題にならない程度に奴隷が出回っていたのです。労働力としての奴隷ではなく、主に欲求の吐き捨て先として使用されていたようです。
そんな奴隷として使える人材をさらっては求める人物へ金と交換していたのです。

私たちが牢獄に囚われている中、私は隙をついて牢を食い破り、皆を外へ脱出させることに成功します。

願いと共に降臨したカムイ達に村人、囚われていた他の人たちの護衛を頼んで私も脱出しようとしたところ、人攫いが雇っていた魔法少女が現れて私だけがそのまま囚われることとなりました。

そこからはひどい記憶しかありません。

私は商品として処女を奪われ、調教という名の拷問を何度も行われました。

時には偽名で売春婦として働かせられ、私の体は汚れていきました。

人攫い達はいくら客と交えても妊娠しない、鮮度が落ちないことで私を重宝し出し、折れない私の心を折ろうと何度も拷問にかけましたが私の心は折れることがありませんでした。

そんな間も多くの人がとらわれ、調教される場面を目にしてきました。

快楽に溺れ、戻ってこない子もたくさんいました。

この頃、戦争に負けてこの国は快楽を求めていたと言う話を雇われた魔法少女から聞いたことがありました。

だからお金がたくさん貯まるこの仕事がやめられないと言っていました。

この頃から、私の人嫌いが加速していったのです。

私はある日、新たに囚われたアイヌの子を目にしました。見覚えがない子だったので別の集落の逃げ遅れなのだろうと思いました。

しかしアイヌの子を拷問しようとする姿に耐えることができず、私は鎖を外そうと暴れました。

「そう暴れんなよ。あんたのソウルジェムは私が持ってんだ。下手に暴れるとソウルジェム割っちゃうよ?」

そう、私が抵抗できなかったのはソウルジェムを奪われてしまっていたから。

ソウルジェムは私の魂だとカムイから聞かされていたので抵抗することができなかったのです。

しかし、私は目の前で行われているアイヌの子への拷問とその叫び声に耐えることができず、私は眠っていた人喰い刀を呼び出したのです。

[もう私はあんたのものだ。思うがままに存分に暴れるといいよ]

ソウルジェムから人食い刀 イペタムが飛び出し、そのまま人攫いの魔法少女の腕を切り落としました。

イペタムはソウルジェムと共に私の元へ戻ってきて魔法少女姿となった私はそのアイヌの子以外の人を無差別に殺していったのです。

建物が炎に包まれた中、生きている子がアイヌの子だけとなったのですがその子は既に弄ばれた後だったのです。そして少女は涙を流しながらこう言ってきたのです。

「殺して…もう…生きていたくない」

私は強い悲しみに包まれ、叫びながら少女の心臓を貫いたのです。

朦朧とした意識の中後ろを振り向くと、そこには見知らぬ魔法少女がいましたが私はその場で気を失ってしまったのです。

私が目を覚ますと目の前にはお父さんとお母さんがいて、起き上がった私を抱きしめました。

「生きててよかった!もうそれだけでお父さん達は幸せだよ!」

建物の入り口には腕を組んでこっちを見る人攫いのアジトで最後に見た魔法少女がいました。

これがカレンとの出会いでした。

カレンは放浪の旅の中、路頭に迷うアイヌ達を先導して村の再建、護衛に手を貸してくれていたのです。

そして信用に値すると判断したカムイが、カレンに私の居場所を教えてくれたのです。

私はカレンの元へ向かってカレンの両手を強く握り締めました。

「私がいない中、みんなを守ってくれてありがとうございます!」

「お、おう」

その後人攫い騒動は何もなかったかのように終息し、皆は現代社会でアイヌが生き抜くための準備を進めていました。

私はそんな中、カレンから提案されたのです。

「外の世界を見てみないか?きっとヒトの汚い部分しか見てきていないと思うけど、表の一面も見て欲しいんだ。その上でヒトに対して判断を下して欲しい」

アイヌ以外の人嫌いになっていた私でしたが、カレンと一緒ならという思いで私は外の世界を見たくなりました。

わたしはお父さんとお母さんに相談し、わたしは外の世界へ旅立つ許可をもらえました。

「私たちはもう大丈夫だ。都会の人たちと共に生きながらもアイヌの文化を守っていくよ。

だからピリカは好きな生き方を選びなさい。カレンさんは信用できる人だから、お父さん達はあの人についていくことを否定しないよ」

こうしてわたしは決心し、人を見定める旅にカレンと共に出たのです。

結局人を否定する結果とはなったけれど。

ヒトはお金のためなら手段を選ばない。どんなにひどいことをしてもお金のある人が幸せなことになるというこの世界の価値観が大っ嫌いなのです。

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紗良シオリの記憶

シオリは小学生の頃、周りの子よりも物覚えが悪かった。

周りの子よりもたくさん勉強しても、テストをするといつも50点以下ばかり。

両親は教師でありながら海外で授業をまともに受けられない子ども達のために学ぶ場を設けてあげたいという夢を持っていたのですが、シオリは両親のそんな夢を邪魔していたのでした。

シオリちゃんは周りの子と比べてものを覚えるスピードが遅いんです。
もしかしたら、ADHDなのかもしれません」

「わたしの子を勝手に病気呼ばわりしないでください!」

そうお母さんが怒る場面を転校した学校でよく目にしました。

「シオリのためだ。海外へ研修に行くことは諦めてシオリのために生きていくことにしよう」

「そうよね、それが第一よね」

シオリは両親の優しさが辛かった。物覚えが悪いというだけでシオリは両親の夢を奪ってしまうのだから。

シオリは悔しくて勉強しながらノートに涙を流していました。

そんなある日、深夜の部屋にキュゥべぇが現れたのです。

「紗良シオリ。僕なら君の願いを叶えてあげられるよ。
君は何を願うんだい?」

アニメに出てきそうな動物を目にしても、なんでも願いを叶えられるという言葉に踊らされてシオリは願ったのです。

「見たもの、聞いたものを絶対に忘れないようになりたい!

お父さん、お母さんのためにも!」

そう願ってから授業を受けると教わったことが頭から離れなくなったのです。それどころか目に入ったもの、聞いたことすべてを覚えていられるようになったのです。

おかげで6年生の頃には中学校の授業を専攻して受けられるほど私の学力が跳ね上がったのです。

英語も理解できるようになり、そんなシオリを見た両親は海外で授業を教えるための資格を取るために海外研修を受ける決心をしました。

シオリは中学校から海外の学校で学ぶこととなり、一緒に戦っていた魔法少女達からはすごい、頑張ってねという言葉をもらって、海外へ旅立ちました。

世界の時間の基準となる場所近くの海外の学校へ通うようになったシオリですが、日本で習った時のイントネーションとは違った現地独特のなまりに苦戦しました。

でもみんなは優しく教えてくれたし、覚えるのも早かったのですぐに溶け込むことに成功しました。

中学2年生となった頃は飛び級という制度があったので高校に通ってみないかと勧められました。

シオリは両親へ相談して学びたいことはどんどん吸収しなさいと促されて高校へ飛び級することとなったのです。

もちろんそんなシオリを羨ましがっていじめようとする学生もいましたがブラックジョークなんかをぶつけて周りを味方にしながら難なく学業に励むことができたのです。

そんな激変した生活でしたが、日常生活に支障が出ていました。

それは、魔法少女になってから一睡もできなくなったのです。どれだけ寝ようと布団に入っても寝ることができず、次第に寝るという行為すら行わなくなったのです。

夜は魔法少女として魔女狩りに勤しんでいましたが、雷を放つか帯で打撃攻撃しかできないしおりに対して先輩魔法少女から闘いを工夫しなさいと怒られてしまいました。

人間社会では飛び級できても、魔法少女としては初心者。

シオリは魔法少女には得意不得意があると察し、不得意を補うために現代技術を応用した戦い方を考えたのです。

チームのみんなが苦戦している中で鉄塊を高速で飛ばして魔女を蜂の巣にしたり、砂鉄を集めて刃を作ってプラズマカッターのように扱ったりと戦い方を変えただけで自由度が増していったのです。

