【マギレコ二次創作】魔叙事詩カグラ・マギカ 1-5 血の理の不尽へピリオドを

中心部分ではアオの方かららんかが降ってきて人数が増えた状況となっていた。

「あんた、樹里さまの炎が弱いとか言ったな。ならば出し惜しみなしの最大火力をお見舞いしてやるよ。ウェルダン通り越して消炭になっても後悔するなよ!」

そう言って次女は火炎放射器へ魔力を溜めて最大火力で糸の魔法少女へ放った。炎は一次的に出るのではなく、数十秒出続けた。

周囲の鉄骨の表面は熱されて形を歪ませるほどの熱量だった。

撃ち切った次女の顔には驚きと恐れが混じったような表情が浮かんでいた。

「なんでだよ、なんで服が少し燃えるくらいで済んでるんだよ。おかしいだろ!」

「炎耐性なんて魔力でどうにだってできるさ。まあもちろん特性を知った上での話だけどね。ちょっとだけネタバラシすると消防隊員が来ている服を参考にしているよ」

「そうかい、ならば最大火力を何度も浴びせ続ければいいだけさ!」

「少し頭を冷やしてもらおうか。ここで魔女化されても困るだけなんだ」

そう言うと糸の魔法少女は次女の周囲を素早く動いては糸を何本も打ち出してきた。次女は躱すことしかできず、打ち出された糸が周囲の地面へ食い込んでいる様子を見逃していた。

そして糸の魔法少女が後ろに下がると周囲に打ち込まれた糸が次女を中心として収束し、次女を縛り上げてしまった。

「次女さん!」

「くそ、動きを止めるためにわざと外したってか。だがこんな糸、すぐに引きちぎって」

次女が力ずくで糸を切ろうともがくと、皮膚へ食い込んだ糸がそのまま肉を切り始めた。

次女は動きを止めるしかなかった。

「動いても構わないぞ。ただ、もがくたびに苦しむのは自分だけだ。長女さんの戦いが終わるまで静かにしていてもらうよ」

「次女さんを離せ!」

割って入ったのはアオの方から中心へ飛ばされたらんかだった。

らんかが糸の魔法少女へ武器で殴り掛かったが、あっさりと糸状の剣で受け止められてしまった。

「ピリカの方から降ってきたやつか。まあ数が増えても変わらない、まともに動けるのはお前だけだからね」

そう、一番人数がいたはずの中心地は今となってはらんかだけしか動けない状態となっていた。この時点で力量ははっきりしていた。それでも、私は引こうとはしなかった。

「あんた、ソウルジェムのあたりがゲームのコントローラーみたいな形してるね。さてはゲーム好きだな」

「っ!それがどうした!」

糸の魔法少女に払い飛ばされ、らんかがさらなる攻撃を加えようとするとらんかの目の前に脆めの糸の壁が出現した。

「ゲーム好きなら選択肢を選ぶこともあるだろう。いま形成した糸の壁は破ろうと思えば容易に破れる。しかしその糸のどれかはあなたの仲間の次女をさらに縛り上げる。これ以上縛られたら骨にまで食い込むだろうね。
さあ選べ、壁を破ってくるか、黙って長女の決着を待つか」

選択の余地なんてなかった。感情に流されて仲間のことを気にしないほどらんかは非情じゃない。らんかはもともと優しい心は持ち合わせていると次女からは聞いている。

らんかはその場で踏みとどまり、武器を下ろしてしまった。

「私だって、敵わないなんてわかってるよ。仲間を痛みつけて前に進むなんて、もう嫌なんだ」

「ならば私も攻撃は加えない。あとはあっちの決着がつくかだけだ」

ガツン、ガツンと確かに何かをつぶす感覚は伝わる。しかし目の前で認識できる様子とは異なっていた。

何度殴りつけようと、何度蹴り飛ばそうとも、小さな魔法少女には傷一つなかった。

彼女の周りにある結界を取り除かなければ、そもそも攻撃なんて通らないとそう考えるのは容易なはず。

それでも私は武器を振り回し続けていた。

頭の中でこだまするかつて聞いた叫び声、そして内側から湧き出る感情に流されるがままに私の体は動き続けていた。

小さな魔法少女が何かを語りかけてこようと、私には関係ない。

ただひたすら怒りに、怒りに、怒りに。

混濁した思考の中、突然今までにない感覚が私を襲った。

手元に伝わったのは、柔らかい何かに食い込む武器の感覚。

目の前を見ると、私の一撃が小さな魔法少女の脇腹に食い込んでいた。

「無茶しやがって」

中心地からそんな言葉が聞こえたあと、小さな魔法少女は私に生えたツノを握りしめた。

「やっと正気に戻ったか、修羅の門でも開いて戻ってこないかと思ったよ」

そう語る小さな魔法少女は、体と口から血を垂らしながら手の中に何かを持っていた。

「私のソウルジェム!」

「そんな憎しみの象徴みたいな場所にぶら下げるから制御できなくなるんだ、どうだ、周りの状況が見えるようになったか」

私以外のみんなはすでに戦意を喪失していた。それどころか私の狂乱っぷりに怯えを感じているものもいた。

そして私の頭の中には突然、周囲を気にせず、ただ相手を殺そうと暴れる私の様子が第三者視点でフラッシュバックした。

「全く、シオリが体で受け止めてなかったらあんた完全に帰ってこれなくなってたよ。それに、あんたが、ここまで正常じゃないことも、うっ」

シオリと呼ぶ小さな魔法少女は膝をついて吐血してしまった。

彼女の脇には私の武器と同じくらいのくぼみができていた。きっと骨も何本か砕けてしまっただろう。そんな様子を見せる彼女の前で私は追撃を加える気にはならなかった。

「これ以上攻撃しないのは懸命だ。ここで感情のまま動けば、あんたはいよいよ居場所を失う。感情のまま動き、皆の首を絞め、破滅へ進み続けた原因はいままさにあんたが体現させた」

シオリという魔法少女は重傷にも関わらずよく喋った。彼女が発する言葉が重なるごとに私には別の感情が襲いかかってきた。

「怒りに任せてキュゥべぇを追い出し、怒りに任せてその代償を神浜という街に押しつけに来た。そして怒りに任せて魔法少女が救われる可能性を潰そうとしている。だからシオリは止めたのさ、あんた達を!
正気に戻りなよ、な」

シオリはすでにまともに立っていた。血も止まっていた。

しかし私の中では後悔と自負の念がグルグル回っていた。なにもかも、私のせいなのかと。

今まで怒りを原動力としていた私は、この一瞬で原動力を全て奪われたかのように抜け殻だった。本当に、一瞬で何かが消えてしまったかのようだった。それは大事だと思っていた、何か。

その隙間に入り込んできたのは、死にたいという感情だった。
平穏を求めていたのに、求めれば求めるほど破滅へと導いてしまうのなら、私は。

「私を殺しなさい。私がここまでの悲劇を招いたというのであれば、早く殺しなさい!じゃなければ私は、同じことを繰り返してしまう」

「なに、言ってるんだ長女さんよ」

中心地から聞こえてきた声は糸から解放された次女だった。

「私はあんたのものになったはずだ。死ぬのが責任逃れって言うならば、私だっていまここで死ぬよ」

「ひかるも同じっす。長女さんがいなきゃ、ひかるは生きてる意味がないっす」

「みんなに残されたら私もどうしようもなくなっちゃうからね、みんなが消えちゃうなら私もともに行かないとね」

私の死は、みんなの死であることを思い知った。こんなにも、みんなは私を中心として動いてくれていた。

「そう、そう言われると死に辛くなるわねぇ」

シオリという魔法少女は座り込んだ私と目線を合わせるように目の前へしゃがみ込んだ。

「呪縛から解放されたわけではないだろうが、あんたは生き続けるんだろ」

そして彼女は私の前に私のソウルジェムを差し出してきた。

「受け取りな。あんたがまだ生きたいと思うならね」

「当たり前よ」

私は静かに私のソウルジェムを手にとった。

そして私は立ち上がってみんなに伝えた。

「一旦引くわぁ。今後のことは、仮の拠点に戻ってから考えましょう」

二木市の魔法少女たちは笑顔でうなづいた。

傷だらけの次女の肩を持ち、その場を去ろうとすると、三女の方で戦っていた魔法少女が私たちに話しかけてきた。

「あの、これ持っていってください」

手の中にあったのは5つのグリーフシードだった。

「こんなにたくさん、襲い掛かったのはこっちっす。そんな大事なもの受け取れないっす」

「好意は受け取るものよ、貰っておきなさい」

「なら、いただくっす」

私は次女の肩を持ちながら立ちはだかった三人の魔法少女の方を向いた。

「今回の件である程度頭は冷えたわぁ。それでも神浜には目的があるから引かない。そしていずれは、あなたたちと決着をつけるわぁ」

「そうか、ならば名前を伝えておこうか。私は日継カレンだ。楽しみに待っているよ」

「シオリのことはシオリって覚えてくれればいいよ」

「私はピリカって言います」

「私は紅晴結菜。私のことだけ覚えておけばいいわぁ」

「そうか、では結菜達、またいずれ会う日まで」

「イライライケレ。お大事に」

こうして私たちの目的は神浜の魔法少女へ苦しみを与えるという目的から、魔女化しないシステムを手に入れるという目的が最優先順位となった。

あのシオリという魔法少女が言っていた通り、私は怒りに飲まれて抜け出せなくなっていたのかもしれない。

そして私の威圧に流されるがままだったみんなのまともな声も聞くことができた。

あのまま進んでいたら私たちはどうなっていたのだろう。

そう考えを巡らせている中、三女からは対面していたピリカという魔法少女と情報交換を行っていたという。

まず魔女化しないシステムというのは決して手に取れるものではないと伝えられた。

しかし彼女たちは神浜にある魔女化しないシステムを世界に広げる算段が整いつつあるという。

そして彼女たちの本当の目的は、人間の考え方を崩壊させること。

魔法少女による魔法少女らしい魔法少女のための世界を目指しているという。

いずれは、私たちも必要になるとそうも言っていたらしい。

「いいじゃない、皆の傷が癒えたら向かうわよ、神浜へ」

私の中にこだましていた魔法少女の悲鳴は日に日に小さくなっていた。何故だろうか、今まで治る様子なんてなかったのに。

もしかすると、ソウルジェムを奪われた時に何かされたのかもしれない。

だとしても、聞こえなくなったとしても、悲劇が繰り返されたことは忘れない。

忘れずに生きていくことが、きっと私にとっての償いなのかもしれないから。

 

 

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【マギレコ二次創作】魔叙事詩カグラ・マギカ 1-4 血の理に添える不尽

とても長い長い悪夢が続いたかのようだった。

先輩がいなくなり、二木市をまとめようと動いたものの魔女は減り、多くの魔法少女が命を落とした血の惨劇が起きてしまった。

そんな中わかった神浜という存在。

私たちが命がけで生き残ろうという中、魔女をあっちこっちから集めては魔女化しないシステムを持っているということも知っている。

しかし、神浜の魔法少女は知らないだろう。二木市という場所を、そして、PROMISED BLOODという存在を。

私たちは数人の他の魔法少女を連れて計10人でキュゥべぇから神浜への最短ルートを聞き、二木市で待つ仲間達のために神浜への到着を急いだ。

本来ならば20人を超える大所帯となるはずだったのだけれども、今回の件は長期にわたって神浜に滞在することとなる。中には家族に心配させたくない、学業不振で今後のことを考えてと個々人の意思を尊重して無理な同行は避けるよう伝えた。

その結果、半数近くの子たちが二木市へ残ることとなった。グリーフシードの蓄えはあるし、少ないけれども魔女を定期的に狩っていれば3か月以上は大丈夫でしょう。

だからこそ、私たちは二木市で待っている彼女たちのためにも結果を持ち帰らないといけない。

早く神浜へ着くことを考え、夜間でも移動することが多かった。もちろん、皆の体調を考えながらだけれども、皆は了承してくれた。

そして今夜も夜間の移動を行っていた。

いつもと変わりなく、テレパシーで会話を展開しながら。

だからあのゲームは不意打ちが多くて樹里さまに合わないんだよ]

[そりゃそうだよ。あのゲームは死にながら不意打ちポイントを覚えていくスタイルなんだから]

[なんだよ白黒わかりやすいゲームじゃなくて真っ黒じゃないか!]

[でもやってる時はスカッとしたでしょ]

[後がもやるから嫌だね]

[次女さんはこだわりが強いね]

[全く、今夜も賑やかねぇ]

[そうっすね]

工場のような廃墟に差し掛かった頃、いつもの夜を壊すかのように、1人の少女が話しかけてきた。

「やあ、団体さんでどこへいくっていうんだい?」

少女の呼びかけに一度動きを止めはしたけれど聞かなかったことにして先を進もうとした。

しかし、いきなり魔力反応が強くなって進もうとした先に糸の壁が出現して行く手を阻んでしまった。

「無視とはひどいじゃないの。少しは話に付き合ってくれてもいいんじゃないの」

「どういうつもりなのぉ」

「そうだぞ、樹里さまの前に無断で立ちはだかるとはどういう肝を据えてんだ」

「そうだな、神浜の魔法少女、と言ったら少しはまともに聞いてくれるか」

この魔法少女は神浜のことを知っている。そして、神浜の魔法少女と言った。

私は彼女の話を聞かざるを得なくなった。

「あなた、神浜の魔法少女?」

「いや、あんたらと同じ神浜に向かう魔法少女だ」

「なら私たちは用はないわぁ」

「私にはあるんだ。神浜の魔法少女をぶっ飛ばそうとしているお前達、二木市の魔法少女を止めるためにね」

私は思わず驚いてしまった。二木市のことを知っていて、しかも私たちの行動目的の一部を知っている。どこから情報が漏れたというの。

「おい、その話誰から聞きやがった」

二木市の子たちがソワソワし始めていた。そう、私たちはかつてこのような状況を何度も味わった。誰が情報を漏らしたという探り合いを。

「そう内部でざわつくんじゃないよ。キュゥべぇから聞いたんだよ。血の気の多い魔法少女達だから気を付けろってね」

「あの白いの」

「でも、キュゥべぇが私たちのことをそんな風に思っているなんて」

「でもあなたはそれしか知らない。私たちの本当のことを知らずに、上辺だけの情報だけで判断して欲しくないわぁ」

私が話し終わるかの間際に私たちを中心として稲妻が走る広い結界が当たりを覆い尽くした。

「な、なに!」

「二木市。昔からテリトリー争いが絶えないごく普通の街だが、ある日を境にキュゥべぇが街中から追い出され、魔女を求める血の惨劇が発生した。次々と魔法少女と魔女の数が減っていく中、ある情報をきっかけに竜ヶ崎、虎屋町、蛇の宮のリーダー達と1人の従者が契を交わした。
その行動目的は神浜の魔法少女へ同じ苦しみを味合わせると同時に魔女化しないシステムを奪って二木市に持ち帰ること」

