神浜の街を巡り、私の意思は固まった。
あとはシオリとピリカが戻ってくるのを待つだけだが、
シオリには宣戦布告役として駆り出されたりと面倒なことをやらさ
マギウスについて聞いていたシオリは、
アリナという魔法少女はこの街を破壊しようとした前科持ちら
そのアリナという魔法少女の特徴と、いま目の前で眠り続けている魔法少女の特徴が合致しているため、こいつがアリナ・グレイで間違いないだろう。
彼女を話題に出さなかったのは正解だったようだ。
と、
出発して1週間は経つ。
グリーフシードを持っているとはいえ、
「戻ったよー」
そう考えていたらピリカが戻ってきたようだ。
「おかえり。随分な長旅だったじゃないか」
「本当はもう少し早く戻ってくるはずだったんだけどね。
「そういえばなぜか都会の方が迷うよなピリカは」
「目印にしていた建物が何軒もあるとか、
「何やってるんだか」
「
見滝原の魔法少女については、
ピリカはカムイにお願いし、
「鹿目まどかと暁美ほむら。
「キュゥべぇに確認をとると、ほむらさんは魔法少女なんだけど、
時間を止めるだけなら過去に戦ったことがある魔法少女にいた。
しかし、契約した覚えがないというのは妙だ。
「あと、
「ほう、それは随分と因果量が高そうと考えられる情報だね」
「候補の一人には十分なるんじゃないかな」
また、
神浜とその周辺の地域にはすでに知れ渡っているらしく、
調整屋については私が尋ねてみる事にした。
ピリカからは安易に殺さないよう釘を打たれたが、
「あら、二人とも戻ってきていたんだ」
シオリも戻ってきたようで、
全員一致で自動浄化システムが何物なのかを神浜の魔法少女から聞
神浜の魔法少女は外へ目を向けようという考えがほとんどないらし
神浜の外にいる魔法少女は用がなければ神浜へはいかないらしく、
不安を抱えつつも神浜には留まらない、
人間社会というものはそんなものだ。
神浜の魔法少女へ宣戦布告した話をピリカにするとそれはもう怒り
「何で敵増やすようなことするのよ。
「あてになる情報なんてなさそうだって判断したからさ。
あぁあ、この町のすごいがわからなくなっちゃったよ」
ピリカはムッとした顔でシオリを見続けていた。
「ま、
「それって、過去に計画を妨害されたグループと同じ特徴」
「
だから関係を険悪にしておいたのさ」
「変に注目されちゃうかもしれないよ」
「それはその時だ。忠告はもう伝えてあるからね」
「忠告を律儀に守ってくれればいいんだけど」
「なに、関わりすぎるなら潰されるくらいあの魔法少女たちなら理解できてるだろうさ」
「やめてよね」
一通り話を終えたあと、今後の行動についての話を始めた。
「さて、しばらくは神浜の状況観察を行いたいと思う。
「ドッペルは出した後に疲労感しか感じないらしいけど、
「ドッペルってやつの代償をよく知らないといけないよね。でも、
ドッペルを出す機会に出会える確率も、
それでも、ドッペルの代償については知っておかないといけない。
そのためならば。
「ピリカ、突然なんだが、伝えたい事があるんだ」
「なに?」
「お前との関係はここまでだ」
「…え?」
第一章:スゴィガ ワカ ラナイ 完