そんな先輩魔法少女達と戦っている中、ソウルジェムがシオリ達の魂であること、ソウルジェムが濁れば魔女になってしまうことを知りました。

でもシオリは後悔はしていません。

お父さんとお母さんが安心して夢へと向かうことができたんだから

中学3年の年齢となる頃には大学編入の相談をされましたが先行して学びたい分野が定まっていないので悩んでいました。

そんなシオリをメディアはADHDと思われた中学3年生は天才となっていたと紹介し、世の中は物覚えが悪いとすぐに病気だと決めつけることをやめて行きました。

少し恥ずかしかったけど、それで物覚えに苦労している子達の立場が救われるのならいいかなって思いました。

シオリの両親は海外研修を終えて、見事に海外で勉強を教える資格を取得することに成功しました。

シオリは両親が海外で働くために一度母国へ戻ることとなりました

海外の生活も悪くはなかったけど、今後はたくさんの国を回ることになるし、シオリも頑張らないと。

魔法少女チームのみんなに別れを告げて、シオリと両親は飛行機に乗って母国へと戻ろうとしました。

しかし、その飛行機がシオリの生き方を変える転換期となったのです。

飛行機はある宗教に心酔したテロリスト達に占拠され、そのテロリストたちは西の大国へ飛行機を落とそうとしたのです。

シオリは客にもテロリストが潜伏していると思うとなかなか手を出せずにいました。

そんな中、なかなか言うことを聞かない操縦士を脅すためにテロリスト達は人質を選定し出しました。

「5分経過する度に乗員を一人ずつ殺す。乗員を殺されたくなければ言う通りにするんだ」

そんな人質にシオリのお母さんが選ばれてしまったのです。

シオリは思わずテロリストに手を出してしまい、潜伏していたテロリストに脇腹を撃たれましたが魔法少女姿となって母親の手を離しませんでした。

お前達の倫理観にシオリ達を巻き込むんじゃない!

必死に抵抗していると、操縦席で銃声が聞こえた後に飛行機は急降下を始めたのです。

飛行機内には悲鳴が響き、瞬く間に飛行機は地面に打ち付けられてシオリは身にかかったGと衝撃で気を失ったのです。

気がつくと目の前にはぐちゃぐちゃとなった飛行機の残骸と吹き飛ばされた肉塊が広がっていました。

シオリの体には飛行機の部品が刺さっていて心臓を貫いていましたが魔法少女だったので生きていました。

そんなシオリが目線を下に下ろすと血が大量に吹き出し、四股や頭が散り散りとなった両親を目にしてしまったのです。

「お父さん、お母さん?」

シオリは心臓から部品を抜き取り、血を垂らしながら両親の元へ歩み寄りましたが、生きているはずがありませんでした。

シオリの目からは涙が溢れ出し、全てを奪ったテロリストに対する強い怒りが込み上げました。

「ヴァアアアアアアアアアアア!!!!!」

シオリは空を見上げて強く叫び、何かに塗りつぶされるかのように目の前が真っ暗となったのです。

目覚めることがないかと思ったけど、ある二人の声を聞いて久々に目を覚ますという感覚を体験しました

シオリを助けたお人好しはカレンとピリカという二人の魔法少女。

シオリはなぜ助けたと二人に向かって怒鳴りましたが、二人はシオリが必要だと言い張るばかりでした。

シオリは一人になりたいとその場を離れますが、カレンが後をついてきたのです。

「ついてくんなよ!」

「たまたま行きたい方向が同じだっただけさ。そうかっかするんじゃないよ」

そう言ってシオリが座り込んだ木の隣の木へカレンが座った。

「シオリ、この世が憎いか」

「何を言い出すの、シオリが憎いのは倫理観が狂った奴らよ」

「もし、世界の在り方を変える力を持つ者がいると知ったら、シオリは興味を持つか」

「そんな奴が本当にいるなら、出会ってみたいに決まっているでしょ」

「じゃあ一緒にそいつへ会いに行かないか?どうせこのまま生きながらえても暇だろ?」

世界の在り方を変える奴なんて聞いたことがない。嘘に決まっている。

「嘘じゃないよ、紗良シオリ」

声を聞いて振り向くとピリカとキュゥべぇがいました。

「嘘だとぶっ飛ばすよ」

「嘘ではない。西側の国に昔に栄えた錬金術を扱える魔法少女の素質を持つ少女がいるんだ。

彼女は世界を変えるほどの素質を持つ。もし彼女に関われば、君たちのやりたいことも達成できるんじゃないかな」

錬金術

姿形は化学へと変えて現代にも残り続けているけど、本場の錬金術は異端だと罵られて姿を消したと聞いている。

でも極めたものは神に近い力を奮ったとも聞いている。

「それが本当なら、シオリはこんなところで腐ってるわけには行かないね」

「それじゃあシオリ、共に来ないか。

一緒にこの世界の在り方を変えるために」

「いいよ。でも、シオリをしっかり満足させてよね」

「刺激たっぷりの余生となることを約束するよ」

こうしてシオリはカレン、ピリカと共に行動することとなり、噂の錬金術師と出会って聖遺物を集める活動を開始しました。

そんな中でシオリは師匠から錬金術を学び、今でも活用しています。

師匠が死んでからは貰った力を使い、師匠と目指した世界を作るために活動してきたのです。

人類史を壊し、魔法少女の時代を始めるという夢を。

 

========================

私は現実に戻り、2人の激動の歴史を一気に見て体がふらつきました。

だから、ここまでしてヒトを殺そうと。

私は攻撃の気配がしてすぐに避けましたが、糸が脇腹を切りつけて行きました。

顔を上げると怒った顔のカレンさんが手を伸ばしていました。

「見たのか、シオリとピリカの記憶を!」

「見られたら仕方がないね」

「私たちと行動を共にするか、ここで死ぬか選びなさい!」

ピリカさんが刃を向けてきたのでももこさん達の方を見るとソウルジェムを残されたままボロボロになって気絶していました。

「協力はしますが傘下に加わる気はありません」

「そうか、じゃあ一緒にずっとついてきてもらうよう協力してもらわないといけないね」

「なぜ、記憶を覗かれることを嫌うのですか」

「嫌に決まっているだろう!知られたくないこと、掘り返されたくないこと。

それを見られて怒らない奴がどこにいる!」

場の殺気が強まったので私と出現しているななかさん達は攻撃態勢に入りました。

「届けー!」

そう声が聞こえた方向を向くとういちゃんと桜子さん、灯花ちゃん、ねむちゃんが凧に乗ってこちらへ突っ込んできました。

 

 

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【原神(genshin impact)】テイワット大陸の古代文字(decoding)(解密字符) 「原神文字」解読結果まとめ

ゲーム「原神」の世界 テイワットには地上で使用されているテイワット文字のほかに古代遺跡と深淵に関係の深い文字が存在します。

そんな古代から使用されている文字を「原神文字」と名付けて解読、その結果をこのページにまとめていきます。
原神文字はラテン語で解読することができます。

 

原神文字表(ver. 0.4)

既に存在が確認されている文字もありますが、26文字を超えていることからラテン語でも使用されている合字が採用されている可能性があります。

詳細が分かり次第、文字表を更新していきます。

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(外側の円)
ABCDEFGHIJKL
(内側の円)
北西南東(NESW)