そう語りながら私の行方を阻んだ魔法少女の後ろから2人の魔法少女が現れた。

二木市のことを詳しく話した小さな魔法少女からは大きな魔力を感じられた。

「よく知ってるわねぇ。それならわかるはずよ。私たちがどれほど苦しんできたかも、神浜の魔法少女へ抱く感情も」

「確かに縄張りの魔女が減った原因は神浜の出来事かもしれない。だがそこまでの軌跡にはお前達が招いた結果という事実がある」

「なにを言っている」

二木市からキュゥべぇを追い出すなんて愚行を犯した時点でお前達の惨劇は決まったものだと言っているんだ。魔女の元となる魔法少女を生み出す存在を追い出せば自然と魔法少女の数が減る。そんな中で魔法少女を殺し合っていたら魔女が減るデフレスパイラルになるに決まってる」

「自業自得だと、そう言いたいのねぇ、あなたは」

「そうさ。それに律儀にグリーフシードは孵化させていなかったとみる。孵化させときゃ少しは飢えもしのげただろうにさ」

「二木市の人たちを餌にしろっていうの!」

「ふ、神浜の魔法少女をぶっ飛ばそうとしているのにその発想が出るとは思わなかったよ。これじゃ邪悪しかない侵略者だね」

ずっと黙って聞いていたけど我慢ならなかった。私たちの歩みを、痛みを自業自得と言う言葉で片付けたことを。

「私たちのことを愚弄したわねぇ。それだけのことを言われてしまったら、神浜の魔法少女ではなくても容赦しないわ」

「あら、怒っちゃったか。話だけで済めばいいと思ったんだけど」

「ただ煽ってるようにしか聞こえなかったんだけど」

「事実を伝えただけさ」

三人の魔法少女達に見覚えのある火力の高い炎が広がった。相手はかわしたけれど、彼女達がいた場所は火の海となっていた。

「やろうってんなら早く始めようぜ。樹里さま達を怒らせたからにはベリーウェルダンじゃ済まないぞ」

「そうか、なら始めようか」

1人の魔法少女が両手を振り上げると私たちの集団は3カ所に分断されてしまった。しかしその分断は偏っていて、私と三女が孤立して他のみんなは中心に残った状態となっていた。

「さあ、一本角の魔法少女さん、シオリが相手してあげる」

小柄の魔法少女が私の前に立っていた。周囲に展開された結界を形成したのは間違いなく目の前の魔法少女

行使する魔力の強さは間違いなく相手が上。それでも、仲間達のためなら。

「いいわぁ。私たちの歩みを妨げたこと、後悔しなさい」

他の場所でもそれぞれ戦いが始まろうとしていた。

「戦力を分断するかと思ったが、長女と三女、らんかが外にはじき出されたくらいか。分断は失敗したようだな」

「なに、想像通りの思惑さ。まとめてかかってこい」

「次女さん、私たちが先駆けます」

二木市の魔法少女達が1人、また1人と糸を使う魔法少女へ攻撃を加えるが、あっさりと防がれ、躱されている。

「ひかるは長女のもとへ迎え!その方がお前も戦いやすいだろ」

「恩にきるっす!」

ひかるは糸の壁を切り裂いて私の元へ向かおうとしたみたいだけど猛攻を受けているにもかかわらず糸を使う魔法少女はいとも簡単に遮ってしまった。

「そっちは場外だ。大人しく中心地で闘ってもらうよ」

中心地は激しい戦いが行われている中、三女の方は静かだった。やられたというわけではないけど、戦っているという様子もなかった。

「あなたはあまり戦いたくないという表情をしていますね」

「できれば戦うことなく先に進みたかったんだよねぇ。次女さんが仕掛けちゃったから仕方がないけど」

「実は私もあなた達とは話し合いで終わればなと思っていました。このままわたしの話に付き合っていただければ、刃を抜くことはしません」

「それでも、私はPROMISED BLOODの三女。ただ黙って見ているわけにはいかないんだよ」

三女は武器を手に取り、攻撃姿勢に入った。

「そうですか。したっけ、足止めさせてもらいます。アペ、刃となって!」

それぞれ三カ所で戦いが始まり、動きが激しいのはやはり中心地だった。

「お前達下がれ!」

次女の呼びかけを聞き、二木市の魔法少女達は下り、糸の魔法少女がいる場所は火の海となった。

そんな火の海の中、立ち続ける魔法少女の姿があった。

「おかしいな、加減はしなかったはずなんだがな」

「いい炎ではある。だけど世界は広い。お前以上に燃え盛る炎はいくらでもあるさ」

そう言って糸を束ねて辺りをなぎ払うと一瞬で炎は消えてしまった

「なんてやつだ」

「こうなったらひかるが切り開くっす」

ひかるはサーベルを持った手を高々と挙げるとどこからともなくサーベルを持った無数の集団が現れた。

「さあひかる軍団!目の前の敵を倒すっすよ!ゆけ!」

ひかるの号令を合図にひかる軍団と呼ばれる集団は糸の魔法少女へ襲いかかった。

しかし、糸の魔法少女を取り囲んだところでひかる軍団の歩みが止まってしまった。

他の二木市の魔法少女達は戸惑っていた。

「どうしたんすかみんな!早く攻撃するっすよ」

「面白い攻撃だ、魔力で生成する軍勢というのは。だが所詮は魔力で動く人形だ」

ひかる軍団は向きを変え、刃をひかる達へと向けた。

そして悪そうな顔でにやけている糸の魔法少女は手を前に出して攻撃の合図を出すとひかる軍団は二木市の魔法少女達を襲い始めた。

二木市の魔法少女の悲鳴が響く中、ひかるが必死に指示を出すものの、召喚者へ反応する軍勢はいなかった。

そしてついに軍勢は私にも襲いかかってきた。その瞬間のひかるの顔には煌めきなどなかった。

そんな暴走した軍勢にはチラチラと糸のようなものが見えた。

軍勢に襲われた二木市の魔法少女達はほとんどが切り傷をつけて倒れていたものの、ソウルジェムは無事だった。立っていたのは三姉妹とひかる、そして三女の方にいたらんかくらいだった。

そして軍勢は召喚主へ一斉に襲いかかり、召喚主が気絶すると同時に消えて行った。

「なんでこっちにだけ来なかったの」

「それはカレンのお節介ですよ。こちらはこちらで、お話ししているだけでしたからね」

「なにやってんだよ三女さんは!」

「らんか」

三女の方にいたらんかは三女に加勢はしていたものの、全く歯が立っていなかった。

「あなたも静かにしていただければ、変に傷つくこともないのに」

「はっぱかけたのはそっちだろ!」

らんかは炎の剣を持つ魔法少女へ立ち向かって入るものの、攻撃の数々を弾かれてしまっていた。

「あなたは血の気が多い方へ行った方がいいですね。カンナ!貫くよ」

炎の剣を持つ魔法少女は雷で形成された槍を呼び出すとらんかへ何度も突き攻撃を行い、薙ぎ払った勢いでらんかは中心の戦闘区画へ飛ばされてしまった。

らんかが攻撃を加えてから目の前の魔法少女がらんかを吹き飛ばしてしまったのは一瞬の出来事だった。

三女と戦っていた彼女は決して本気ではなかった。

「さあ、お話を続けましょう」

三女の方では戦闘は行うもののお互いに何かを話し合っていた。その会話内容は私たちの戦闘音で聞こえなどしなかった。

小さな魔法少女は私の一撃一撃を受け止めては平気な顔をしていた

「随分と固いわねぇ」

「固くはないよ。衝撃を吸収してるだけだよ」

小さな魔法少女が私に向かって周囲の瓦礫を浮かばせてぶつけてきたけれど、そのぶつける対象は彼女の味方である糸の魔法少女へと変わった。

「おーい、こっちに巻き込みかけるんじゃないよ」

「奪った軍団ぶつけてきたくせによく言えるわね」

相手のやりとりは楽しそうに行われていた。私たちは必死だというのに、戦いの場だというのに平気に笑顔を見せられる余裕は戦い慣れていないと行えないこと。

「さて、対象変換とは使いづらい能力を持っているようだね。そういうのは対応しやすい」

そう言うと、小さな魔法少女を再び周囲の瓦礫やスクラップを浮かばせるとどこを狙うでもなく私の周囲へ投げ飛ばしてきた。私は武器で振り払ったものの、スクラップの破片などが体の各部へ切り傷をつけていった。

「点で変えられるなら面でやれば対象もなにもない。相手が悪かったね」

「やられる前に潰すまでよ」

悔しいけれど、私は相手の弱点を見抜けにいた。雷の力というのは確かだけれど、避雷針なんてものが役に立たないような使い方をしていて対処のしようがない。

他と協力できればいいんだけど、みんな目の前の敵で精一杯でそれどころではない。

衝撃吸収とは言っていたけれど、あれは周囲に貼られた結界と同種のもの。ならば最悪は、ソウルジェムが濁りきるよう、負担をかけ続けるしかない。

「二木市の魔法少女のリーダーさん、あなたなんでキュゥべぇを追い出すなんていう暴挙に出たの。魔法少女の真実を知ったらキュゥべぇへ八つ当たりしたって何も生まなかっただろうに」

「それならあなた達の方が不思議だわぁ。人ではない状態にされて、なおかつ戦う魔女がかつて魔法少女だった存在だと知った時、最初から教えてくれなかったあいつを恨まないなんて」

「悪いけど私は知ったところでどうとも思わなかったね。願いが叶ったこと、それで十分だと思っただけ」

「あなたは自分のことしか考えていないのね。大切な仲間が目の前で魔女になった瞬間なんて、目にしたらすぐ考えが変わるわよぉ」

「そう、どうやらあなたには八つ当たり癖があるようね。とりあえず根本だけを見て、そこから丸ごと刈り取ろうとする。根元を刈り取ればその木は朽ちていくしかないと、そう考えないのかしら」

「なにを言われようと変わらない。私たちの街を苦しみに追いやった神浜へ想いをぶつけなければ私たちは仲間達の悲鳴を鎮めることができない。だから、道を開けなさい!」

 

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【マギレコ二次創作】魔叙事詩カグラ・マギカ 1-2 頼れる白い情報屋

神浜は新興都市というだけあり、高層ビルや奇妙な形状の建物が多い。

また、その代償なのかそれともワルプルギスの夜が到来した影響なのか建設途中であったり、人気がなかったりという場所も多いことがわかった。

私たちは3カ所ほど拠点として利用できそうな廃墟を確保し、そのうちの一カ所に眠り続ける緑髪の少女を保護した。

「さて、早速計画がダメになっちゃったけど今後はどうしようか」

「なに、ワルプルギスの夜なんてやろうと思えば再現することなんていくらでもできるさ。方法は別の話だけどね」

「わたしとしてはあまり気が進まない方法なんだけど」

「なら、少しこの街を知るための調査を行わない?ワルプルギスの夜を倒した魔法少女、興味があるんだよねぇ」

「シオリ、喧嘩を売るとか考えないでよ」

「相手の気分によるさ」

「自分の気分を抑えて欲しいんだけどね」

「私は神浜中を回ってみるけど、シオリとピリカはどうする?」

話し合いの結果、シオリと私は神浜の調査、ピリカは見滝原へ向かうことになった。

一先ずの活動内容は決まったけど、問題は見つけた緑髪の魔法少女についてだった。

「この子どうしようか、せっかくだし知ってる人がいないか聞き込みしてみる?」

「イタズラに探るのはやめておこう。この子のテリトリーで敵対する相手に話しちゃったらそれはそれで面倒だし」

ピリカはしばらく緑髪の魔法少女を見つめていた。

「ねえ、変わりばんこでこの子のそばについててあげようよ。誰もいない時に見つかって死体扱いされたり、魔女化したりしちゃったら保護した意味ないでしょ?」

「シオリが初日は見守っててあげる。2人は情報収集とグリーフシードをよろしくね」

「シオリ、イタズラしちゃダメだよ」

「同性愛の趣味はないんだけど」

「なんでそっち方向に捉えたの?!」

廃墟の中で響く笑い声。いつもなら周囲を警戒して躊躇するところだが、珍しく人気が全くない場所であるため思い切って感情を表に出せる。3人揃って笑い合うのも久々ではないだろうか。

「それより私は布団が欲しい。ふかふかな中で眠りたいよ」

「まだ睡眠なんてことしてたの?魔法少女なんだから必要ないでしょ?」

「わたしは眠りたいの!布団で横になっている時が一番ゆっくりできるんだから」

「こういう街だと、買わなきゃ手に入らないと思うよ」

「む、したっけ災害にあった建物から調達するもん」

ピリカはムッとして廃墟の2階へいってしまった。ピリカは極度に金銭を使いたがらない。というのも、彼女の過去に関係があることが原因なんだけどね。

「全く、ピリカのお人好しはいつまでも治らないね」

「いいじゃない、同じくらい絶望しても私たちが捨てたものを持ち続けている。私たちよりは強い子だよ」

「人間らしい振る舞いが、果たして強いと言えるのかな」

価値観が全く違う私たちがここまでこれたのも、共通の最終目的があるから。そして一緒に人の嫌なところを見てきたから。

成長途中の街というのは格差が生まれがち。この街の人々も大きな闇を生み出している気しかしなかった。

「さて、シオリはちょっと外の見回りでも行ってこようかな」

「休める時くらい休めばいいのに」

「カレンは知ってるでしょ?シオリが寝られないことくらいはさ」

シオリは魔法少女になってから一睡もできなくなったらしい。本人自身、何度か寝ようと試みたものの、結局は寝られずに朝を迎えてしまったという。

そしてシオリは、その頃から人間であるという考えを失い始めたという。

2人ともどこかへ行ってしまったので私は緑髪の魔法少女のそばで休むことにした。

 

シオリたちは神浜という街について知らなさすぎる。

シオリの考えるところではどうもこの街は魔力の濃度が濃すぎる気がする。

まあ、魔力といえばその専門家について聞けばいいよねということでキュゥべぇを探していたんだけど、一向に姿を見せない。

「あいつ何個体もいるくせに姿見せないはずがないんだけどなぁ」

そう呟いていると神浜から少し離れた場所でようやくキュゥべぇと会うことができた。

応答しなかった理由を聞くと、そもそも呼びかけ自体が今いる地点で呼びかけていなければ一度も通じていなかったらしい。

「君には伝えていなかったけど、この神浜にはマギウスが仕掛けた結界のせいでボクたちは神浜に干渉できない状態なんだ」

「マギウス?」

マギウス

神浜に存在した魔法少女組織のトップのことであり、神浜へワルプルギスの夜が現れたのはマギウスの仕業とのこと。

そのマギウスがこの神浜へやらかした重要なことがあった。

「魔法少女が魔女化しないシステム、そんなものをマギウスが作り上げたっていうの?」

「ボクは神浜の魔法少女に聞いただけだけれども、ドッペルという現象を見た際に存在は疑わなくなったよ」

ドッペルというのは、魔女化するはずの魔法少女から出現するものらしく、これを出した魔法少女のソウルジェムは浄化された状態になるという。こんなデタラメがこの街にあるとは。

「そんな魔法少女なら誰でも飛びつきそうな情報、もちろん、持ち前の営業力を使っていろんな魔法少女に言いふらしてるんでしょ」

「営業という例え方はよく分からないけど、確かにこの国の魔法少女たちへ伝えてはいるよ。その方が、魔女化しないシステムについて知るいい手段になるだろうからね」

「ところで、魔女化しないシステムについてどう伝えて回ったの?

