環いろはと鹿目まどかを助けたのは、
たった一つの街でも、
とはいえ、
予想もできないような奇跡を目の前で二つも目撃できたのは、その
目の前で起きた一つ目の奇跡は、3人の魔法少女によって行われた全魔法少女
夏目かこも、あの三人も縁を認識できるような能力は元々持っていなかったはず。知らないだけで、私以外に縁を視認できる存在が彼女たちへ縁を切る方法を伝えたとしか思えない。
とはいえ、
もう一つの奇跡は、
あの結界の中で何が起きたのかは知らないが、
「驚いたよ、
さて、
「でも、黙ってる気はないんでしょう、あんたたち」
「まあ目的のことだけ考えると、
でも確認しないといけないことがあるんだよー」
「いいよ、答えられることなら返事をしよう」
「大昔の人物、聖女ワルプルガを蘇らせたとして、
「里見灯花が指摘した通り、
もしかしたら、空っぽの赤子同然で蘇るかもしれない」
「でも、
「それは、誰目線の歴史と記憶をインプットするのですか」
「かこさん、それは勿論、”魔法少女”の目線でだよ」
「あなたたちの魔法少女目線というのは偏った思考です。ヒトは愚かであると、
「間違いではないでしょう?」
「それは違うよ!」
否定的な声をあげたのは環ういだった。
そういえば彼女へは悪夢を共有していなかったか。
「うい・・・」
「だって、おかしいよ。
みんなの生活を守るために、私達は魔女と戦っていたんだよね。人の中にはひどいことをする人もいるかもだけど、でも、
私は、それはダメだと思う」
「と、妹は言っているが姉としての意見はどうかな?」
環姉妹は目を合わせ、
「ういがそう考えるなら、
「そうか、妹を優先したか」
「お姉さまとういがそういうことなら、私も抵抗しちゃおうかな?
願いを叶えさせるならばワルプルガが誰の手元にいてもおかしくな
「私はまどかを苦しめたあなたたちを許さない。
各々の意思表示が行われた後、
「余計な争いはお勧めしません。
抵抗するようであれば、
皆が攻撃態勢になっている中、
「夏目かこ、あなた達はどうする?」
「私たちにとっては争う理由がありません。
「そうか、
私は糸状の扇を取り出し、環いろは達にその先を向けた。
[シオリ、ピリカ。深追いも無理もするんじゃないよ。全てを見届けるまでは死ねないからね]
[何を今更。
[大丈夫、抑える]
[いいだろう]
そう、死ぬにはまだ早い。
せめて自動浄化システムが広がるまでは。
「さあ、お前達の希望を輝かせてみせろ!」
最初に仕掛けてきたのは見滝原の魔法少女達だった。
美樹さやかと佐倉杏子は真っ先に矢先をシオリへ向けていた。
シオリは周囲に浮かぶ鉄塊を雷の力を使って2人の進撃を遮ろうと
こちらも行く手を妨害しようとしたが、
[シオリの援護に集中して!]
そう言ってピリカは環ういへ斬りかかった。
「ならば容易い」
私は糸を放って美樹さやかと佐倉杏子の足と武器を持つ手を貫いた
「2人とも!」
巴マミは複数のマスケット銃を召喚して私たちに向けて一斉発射し
糸の壁を3重に形成し、2層までは貫かれたものの、一発たりとも
その後追撃で鹿目まどかと暁美ほむらが弓で壁を攻撃し、
シオリが電車のレールを2本宙に浮かせて、電気を帯びたまま2本のレールは美樹さやかと佐倉杏子に
しかし間一髪で銀髪の魔法少女がドッペルと思われる者で駆け抜け
間髪入れず、巴マミは巨大なマスケット銃を生成し、
「ティロ・フィナーレ!」
「したっけ勝てるかい!」
放たれたときの風圧は凄まじいものだった。
シオリは銃弾が放たれる直前に何か聖遺物を発動したらしく、
「ティロ・フィナーレが防がれた?!」
「超電導ってわかるかな?接触起爆式にすることをお勧めするよ」
そう言ってシオリはガードレールを二枚ごとにぶつけ合い、
「防げるか?防げるほどの奇跡が、あんた達にはあるか!」
そう言ってシオリは一斉にレールの間にある鉄塊を冷気を纏ったこ
いつ放たれたかわからないスピードで4発だけではなく、
しかし足場が崩れることはなく、
「魔力の力が会ったときよりも強い。時間を止める魔法はどうした?」
「あなたたちには関係ない!」
そう言って一矢放ったもの、シオリは帯で軽くあしらった。
「まああの中で何があったかは知らないけど、ドキドキさせてくれるじゃないの!