発見場所:モナの待機モーション

占星術ということから東西南北の記号をしっかり使用しているのは素晴らしい

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AD VIRTUTEM(パワー)

発見場所:宝箱・装置の封印、飛行チャレンジのゴール地点

おそらくテイワット大陸で最も目にするであろう一文
パワーとだけありますが「力を示せ」の意味合いが強いと思います。

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混乱する(PARMAE)

発見場所:防衛任務時に起動する装置(地脈鎮石)

まあ確かに混乱の元

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MIHOYO(ミホヨ)
SWITCH(スイッチ)
WEEKLY(毎週)
DUNGEON(ダンジョン)

発見場所:金城湯池クリア時

それっぽい単語が放り込まれている中にMIHOYOが混じっているのは面白い
ちなみに深境螺旋での防衛時はクリアしてもこの溢れる文字を見ることはできない

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頂点の光に照らされし大いなる要素よ
(ex culmine lucis in magno elementorum )

発見場所:魔法実験室の封印、無相元素が出す魔法陣、アビスの魔術師が出す魔法陣

元素の魔法陣であれば共通で使用されるもののようです
この魔法陣は使用者たちを見るに、神の目がなくとも元素を扱える手段の一つであると考えられます

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深い闇
(abyssus obscura)

発見場所:深境螺旋初チャレンジ時

このコンテンツの闇は深い、いろんな意味で

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ENK(I)

発見場所:合成台

知恵の神(enki)へ愛(i)が足りない

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ME SCIO NESCIRE(私は知らないことを知っている)

発見場所:欠けた文字で出る装置、文字が浮かび上がる謎の装置

欠けているから読めないと思ったが実は読めるようになっていたシリーズ
もしかしたら記憶が刻まれている地脈から文字があふれているのかもしれない。
そう、地脈は”旅人”が知らないことを知っているから。

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sine mixture fortunae fortitudo ingenium
magnum fuere nullum

(混じりっけない 幸運な 不屈の精神 才能
素晴らしいものではなかった)

発見場所:蛟(みずち) 欠けた文字で出る装置

まだ何を表しているのかは不明

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週替わりダンジョン(weekly dungeon)

発見場所:秘境 仲夏の庭園

冒険ランク突破クエストで一度は訪れる場所でもある

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VENERARE(祭る)

発見場所:秘境 仲夏の庭園

この秘境は大昔はただの庭園だったようですが、祭っていたとしたら大昔に存在した何かでしょう

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PRONOEA(摂理)

発見場所:秘境 七門鎮蛟密宮、無相の交響詩イベントエリア、深境螺旋

蛟は「みずち」と同じ文字ですが環境依存文字のため置き換えています。
みずちとは、あまり関係なさそうなキーワードです。深境螺旋では別です。

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FORTUNA(運)

発見場所:秘境 七門鎮蛟密宮、無相の交響詩イベントエリア、深境螺旋

蛟は「みずち」と同じ文字ですが環境依存文字のため置き換えています。
みずちとは、あまり関係なさそうなキーワードです。深境螺旋では別です。

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SOMNIA(夢)

発見場所:イベント 帰らぬ熄星 トップページ

隕石降る時、神の目をもたない人々は不思議な力で夢を見続ける

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IERUNT(行く)

発見場所:イベント 帰らぬ熄星 トップページ

IERUNTはEO(行く)の三人称複数・現在完了・直説法の能動態に該当する際に使用されます。
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CAELUM(空)

発見場所:イベント 帰らぬ熄星 トップページ

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外側から二番目の円内にある文字

ex culmine lucis in magno elementorum
lux se effundat in mentes dei

(頂点の光に照らされし大いなる要素よ、神の心に光を注ぐことができるように)

↓円陣の文字置き換え結果

発見場所:イベント 帰らぬ熄星 怪しい夢の星

直訳なので真の意味にはほど遠い内容ですが、元素の神へ祈りを捧げるような内容であることは確かです。
元素の魔法陣はこの内容が省略されたものを使用しているようです。

テイワット文字についてはこちらを参照
テイワット文字

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SOMNUS DRACO(眠れる龍)

発見場所:イベント 白亜と黒龍

文字をヘンなところで区切ることに味を占めた文字担当者

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CAP(仕上げる?)

 

発見場所:ドラゴンスパイン 南の遺跡、迷城線戦

明らかに意味のない文字の並びだと思うがそれっぽい単語をチョイス。
ちなみに右から読んでいくのか左から読んでいくのかは今のところ決まっていない

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PROGREDIATUR(進歩している)

発見場所:ドラゴンスパイン

Twitterで流れてきたもので発見したのは他の人です。

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VEREMINI(畏敬する)

発見場所:ドラゴンスパイン 壁画の間前

畏敬する対象は亡き姫か、それとも神か

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FIDELES ANGELI IUVANT(忠実な天使たちが助けた)

発見場所:ドラゴンスパイン 壁画の間

壁画自体は神のような何かが人のような存在へ力を与えているような内容を示している。神のように見えるのが天使なのだろうか?
モンドのバルバトス像でも天へ続く入り口と表現するくらいなので天空の島からの施し、つまりは神が人間へ力を与えている様子を描いているのだろう。

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AUDI TACE(黙って聞きなさい!)
SEI VOLTIS VOS DISCITE(あなたたちは学ぶ存在であることを望む)

発見場所:ドラゴンスパイン 壁画の間

つべこべ言わず、探求し続けろ!ということでしょう。

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ABYSSUS(深淵)

発見場所:ダインスレイヴイベント プロローグ

普段儀式を行う際もこの符文で行えばいいのにと思った

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FATEA E PARCAE(運命のパルカ)
FATI TEXTRIX(運命の機織り機)

発見場所:私(俺)たちはいずれ再会する アビスの魔術師討伐後

画像上下にある文は、古代文字の上部分を切り取ったものですが、下側は分自体を180度回転させたものです。そんな変化くらいなら普通に読めるよ。

TRIXは女性を表す接尾辞ではありますが、アビスの目指す神座を揺るがす存在は女性的な何かに行きつくのか?
ちなみにパルカはローマ神話では運命の女神、そして本来の役割は誕生の女神だそうです。
今後パルカという単語が出てきたら、重要な意味を果たしそうです。

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IN MAGNO(大いなる)

発見場所:アビスの使徒・紫電が持つ本

小さな文字はつぶれていてわかりませんが、おそらく内容はアビスの魔術師等が使用する神の目が無くても元素力を扱える魔法陣と同じです。
アビスが使用する元素力はこの決まり文句があってこそなのでしょう。

ちなみにアビスの使徒・紫電が攻撃するする際に発する文字はA-Pの文字がランダムに選定されて現れているようです。

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HIC TACITUS (T)ERMANA CALOR ARGEN
(ここに潜む熱ある銀)

発見場所:鶴観にある遺跡の壁画

TERMANA部分は詳しく訳せていません。そもそもTとみていいのかという疑いがあります。
まあ、ここがTERMANAという国だった可能性はありますが。

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VIGILABI CAE(LUM) E(S)T NO
(空から見張られてなどいない)

発見場所:鶴観にある遺跡の壁画

EST NOの部分を「いいえ」という否定の意味だと解釈していますが、未完成の解読です。

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IN SRELLARE (FR)AGMENTI SAPIENTIA ABSCONDITUR
(星の断片にある英知は姿をくらませた)

発見場所:鶴観にある遺跡の壁画

文法そっちのけな解読ですが、この内容の通りだとするとフィンドニールの建国当時のようにここにあった国は天から英知を授けられていた時期があったと考えられます。

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TRIVIA ET NOTH(AR) ESTIS LUMINIBUS LUNAE
(どこでも月明かりが入る場所である?)