ボクは魔女化しないシステムについては手に取れる存在だと思っている。干渉し、観測が可能であれば制御ができる。この考えについては聖遺物を扱ってきた君たちの方がよく理解しているんじゃないかな?」

「なかなか誤解を生む伝え方をしてくれるじゃないの。持ち出せるかも定かではないのに」

「ボクは考えと事実を伝えただけさ。それをどう解釈するかは君たち人間次第だよ」

「シオリたちは、魔法少女だよ」

キュゥべぇと会話して神浜について大方理解ができた。

そして、外部から大勢の魔法少女たちが移動してきているということもわかった。

神浜での不毛な混乱は避けるために、まずは外へ目を向ける必要がある。

中には血の気の多い集団もいるらしく、そいつらの来る方向はキュゥべぇから聞き出しているのでまずはその対応が必要だろう。

そしてもう一つ気になることをキュゥべぇに聞いていた。

「神浜にあふれる魔力?ボクが干渉できたのは数日だから正確な回答は返せないんだけど、その魔力とやらは魔女化しないシステムとか神浜に貼られている結界が影響しているんじゃないかな」

キュゥべぇによると、キュゥべぇを出禁状態にしている結界は魔力を閉じ込める性質もあると考えているらしく、その結界がある限り神浜には濃度の高い魔力が漂い続けるだろうとの見解。

この情報は好機だった。既に存在している魔女化しないシステム。そしてそれを世界中に広げればいいという単純な考え。

これを実現するためにはもっと神浜を、神浜の魔法少女を知らないといけないと分かった。

「ありがとう、キュゥべぇ。おかげで今後の方針が明確になったよ」

「本当かい?ならばボクからもお願いがあるんだ」

「お願い?」

「魔女化しないシステムについて何かわかったら、ボクたちにも教えて欲しい。きっと君たちのためにもなるはずだよ」

「いいよ、すべてがわかったら教えてあげる」

キュゥべぇとの情報交換を終え、特になにもなく拠点へ戻るころには朝日が登っていた。

緑髪の魔法少女を見守っていたカレンには大雑把に夜にあったことを伝え、ピリカが降りてきた後、具体的にキュゥべぇと会話した内容を伝えた。

「もう既に魔女化しない仕組みが出来上がっているなんて」

「しかしそうなると血の気が多い集団とやらが気になるね」

血の気の多い集団というのは2グループに分かれるという。

まずはかつてこの都市で大暴れしたマギウスにつき従えていたマギウスの翼の残党である集団。なにやら最近は何処かに集まって何かを企てているらしく、行動動機によっては無力化する必要がある。

もう一つのグループは二木市という街から来る神浜絶対許さないを掲げる魔法少女たち。なにやら神浜に魔女をとられたせいで魔女不足になってひどい目にあったというが、その経緯を聞くとかなり無理がある考え方だった。

「ならばその血の気の多い奴らを鎮めに行こう。そのまま放っておくと今後の私たちの障害になるかもしれないし」

「二木市の魔法少女たち、テリトリー争いが激しかったらしいから、一番被害をもたらしそう」

「神浜の魔法少女を殺す勢いらしいからね。マギウスの翼とやらよりはよっぽど危険だろうね」

「んじゃ、決まりね」

神浜の魔法少女について調べる予定だったが、二木市から来る魔法少女の対策を行うことから始まった。

しばらく拠点を離れることになるため、緑髪の魔法少女がいる場所にだけは無意識化の結界を張っておいた。この結界はシオリが意識の遮断について調べた結果、人払いの魔法に拡散する魔力を上乗せすることで魔力反応を検知できないようにできたことから生み出した結界。

なんか神浜にいれば魔女化はしないらしいので放っておくことにした。ドッペルとやらで拠点が壊れていなければいいんだけど。

 

 

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【マギレコ二次創作】魔叙事詩カグラ・マギカ 1-3 触れるは代償ありきこと

二木市という場所は神浜から遠い場所にある町で、到着には時間がかかるらしい。しかし、キュゥべぇの奴が最短ルートを教えたらしく、地図で予測するよりは早めに到着する可能性があるという。

それなりの大所帯で動いているらしく、足並みをそろえるとなると案外地図から割り出した通りの期間で到達するのかもしれない。

なんて考えるならば、最短ルートで通らざるを得ないルートを張るのが手っ取り早い。

そのルートとなる場所へ到達した頃、淫靡な姿をした魔法少女に会った。黒肌の魔法少女と話すと妙な力を使えるという。

「魔力を調整できる調整屋、か」

「せや、うちは戦うことができんくても魔法少女たちの魔力を調整するっちゅう力を使ってサポートしてるんや」

「その調整っていうのをやるとどうなるの?」

「普段は使えていない魔力を効率よく使えるようになるんや。動きも良くなるし、おまけに感も鋭くなるっちゅういいことだらけや」

「その対価ってものも、勿論あるんだろ?」

「勿論や。報酬として、グリーフシードを要求させてもらうわ。言ったやろ?うちは戦えんって」

「なら、試しにシオリのソウルジェムを調整してよ。ちょっと興味あるからさ」

「ええよ、んじゃ、建物の中に入りいや」

調整屋という魔法少女に建物の中とは言われても、辺りにあった空き家のうちの一か所であり、つい昨日まで誰かが住んでいた痕跡があった。

「あの、この建物って家主がいるんじゃ」

「心配せんでええよ、なんせここの家族は昨日魔女に喰われたんやから」

ここら一帯を暴れ回った魔女がいるらしく、運悪く見つける魔法少女がいなかったため、みんな犠牲になってしまったという。

「だとすると、警察が動かないのは結構な怠慢ね」

「さ、そこのソファーに寝転がって。勿論、上半身裸になってな」

「裸に!?」

周りが少し静かになった。

「ピリカ、ジョークだよ」

「んんん」

「あらあら、茹で蛸みたいになってかわええな。でも、ジョークを真に受けてはあかんで。ま、うちとしては脱いでもらってもええけど」

「いいからはじめて頂戴」

「そしたら、落ち着いて深呼吸や」

そう言いながら調整屋はゆっくりとシオリのソウルジェムを触った

触った瞬間、シオリのソウルジェムから紫色の閃光が走り、調整屋は頭を抱えて苦しんでいた。

「なんや、頭に流れ込むこの情報量は」

あんたに流れるはずの記憶とやらに大量の情報を載せてやったんだよ。調整するとか言いながらシオリの記憶へ土足で踏み込むとはいい度胸ね!」

「シオリ!落ち着いて」

「す、すまんかったな記憶を見てしまうってとこを説明し忘れて」

「そうだな、人の記憶を見てしまうってのは私たちにとってはよろしくない。
でも、それ以上に、魔法少女の潜在能力を出すために魔力を掻き回すっていうのは、もっとよろしくない!」

カレンは糸で調整屋を外へ叩き出し、足を思いっきり貫いた。悶え苦しむ調整屋を前にピリカが止めに入った。

「ちょっと2人ともなにやってるの!そこまでやる必要ないじゃない」

「いや、こいつの能力は神浜へ大きな禍をもたらす種だ。こいつの調整が二木市の魔法少女や、血の気の多い奴らへ渡ったら神浜は混乱して計画どころじゃなくなる」

「なに、するんや」

「選ばせてやる。ソウルジェムだけ残されるのと、ソウルジェムだけ砕かれるのどちらがいい」

「どちらもゴメンや。あんたらみたいな超過激な魔法少女を見るのは初めてや」

「そうか、ならば第三の選択肢にするしかないな」

苦しそうな調整屋のソウルジェムを探し、その魂の結晶に対してシオリは指を伸ばした。

「お前がやっている調整とやらを試させてもらうよ」

調整屋のソウルジェムに触れるとソウルジェムの内部は火花が散るように光の粒子が激しく走り始めた。それと同時に調整屋は獣のように叫び声を上げながらのけぞっていたが、シオリは調整の方法を探るのに夢中だった。

なかなか相手のソウルジェムに溶け込むっていうのは難しいねぇ。しかし手元の魔力を変えて相手の魔力パターンに合わせてみたらどうなるかな」

溶け込むというのは願いによって得られる性質によるものだと予想はしていた。溶け込むという表現をどのように再現するのか試行錯誤し、自分の魔力を少しだけ相手も魔力に馴染ませてみるとノイズだらけではあるが、記憶のようなものが映し出され始めた。

映し出されたものはなにがどうなっているか全く分からなかったがかろうじて声はなにを伝えようとしているのかわかるくらいだった

「これは何人か使って試すしかないね」

「シオリ!」

ピリカの大声で我に帰ったシオリは調整屋のソウルジェムから指を離した。その一瞬でカレンは調整屋のソウルジェムを糸で貫いていた。

「シオリ、そこまでだ」

調整屋は糸が切れた人形のように横たわっていたが、見た目は口から泡を吹き出していたりとひどい見た目だった。

ピリカの方を見ると、手元で魔法を発動しそうなところを抑えていた。

そして魔力を治めるとその場に座り込んで泣き出してしまった。

「ピリカ、よく我慢したな」

「なにがあったの」

「話は後だ。わたしはピリカを空家で休めてくる。シオリはその死体の処理をお願い」

なにがあったのか分からないままシオリは死体へ雷をいくつも当てて燃やした。人っ気がない住宅街だ。死体が一つ燃えようとこの異臭に気づく人間はいないだろう。

「それにしても人気がなさすぎるね」

ゴーストタウンとなった住宅街から少し離れて大通りへ出てみると2台ほどのパトカーとバイクが止まっていた。どちらもパトランプが消えていてエンジンも止まっていた。

妙だな。

ゴーストタウンへ戻るとカレンが空き家の前に立っていた。

「ピリカになにがあったのさ」

「シオリ、用量ってのは少しわきまえて行った方がいい。何かに夢中になるとやりすぎるのは既に知っているが、今回は酷かったぞ」

「あれぐらいのこと今までもやってきたでしょ。聖遺物を体内に潜めているやつから抜き出そうとしたときだってあれぐらいの叫びはあげていた。ピリカだって何度も立ち会ったはずだ」

「違うんだ、そうじゃない。今回やばかったのは調整を受けていた調整屋の見た目がピリカのトラウマに引っ掛かったんだよ」

少しピリカの過去を思い起こしてみるが、そもそも調整屋の状態がどんな感じだったのか全く記憶になかった

「調整を受けていた調整屋は絶頂を繰り返すかのように仰け反り、喘ぎ続けていた。ここまで伝えればもういいだろ」

ピリカは過去に凌辱され、何人も同じ目にあってきた子たちに囲まれていた時期があった。本人の中で最も人間嫌いを加速させた時期であり、ソウルジェムの奥底まで刻まれた光景であり、それゆえにトラウマになっているという。

「そう、そんな感じだったの」

「ソウルジェムが穢れるスピードも急激に早まった。普段は実験を邪魔にしないように手を出さないつもりだったが、ピリカの辛そうな顔を見ていると耐えられなかった」

「悪かったよ。ピリカが起きたら謝っとく」

「そうしてくれると助かるよ」

しばらくの沈黙が訪れて、なんの音も聞こえやしなかった。

「それにしても、調整とやらを一瞬で物にするのは流石だね」

「当たり前でしょ、シオリは一度干渉できれば利用できるまで一直線なんだから。ただ、何人か試さないと記憶を覗くってのは難しいかもね」

「記憶を探ることができれば、神浜のことを理解するスピードも早まる。ピリカには隠して、何人か被検体を集めることは協力するよ」

「でもやっぱいいや。こんな気色悪い技、使う気にもなれないよ」

「そうか、それは残念だ」

この夜の間にシオリとピリカは神浜にある魔女化しないシステムの広げ方を話し合った。

得体のしれない力を行使するためには観測、解析、干渉という三段階を経る必要がある。この考えはキュゥべぇたちの思考から学んだことであり、観測というのはとても大事なことになる。

もし観測対象が概念だった場合、ほぼ不可能に近い。

しかし、概念のあり方を変える方法を私たちは知っている。それを叶える環境が神浜にはある。

「カレンはピリカに対して甘々だよね。ちょっと過保護に近いんじゃない?」

「ピリカは強いんだよ。どれだけ人や魔法少女がモノや液体状になろうと、心を捨てずにあり続けている。私たちはとっくに捨ててるけどね」

「まあ、ピリカの考えは尊重するよ。ピリカの優しさには助けられたことが何度もあるからね」

カレンとの話し声しか聞こえなかったゴーストタウンへ手を叩くような音が聞こえ始めた。

「ピリカを起こしてきて。ゴーストタウンの主が現れそうだ」

ピリカが起きてきてシオリたちは魔女の襲来に備えていた。

「魔女が近くにいるって。でも、ソウルジェムに反応はなかったよ」

反応を隠す魔女なんてこれまでにいくらでも出会ってきたじゃないか。まあ、向こうが行動を起こしてくれないとこの手の魔女を倒すのは難しいけどね」

「魔女がいるっていつから」

「ちょっと外側を見てまわったらさ、放置されたパトカーが数台あったんだ。警察はこの事態に駆けつけてはいた。でもその消息が途絶えて援軍も来なくなってしまった」

魔女へ一般人が争うことができないのは世の常。よほど戦闘慣れした人間でなければあっという間に餌食になってしまう。弱いったらありゃしないね。

「魔女達に動きがあったのはあれが原因だろうね」

燃やした死体へ台座に乗っかった球体が針を通して死体の体液を吸い上げるために群がっていた。

「あれって」

「さあ、親玉の場所まで連れて行ってもらおうじゃないか」

しばらく使い魔の様子を見つめていると死体を持って何処かへ向かい始めた。

後を追っているとゴーストタウンの中心地で魔女の結界の入り口を発見することができた。

「巣に持ち帰ってじっくり味わうのはアリとそっくりね」

「大抵の使い魔に当てはまるからわかりやすいさ」

結界に入ると珍しく階層が存在せず、そのまま魔女がいる最深部にたどり着いていた。

最深部の光景を目にし、ピリカはひどく怯えていた。

宙からは布のようなモノで縛り上げられた数十体の人だったものへ使い魔が群がり、地面には体液を吸われ尽くされた干からびたミイラが何体も横たわっていた。

使い魔の中にはミイラの頭をもぎ取って石を蹴るように遊んでいるものもいた。

「まさかこれ、全員この住宅街にいた人たち」

「案の定警官っぽいのもいくつか見受けられるね」

「いい趣味してるよ、ここの魔女は」

いくつもの魔女空間の中でもドン引きするくらいの光景を見ている中、使い魔達はシオリ達を見つけると群がってきた。

「ピリカ、動けるか」

「大丈夫、わたしだっていつまでも足手まといは嫌だもの」

使い魔達はシオリ達を取り囲むと台座の部品を打ち出しては対面の使い魔が打ち返すというテニスをしているかのような攻撃を繰り出してきた。

もちろんこんな攻撃をまともに回避し続けると体力を浪費するだけ

「賢しい騒がしさだね」

シオリは背中から伸びる二本のリボンを地面に打ちつけ、三人を中心とした周囲は衝撃波で吹っ飛ばされてしまった。

同時に使い魔達は衝撃波で倒されたようだ。

「さ、親玉の場所まで一直線だ」

階層がなく、直で最深部にきたかと思えたが結界は広く展開されていて奥行きがどこまであるのかも分からない。その為、魔女本体の反応はあってもなかなか姿を確認できなかった。