環ういへ斬りかかったピリカはなにか話しかけていた。
「あなたの一言がここまで不毛な戦いを生み出した。
「ピリカさん、どうして」
環ういは凧のようなものを呼び出してイペタムを押しとどめていた
「自動浄化システムが広がってからでも良かったはず。なのに!」
「ダメだと思ったから、人を不幸にさせちゃいけないから」
「その人は私たちを汚れさせるというのに!」
「うい!」
環いろはがボウガンをピリカへ数発放ち、
そんなピリカへ里見灯花は炎を放ち、
いずれもピリカは一振りのなぎ払いで消滅させてしまい、
環いろはの腹からは致死量の血が流れ出し、他の3人は絶望の眼差
「ここでは、終われない!」
環いろははドッペルを纏って致死量の血は包帯に包まれて血の流出は止
「お姉さま、その姿は?!」
「穢れを纏うならば、何人たりとも私を超えることはできません。超えたいならば、輝かしい希望を携えなさい!」
イペタムは穢れに強く、さらには相手の希望を奪う。
魔女だろうと、
環いろはは包帯を飛ばしてピリカを拘束しようとした。
しかし包帯は金属音と共に切られていき、ピリカは再び環いろはの懐に潜り込んだ。
包帯がピリカの後ろに広がり、抱擁するかのようにその包帯はピリカと環いろはを包もうとした。
包帯に囲まれた空間の中で環いろははナイフを取り出してピリカの心臓を一突きしようとしたものの、リーチはイペタムの方が長かった。
再び斬り付けられた環いろははその場に膝をつき、
しかし次は元マギウスの2人が環ういの前に出てピリカの斬撃を喰
するとすぐに2人はドッペルを発動し、
柊ねむのドッペルは退けたものの、
そこへシオリは鉄板を壁とし、
流星群はピリカへも、復活を待つワルプルガへも届かなかった。
ドッペルを放った2人は疲労が襲ってきたのかその場に倒れこんで
その時、
それもそのはず。
シオリの一撃が不発に終わった後、私は糸で扇を形作り、
「その力、別世界とのつながりが見える。
「あなたに答える必要はない!」
至近距離で撃たれる矢を避けながら私はステップを刻んだ。
仕上げのステップを踏むと同時に、
舞が完結すると周囲の魔法少女には疲労感が訪れ、
ピリカはたった1人立っていた環ういへ斬撃を飛ばし、
私は膝をつく見滝原の魔法少女達へ糸を飛ばし、
「気は済んだか?まだ足りないなら、
「強さが、違いすぎる・・・」
「調整も受けていないのに、どうしてこうもあしらわれるの。
戦おうとする魔法少女は現れなかった。
「それじゃあ、大人しくそこで倒れててもらおうk」
急に遠方の方から一発の銃弾が飛んできた。
糸の剣で弾けたものの、
「三重崎のやつか」
銃弾が飛んできた方向には確かに崩れていないビルがあり、
「コロス、殺す殺すこrosう!
日継カレン、お前だけは!」
遠くからでも分かる殺意を感じていると、
「カレン、下の魔法少女達が動き出したみたい」
「次から次へと、もう少しだけおとなしくしてくれないかね。ピリカは大丈夫か」
「大丈夫、カムイだけで抑えられる」
「そうか。でも、思ったより復帰が早いな」
街を襲った疲労感から解かれた魔法少女達が動き始めていた。
己の行った行為に嘆き悲しむ者
狂って人を殺す快感に目覚めた者
そして、私たちに殺意を剥き出す者
やがて神浜市にいる魔法少女達は、種類の違う”穢れ”を携えて