発見場所:鶴観にある遺跡の壁画

NOTH(AR)の部分は不明ですが、壁画の内容を見るに月の光が当たり前のように降りかかる土地と言いたかったのでしょうか。

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4行目
NON MORPHES NIVEAE CITAEQUE BIGAE
(雪に覆われたMORPHESではなく)

5行目
ADDE HEC PLUMIPEDAS VOLATILESQUE
(羽毛の生えた翼ある鳥をここに追加し)

発見場所:層岩巨淵 隠し部屋で発見できる不思議な手紙

どうやらこの手紙はプレイヤーごとに読める行が違うという仕組みのようです。
5行目は縁があり、海苔煎餅さんから情報をいただきました。海苔煎餅さん、ありがとうございます。

肝心なこの手紙は何を表しているのかを調べると、カトゥルスの詩というものがなぜかヒットします。その詩の58節目を見ると、なんと58節目と不思議な手紙の内容がほぼ一致します。
登場人物が一部変更された程度の変更点です。

カトゥルスの詩はカトゥルスという人物が自身の経験した日々を詩に書き下ろしたものです。

原神は現実世界の昔のものを流用して、独自の世界を描く気が無いのか?

手紙すべての内容を解読する気はありません。もうどこぞの誰かが情報を集め終わってるでしょうし、この内容はさほど重要でもないので。

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ABYSSIS VIA(深淵の道)

NON EST AD(~がない方へ)

VIVOS VOCO(生者を招く)

PIVS EGILL(敬虔なエーギル)

IMP AGNARR(小悪魔なアンナー)

MORTUS PLANGO(死者が嘆く)

ET UMBRA(~と影)

VEDI FLEVI(~を見て泣く)

CAELLES EUNT DUMUS(CAELLESは家に行く)

 

発見場所:発見場所:層岩巨淵 地下地区

9文字の伝言と呼ばれる隠しアチーブメント獲得に関わる9行の文字列は、文字が半分に割られて上部分と下部分で違った文字の一部が使用されています。
今回の場合、原神文字の上部分を使用している部分は暗号をややこしくするためのフェイクで使用されていると思われ、正確に読める内容となっているのは、原神文字の下部分を使用している部分です。

ほとんどの文字列の下部分が原神文字の下部分なのですが、上から7つめの写真にある文字列に限って、文字列の上部分に原神文字の下部分が使用されています。
なので、この文字列だけは上部分を180度回転させて読む必要があります。

そんな文字列たちをまとめると、以下のようにつなげることができるのではないでしょうか。

“深淵への道がない方へ生者を招く
敬虔なエーギル
小悪魔なアンナー
死者が嘆く影を見て泣く

CAELLESは家に行く”

最後の一文だけは謎ですが、この文字たちが伝えたい内容は上四行分で

「魔神任務でアビス教団がやろうとしていた計画の一環としてエーギル、アンナーがかかわっていること」

が分かります。
エーギルとアンナーは黒霧を晴らすために二つの鐘を鳴らした後に出現した敵で扉を開くためのカギを持っていました。
正直この二人の名前として訳していいのかは謎ですが、ちょうどよく二人が出てきていたので人名として扱って訳しています。

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解読できないけど原神文字が使われていた場所
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発見場所:鶴観にある遺跡の壁画

発見場所:鶴観にある遺跡の天井

発見場所:層岩巨淵 地下にある遺跡の鐘

読めないのは後ろ側を確認できないのが原因

 

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今後も発見し、解読できましたら随時追加、更新を行っていきます。

 

※Twitter、動画等で引用する際はこのページへ誘導するようリンク設置をお願いします

このページは原神の要素を扱っています

 

【マギレコ二次創作小説】魔叙事詩カグラ・マギカ 4-1 軌跡を壊す序曲

黄昏時が過ぎた頃、日継カレン、紗良シオリ、保別ピリカの3人を捕まえる作戦が行われたが、これは失敗に終わった。
拠点にしてると思われる廃墟には鏡の魔女の結界が広がり、ほとんどの魔法少女が神浜に散り散りとなり、皆が私たちの行方を見失った。

それから間も無く中央区では強力な電撃が走り、電線を伝って過大な電気が流れたことで神浜市全体とその周辺地域が停電状態となった。

騒ぎ出した人間達の中には神浜市から出ようとするものがいたが、神浜全体を覆うように電気の結界が展開され、神浜中は大騒ぎとなった。

無理矢理越えようとしてもコンクリートの壁のように通り抜けることができず、電気柵のように触れると痺れるだけではなく火傷もしてしまう。

人間、魔法少女問わず慌てふためいている頃、中央区の電波塔では儀式が進められていた。

儀式の魔法陣に操られている環いろは、鹿目まどか、夏目かこはそれぞれの持つ力を目の前にある遺骸へ注ぎ、遺骸は光を放ちながら宙に浮き始めた。

その遺骸へ私は神浜を回って集めた因果の束を遺骸へ繋げた。

「これでワルプルガへ因果が収束した。
次はピリカの番だ」

「うん。

いくよ、イペタム。私たちに希望を!」

そう言ってピリカが魔法少女になったことから手にしている聖遺物イペタムを取り出して地面に突き刺した。

それと同時に縁の線を辿って今までに出会った魔法少女達から希望の力が吸い上げられた。

イペタムは対象から希望の力を吸い取ってピリカのソウルジェムを浄化してくれる。

でも欠点もある。

イペタムは妖刀と呼ばれるだけあり、持っている間は急激に穢れが溜まっていく。

今回は希望をワルプルガへ流れるようにしているため、ピリカはすぐにドッペルを出す状態となった。

しかしピリカのドッペルはイペタムが本体であるため見た目は服が赤みがかった色に変わるだけだ。

蘇生、慈悲、再現、膨大な因果と希望の力がワルプルガの以外へ収束し、ワルプルガの遺骸は眩しいほどの輝きを放ち、強力な結界に囲まれた少女が魔法陣の真上に現れた。

少女の姿となったワルプルガは頭を地面の方向に向けて結界の中で眠っていた。

「やった!成功だ!」

「後はこの世の知識を与えればすべて完了する。
シオリ、余計な情報は流すんじゃないぞ」

「心配しないで、快く契約してくれるよう知識を与えるから」

いくら蘇ったといえ、記憶が残っている保証はない。

知識のない赤子として復活されても困るのでシオリの電気の力を使用して頭脳へ知識を流し込む必要がある。

しかし受肉させた時点で9割は目的を達成している。

その結果が今眼下に広がる光景だ。

ワルプルガのために希望を奪われ続ける魔法少女達は苦しそうにドッペルを出し続けて黒いオーラを纏っている。

我を忘れて人を襲ったり、貪ったり、地獄のような光景が広がっていた。
ヒトの身で抗うことなど叶わず、道端であろうと、避難所であろうとかまわずヒトは次々と肉塊へと変わっていった。

まさに逸話にあるワルプルギスの夜そのものだ。

中にはヒトを愛する魔法少女もいただろう。しかしその愛する者も、呪いに飲まれた魔法少女は躊躇なく貪る。
上げる雄たけびは快楽による副産物なのか、それとも後悔の悲鳴なのか誰にも聞き分けることはできない。

普通ならば魔女となるはずだがこの街の特殊な条件のおかげで魔法少女が犠牲になることはない。

犠牲になるのは、ヒトだけだ。

暴れる魔法少女達に電波塔が壊されないよう、ピリカはポンベツカムイを呼び出し、塔の周りを防衛させた。

これでワルプルガが完全体になるまで邪魔が入ることはないだろう

ワルプルガの肉体が復活すると魔法陣は消え、反動を受けた3人はその場に倒れてしまった。

呪いを受けた3人はいずれ眼下の魔法少女達と同じようにドッペルを出し続けて暴れることだろう。
しかしシオリはそれだは飽き足らないようだ。

「その3人は過剰な穢れを持つのが十分だろう」

そう言ってシオリは穢れを凝縮させたグリーフシードのようなアイテム「カオスシード」を3人の首元に投げつけた。

環いろは、鹿目まどかには深く突き刺さったものの、一人だけカオスシードを弾いた。

驚いた、儀式の呪いと希望を奪われてまだ立ち上がる力があるとは。

「夏目かこ、なぜ動ける」

「本当にあなた達は神浜の魔法少女を知らなさすぎる。あなた達の思い通りにいくと思わないほうがいいですよ」

「こいつ、縁を切ったのか。切られた感覚はなかったぞ」

[偽装の力を使ったから当たり前ヨ]

なぜ、死んだ者の声が聞こえる?