道中、何度か使い魔が襲いかかってきたが、吸い付いてきた蚊をはたき落とすかのようにあっさりとあしらっていた。

暗闇が濃くなってきた頃、闇の中から二つの帯が伸びてきてシオリを絞め殺そうとしてきた。

雷の結界を周囲に張って肌に触れさせないようにはしているものの、結界ごと絞め殺されるのは時間の問題だった。

「シオリ!」

「シオリのことはいいから魔女をやっつけて」

帯を伸ばしたまま現れたのは白子をボール状にまとめたような姿に紫色の羽織りを纏ったような姿をした魔女だった。

体を形成する白子のようなものはボロボロと体からこぼれ落ちては消えるを繰り返している。

また、魔女が見えてから周囲からは赤子の声が聞こえてくるようになった

「姿が見えりゃ、倒したも同然」

カレンが左右から糸をクロスさせて魔女を切り刻もうと試みたものの、体の中心部分まで糸が入り込まなかった。

「硬すぎだろこいつ」

魔女は他の帯を使ってカレン達も絞め殺そうとしてきた。

そんな中ピリカは炎の剣を使用してシオリを縛ろうとしている帯を焼き切った。

「大丈夫、シオリ」

「問題ないに決まってるでしょ。特大のをお見舞いするから2人で魔女の気を引いて」

カレンとピリカが魔女の気を引いている間、シオリは周囲に器用に積まれていた石を集め、手の中で圧縮し始めた。

雷の小さな結界を掌サイズの大きさで生成し、そこへ石を投入していくことで、結界にある空気を圧縮する。石の数が増えるほど圧力が溜まっていき、結界内は高温となってただの石も熱を帯び始める。

カレンとピリカが気を引いてくれたおかげで雷の結界は破裂寸前のところまで到達していた。

「2人とも十分だ。特大のをおみまいしてあげる」

2人がシオリの後ろまで下がると、破裂寸前の結界を魔女の口の中へ放り込んだ。

そうしたらどうだろう、限界まで圧力を加えられた空気が結界を破り、高温になった石は魔女の体内で四方八方へ飛んだ。

元々分厚い体をしていた魔女だったが、数個の石が体を貫いて飛び出してきた。

魔女は大きな口をこれでもかというくらい大きく開けてそのまま崩れていった。

魔女の結界が消えてわかったことだが、このゴーストタウンそのものが魔女の結界に飲み込まれていたようで、階層がなくとても広い魔女空間であったことも納得がいった。

「いつものバカリョクで助かったよ。ありがとね」

「ほんと、なまら硬かったから普通だと何時間もかかちゃいそうだったよ。流石だね!」

少し前にトラウマをえぐられたというのに、いつもと変わらない笑顔を見せるピリカ。

思わずシオリは顔を曇らせてしまった。

「あ、ごめん。なんか気に触ること言っちゃった?」

「いや、シオリこそ悪かったよ。ピリカに嫌な思いさせちゃってさ。ゴメン」

ピリカはきょとんとした顔を見せた後すぐに笑顔を見せた。

「ありがと。克服できてないわたしも悪いんだけどね」

「あら、そういうことならピリカの前でどんどん非道なことしてやろうか。その方が耐性がつくでしょ?」

「ちょっと!本当に反省してるの?!」

カレンはシオリとピリカのやりとりをただただ笑顔で見つめていた

そんな中、カレンが顔色を変えて遠くを見た。

その反応の正体はシオリとピリカにも察知することができた。

「数十人の集団の魔法少女反応だ。間違いなく二木市の奴らだろう」

風ひとつ吹かなかったゴーストタウンでは少し冷た目の風が舞い込み始めた。

「ここは離れようゴーストタウンの時間が動き出す。折角だからピリカ、無人の家から布団を拝借したらどうだ?欲しがってただろ」

「もう、使う人がいなくなっちゃったんだよね。お借りします」

数分するとゴーストタウンとなっていた住宅地に警察が集まっていた。

布団やら使えそうな物は廃墟へと隠し、シオリ達は二木市の魔法少女の元へと向かった。

 

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【マギレコ二次創作小説】魔叙事詩カグラ・マギカ 上の録

「軌跡を壊し、奇跡を創る そんな私たちが軌跡(人間社会、価値観、倫理観)を壊す」

 

願いを叶え、奇跡を得た少女は「魔法少女」と呼ばれる。

そんな魔法少女が生き続けた先に待ち受けるものは何なのか。

マギアレコードのパラレルディスク、ここから聞こえてくるのは築かれたものを破壊する宴であった。
人を否定する三人の魔法少女が神浜と出会う時、世界の在り方を変えていく物語が加速する。

 

この作品は「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の二次創作です。

マギアレコードのパラレルワールドで展開される話であるため、実際のストーリーとは大きな違いが生じます。
人間の否定、キャラの扱い等で過激な表現が出る箇所がたくさん出てきます。耐性のない方は閲覧にご注意ください。

 

 

このページは魔叙事詩カグラ・マギカ 上の録 のトップページです。

下の録 はこちらです。

1章 スゴィガ ワカ ラナイ

1-1 彫りなおされる溝
1-2 頼れる白い情報屋
1-3 触れるは代償ありきこと
1-4 血の理に添える不尽
1-5 血の理の不尽にピリオドを
1-6 憂い心から来る焦り
1-7 有為な夜道今日越えて
1-8 神様を連れている女の子
1-9 神様?を連れてる女の子
1-10  ユリとアザミが咲く中で
1-11   睡蓮はまた悩む
1-12  突然の別れはいきなり

_________________________________

 

2章 アツァ リマ エノキゲン ハ センノウ

2-1 開幕を示す悲劇の狼煙
2-2 度を越すということは
2-3 素直に、そして真っ直ぐに
2-4 たった一敵から始まる波紋
2-5 広がる波紋は朱に染めゆく
2-6 匿名希望のお菓子屋探し
2-7 黒いオーラの魔法少女
2-8 協調できると信じて
2-9 お近づきはお食事の席から
2-10  五十歩百歩で蓄積難題
2-11   煌道は縁切りから始まる
2-12  ウワサは怖さを運んでくるサ
2-13  足かせとなる断罪の証
2-14  売られる側の気持ち
2-15  小さな三人の証言者
2-16  スクエル者、スクワレナイモノ
2-17  感知されないその理由
2-18  選択肢の行き先はただ一つ
2-19  選択肢を開拓する者
2-20  堕ちはじめし魔法少女

_________________________________

3章 ソノキジュンハ ダレヌォ メセン?

3-1   結んで、ひらいて
3-2  魔法少女会議
3-3  絶望よりも深いその先へ
3-4  自責の権化を前にして
3-5  塗りつぶされないその心に従って
3-6  眼鏡をはずして見る世界は
3-7  たとえ間違った道だとしても
3-8  自己犠牲のキモチ
3-9  天才はその結果をまだ知らない
3-10 一族の信念はカムイに響かず
3-11 欲望に、忠実に、手を伸ばす
3-12 悪魔法少女
3-13 ワルプルガを讃える夜

_________________________________

4章 シネントァ リシェ イデハ アラガエヌァイ ヨクボウ テキホンンォウ

4-1  軌跡を壊す序曲
4-2 私たちが今いる理由(ワケ)
4-3 この神浜にしかいられない私たち
4-4 叛逆の先にある物語
4-5 イライケレン
4-6 電波塔の麓では
4-7 イレギュラーリジェネイト
4-8 良い人って、なんだろう
4-9 その一矢に私念を込めて
4-10 魔法少女狩り前夜

エピローグ

 

あとがき

魔叙事詩カグラ・マギカはこれでいったん完結となります。
マギアレコードのパラレルワールドとして人と魔法少女は一緒の世界に存在できるのかという内容をテーマにして物語を書き上げていきました。

予想通り重たい内容となってしまい、視聴者を選ぶ内容となってしまいました。
大人になっても魔法少女として生きていけるのかは、自動浄化システムが世界に広がった後の課題となるだろうと私は考えています。
そこから目を背けない内容が、この小説なのです。

さて、このシリーズですが前半部分が終わったというところです。

後半の物語は既に構想を考えていて、始点と終点の内容は既に明白となっています。
しばらく間が空いてから公開することとなりますので、お待ちになっている方はどうかお待ちください。

見ていただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

登場人物

:日継カレン:

身元不明の本来は存在しないはずの魔法少女。
契約の際にキュゥべえと繋がったことをきっかけに魔法少女の待遇を模索し、人間文化崩壊を目論む。
ピリカ、シオリを見守る姉のような存在であり、不器用ではあるものの他者への面倒見は良い。
身のこなしが素早く、踊りを得意とするが滅多に表へ披露しようとしない。
魔力反応を完全に消すことができるが、それは師匠と呼ばれる人物から受け継いだフィロソファ・ストーンがかかわっている。

 

:紗良シオリ:

飛行機事故で絶命するはずだった魔法少女。
家族を死に追いやったとある宗教の信者による事件をきっかけに人の倫理観を模索し、人間の倫理観崩壊を目論む。
願いのおかげで見聞きしたことを二度と忘れない代わりに眠ることができない。
カレンとピリカに助けられてからは師匠から錬金術を学んで聖遺物の力を発揮することができる。
好奇心旺盛な分、いつもトラブルを持ち込んでくる。

 

:保別ピリカ:

人身売買で身投げするはずだった魔法少女。
金のために家族の土地を奪われ、金のためにヒトに穢されたことをきっかけに人の価値観を模索し、金銭文化の排除を目論む。
願いと共にカムイの加護が具現化し、いつも周囲には三種類の使徒と聖遺物イペタムの思念が近くにいる。
普段は優しく接してくれるが、カレンとシオリ、師匠にも言われているが怒らせると一番手の付けようがないくらい怖いという。

 

 

【マギレコ二次創作】魔叙事詩カグラ・マギカ 1-1 彫りなおされる溝

この此岸では奇跡に出会わなければ生きることができない。

人間のまま奇跡を手に入れられる成功者は小匙の程度。

ほとんどの人間は人間として扱われない人間社会。

 

こんな世界に、果たして此岸と彼岸の境目はあるのだろうか。

 

そんな世界で奇跡に出会えた私たちは、決して人間に受け入れられない。

小匙の奇跡を、願いと共に手に入れられるのだから。

奇跡を得るとともに人間の軌跡は失う。そんな私たちと人間が平等な関係になれるはずがなく、同じ舞台で共演など夢のまた夢。

そんな舞台を人間社会が邪魔をするならば、破壊して一からやり直そう。

私たち、魔法少女のために。

 

 

アイヒシュテット某所

 