[僕たちが一番厄介な存在だと思ったみたいだけど、タダで倒れたりしないよ]

あの時確かに屠ったはず。

[さあ、聞かせてもらいましょうか。あなた達の真意を]

「常盤ななかたち、なぜそこに立っている。ソウルジェムは確かに砕いたはずだ」

[ええ、私たち3人は確かに死にました。

あくまで私たちは一時の記録の再現に過ぎません。かこさんがいるからこそ、ここに立っているのです]

よく見ると夏目かこの頭にある飾りのうち三つの栞が光を放っていた。

「そうか、再現の力ってのは便利なものだな」

「邪魔をする気はないです。教えてください、ここまでしてやり遂げたい本当の目的を」

「それは僕も興味があるね、日継カレン」

足元を見ると久々に見たキュゥべぇの姿があった。

「久しいねキュゥべぇ。これが前に言ったあんたに帰ってくる見返りだよ」

「かつてワルプルガは魔法少女になったが、その時以上に大きな因果を感じる。
もし契約してくれたら、僕たちのエネルギー回収ノルマは目標を達成するだろう。

お手柄だよ、日継カレン」

「キュゥべぇさんと手を組んでいたのですね」

「契約してくれないと自動浄化システムを広げられないからね。

でもそれで終わりじゃない。

見ればわかるだろう、魔女とならずに躊躇なくヒトを殺戮できるこのシステム。

自動浄化システムが世界に広がれば魔女とならずに人間社会を」

「倫理観を」

「価値観を」

破壊することで魔法少女が中心となった新たな組織システムを構築できるようになるだろう。

そこには歯車のように奴隷となる決まりも生きるために働かなきゃいけない呪いも、信じる神のために他者を殺すディストピアは存在しない。

魔法少女のための新たな社会システムを構築して皆が曇りなく生きる世界とするのが私たちの本当の目的だ」

「そうですか、だから私のように今までの固定概念を殺すほどの穢れを皆に流したのですね」

「いずれ魔法少女とヒトは敵対する。

躊躇していたら魔法少女が奴隷にされてしまうぞ。今まで行われた戦争のように」

[敵わないわけですね]

予想外ではあったが結果的に邪魔が入らないのに代わりはなかった

もうすぐ、終わりが始まる。

「なるほどね、まあここでワルプルガが契約してくれれば君たちだけの問題だ。それまでは見届けさせてもらうよ」

「ま、今はそう思ってくれていいよ」

「…!来る!」

いきなりピリカが反応して何事かと思うと太い蔓が地面から伸びてきて私たちの前に3人の魔法少女が現れた。

「十咎ももこ、大きく想像を超えてきたな。
そこまでして私たちの前へ何故立ちはだかろうとする」

生えていた蔓はすぐに燃えて跡形もなく消えてしまった。

「もうあんた達のやり方が正しかろうがどうだっていい。

あたしらの日常を壊したこと、それを悔い改めさせるまであんた達を許せないんだよ」

「へぇ、悔い改めさせるって、どうやるのさ」

「そりゃもちろん、ぶっ殺すに決まってるだろ!」

十咎ももこが私に斬り掛かってくると、間にピリカが割って入って十咎ももこを突き飛ばした。

「相手なら私がします。シオリとカレンには触れさせませんよ」

「舐めんじゃないわよ!」

3対1で戦いが始まった。

ただ倒すだけならここから突き落とせばいいだけだろう。

だが私たちの目的は魔法少女を殺すことではない。

少々好戦的になっているピリカが不安ではあるが、あの3人相手であれば問題はないだろう。

「夏目かこ、あなたは加勢しなくていいのかい?」

「あれはももこさん達の問題です。私たちが手を出すほどではありません。
しかし、別の用ならあります」

そう言うと夏目かこはドッペルを身にまとい、私たちに目掛けて栞を飛ばしてきた。

私は弾き飛ばすことができたが、シオリとピリカには突き刺さってしまい、魔力を採取されてしまった。

「夏目かこ、何をした!」

「過去を教えてもらえないのであれば見るまでです」

夏目かこはピリカとシオリの魔力が篭った栞を掌に乗せ、二人の記憶を覗き始めた。

 

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【マギレコ二次創作小説】魔叙事詩カグラ・マギカ 3-13 ワルプルガを讃える夜

「律儀に学校生活送ってからくるなんて、本気かどうかわからないねぇ」

シオリ達の使っていた廃墟の場所がワれているのは憶測でしかなかったけど、念のためということで捨てることにした。

どの道、用意は出来ていたからいいけど余計な手間が増えたのは確か。

それにしてもピリカは持ち場を離れてどっか行っちゃうし、中央区ではすでにカレンが一戦交えたっていうし、暁美ほむらの襲撃から退屈で仕方がない。

とはいえ、始まってしまえば準備が整うまで一番負担があるのはシオリ。

分かってはいるけど、始まるまではお預けだね。

と、考えていたらたくさんの魔法少女反応が近づいてきていた。

「見つけたぞ、紗良シオリ!」

廃墟になだれ込んできたのは港で戦った都ひなのとその仲間、後は街中で見かけた魔法少女達か。

廃墟を丸々囲われて、普通ならば逃げ場はない状況。

「丈夫そうで安心したよ、都ひなの。一部の欠損だけで済んだだけマシじゃないか」

「ふんっ、戯言を言っている場合か。身の安全なんて保証できる状況ではないことがわかってるはずだ」

「悪いけど、今はまともに戦う気はない」

シオリはポケットから穢れのたまりそうなグリーフシードを5つ取り出し、シオリのソウルジェムに少し当て床へ突き刺した。

このグリーフシードは私たちが警戒してきた鏡の魔女結界の中で捕まえた使い魔の慣れの果て。
私たちがコピーしない使い魔を厳選して秘密の方法で使い魔を育てると見事に魔女になった。