街明かりは消え始め、あらゆるものが静まり返る針が重なる頃。

静寂を破る馬の足音があった。

山道を疾走する馬足を聞くのは野生の動物だけではなく、身を潜める者共もいた。

「対象、予想進路を進行中」

「潔く正面突破か。儚いな、我々がアブノーマルだと知らないのだろう」

彼らは修道院の要請で派遣された武装部隊。

それもただの武装部隊ではなく、最近注目を浴びているという対魔法部隊。

こんな世界で魔法などというフィクションな単語を鼻で笑う者も少なくない。

しかし、そんな者共はフィクションが身近にあるとも知らず、さらには救われていることも知らない愚か者。

フィクションと思われる魔法というのは希望の象徴とされている。

そんな希望の象徴を狩る存在、それが対魔法部隊。

今宵も、希望の象徴が消えようとしていた。

「対象、なおも接近」

対魔法部隊が察知しているのは馬足だけではなく装置が感知している魔力反応。

近頃は現代技術で魔法少女の反応を検知する装置が出回っている。

その装置は表では認識できない裏の世界で取引されているものであり、傭兵を寄せ集めた組織などが所有していることが多い。

こんな事は西側の世界の一部にしか知らされていない事実。おそらく東側の世界には装置自体が存在していないだろう。

「ポイントまで3、2、1」

閃光が森に広がる。その明るさは、まともに見ていると失明してしまいそうなくらいであった。

「な、なんの光だ」

想定していたポイントで走った閃光は対魔法部隊にとって想定外。

本来であれば魔力を妨害するガスで待ち受けるはずだった。

閃光が収まった頃、ポイントにいたのは馬と魔力がこもっていたと思われる石3つだった。

「ポイントに対象を確認できません」

「まさか、魔力は捉えていたはずが」

隊員たちが周囲を見渡しながらおどおどとしていると、魔力探知機に大きな反応があると同時に大きなブザーが鳴り響いた

「魔力反応検知!場所は、僧院中心地!」

「魔法少女め、一体いつから」

対魔法部隊が狩る相手、魔法少女の一人は僧院のてっぺんへ器用に立ち、片手を高々と挙げた。

「ワッカ!濁流と化せ!」

僧院を中心に水が発生し、僧院内を駆け巡っては僧院外へいろんなものを流していく。もちろんその中には隊員の姿もあった。

大方のものが濁流に呑まれ、水の流れが収まると雷の壁がドーム状に貼られた。

しかしそんな中に僧院を守るようにドーム状の結界が展開されていた。

「驚いたね、ピリカの濁流を凌ぐか」

水音を鳴らしながら一人の少女が結界を見ながら驚いた。

先ほど発生した濁流は、僧院へ襲いかかっている魔法少女の一人が放った魔法。

現代社会に魔法へ抗える存在は魔女と呼ばれる化物か、それと同等の存在のみである。

「僧院の傭兵魔法少女か」

「あの隊員とやらの集団、全く役に立たなかったね」

「そんなの初めから知ってたさ。ここから先は聖域よ。希望を奪う魔法少女は入れやしないよ」

「傭兵魔法少女が何を言う」

「問答など無用…」

「それはこちらの言葉だ!」

面と向かうのは武器を持たない僧院を襲おうとしている魔法少女1人に対し、拳銃を一丁持つ魔法少女、レイピアを構える長髪の軽装な魔法少女という2人がいる。

武器を持たない魔法少女は糸を出したかと思えば収束させて銃持ちの魔法少女へ襲いかかった。

銃持ちの魔法少女が構える拳銃は収束された糸を受け止め、振り払った後に銃弾を放った。

放たれた銃弾は収束された糸を撃ち抜き、鋭利さを失わせた。

「なかなかやばい魔力弾じゃないか」

追い討ちでレイピアの魔法少女が糸を使う魔法少女へ襲いかかるも、すぐさま糸の刃で応戦した。

「其の場凌ぎで集められた割には結構合わせられるんだね」

「私たちだって、場数は踏んでるんだから!」

「なら、これを凌げるかな?」

鍔迫り合いが起きる中、糸を使う魔法少女の遠く背後から幼稚な声が聞こえてくる。

小さな魔法少女は近くにあった車のボンネットを2台分剥がしたかと思えば2枚をぶつけ合ってレールを作り上げた。

レールを作り上げる際に発生した稲妻はレールの間でなおも走り続け、レールの間には宙に浮かぶ鉄塊が1つ存在した。

「まさか、エル、下がって!」

僧院を守る魔法少女たちが下がると同時に、レールガンは放たれた。空を切る放たれた鉄塊を結界は弾き、周囲の外壁にはヒビが走った。

結界内に逃げた2人の魔法少女は無傷で、結界に入っていた亀裂はすぐに元に戻ってしまった。

「あら、これは雲行きが怪しいね」

「悪いけど、時間稼ぎをさせてもらうよ」

そう、時間がかかればかかるほど奇襲の効果も人払いを行った効果も薄れ、対魔法部隊が集まってくる。

僧院の魔法少女たちが狙っているのは時間稼ぎ。

「数分すれば君たちはバッドエンドだ」

「だとしても!」

身を潜めていた水を放った魔法少女が結界付近にいたエルという魔法少女へ斬りかかる。

「何をするのさ!」

エルは熱が入ったからか結界から身を乗り出し、遠く離れたところまで追いかけに行ってしまった。

「ピリカ、そいつの銃弾には気をつけなよ」

「エル!外に出過ぎ!」

「だってモリンガ、2射目は厳しそうだよ」

前へ出たエルへ小さな魔法少女は雷の力で勢いをつけた鉄塊を放った。

その勢いは魔法少女であっても避けるのが難しい程であったが、小さな結界が張られ、エルの身を守った。

「ミランダ、身を晒すことはなかったのに」

僧院へ結界を張っている魔法少女ミランダは僧院入り口へ姿を表していた。

「本名はお前か」

ミランダへ向けて糸を使う魔法少女が数本の糸を放つが、結界に阻まれてしまった。

「わたしの結界をそんな糸で破れるわけないでしょ」

「そのようだね」

それでも糸を使う魔法少女はひたすら一点を集中して斬り付けていた。

そんな中、ピリカとエルは一対一で戦い続けていた。

「アペ、刃となって!」

炎を剣の形にしてエルへ斬りかかるものの、素早くかわして当たる気配がなかった。

「ならこれで!」

ピリカは炎の剣で斬撃を飛ばした。

エルはこれを撃ち落とすが、銃弾が当たると同時に炎を収束していた魔力が弱まり、拡散する炎でエルの視界を遮った。

怯んだエルへピリカは回し蹴りを喰らわせ、僧院の壁へ撃ち付けられたエルは気を失ってしまった。

「どれだけ引っ掻き回そうが壊れるはずがないよ」

「そうかい、だけど綻びって一点から生じるものさ、シオリ!」

シオリと呼ばれる小さな魔法少女は小さな瓦礫を周囲に浮かばせ、間髪ない瓦礫の雨を糸の魔法少女が引っ掻き回した一点へ集中させた。

そしてついに結界にヒビが入ったかと思えばすぐに穴が広がってしまった。

「そんな、結界が再生していない。
ミランダ、どうしたの!」

モリンガと呼ばれていた魔法少女は、ソウルジェムを苦しそうに握るミランダの姿を見た。

「ミランダ、あんた穢れはは一切なかったはず」

「モリンガ、エル、ここまでかm」

ピリンッ

ソウルジェムを砕く糸をモリンガは見てしまった。

ミランダは糸が切れた人形のように入り口の壁に寄りかかっていた

「ミランダ!」

「聖域に穢れはまずいじゃない?
希望を奪う側になる前に救ってあげたのさ」

「ジョークのつもりか!」

モリンガは怒りに任せて糸の魔法少女へ斬りかかった。

「カレン!」

「どうした、もっとお前の希望とやらを輝かせてみなさいよ」

モリンガの突きは素早かった。不意打ちであれば確実に仕留められるほどのスピードだ。

しかしその突きは糸を何重にも重ねて作られた盾で遮られ、カレンへ届いてなどいなかった。

「儚い希望だな」

カレンは突くために腕を伸ばしたモリンガの懐へ入り込み、勢いよく糸で宙に掬い上げた。

「リズム良く突くのはいいが、ずっと同じだと読まれやすいに決まってるだろ」

宙に浮いたモリンガが目にしたのは笑みを浮かべているシオリだった。

「スクワレた気分はどうだい?」

シオリが放った無数の瓦礫がモリンガを襲い、外壁にぶつかったあとの肉塊は瓦礫の下敷きになってしまった。

「こんなものか」

その場が鎮まりかえって曇っていた空から月明かりが漏れ出してきた。

月が作り出した影からエルが現れてカレンの首を切ろうとする。

「アエヤァム!」

ピリカが割り込み、炎の剣で斬り上げてエルのソウルジェムを砕く。

エルは魔法少女の姿が解かれ、薄着の少女だったものへと変わった。

「悪いね」

「本当よ、対処できたからよかったものの」

「止めてくれるってわかってたからさ」

「カレン、ちょっとは自分でも」

「お話はほどほどにね。人が集まってくるよ」

2人が口論を始めようとするとシオリが仲裁に入った。

「そうだね」

「それではいただくとしようか、魔法少女の間で伝わる伝説の魔女、ワルプルギスの夜を引き起こした人物、ワルプルガの聖遺物をね」

 

世界の西側では一般人へ徐々に魔法少女の存在が知れ渡り、政府の裏で動く魔法少女がいるくらいだ。

そのため、今回のように雇われている魔法少女、通称傭兵魔法少女は多く存在する。

傭兵魔法少女が多い理由としては、長生きした魔法少女であるほど人間社会へ溶け込むことが困難であり、稼ぎ口が傭兵業か人を襲うかのどちらしかないというのが現状だ。

戦争が起きると素質がある孤児へ良い条件を提示しては願いを叶えさせるという事例だってある。

世界の西側にとって、魔法少女の居場所というのはないに等しい。

「その聖遺物とやらを使って何をしようっていうんだい?」

少女から魔法少女へ変える存在、キュゥべぇは魔法少女のことを知ってることだけ知っている。
しかしその行動原理は機械的であり、感情を持っていないというのは魔法少女の間で共通認識となりつつある。

「わたしたちが聖遺物調査に協力していた経験があることくらい知ってるでしょ?」

「確かに覚えているさ。魔法少女が魔力で生成していない物質に対して魔力を注ぎ続けたもの、または魔力が篭ったままの遺骸を人は聖遺物と呼んでいるね」

世界に存在する聖遺物の多くは魔法少女によって生み出されたもの、または遺品が該当している。かつて世界を変えた偉人であっても、その偉人の体液がついた聖槍であったとしてもその背景には魔法少女がいたという。

そう、聖遺物を辿ればかつてその魔法少女が使用していた力を再現できると私たちは聞かされ、目の当たりにしてきた。

「しかしある時、再現は失敗した。それは愚か、その聖遺物を経由して魔女化する魔法少女が現れてしまったじゃないか」

そう、その聖遺物を活性化させたところで願いの対価である呪いが使用者の身にもたらされることを過去の私たちは失念していた。そのせいで聖遺物と魔法少女を知る貴重な存在を失ってしまった。

「君たちがやろうとしている事は、かつて失敗した再現じゃないか。君たちは再び聖遺物を利用して魔女化という連鎖を繰り返すつもりかい?」

「魔法少女の連鎖をどうとも思わないのによくいうわね」

ピリカの言う通り、魔法少女には逃れられない運命が存在する。

その連鎖はキュゥべぇにとっては都合の良い事らしくいまだに解決される事はない。

私達はあんたがよしとしている連鎖を止めるために聖遺物へ関わってきたんだ」

「そして、その成果が実るときがすぐ近くに迫っている」

ワルプルギスの夜

長い間魔法少女たちの間で伝えられ続けた伝説級の魔女のことで、今までに討伐したと言う記録も残っていない。

「まあ、魔法少女は常理を覆す存在だ。君たちを見ていればその可能性があると頷くには十分だ」

「それで、ワルプルギスの夜は予定通りの場所に現れるんだろうね」

「前に伝えた通りだよ。次にワルプルギスの夜が現れるのは」

見滝原市

私達はこのワルプルギスの夜が現れるというチャンスを利用するために行動してきた。

そして今、手元にある聖遺物を使用すれば魔法少女の連鎖は止められる。

シオリが嫌う飛行機を利用しないと西から東へ行くのに数十日かかってしまう。

聖遺物は魔力を使用すれば簡単に検問を抜けられるし、魔法を使えば年齢の偽造だってできてしまう。魔法は使い方次第でなんだってできる。

その代償は、もう十分味わってきたはずさ。

世界の東側へ到着した頃、私達は異変に気がついた。

それは、見滝原に近い都市で既に大きな災害が起き始めていること。

災害が起きている都市へたどり着いた頃には、不気味な笑い声が響いていた。

「おかしいよ、予見では見滝原ってとこにワルプルギスの夜が来るって言ってたよね」

「しかも来るのが早すぎる」

「まずは声がする方向に向かうよ」

災害が起きている都市の中間部分へ来た頃、海岸線付近から大きな衝撃波が来たかと思うと空は晴れ渡り、ワルプルギスの夜は光の中で消滅した。

「うそ、ワルプルギスの夜が倒されただなんて」

「あんな化け物を倒せるだなんて、この町の魔法少女はどうなっているんだ」

「なら、その子に聞いた方がいいんじゃない?」

シオリが指差す先には、緑髪で制服と思われる服装に絵具が乗ったパレットを拭ったような手ぬぐいを腰に下げた少女の姿だった。

わたしは少女の首元へ手を出そうとすると魔力を感じ取った。

「この子は魔法少女のようだ」

水たまりのうつ伏せたままの少女の体をピリカは起こした。

「ソウルジェムにヒビが入ってる。死にかけだよこの子」

「その子から大きめの魔力を感じる。見た目は死にかけでも大きな魔力を放ってるって事は相当な実力者だろうね」

魔力というのは放出する量が多ければそれだけ大きな魔力を使用できるという指標でもある。

これだけ消費しててもソウルジェムが濁っていないという事は、魔力の扱い方も長けている可能性が高い。きっと何かしらの情報を得る事はできるだろう。

「一度この街に拠点を構えよう。その子は拠点で保護しようと思う。ピリカ、担いで行ける?」

「助ける事なら、わたしは躊躇わないよ」

こうして私たちの当初の目的は白紙に戻り、あり得ないことが起きた都市について調べることにした。

この都市の名前は、「神浜」という。

 

 

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【マギアレコード】ミラーズ 味意るれば呼とウョキマと体正の体ーピコ

果てなしのミラーズ、ミラーズランキング

マギアレコードで唯一別プレイヤーと強さを競うことができる場所ですが、ミラーズはメインストーリーで語られている通り恐ろしい場所です。

ミラーズランキングでの状況踏まえ、ミラーズについて考察していきます。

 

ミラーズ

神浜へおよそ1年前に登場し、東西の紛争を起こす引き金になりかけた「鏡の魔女」が生み出した結界のこと。
果てしなく階層が続くことから「果てなしのミラーズ」と呼ばれるようになり、いまだに最下層があるのかどうかも定かではありません。

起源

およそ1年前の神浜へ鏡に執着する「鏡の魔女」が出現したことが始まりです。
結界内は鏡が無数に存在し、使い魔が魔法少女のコピーを生み出すことで東西の魔法少女が争うきっかけとなったのが事の始まりです。

現在は東側に存在する鏡屋敷にとどまっている状態であり、魔女自身はその場から動く気はないようです。

特性

鏡の魔女自身は鏡に執着し、襲う標的は主に魔法少女です。
鏡屋敷へとどまるようになってからは使い魔へ魔法少女を招待するよう仕向け、たくさんの魔法少女が果てなしのミラーズへ挑んでいます。
結界へ迷い込んだ魔法少女の型をとり、一度型をとってしまえば複製を繰り返しては限りなく本物に近い、それ以上の存在を生み出していきます。

結界は鏡が合わさっているせいか無策に歩き回ると合わせ鏡の向こう側へ引き込まれてしまい、最悪は入り口さえも見失ってしまう恐ろしい構造をしています。

鏡が合わされば異世界へ通じるというウワサの通り、ミラーズでは異世界と通じる可能性を秘めています。
鏡の魔女にとっては迷惑だとしか思っていないらしく、異世界と繋がるのは魔女自身にとっては想定外の仕組みのようです。

 

コピー体の真実⓵ その姿は鏡に映った像そのまま

型をとられれば最後。
結界内で複製が続けられ、本物とは見分けがつかないまたはそれ以上の存在が生まれ続けるコピー体。
あまり鏡を覗きすぎると、どちらが本物かわからなくなる。
コピー体は鏡に映った像のまま存在しているらしいが、対峙している状態だと、本物とは見分けがつかない。

 

ミラーズで対峙してみると違和感をあまり感じませんが、ミラーズのコピー体は自陣側から見ると鏡をのぞいた時の像そのままです。

そのため、本物と横に並ぶと違いがはっきりします。

ミラーズストーリーではコピー体が鏡に映った像そのままという設定がなかなか活かされてはいませんが、メモリア絵でも確認できる通りとっさの判断では難しいレベルです。

↑ソウルジェムが左耳についている右下の衣美里が本物

 

左右非対称な衣装を持つ魔法少女であれば本人が混ざるだけで本物の見分けがつきますが、本人がいない状態では付き合いが長くない限りは容姿での見分けは付かないでしょう。

そしてこのコピー体ですが、一部の思考も本体からコピーできるらしくまるで本人であるかのように会話が行えます。
しかし人間関係や癖まではなかなかコピーできず、コピー体の心理には魔法少女の排除が見え隠れします。

では戦闘能力はというと場合によっては本人以上の場合が存在します。
その証明が、果てなしのミラーズで戦う他プレイヤーが生み出した「魔法少女のコピー体集団」です。

 

コピー体の真実⓶ コピーされるのは他プレイヤーの思惑

定期的に開催されるミラーズランキングですが、その大元の目的は鏡層調査です。

今となっては調査の意味合いが「最短で仲間とコネクトして相手を倒しつつ、倒しやすい相手を見極める」

となっていますが、その調査のボーダーは年々高くなりつつあります。

それは、調査対象自体が強くなってしまったことが原因です。

果てなしのミラーズは鏡層が進めば進むほど、そこへとたどり着いた熱心なミラーズプレイヤーとしか対峙しないようになります。

鏡層が深まれば、そこに反映される他プレイヤーの思惑も凶悪になっていきます。
ミラーズを進めば進むほど、相手は強くなり、まさに魔境と呼ぶにふさわしい状況となっていくのは事実です。


これは鏡の魔女でも、結界のせいでもありません。

プレイヤーの強者に勝ちたいという欲望が映し出された結果です

型をとられるはずがない魔法少女が鏡層内をうろついているのはまさにプレイヤーの思惑が映し出された存在。

ミラーズには異世界に通じるという設定が存在しますが、戦う相手はあくまでもコピー体。
概念である存在のアルティメットまどかと対峙できるのは、プレイヤーの思惑が映し出された結果だという以外説明がつきません。でなければ、鏡の魔女はアルティメットまどかを観測し、干渉できたことを意味します。
キュゥべえでもなしえないそんなことが、鏡の魔女にできるはずがありません。

ミラーズランキングで、調査結果のトップを取りたい

つまりはSランクを目指したいという思惑が、知らず知らずにミラーズを魔境へと変えていってしまったのです。
深い鏡層に漂う強い穢れは、Sランクを逃した、理論値と呼ばれる、最高ポイントを逃したプレイヤーたちによる穢れなのかもしれません。

 

ミラーズの真実⓵ ミラーズに難易度は存在しない

ミラーズの難易度を見える形にしているのが鏡層であり、浅ければ浅いほど突破は容易く、深くなればなるほど突破するのに要する時間が長くなります。

突破に要する時間は、次の階層へと到達するための合計ポイントもそうですが、対峙するコピー体の強さにもよります。

コピー体の強さは十人十色。
巡り合わせが悪ければ、プレイヤーの思惑が色濃く反映された相手としか対峙することができず、人によっては進むこと自体をあきらめてしまいます。

この難易度に対して、鏡の魔女は何もしていません。

難易度の指標は、他プレイヤーの勝ちたいという欲求に依存するため否が応でも場合によってはEXクエストの相手よりも強敵となるかもしれません。

それゆえにミラーズに難易度というものは存在せず、そのボーダーは他プレイヤーの意思によって変わります。
いうならば、ミラーズ調査に時間がかかるのは他プレイヤーの思惑のせいなのかもしれません。

それを突破するのに必要なのは、プレイヤーの突破したいという強い意志。

そんな意志がまた他プレイヤーの調査を阻む。
悲しいですね。

 

ミラーズの真実⓶ 鏡が合わさるその先は異世界

 

合わせ鏡は身だしなみチェックなどで普通に使われる方法ですが、合わせ方によっては永遠遠くまで続く、まさに階層のような場所に複数人の自分が映し出されるような現象を起こすことができます。

都市伝説ではその鏡の奥に映し出された自分が、いきなり動き始めるなんて言うホラーや、異世界に通じてしまう、鏡の世界に引きずり込まれてしまうという恐ろしい現象が起きるとされています。

果てなしのミラーズも同様に、鏡を合わせると別の階層へと飛ばされてしまう、異世界と通じる扉となってしまうという現象がすでに起きています。

この異世界へ通じるという現象を利用して、灯花は別次元にいる神浜へ力を貸した存在へと繋がろうとしました。

しかし、力を貸した存在が危惧していた通り、干渉しすぎるとマギアレコード自体が不安定となり、レコードが壊れてしまいます。

そんな危険性を察してか、鏡の魔女自身がその根源であるゲートを切り離すという行為に出たのも事実です。

このように、ミラーズでは異世界と通じる可能性さえ生み出してしまい、数ある並行世界では別作品の次元とさえも繋がってしまう可能性を示しました。

ミラーズが存在し続ける限り、別次元から招かれざる客が現れてしまうのも時間の問題なのかもしれません。

 

鏡の都市伝説には、鏡の世界へ飲み込まれてしまうという恐ろしい話も存在します。

鏡の世界に飲み込まれてしまった人は、引退しますとつぶやいて鏡の奥へと消えてしまうという話がつまびらかにつぶやかれています。

 

結論

ミラーズは魔境であり、害でしかない

この言葉をどうとらえるかは人それぞれですが、別次元と繋がろうとしてマギアレコード自体が不安定になったり、別次元と繋がることで招かれざる存在が来る可能性があるミラーズは、外部へ害を及ぼさないとしてもいつかは神浜へ災いをもたらす存在です。

もはや攻略不可能なほど階層が続いている果てなしのミラーズですが、存在し続ける限り異世界と繋がってはあらゆるものを不安定にしていくでしょう。

魔法少女を鏡に映し出しては道を阻むこのミラーズは、まさにマキョウと呼ぶにふさわしいです。

【マギアレコード】マギアレコードの名言、迷言、つい使いたくなる言葉集

このページではマギアレコード内で語られた印象深い言葉をまとめていきます。

ここの内容は随時更新していきますので追加された際は再度告知します。

 

※あおソラいろの主観でまとめていくため、こうじゃないだろおおお!という方はここのコメント欄なりTwitterへのリプで教えてください。

名言~

環いろは:
最後まで逃げ出さずに私は私のワガママを貫くから

メインストーリー11章で頻発したワガママというワード。
とらえ方によっては自分勝手という意味になりますが、ワガママであるということは自分の考えを曲げないという意味にもとらえられます。ワガママであることは決して悪いことではないと、この言葉から再認識してもらえたらと思います。

 

夏目かこ:
動かなきゃ始まらない!

発見場所:夏目かこを編成に入れた戦闘時

夏目かこの戦闘ボイスの一つ。何かに思い悩んでも、過去を振り返り続けても、動かなければ何も始まらないという強い意志がこもったこの言葉。
胸の中で唱えれば、あなたもきっと一歩を踏み出せるはず。

 

綾野梨花:
普通じゃないから面白いの?
普通じゃなかったら変なんだ?

発見場所:綾野梨花魔法少女ストーリー1話

都先輩の話し方について茶化す男子へ切り込んだ梨花の言葉です。
あなたは普通じゃないと決めつけて、誰かを傷つけてしまっていませんか?
普通じゃないからおかしい、そんな考えをサラッと否定する梨花は強い。

 

都ひなの:
真剣に好きになって・・・
真剣に悩んで・・・
そんなお前のこと・・・
誰が笑うかよ・・・!

発見場所:綾野梨花魔法少女ストーリー3話

自分のことを責める梨花に対して放ったひなのの言葉です。
最後に笑顔で終わらせるあたりも、素晴らしい先輩だと感じさせてくれます。

 

更紗帆奈:
あたしはあんたの反対側にいるんだよ
でもね・・いずれこっちに来る

発見場所:散花愁想 混沌篇10話

絶望しても神浜にいる限り魔女にはなれない。
そんな神浜へ向けた重要な注意喚起であるセリフ。果たして今後本心から「こっち側」へ来てしまう魔法少女が出てしまうのでしょうか。

 

更紗帆奈:
教えるか、バーカ!
どいつもこいつもすぐ答えを知りたがる・・・
そんなもん自分で見つけな!

発見場所:散花愁想 混沌篇10話

混沌と呼ばれた魔法少女、団地で行方不明となった家族と魔女、飛蝗の魔女についての続報がない中登場し、すべての元凶としていきなり現れた帆奈が放ったセリフは、これらの顛末を自分で考えろと言いたげな内容。
このセリフだけを見れば、答えは自分で考えて導き出せというかなりイケメンなことを言っています。

 

ホーリーアリナ:
エモーショナルな感情のためにダークなストーリーを求めるし、ヒストリーの中は戦争にあふれてウェポンの開発も止まらない。

それどころかクリエイトされた争いにワクワクする人もいるワケ。
環境問題があっても贅沢をストップすることもできないし、生活のレベルも下げられずに楽しく滅びを待っているワケ。
何より人間ほど同種族を殺すアニマルも中々いないし、むしろたくさんデリートする人をヒーローとするワケ。
シンキングする程、人間って自滅を望む生き物としか思えないヨネ。
だから、滅びは人類が無意識に求めるアート。

長文ではありますが、ウワサに飲まれたアリナが見つけ出した答えは、あまりにも正論で、覆しようのない事実です。
この正論は、数多くの創作物でも語られている人を否定する決まり文句のような内容です。
これに否と唱える主人公たちは、果たして真実を直視したうえでそのような回答を見出したのか?
希望を持つものの回答は、いつだって「それでも」とつけて否定します。
あなたはこの正論、どう考えますか?

 

 

~迷言~

竜城明日香:
じ、自害しますー!

ネタではなく本心から来ているのだから恐ろしい。しかしどうぞどうぞと周りから促されると少し思い悩む。

 

アザレアの花咲く:
あちし・・・ひとりは・・・嫌だよぉ・・・

あやめー!

BADEND

初見プレイヤーの多くを唖然とさせた伝説の流れ。
今となってはよい思い出。

 

 

静海このは:
お味噌汁が爆発しましたわ

メシマズを超えた錬金術師誕生の瞬間である。

 

綾野梨花:
でも希望を捨てずに生きてきたんだね!?

この言葉だけを見れば名言といってもいいのですが、この前後の会話、つまりは絶望的な状況の中あがいている趣旨の内容に対しての言葉であるため、かなり棘の付いた言葉であります。

 

常盤ななか:
・・・やめろって言ってんだよ・・・
そのムカつく笑い声を!

発見場所:散花愁想 混沌篇9話

ななかさんキレた!と言いたくなるような多くの隠れななかファンを驚かせた瞬間

 

梓みふゆ:
万々歳より低いんですね

発見場所:メインストーリー第二部 第1章1話

可もなく不可もない点数に負けるとなぜか悲しむ神浜の魔法少女たち

 

恵萌花:
ぶ、ぶっとばすぞ!

発見場所:恵萌花 戦闘開始時

ギャップが大きすぎるセリフに初見は思わずにっこり

 

~ふゆぅ語録~

秋野かえで:
ふゆぅ

発見場所:かえでそのもの

かえでのアイデンティティであり、代名詞

 

秋野かえで:
あんまりハロウィン感ないよね

正直すぎるが故に口から放たれる平手ビンタ。これを受けてかりんはハロウィン劇場を展開することとなります。

 

秋野かえで:
胸元パンパンだね!

季節イベントで放たれるレナへの一撃。悪意のない一言だからこれまた強烈。

 

秋野かえで:
これ五穀米だよ。そんなのも知らないの?

余計な一言をつけることでレナへ無知感を強調させる天然の返し。
しかしこの言葉の返事から本当にレナが知らないのだから図星もさせる恐ろしい子。

 

秋野かえで:
私は光る棒を振って何が楽しいかわからないけど

アイドル好きであるレナとももこへ放たれる無意識の右ストレート。
口には出さないけどアイドルに縁遠い人はみんな一度は思うこと。

 

秋野かえで:
ウワサが出てきてレナちゃんが驚いた顔の写真あとでみんなに送るもん・・・

ウソ

発見場所:メインストーリー第9章 ももこ編5話

まさに外道

 

秋野かえで:
大人げない人に馬鹿にされたくないよーだ

ういちゃんへ意地悪したレナへ追い打ちをかけるような一言。
これにはレナもぐぬぬとなってしまう。

 

秋野かえで:
同じところばっかり見てどうかしてるよぉ・・・

シークバーを何度も同じ位置に戻す気分最高潮のレナへ放つ冷凍ビーム。
レナは慣れてしまったのか気分が覚めることはない。

秋野かえで:
レナちゃん友達少ないから
らんかちゃんと友達になれて喜んでいたのに・・・

発見場所:メインストーリー第二部第6章 2話

敵にも引かれるレベル

 

 

 

~Alina’s Radical Words~

アリナ・グレイ:
○○なんですケド
○〇だヨネ

アリナ独特な言葉遣いはつい使ってしまう魅力があります。

 

アリナ・グレイ:
こうじゃ・・・ないだろぉぉぉ!

発見場所:魔法少女ストーリー 御園かりん 第2話

魔法少女ではないアリナが放った正直な言葉は、かりんの独立を促した。
そして汎用性が高いこのセリフ。

 

アリナ・グレイ:
ちゅー、ズゾゾゾ

イチゴ牛乳に限らず何かを飲むとこうなる

 

アリナ・グレイ:
途中で妥協できる努力なんて努力じゃないんだカラ

発見場所:魔法少女ストーリー 御園かりん 第1話

名言に該当していいほどの良セリフ。

 

アリナ・グレイ:
アンダースタン?理解してる?

発見場所:メインストーリー第5章 第6話

英語をヘンに混ぜるアリナの言葉で「理解してる?」という言葉に一味着く不思議。

 

アリナ・グレイ:
ふざけるなふざけるなふざけるな!
ヴァアアアアアッッッ!!
作品をブレイクしていいのはアーティストだけなんですケド!
なに勝手なマネしてくれてるワケ!?
弁償しろよ!!

発見場所:メインストーリー第5章 第6話

フルボイスとなったことでこの場面が与える印象が強くなり、多くのアリナファンが惚れた瞬間。
そして伝説のヴァアアアアアッッッ!!がはじまった瞬間であった。

 

アリナ・グレイ:
ヴァアアアアアアッッッ!!

実はアリナはよく叫ぶ。

 

アリナ・グレイ:
ダッッッッッサ!

発見場所:魔法少女ストーリー 柊ねむ 第1話

反射的にアリナが放った一言は、相手をノックダウンさせるにふさわしい威力だった。

 

アリナ・グレイ:
あなたとフールガールみたいにブレインにシワがないよりマシなんですケド

発見場所:メインストーリー第二部第6章 第4話

脳はシワがあるほどいいらしい

 

 

~里見煽聞伝~

里見灯花:
いーーーやっ!

発見場所:メインストーリー第6章 5話

煽り100%

 

里見灯花:
神経繋げてちゃーんと頭で考えないとー

発見場所:メインストーリー第9章 チームみかづき荘編9話

よく考えて!と言いたいときにどうぞ

 

里見灯花:
けつろーん

魔女化を防ぐ力、自動浄化システムを広げるほーほーは、わかりませーーーん!

発見場所:メインストーリー第二部 第1章 1話

結論だけ何故適当な書き方にしてしまったのか、これが分からない。

 

 

里見灯花:
未来に生まれる魔法少女に対して今の魔法少女と人類の犠牲なんて
ほーんのちょこっとだと思ってたからねー

発見場所:メインストーリー第二部 第1章 3話

高校生を泣かせるほどの破壊力を笑顔で放つ。さすが天才は格が違う。

 

里見灯花:
パパ様が言ってたんだけど、叔父様のけんきゅーってなーんにも役に立たないんでしょー?

お医者様のパパ様はいーっぱい人を助けられるしわたくしも天才だからいーっぱい人を助けられるけど、叔父様は民俗学っていう意味のないことばっかりなのって恥ずかしいことじゃないかにゃー?
わたくしだって別にパパ様の言葉を信じたわけじゃないけど、「魔法少女 その希望と絶望」を見たらプーっ!て思っちゃった。
民俗学をする人ってマンガを見すぎている人のことー?

発見場所:メインストーリー第二部 第2章 4話

第一部の灯花の記憶とは180度違った殺意を持たせるほどの発言。
灯花の感覚がおかしいというのもそうだが、ファンタジーを好まない理論に基づいて考える人にとっては口に出さずとも同じ考えをしている人たちは少なくない。
深読みするとただの煽りではなく、リアルに価値観の違いからくる正論であることも事実である。
しかし面と向かって笑顔で話せてしまうのが灯花クオリティー。

 

~つい使いたくなっちゃう言葉~

深月フェリシア:
完全にバグってるぞ・・・

ウワサを着込んで暴走したアリナに向けた言葉です。マギレコの完全にバグだろ!という箇所に対する一言にどうぞ。

 

和泉十七夜:
明日は楽しみにしている!

メインストーリー第8章でやちよと十七夜が久々に会う約束をした時のセリフ。
待ち遠しいイベントが明日に控えている際に使用できるかも?

 

環いろは:
ううん、ちがうよ

モキュの選択肢を完全無視するこのセリフの汎用性は高い

 

柊ねむ:
感謝感激雨あられ

発見場所:柊ねむを編成に入れた戦闘時

ねむがコネクトを受けた際のセリフ。リズム感があるため、何か感謝したいことがあったときに使ってみてはどうでしょう?

 

五十鈴れん:
○○です・・・はい・・・

れんの口癖というだけですが、なぜか優しさが感じられる不思議な語尾です。

 

ホーリーマミ:
突然失礼・・・

不法侵入なんのその。FF外から失礼します並の外部からいきなり切り込む際にどうぞ。

 

ウワサさん:
アラもう聞いた?ダレから聞いた?

これを付けるだけで普通の話もウワサ話に変わっちゃう?

 

 

つい口ずさんでしまいそうな言葉はありましたか?