その時に知ったが、鏡の結界の鏡に入ると別の場所へワープしてしまう。
この便利すぎる能力にシオリは興奮し、手土産もかねて鏡の魔女のグリーフシードを増殖させていた。

今回はこの便利な鏡の魔女で廃墟になだれ込んだ魔法少女たちを罠にはめようと考えた。

周囲に魔女の結界が広がっていき、廃墟を取り囲んでいた魔法少女達がみんな結界に閉じ込められた。

「これは、魔女の結界を暴発させたのか」

「鏡の魔女って相当やばいやつなんでしょう?魔女を倒していないのに、なーんでこいつらの結界が出てくるんだろうねぇ」

「バカを言え、マギウスみたいに使い魔を育てない限りは。
お前まさか!」

「グリーフシード調達は生きる知恵、使い魔が育ったら魔女になるって、知ってるでしょう?」

話を聞いていないかのように魔法少女達はシオリに飛びかかってきた。

でも、シオリは結界内の鏡を合わせ鏡にしてその場から飛び上がった。

するとどうだろう、合わせあった鏡の中から光がこぼれ、動いた魔法少女達はみんな何処かへ消えてしまったではないか。

「あれってもしかして鏡の魔女?!
それにみんな、別の場所へ飛ばされたっていうの?」

「それじゃあ、こいつらの始末は任せたから。

追いかけたいなら追ってきてもいいよ。

その代わり、ただでさえヤバイ鏡の魔女が複数体も大暴れしちゃ、一体どれほどの人間が犠牲になるか。

よく考えなくても、あんた達のやることは一つだよね」

そう言ってシオリは結界の外に出た。

案の定、結界の中にいた魔法少女達は魔女と使い魔の討伐に勤しんでいた。

「ほんっと、どこまで本気なのやら」

シオリが結界を誘発させたタイミングで他の使用していた廃墟でも鏡の魔女の結界が広がって、集まった魔法少女みんなが神浜に散り散りの状態となった。

全く、穢れを送るって行為はあまりしたくないっていうカレンだけど、こうやって役立つんだから積極的に使ってほしいところだけどね。

撹乱に成功したし、シオリは中央区に行こうかな。

鹿目まどかもいい感じに仕上がってる頃だし。

アリナっていう結界を操る魔法少女の魔法を真似て結界を作った場所に鹿目まどかとカレンがいる。

特性は魔女の結界と同じだから普通は目に見えない。其の場凌ぎの隠れ家としては十分すぎる。

そう言えばピリカは戻ってきてるだろうか。ピリカ、約束の時間までに戻ってきたらいいけど。

結界内に入ると、予想していた二人ともう一人がいた。

「夏目かこ、早い到着だったじゃないか」

「シオリさん」

目つきもオーラもかわっちゃってるね。まあ、いい変化ではあるけど。

「素直に参加してくれるなんて思わなかったよ」

「あなた達の考えに賛同したから参加しているまでです。自動浄化システムが世界に広がった後は、好きにさせてもらいますからね」

「構わないさ。私たちを殺しにかかってもかまわない、それだけのことをやってきたからね」

シオリは二人の間を通り、環いろはのように結界内で穢れを蓄積させている鹿目まどかの前に立った。

ちょっと穢れの量が多くないか?

「カレン、このままだと下手したら廃人になるよ」

「彼女は心が強いようだからね、半壊する程度が丁度いいんだよ。それに、少しの間だけ心ここに在らずって状態になってくれればいいだけだからね」

「ひどいことするねぇ」

「どの口がいうか、時間があればこんなことしないさ」

「はいはい、シオリが悪かったよ」

そう話していると、結界内にピリカと環いろはが入ってきた。

環いろはは想像通りいい顔しているじゃないか。
でもピリカは、片腕の袖がない状態だった。

「ピリカ、その袖はどうした」

「ごめんね、時女のリーダーが持つ聖遺物を回収したくて」

「時女の?回収しないとまずいものだったか」

「心が折れない力がこもった剣だった。放置しておくと間違いなく殺されていたと思う」

「まあピリカが生きているだけでもよかった。全部終わったら返してやれよ」

「うん、わかってる」

まさかここに来て聖遺物を嗅ぎ取るとはねぇ。聖遺物の倉庫を持ち歩いているのはピリカだし、丁度いいか。

「ねぇ、やるなら早くやりましょうよ。

自動浄化システムを広げる儀式」

「あなたがそう言い出すとは思いませんでしたよ、いろはさん」

「だって、こんなにも、ういを求めるようになっちゃったのはカレンさん達のせいなんですからね。
早く終わらせて、邪魔な人間をたくさん殺さないといけないんですから」

「いろはさん…」

「怖いこというようになったねぇ。
ま、メンツが揃ったし始めようか」

「したっけ、結界は破壊しておこう」

そう言ってカレンは糸で周囲を囲んでいる結界と鹿目まどかを囲う結界を破壊してシオリ達は電波塔の上に降りた。

結界から出てきた鹿目まどかの目は虚ろで、心ここにあらずな状態ではあったものの、魂は壊れていない様子だった。
でもその場に膝をつき、動く気配はなかった。

外は黄昏時が過ぎようとしていて暗くなり始めていた。

「じゃあピリカ、出してくれ」

ピリカは頷き、掌の上に輝く光の玉が現れ、それが床につくとそこには遺骸が出現した。

「これは」

「聖女ワルプルガの遺骸だよ。魂は魔女になっても、魔力が残って聖遺物として残り続けていたんだ。
蘇らせるには丁度良い触媒だろう?」

「あなた達は、いったい」

そう夏目かこが問いかけてきた時、シオリは大事に持っていた錬金符を取り出した。

「錬金術師の大事な弟子であり、人間社会を破壊する存在さ」

錬金符をハラリと落として、地面についたら魔法陣が起動した。

錬金符は師匠がシオリに教えてくれた錬金術で、普通は扱えない種類の魔法を行使できるものだ。

魔法さえ使えば生成できるのだが、効果は知っているものしか付与させることができない。

この錬金符には師匠が生み出した再臨の魔法が籠もっている。

それに3人の固有魔法を使わせる操作の魔法、因果を束ねるカレンの魔法を混ぜたオリジナルの錬金符だ。

こうするおかげで、かつての師匠の失敗を再現しないはず。

しかし、錬金符を使用した際のデメリットは取り除くことができなかった。

錬金符が地面について発動すると、シオリには急激に穢れが流れ込み、その勢いでドッペルを出すと同時に電波塔周囲へ激しい電撃が走った。

金属が埋め込まれた地面や建物が地を離れて宙に浮き、小さな足場しかない電波塔の周りをゆっくり回り出した。

魔法陣が発動すると夏目かこ、環いろは、鹿目まどかは操られるかのようにワルプルガの遺骸を囲むように配置についた。

そして、カレンがこう言い放ち、シオリ達の計画は成功が約束された。

「さあ始めようか。ワルプルガの復活を讃える、ワルプルギスの夜を!」

 

第三章:ソノキジュンハ ダレヌォ メセン? 完

 

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【原神(genshin impact)】テイワット年表(ストーリーまとめ) ※更新停止

神の目を持つ者「原神」は神に近い存在と言われている。
しかし、その身は人の子と同じく、悠久の間、世界の移り変わりを見届けることはできない。
いま一度ここに、神の作り出したテイワットと、人の子が積み上げてきた歴史、そして異世界からの来訪者がもたらした奇妙な出来事を残す。
確かに、テイワットという世界は存在したという証として。

 

この世界の歴史は、メインストーリーだけでは全体像を把握することが難しいです。
このページではゲーム「原神」のストーリー、クエスト、本、人々の立ち話等を整理し、テイワットの歴史を年表としてまとめていきます。

ストーリー等が追加され次第、随時更新していきます。

ガチャ産キャラの会話内容は入手後でなければ確認できないため、判明するのはかなり後になってしまうという点はご了承ください。

 

※テイワット年表更新停止のお知らせ

2022 3/26
多次元目録で原神の世界にある歴史を記録しようとしていましたが、原神の世界観は記録する程ではないと判断したためこのページの更新を停止いたします。

 

※ここからネタバレが含まれます。ネタバレを気にしない方のみ閲覧してください

*注意*

「〇年前」という表記は、異世界から来た双子のうち片方がパイモンと出会ってテイワット大陸を旅し始めた頃(メインストーリー開始)を始点として記載していきます。

メインストーリーの中心となる主人公は妹の「蛍」とし、兄「空」を探す物語として綴っていきます。

蛍と別れた後の空の行動記録は[]で囲って記載することとします。

 

メインストーリースタート(2か月前)

 

—–約6000年前—–

岩王帝君がテイワットの地に誕生します。

 