 

※このページは魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコードの要素を扱っています

【マギアレコード】ドッペルの真実 ドッペルの先は悪魔法少女

 魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコードにはドッペルという現象があります。

 マギアレコードの舞台である神浜にいれば、ソウルジェムに穢れがたまっても魔女化せず、穢れがすべてドッペルに使用されます。これによってソウルジェムは浄化され、魔法少女が力尽きることはありません。

 一見すると魔女化しない素晴らしい現象ではあります。しかし、原因不明の副作用が存在するため、物語中では過度な使用を控えるようになっています。

 果たしてドッペルは信頼してもよいのでしょうか?

 今回は魔法少女の宿命を振り返り、ドッペルの真実とその先に待つ可能性について考察を行っていきます。

 

1. 魔法少女と魔女 希望と絶望

1.1  魔法少女

 魔法少女は希望を願い、世界へ希望をもたらす存在です。
 そんな魔法少女なら必ず持っているソウルジェムは
キュゥべえと契約した際に魔法少女の魂を物理的に具現されたものです。
 このおかげで痛覚を遮断することができ、怪我を魔力を使って回復できたり、視力の矯正などを行うことができるようになります。
 しかし、ソウルジェムと体はリンクされている状態で運用しているものであり、ソウルジェムと体が離れすぎるとソウルジェムは体を動かすことができなくなります。
 また、ソウルジェムが砕かれることは魔法少女の死を意味します。

 キュゥべえと契約する際に少女は必ず何かを願います。その願った内容と少女の因果律を考慮して魔法少女の性質が決定します。
 魔法少女の性質は十人十色ではありますが、それゆえに得意不得意が必ず存在します。不得意な部分は経験で補うか、チームを組んで協力し合うしか方法はありません。

 魔法少女は特定の場合を除いてほぼ「魔法少女の真実」を知る機会はありません。
 魔法少女の真実は、ソウルジェムに穢れが満ちると魔女になるということ、ソウルジェム自体が自分のすべてだということです。
 大抵の魔法少女はこの真実を受け入れることができず、命を絶つか自暴自棄の果てに魔女化します。

 

1.2  魔女

 魔女は世に呪いを振りまく存在であり、魔法少女の倒すべき敵です。
 また、魔女は魔法少女に呪いが溜まった末路でもあります。魔法少女が魔女になる時、ソウルジェムはグリーフシードへと変わります。この時に希望と絶望の相転移エネルギーが放出され、魔力の性質は呪いへと変化します。
 魔法少女から見たら狂気の塊である魔女ですが、厳密にいうと魔女に感情はありません。本能レベルに刻まれた己の性質をただ満たそうとし、邪魔するものは排除するという獣同等のことしか行っていません。
 キュゥべえにとって魔女はエネルギーを抜き取った後の抜け殻程度にしか思っておらず、それでも魔法少女に溜まった穢れを吸い取るグリーフシードがあるため、利用価値だけはあるとは考えています。

 さて、魔女に魔力の概念があるのかというと、それは確かに存在します。
 魔法少女にはそれぞれ性質が存在し、性質は魔力パターンとして検知できます。魔法少女同士はそのパターンを覚えることでお互いの居場所を確認しあうことも可能です。
 魔女を探す場合もその魔女の魔力パターンを覚えて居場所を突き止めます。これは魔女に魔力という概念が存在しなければ検知すらできません。
 ゆえに、魔女にもしっかりと魔力の概念があります。

 しかしその性質は魔法少女とは真逆で、呪いを魔力の源としています。そのため、使い魔も呪いを溜め込んで魔女へと成長することができます。グリーフシードが呪いを吸収するのは、魔女にとって呪いが魔力の源だからです。

 

2. 自動浄化システムの真実

2.1 ソウルジェムの仕組み

 ソウルジェムは魔力が溜め込まれる宝石でもあり、ここに穢れが溜まっていきます。魔力の消費、絶望を感じるごとに穢れがたまっていき、ソウルジェムに穢れの量が限界に達するとソウルジェムはグリーフシードへと変化します。肉体とリンクしているだけでも魔力を消費するため、魔女化を回避するためには魔女の存在が欠かせないのがほぼすべての時間軸に当てはまる話です。

 希望でできた魔法少女の魂に呪いが満ちた時、魔力の性質が希望から呪いへと変わります。この変換作業の際に相転移エネルギーが放出されるのです。このエネルギーをキュゥべえは欲していて、相転移エネルギーはキュゥべえが回収し、宇宙が消費しているエネルギーへと変換されていきます。

 相転移エネルギーを放出したことでソウルジェムから感情という概念は消失してしまいます。残念ながら魔法少女まどか☆マギカの本編でも、マギアレコードでも魔女の感情について深く言及している場面は存在しません。
 唯一魔女には感情がないと考えられる要因は、呪いの力を自給自足できないという点です。感情を持っていた場合、否が応でも負の感情は抱くものです。もし魔女に感情があるのであれば、呪いの象徴である魔女自身で呪いを生み出し、力とできるため負の感情を求める必要はありません。
 しかし魔女は人を襲っては恐怖や絶望といった負の感情を集めて力としているように見受けられます。使い魔が人を襲うほど強くなるのも負の感情を力としているからです。
 イブがなかなか魔女にならなかったのも、イブ自身には感情の概念が存在しなかったからです。おそらくあのままワルプルギスの夜を倒して自らの力としても希望から絶望への相転移は起こらなかったでしょう。

 では感情を失った魔女は、元魔法少女とは別物なのでしょうか?
 厳密にいうと魔法少女の頃の力を受け継いでいて、魔法少女の性質=魔女の性質という関係が成り立っています。魔法少女と魔女の違いは、希望を魔力としているか、呪いを魔力にしているかの違いと感情があるかないかの違いだけです。

 このように、ソウルジェムが生み出す相転移エネルギーというものは感情があってこそ成り立つものです。

 

2.2 自動浄化システム

 神浜にある自動浄化システムはういの「回収の力」を利用して小さなキュゥべえが依り代となった結果生まれた奇跡の産物です。

 自動浄化システムはソウルジェムに溜まった穢れを回収することで魔法少女の魔女化を防ぐという素晴らしいシステムです。
 しかし、もしこのように機能しているのであれば、そもそも魔法少女に穢れが溜まること自体が起きないはずなのです。ういが魔法少女になりたての頃の現象を見ればわかりますが、際限なく穢れを集め続けます。
 常に穢れを回収しているのであれば、ドッペルを発動するなどということが起きるはずがないのです。
 このことから、自動浄化システムが発動する条件は「ソウルジェムに穢れが満ちたとき」です。

 ここで疑問に思うことが出てきます。
 ソウルジェムに穢れが満ちたとき、魔法少女の魔力が希望から絶望へと変わるために相転移エネルギーが発生します。
 相転移が発生してしまうということは希望から呪いへ変わるという魔力の反転化が発生するはずです。これが発生しないということは、自動浄化システムには魔力の反転化が起きないようにする仕組みがあるということです。

 それこそが、ドッペルです。

 

2.3 ドッペルの仕組み

 自動浄化システムが相転移エネルギーを回収する際に魔法少女から現れるのがドッペルです。

 ドッペルが発動する際、ドッペルを発動した魔法少女と繋がっているとは限りません。中には魔法少女自身がドッペルに掴まっているだけという場合があります。これは魔法少女の感情の起伏に依存します。

 感情の起伏が乏しいほど相転移エネルギーの量も少ないため、ドッペルが完全に体から離れない状態となってしまいます。逆にドッペルが魔法少女の体から離れている場合、相転移エネルギーが多いと考えられます。

 そしてドッペルは魔法少女の感情の写しであり、魔女と鏡合わせの存在に当ります。

 このように説明されることが多いのですが、実はドッペルは魔女の写しです。
 原作組の魔法少女が出すドッペルに注目すると、まどマギに出てきた魔女とドッペルの名は同じです。
 そして「○○のドッペル」と表現される際の○○は魔女の場合は性質であり、姿は「○○の魔女」と表現される際の○○に入る表現に一致します。
 このように原作組の魔法少女に注目するとドッペルは「魔女の写し」というとらえ方もできるのです。


 ドッペルは魔法少女が行きつくはずの姿である魔女の写しであることから、魔女化を抑制している存在だということがわかります。

 さて、ドッペルという言葉の意味を知っているでしょうか?
 世間一般でドッペルと言えば「ドッペルゲンガー」つまり、「もう一人の自分」です。

 ドッペルの解放クエストのように各魔法少女は映し出されたもう一人の自分と対面し、感情を捨てるかどうかの選択を迫られます。
 感情を捨てないことを選択した場合、もう一人の自分が代わりに魔女化してくれるおかげで自動浄化システムの範囲内では魔法少女が相転移エネルギーを放出する際に感情を失うことはないのです。これがドッペルの仕組みです。
 もし感情を捨ててしまった場合、本物である自分がドッペルとして消費されてしまい、ドッペルとなるはずだったもう一人が「本物」としてなり替わってしまうのです

 ドッペルは魔法少女の感情の中にもう一人の自分を映し出し、映し出されたもう一人がドッペルとして消費されることで感情の消失を抑えているのです。

 また、ドッペルが出現後短い間しか存在できないのは、相転移エネルギーの一部を使用しているおかげで姿を維持しているからです。

 

2.4 自動浄化システムの真実

 自動浄化システムは決して魔法少女に溜まる穢れを回収するシステムではありません。自動浄化システムは「魔法少女を魔女化させないシステム」として存在しているのです。

 自動浄化システムはソウルジェムで相転移エネルギーを発生させ、魔法少女の感情を映し出して映し出した存在に魔女化を肩代わりしてもらうことで魔法少女の魔女化を防いでいるのです。

 多くの魔法少女はドッペル発動後にソウルジェムが浄化されていることからそう考えてしまいますが、魔女化の過程は直前まで踏んでしまっているのです。

 このことから、ドッペルの発動回数は本来の魔女化する回数に等しいといえます。相転移エネルギーが回収されるたびにソウルジェム内部では魔力の反転化が行われようとするため、魔力の状態が不安定となってしまいます。

 ドッペル発動後に疲労感を感じるのは、魔力が不安定なっていたからなのです。
 体を動かす際に魔力が消費されると考えると、魔力が不安定な場合は体とのリンクもうまく行えない状態だということです。ねむのように体の一部が不自由になるというのは、体とのリンクが不安定になっている証拠でもあるのです。

 ドッペルを出しすぎた結果、ソウルジェムは無事でも体とリンクすることは叶わなくなる可能性があります。

 最も深刻化するのは魔力の不安定化です。
 魔力が不安定となる理由は、魔力の反転化が無理やり防がれていることが原因です。この反転化は反転する直前にドッペルが肩代わりしているため、完全な反転化は防がれています。
 しかしストッパーというのは負担がかかればかかるほど手を加えなければいずれ脆くなり、機能を果たさなくなります。さらに言うと、感情を持つ魔法少女は絶望を抱いたとしても魔女となることができずに絶望を抱いたまま魔法少女を続ける場合があります。

 ドッペルを使いすぎた場合、魔力の不安定さが増し、最終的には魔力の反転化を許してしまう可能性もあり得ます。

 では、ドッペルによる副作用をまとめてみます。

ドッペルの副作用

・魔力の不安定化

・体とのリンク不調

・最終的には魔力の反転化が発生する可能性がある

 

3. ドッペルよりも深い魔女の先

「人間は成長途上の女性のことを、少女と呼ぶんだろう?
なら、いずれ魔女となる彼女たちは、魔法少女と呼ぶべきだよね」

とあるキュゥべえはこう語りました。

 魔法少女という存在は願いを叶え、希望を与える存在でありながら負の感情を知った先で絶望を知り、感情をなくして本能のままに絶望をまき散らす魔女になるという悲しい宿命があります。

 自動浄化システムはこの宿命から逃れるために存在するようなシステムです。

 しかしその先にあるものは、絶望を感じながら魔法少女であり続けるという末路です。少なくとも人間社会では生きていけない存在となってしまった彼女たちは、魔法少女であり続けた先に、希望を与え続けることが可能なのでしょうか?

 最終的には感情に押しつぶされてしまい、魔力の反転化が許されてしまうかもしれません。魔力の源が呪いとなった魔法少女は、果たして魔法少女と言えるでしょうか?

 魔女ではなく、魔法少女でもない存在が現れることになります。

 魔法少女でありながら呪いを振りまく存在は、悪魔法少女と呼ぶことにします。

まとめ

・自動浄化システムは「魔法少女を魔女化させないシステム」

・ドッペルは魔法少女の感情を映し出して映し出した存在に魔女化を肩代わりしてもらって発動するもの

・ドッペルを多用すると魔力の不安定が不安定となり、魔力の反転化が起こる可能性がある

・魔法少女でありながら呪いを振りまく悪魔法少女となってしまう危険性がある

 

 

あなたは人へ希望を与え続けられますか—

【マギアレコード】魔法少女のマギア名・固有スキルまとめ

魔法少女のマギア名は個性的です。

今回はマギアレコードに登場する魔法少女のマギア名をまとめていきます。
※入手済みの魔法少女のみをまとめるため、未入手の魔法少女は入手するまで???と表記します。

精神強化というシステムが実装されたと同時に各魔法少女へ固有スキルが与えられています。このページでは固有スキルについてもまとめていきます。

 

 

環いろは
マギア名:ストラーダ・フトゥーロ
strada・fturo というイタリア語であり、意味は『未来の道』

固有スキル:レストア・ヘルス
restore・health という英語であり、意味は健康状態の回復
異常状態を解除します。

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七海やちよ
マギア名:アブソリュート・レイン
absolute・rain という英語であり、直訳すると『絶対的な雨』

固有スキル:エンチャントシールド
enchant shield という英語であり、意味は魔法が付与された盾
バリ硬になるスキルです。

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由比鶴乃
マギア名:炎扇斬舞
読み方は「えんせんざんぶ」
特に四文字熟語でもなく、マギアの様をそのまま表しただけ。

固有スキル:マギアアップ
そのままの意味でマギアの威力アップ

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二葉さな
マギア名:フォルターゲフェングニス
folter gefangnis というドイツ語であり、意味は『拷問の檻』

固有スキル:アンチデバフ
弱体への抵抗とはありますが、異常状態とは違って回数限定でしか無効できません。さなの場合は3回無効にできます。

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深月フェリシア
マギア名:ウルトラグレートビッグハンマー
とにかく強そうな文字を並べたハンマー攻撃

固有スキル:フルスィングアップ
ハンマーを力いっぱい振るスキルであり、チャージ後ダメージが上がったりブラストダメージが上がったります。

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梓みふゆ
マギア名:アサルトパラノイア
assault paranoia という英語であり、直訳すると『強襲する妄想』

固有スキル:メズマライズアクセル
メシマズライズではない

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里見灯花
マギア名:ネオ・ジェネシス☆ノノノ
neo・genesisという英語であり、直訳すると「新たな起源」

固有スキル:マギアドレイン
マギアダメージまでエネルギー変換しちゃう

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アリナ・グレイ
マギア名:Nine Phases
意味は『九相図』九相図は死体が朽ちていく様子を9段階に分けて描画した絵画のことです。アリナがスランプに陥った際に自分の体で実施しようとした芸術でもあり、何かとアリナは生→死という過程に美を感じるようです。

固有スキル:ヴェノム
毒液のほかに悪意という意味もあります。ちなみにただの毒ではなく、強化毒を付与してきます。これは悪意たっぷり。

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水波レナ
マギア名:インフィニットポセイドン
infinite poseidon という英語であり、直訳すると『無限の海洋神』