—–約3700年前—–

岩王帝君が仙人と共に人々を璃月へ集め、そこへ住まわせます。

岩王帝君は璃月の統治者として、仙人は璃月を見守る者として活動していくようになります。

 

—–約3000年前—–

氷原地域であったモンドにはグンヒルド一族という一番強い部落の首領がいました。
この頃は「高塔の孤王 デカラビアン」と「北風の王 アンドリアス」が混戦している時代でした。

 

モンドの氷雪と争いから離れようともがいていたとある一族のファルシは緑あふれる大地にたどり着きます。そこは高い山ではありましたが、地上とは違って寒い環境ではなかったのです。
住むのに最適だと考えたとある一族は、そこへシャール・フィンドニールという都を築きます。
シャール・フィンドニールを築いたとある一族は、地脈から「彼ら」の声を聞くことができ、その声にも頼りながら都で平和に暮らすこととなります。

 

モラクスは活動が活発になり始めた魔神との戦争に備えて、仙人の招集をはじめます。その中には甘雨の姿もありました。

 

—–約2600年前—–

デカラビアンの暴政に耐えかねたグンヒルド一族は城を出て荒野へと逃げますが、そこは人が住めるような環境ではありませんでした。

一族が絶体絶命の中、グンヒルドが祈りを捧げていると、それに精霊が応えてくれて小さな避難所が誕生します。そこでグンヒルドは父親から力を与えられて一族を守る女祭祀となります。

風神バルバトスがデカラビアンへ宣戦布告したことで、人々は狂風に苦しむこととなります。そんな中グンヒルドは一族を率いてデカラビアンへ立ち向かいます。
戦いの末、デカラビアンは討たれ、バルバトスは人々を狂風から解放し、世界から姿を消します。

バルバトスがいなくなった後、モンドは貴族が率いていくようになります。

 

—–約2500年前—–

テイワット大陸各地で魔神が暴れている災厄の時代でした。
璃月地方には少なくとも帰終という塵を操る魔神と塩の魔神ヘウリア、渦の魔神オセルがいました。

ヘウリアは魔神同士の戦争に参加せず、地中の塩と呼ばれる地方に神殿と避難所を用意します。ヘウリアが用意した場所で彼女についてきた民は平和に暮らしました。
しかし、ヘウリアは愛した人間に裏切られ、殺されてしまいます。
ヘウリアが死んだと同時に塩の聖殿は崩れ落ち、やがて避難所だった町も崩れ去ってしまいました。


一部の民はヘウリアの力に飲み込まれて塩の像と化し、生き延びた民はモラクスが統治する都市へ逃げこみました。

 

帰終が見守る都市「帰離原」で魔神が地位を巡る大きな戦争が起きます。帰終は都市を守ることができず、都市は滅んでしまいます。

 

—–約2000年前—–

バアルこと雷電眞と影武者であるバアルゼブルこと雷電影は人に害をもたらす魔神たちを討伐し、稲妻地方を統一します。
雷電眞は人々から雷電将軍と呼ばれるようになり、内政は、荒事はが担当して稲妻地方を治めるようになります。雷電眞率いる政府は「幕府」と呼ばれるようになります。

各地で発生した魔神戦争が終結し、頂点に立った7人の魔神へ神は神の心を与えて神に代わって人々を見守る役割を与えられます。その七人は七神と呼ばれるようになります。
俗世に降りてきていた七神たちは璃月で盃を交わしました。

璃月の民の中でも優れた者たちが手を組み、「璃月七星」という組織が発足し、同時に千岩軍という人間で構成された軍隊も誕生しました。
これに伴い、甘雨モラクスと契約を交わし、璃月七星を補佐する秘書としての役割を担います。

稲妻地方にいた魔神の1人であるオロバシノミコトは神の力が及ばない闇の外海へ逃れます。闇の外海に滞在していたオロバシノミコトは白夜国と呼ばれる海底に住む人々の存在を知ります。

白夜国に住む人々はアビサルドラゴエアという深海のヴィシャップにおびえながら生活していました。
オロバシノミコトはおせっかいからかアビサルドラゴエアを倒します。そして白夜国に住む人々が光を求めていることを知り、自分の体についている珊瑚を使用して白夜国に住む人々が地上で暮らせるようにしました。
オロバシノミコトが白夜国に住む人々を導いだ地上は稲妻地方にある島で、その地には自分の体に付く珊瑚を使用した珊瑚宮を建てます。そして白夜国に住む人々はオロバシノミコトを崇拝するようになり、曚雲神社でオロバシノミコトを祀り、そして巫女をたてるようになります。
こうしてこの島は海祇島と呼ばれるようになり、白夜国と呼ばれていた場所は珊瑚宮の対となる淵下宮と呼ばれるようになります。

オロバシノミコトは人々から崇拝されるようになったことから闇の外海へ戻ろうとせず、雷神が統治する地へ滞在することを決めます。

 

シャール・フィンドニールへ異邦人 エーモンロカが姿を現します。
エーモンロカはシャール・フィンドニールの姫であるウッコに気に入られ、シャール・フィンドニールへ滞在するようになります。

ウッコはある日、太陽を覆い尽くす漆黒の龍の夢を見ました。その夢は、悪いことが起こる予兆とされていました。
悪い予感が的中し、シャール・フィンドニール上空に寒天の釘が出現し、シャール・フィンドニールがある高い山は氷雪に包まれてしまいました。

天から降ってきた寒天の釘は、間もなく三つに砕けてしまうのでした。

吹雪が止まなくなったシャール・フィンドニールの住民は生きる術を見つけられるはずもなく、次々と命を落としていきます。
シャール・フィンドニールの統治者である司祭は、シャール・フィンドニールが元に戻ることを願うために、壁画の作成を思いつきます。
壁画はウッコが担当することとなり、エーモンロカにはウッコから星銀の大剣を授けられます。
エーモンロカは大剣を携えて、シャール・フィンドニールが元に戻る方法を探すための旅に出ます。

ウッコは寒さに耐えきれず、命を落としてしまいます。
ウッコの死を受け入れられない都の民は地脈と繋がる青白い樹から「彼ら」へ問いかけようとしましたが、「彼ら」の声を聞くことは叶いませんでした。

姫が埋葬されたころ、シャール・フィンドニールの住民はエーモンロカだけになっていました。

エーモンロカは天上の存在に憎しみを抱きながら、星銀の大剣を壁画の間に残し、神が存在しない国を目指したのでした。

 

 

璃月では敗れた魔神の魂が疫病、妖怪、異変といった形で人々を苦しめるようになっていました。
岩王帝君は夜叉を招集し、数人の夜叉が参加します。その中でも力が強い浮舎、応達、伐難、弥怒、金鵬という5人の仙人は仙衆夜叉と呼ばれ、世を乱す妖退治に勤しみます。仙衆夜叉は妖と接触したことによって次々と業障に囚われていきます。
世が平和と呼ばれる状態になるころには仙衆夜叉の生き残りは浮舎、金鵬となりますが、浮舎は間もなく姿を消します。
最後の生き残りとなった金鵬ことショウは1000年後も妖退治を行っています。

 

稲妻地方に滞在するようになったオロバシノミコトは悪意を抱いてしまい、雷電眞へ戦いを挑んでしまいます。
オロバシノミコトに同調するように海祇の人々も幕府へ戦いを挑むようになります。海祇の人々の中には影向山に挑むものも存在し、その人々へ天狗の族長が仲間を連れて対抗します。この戦いの中で天狗の族長は命を落とします。

オロバシノミコトには雷電影が対抗し、ヤシオリ島まで侵攻していたオロバシノミコトを無想の一太刀で葬ってしまいました。
オロバシノミコトの骸はヤシオリ島に横たわり、以降ヤシオリ島はオロバシノミコトの祟りで苦しむようになります。

海祇の人々は幕府の管理下に入るようになります。それと同時に曚雲神社を捨て、珊瑚宮に直接社を設けるようにしました。

 

—–約1000年前—–

モンド地方では貴族による腐敗と暴虐が目立つ政治が続き、人々が苦しんでいました。

モンドへ立ち寄った流浪楽団は旧貴族の討伐を計画しましたが、失敗に終わりました。楽団は解散され、元楽団のメンバーは再び反逆できる機会を待ちました。

 

モンドの貴族は、氷雪に包まれた山へ考察隊を派遣します。
考察隊には貴族も混じっていて、貴族の指示の下で山にある遺跡の調査が行われました。
考察隊のメンバーが次々と命を落としていく中、山の遺跡調査という目的自体がエバハートという貴族の罠であったとこが判明します。
エバハートは後継者の座が欲しいがために今回の計画を実行し、考察隊に同行していたモンドの貴族たちを皆殺しにしたのでした。

この後、エバハートはモンドへと帰還し、新たなモンドの権力者となったのです。

 

旧貴族時代と呼ばれるモンド城を貴族たちが牛耳っていたころ、炎の神の民であるヴァネッサは貴族に捕まって闘技場で戦うことを強いられます。
そんな中、ヴァネッサと一族は闘技場へ捕らえられて当時モンド地方で暴れていた魔龍ウルサと戦うことになります。
この戦いへ風神バルバトスが干渉し、ヴァネッサはウルサを撃退することができました。
これを機会にモンド城は貴族の支配から解き放たれ、モンドはヴァネッサが設立したセピュロス(西風)騎士団によって守られていくようになります。

 

璃月地方で暴れている魔獣「みずち」を岩神モラクスが鎮めます。
みずちの遺骸が転がった場所は後に軽策山と呼ばれるようになります。

 

—–約500年前—–

異世界からの来訪者 は別の世界から原神の世界へやってきて、カーンルイアへしばらく滞在します。
カーンルイアは神が中心に築いた国ではなく、人間が中心となって築き上げてきた国です。そんな原神の世界では異例な存在のカーンルイアが神の標的となって滅ぼされようとしていました。

は別の世界へ旅立とうとしたころ、「天理」の調停者と名乗る神の襲撃に会います。
双子はその神に敗れ、は謎の神に封印されて離れ離れとなります。

世界規模で暗黒の災害と呼ばれる厄災が深淵から訪れます。
この厄災をきっかけにアビスの魔術師やアビスの使徒、ヒルチャールは数が増加し、活動も活発化し始めます。

璃月港と交流が深かった遁玉の丘の住民が遁玉の丘に築かれた都市を閉鎖し、どこか遠くの地まで逃げ去ってしまいます。

層岩巨淵がアビスと繋がり、過去に散ったはずの敵が地上へあふれ出してきました。モラクスの命により夜叉と千岩軍がアビスからあふれた敵と戦い、層岩巨淵は安全を取り戻します。

天穹の谷にある都市が若陀龍王による龍災に見舞われます。
若陀龍王を鎮めるために少なくとも削月築陽真君、理水畳山真君ともう一人の仙人が戦に参加し、若陀龍王は討伐されます。
しかし、天穹の谷の都市は滅ぶ結果となりました。

 

稲妻にもアビスからあふれた化け物が牙をむきました。
鬼人である虎千代はアビスから現れた虎の体と蛇の尾を持つ怪物と戦って撃破します。しかしこの戦いで虎千代は漆黒の記憶に溺れてしまい、雷電将軍に牙をむいてしまいます。虎千代の腕と角は雷電将軍に斬り落とされ、最終的には雷電将軍ではない存在に化け物として始末されました。

白辰の一族である狐斎宮はアビスからあふれた化け物と戦っている中、アビスへと飲み込まれてしまいます。
狐斎宮がいなくなってしまった後、鳴神大社の管理は八重神子が担当するようになります。

雷電姉妹も暗黒の災害での戦いに赴き、その戦いの中で雷電眞が死んでしまいます。雷電影から神の心を引き継ぎ、雷電将軍として稲妻を統治しないといけなくなります。
しかし天狗の族長や虎千代、狐斎宮、そして眞の死を経験して大切なものを失いたくないという想いから統治する役割よりもいっそう永遠を求めることに重点を置くようになります。

 

スメールを統治する草神が代替わりします。

 

は自分の代わりに稲妻の行政執行をする存在を用意するため、古代技術を使用した人形を作ることにしました。
人形の試作は数回行われ、この世には試作された一体と完成品である人形の二体が残ることになります。
人形が完成した後、は友人である神子へ神の心を渡します。
こうして人形が行政執行を行い、自身は肉体を捨てて一心浄土で瞑想し続けることになります。

 

稲妻の海で赤穂百目鬼率いる海賊が大暴れしていました。そんな百目鬼に鳴神大社の巫女である響が接触し、響も百目鬼が率いる海賊の一員として活動していくようになります。
百目鬼達はセイライ島を拠点としていて、そこには神社がありました。

海賊に対して幕府は本格的に対抗するために大規模な艦隊を結成します。
百目鬼の艦隊が幕府軍に抵抗している中、響はセイライ島にある封印を解いて艦隊を落雷で一掃しようと考えます。
セイライ島にある鎮め石の封印が解かれ、セイライ島には激しい落雷が訪れて両艦隊は大打撃を受けます。

鎮め石の封印が解かれたのが落雷が激しくなった原因だと判明して再び封印されたころには百目鬼も、響も行方不明となってしまいました。

 

 

に試作された人形が意思を持ち、稲妻の地を彷徨うようになります。

—–約100年前—–

モンド地方に毒龍「ドゥリン」が現れ、これに対してトワリンが立ち向かいます。
トワリンは悪竜を倒すことに成功しましたが、体内へ悪竜の血が流れ込んでしまい、トワリンは深い眠りへと落ちてしまいます。

ドゥリンの死体は図られたかのようにドラゴンスパインへ落下します。

 

—–50年前—–

モナの師匠とアリスが箱の中へ大事なものを入れ、50年後にその箱を開ける約束を交わします。

—–10年前—–

社奉行の権力者が亡くなり、社奉行の継承者争いに神里家が巻き込まれます。
この時にトーマは神里家を去るチャンスを得ますが、神里家に残り続けました。
そしてトーマには神の目が与えられました。

—–4年前—–

ディルックの父クリプスは邪眼を使用して魔物を倒しますが邪眼の反動を受けて死んでしまいます。
セピュロス騎士団はクリプスの死の報告を受けると、督察長はディルックへ真実を隠せと指示します。これをきっかけにディルックは騎士団をやめ、神の目を手放し、邪眼について調査する旅に出ます。

アンバーの祖父は突然にセピュロス騎士団を退団します。
アンバーの祖父を中心としていた偵察騎士小隊は解散状態となったものの、アンバーは祖父の責任を受け継ぐために偵察騎士となります。

—–3年前—–

アリスがクレーをセピュロス騎士団へ預けます。

 

—–1年前—–

稲妻で雷電将軍が神の目を徴収して回る目狩り令を出します。
徴収された神の目は千手百目神像へ収められています。

 

ディルックがモンドへ帰還し、アカツキワイナリーのオーナーとなります。
そんなディルックは秘密裏にモンドを守る行動をとるようになります。

—–約二か月前—–

が封印から目覚め、一人で彷徨っていたところ、偶然謎の生物を釣り上げます。
その生物の名前はパイモンといい、パイモンは共に行動するようになります。

メインストーリースタート

 

—–すべての始まり(メインストーリースタート)—–

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