固有スキル:アクセルライズ
アクセルが上昇し続けるという意味があります。
しかし効果はアクセルアップとそこまで変わらない効果であり明確な名前の使い分けもない。

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十咎ももこ
マギア名:エッジオブユニヴァース
edge of universe という英語であり、直訳すると「宇宙の刃」

固有スキル:エストック
フランス語でポイント、スラストという意味を持ちますが、中世で使用されていた剣の種類を指す言葉です。鎧の隙を突く武器であり、ドイツではパンツァーシュテッヒャ(鎧通し)とも呼ばれています。長剣で、鎧通しのほかに相手を鎧ごと叩き斬ることができるものはプウトラックと呼ばれたそうです。
ももこの場合は鎧ごと叩き斬っているのでプウトラックでは。
ということでダメージカット無視の効果が付与されます。

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秋野かえで
マギア名:ジャッジメントアース (属性強化ダメージ)
judgement earth という英語であり、直訳すると『大地の審判』

固有スキル:ミスト
霧が発生する。ただそれだけ。

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御園かりん
マギア名:キャンディーデススコール
キャンディーによる死の大雨ととらえられますが、マギアの様は南瓜からキャンディーがあふれているようにしか見えない。頭上で南瓜を割って標的に降りかかるという演出であればわからなくはなかった。

固有スキル:ディトゥシー
この言葉、ただ調べても絶対意味を知ることができない難解単語。
効果はMPダメージと防御力ダウン。
ディトゥシーの意味はダイレクトトゥーコンシューマーの略「D2C(ディートゥーシー)」と考えられ、製造会社が自社から直接消費者へ販売するビジネスモデルのことです。
もしかしたら、かりん自身が作成した漫画を直接相手に見せてやる気を失わせるという意味なのでは。これにはアリナもアングリー。

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竜城明日香
マギア名:竜真閃光爪牙
読み方は「りゅうじんせんこうそうが」
技を放つ際に現れる竜の爪は小さい。

固有スキル:ブラストアップ

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柊ねむ
マギア名:創造の子どもたち
「子どもたち」はウワサたちを表しています。

固有スキル:ミラージュ・チャーム
直訳すると「蜃気楼な魅惑」

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環うい
マギア名:ルーチェ・スペランツァー
luce・speranza というイタリア語であり、直訳すると「輝く希望」
姉同様にイタリア語のマギア名。しかし希望を与える割には呪いを振りまく。

固有スキル:カースエンチャント

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和泉十七夜
マギア名:断罪の光芒
光芒は一筋の光を意味し、断罪は罪に対して判決を下すという意味があります。

固有スキル:アブソリュート・ブラスト
完全無欠なブラストという意味ですが、回避無効とブラストダメージアップが付与されるだけ。人によっては「だけ」で済まないかもしれない。

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八雲みたま
マギア名:絶対自壊演舞

固有スキル:ディスクシャッフル
その名の通りディスクの引き直しを行えますが、正直本人との関係性がない。

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天音月夜
マギア名:桜隠れ (属性強化ダメージ)

固有スキル:ミュート
スキル不可、マギア付加を付与するというまさに「お黙りなさい」という意味がこもったスキル。

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天音月咲
マギア名:桜語り

固有スキル:リーンホース
roinforce という英語であり、気持ちを強固にするという意味があります。
マギアダメージアップ、攻撃力アップが付与されます。

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煌星ひかる
マギア名:行け!ひかる軍団!

固有スキル:コンセントレイト
concentrate という英語であり、集中するという意味があります。
与えるダメージアップ、回避状態という戦いに集中するスキルとなっています。
ちなみに追加スキルに確率回避はないため、普段はあまり精神的に集中できていない様子。

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笠音アオ
マギア名:超必・ソニックエッジNo.Ⅵ
おそらく攻撃が6連撃だからNo.Ⅵというだけのこと

固有スキル:アクアフォール
水(耐性が)低下するというそのままの意味で相手へ水属性から受けるダメージアップを付与します。

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大庭樹里
マギア名:???

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時女静香
マギア名:巫流・祈祷通天ノ光
その加護は神によるものか、それとも歴代の巫によるものなのか

固有スキル:ブルームアップ
おそらくこのブルームは光源から光が溢れ出る効果のことです。溢れ出る光が増せば、魔法少女は強くなる。

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広江ちはる
マギア名:魔法同心・ちはる捕物帳
同心とは江戸時代で言う刑事のことであり、捕物帳とは、罪人逮捕について記した書物のことです。

固有スキル:アタックダウン

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土岐すなお
マギア名:明日への戒め (属性強化ダメージ)

固有スキル:リムーブスペル
魔力を元に戻す、という意味そのままで攻撃力、防御力アップといったいわゆるバフを解除させることができます。しかしダメージアップ状態は「状態強化」に属するので注意。

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宮尾時雨
マギア名:フルバースト・ヘイトユー (属性強化ダメージ)
Full burst hate youという英語であり、意味は「あなたが大、大、大嫌い!」

固有スキル:アクセル・ストライク
アクセルディスク時必ずクリティカルならそれっぽい効果になっていたかもしれない。

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安積はぐむ
マギア名:くるくる回ってさようなら
さようならの瞬間に剣も去るはぐむクオリティ

固有スキル:フルスウィングアップ

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栗栖アレクサンドラ
マギア名:フラジール・セレナーデ
fragile・serenade という英語で意味は「もろい小夜曲」
天音姉妹よりは音楽っぽい攻撃方法

固有スキル:ティンバーフォール

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八雲みかげ
マギア名:今だけ悪い子!

固有スキル:ダークフォール

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佐和月出里

マギア名:奇天烈布悲劇
演出自体は覆いかぶさった布が引きちぎれるだけであるためダメージが少ないのもよくわかる。おそらく願いとは関係ない。

固有スキル:シールドアピール
見て見てこのシールドいいでしょう!と自慢するだけでみんな月出里に襲い掛かる悲しみ。

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篠目ヨヅル
マギア名:激昂星弾輪舞
ヨヅルの激おこな表情を見られるのはこのマギアだけ。輪舞は謎の閃光を放つ星が行うだけでヨヅルは気持ちを高ぶらせてぶち殴るだけ。

固有スキル:クウェル・ガード
「防御を和らげる」ということで相手の警戒を緩くする。そのあと「リラックスしてください」と言って相手をぶち殴るから思いやりがないっていうのは怖い。

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リヴィア・メディロス
マギア名:極楽魔法遊戯

調整を行える魔法少女たちはリヴィアに倣ってか舞いや劇といったものを題材としたマギアを使用します。
リヴィアの場合はマジックを題材としたマギアを使用します。

固有スキル:カーススクリーム
「呪いの叫び」という恐ろしいスキルは敵全体へ呪いをかけて防御力も下げてしまう。中々に凶悪。

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小さなキュゥべえ
マギア名:ひとりだって戦う勇気

超必殺技:みかづき荘の一員として

固有スキル:ヴァリアブルブースト
ヴァリアブルは可変的という意味。全属性に対応できるという意味を表している

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環いろは(水着ver.)
マギア名:???

____________________________

やちよ・みふゆ(始まりver.)
マギア名:アブソリュート・ハーモニー
「絶対的なハーモニー」という名の息の合った攻撃。技名にみふゆ要素はない

超必殺技:ドリーミー・コンビネーション

固有スキル:ブラスト・フォース

____________________________

ウワサの鶴乃
マギア名:ウワサの炎扇斬舞

固有スキル:デトネイト
デトネイトには「爆発する」という意味がありますが効果内容はMP減少と異常状態耐性ダウンというどちらかというと爆発力を失わせる印象を受けます。

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ウワサのさな
マギア名:???

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フェリシアちゃん
マギア名:BITE!BITE!BITE!
biteは噛むという意味がありますが、「ハムハムハム!」という漫画によくある料理にがっつく効果音だと思えばかわいく思えますね。

固有スキル:ハウリングロアー
意味は「響き渡る叫び」 聞いた相手は思わずひるんでしまい、マギアを撃ちにくくなったり防御力が下がったりします。

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灯花・ねむ(聖夜ver.)
マギア名:クリスマスゴースト・カミング

超必殺技:創造と破壊の聖夜へ

固有スキル:ディフィーザンス
defeasanceは無効化という意味で、敵のあらゆる強化効果を消してしまうこのスキルにぴったり

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ホーリーアリナ
マギア名:∞ De cay
意味は「いつまでも続く崩壊」

固有スキル:ハームフル・クラウド
意味は「有害な雲」 毒状態にしてくるだけではなく、状態異常に対する耐性も下げてくるため攻撃されるたびに阿鼻叫喚なことになる。

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レナちゃん(アイドルver.)
マギア名:???

____________________________

十咎ももこ(シスターver.)
マギア名:オープン・エクソシズムバスター

固有スキル:アンブレイカブルチャージ
壊れないチャージという名の壊れスキル。使いどころはテクニカルな点に変わりはない

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和泉十七夜(ヴァンパイアver.)
マギア名:???

____________________________

八雲みたま(晴れ着ver)
マギア名:???

天音姉妹(水着ver.)
マギア名:???

いろはちゃん
マギア名:???

鶴乃・フェリシア(宅配ver.)
マギア名:???

____________________________

レナ・かえで(水着ver.)
マギア名:水波レナの「百発百中連発魔球」(属性強化ダメージ)
鏡から無限に生成されるビーチボールにミラーズも驚き

超必殺技:秋野かえでの「水散爆裂打球」(属性強化ダメージ)

固有スキル:ブーストマギア

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いろは・やちよ(決戦ver.)
マギア名:デュエ・アニマ
duo・anima というラテン語であり、直訳すると「2人の魂」

超必殺技:フェアウェル・グリーフ
farewell・grief という英語であり、直訳すると「悲しみとの別れ」
レインボーオーブを相手に打ち込む技

固有スキル:決戦の加護
珍しくダイレクトに日本語な表現。全員にクリティカル無効とダメージカットを付与します。

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いろは・うい(巫女ver.)
マギア名:???

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鹿目まどか
マギア名:プルウィア☆マギカ
pluvia☆magica というラテン語であり、意味は『魔法の雨』

固有スキル:イグノアデバフ・サークル
意味は「デバフを無効化する円陣」 完全に無効化できるわけではなく、2回限定で全体的にデバフを無効化できます。しかしデバフスキルを5人全員に2枚積みしている廃プレイヤーには無意味。

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暁美ほむら
マギア名:ミサイルによる集中砲火

固有スキル:タイムスキップ
劇中にもあった時間を止めて避けるだけではなく銃弾を撃ち込むやつです。

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暁美ほむら(眼鏡ver.)
マギア名:時間止めスペシャル

固有スキル:パリィ
吹っ切れていないので回避だけで精いっぱい

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美樹さやか
マギア名:プレスティッシモ・アジタート
prestissimo・agitato というイタリア語で意味は『きわめて速く、激情的に!』
プレスティッシモもアジタートも音楽用語として存在します。

固有スキル:サヴァイブ
強力な攻撃を受けて腕がちぎれても元通り。もう何も怖くない!

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巴マミ
マギア名:ティロ・フィナーレ
tiro・finale というイタリア語で意味は『最後の一撃』
必殺技に名前を付けることになったすべての元凶。

固有スキル:バインド
リボンによる拘束はお家芸

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佐倉杏子
マギア名:盟神抉槍 (属性強化ダメージ)
読み方は「くがたち」であり、元ネタは盟神探湯(くがたち)です。古代の日本で行われていた是非、正邪を判断する呪術的な裁判法です。

固有スキル:ブラストアップ

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百江なぎさ
マギア名:魔法のシャボン

固有スキル:イルーシブ
意味は「見つけにくい、人目を避ける」であり、必ず回避はわかるもののダメージカット無効は意図が不明。アサシンアタックの方が意味が通じたかもしれない。

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鹿目まどか(晴れ着ver.)
マギア名:???

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アルティメットまどか
マギア名:もう絶望する必要なんてない!

超必殺技:みんな、いつまでも私と一緒だよ

固有スキル:オールディスク・サークル

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まどか先輩
マギア名:まどカリバー

固有スキル:Hフォティチュード・ソウル
おそらくHはハイパーのことだと思われるので意味は「超不屈な魂」
魂は折れなくとも、体はもたぬ。

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究極まどか先輩
マギア名:???

暁美ほむら(水着ver.)
マギア名:???

美樹さやか(晴れ着ver.)
マギア名:???

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ホーリーマミ
マギア名:ティロ・フィナーレ ホーリーナイト
聖夜に放たれる最後の一撃

固有スキル:ディープ・フォッグ
お先真っ暗で攻撃力も下がってしまう

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巴マミ(水着ver.)
マギア名:???

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佐倉杏子(水着ver.)
マギア名:真夏のファイヤーアタック!
レナ&かえでよりビーチボールの殺意が高い

固有スキル:エリミネイトアップ
意味は「排除力アップ」
ブラストの威力が上がるのであれば十分排除力は上がってる

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百江なぎさ(バレンタインver.)
マギア名:なぎさのショコラパーティー
パーティやろうぜ!お前お菓子な!

固有スキル:ミスチーフ
意味は「いたずら」 攻撃を耐えるだけでなくクイックスキルも発動するいたずらが過ぎるスキル。

____________________________

矢宵かのこ
マギア名:ヤヨイコレクション

固有スキル:スラッシュ・ストライク
スラッシュが与えるダメージアップ、ストライクが確立クリティカルを付与する効果に使われています。

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空穂夏希
マギア名:ゴー!ファイト!ウィン!

固有スキル:アクセルガード・サークル

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都ひなの
マギア名:アトモ・アラビアート
atomo・arrabiata というイタリア語で意味は『原子の怒り』

固有スキル:ポイズン

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美凪ささら
マギア名:ナイトリゾルブ
knight resolve という英語であり、直訳で『不屈の騎士』

固有スキル:ダークシールド・サークル
味方全員に闇属性からのダメージを抑える効果を付与できるすごい技ですが、クエスト中しか使えない趣スキル

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常盤ななか
マギア名:白椿
白椿の花言葉は『誇り、完全なる美しさ』です。

固有スキル:インビジブル・ストライク
インビジブルは回避無効のスキルによく使われています

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木崎衣美里
マギア名:あーしのヤバめなハート

固有スキル:イルリヒト
irrlicht というドイツ語であり、怪火を意味します。
怪火は正体不明の火が現れる怪異現象のことであり、妖精のいたずら、悪魔の仕業たといわれています。これによって与えられる異常状態は火傷と幻惑であり、怪火の要素がしっかりと含まれています。

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保澄雫
マギア名:ミリアドゥ・メーゼ
milia de ・mense はラテン語であり、意味は『数千もの月日』

固有スキル:パリィ
パリィはパリィでも、私は空間結合で避ける

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志伸あきら
マギア名:巨拳連弾

固有スキル:チャージ・ストライク

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胡桃まなか
マギア名:激辛フルコース

固有スキル:アクセルアタックアップ

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阿見莉愛
マギア名:ベラ・スピーナ (属性強化ダメージ)
bella・spina というイタリア語であり、意味は『美しい棘』

固有スキル:シェイド
意味は「陰」 莉愛様の輝きでできた陰によって視界が遮られるのでしょう。
阿見莉愛、恐ろしい子!

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夏目かこ
マギア名:煌道のページ
煌はきらめく、かがやくという意味があります。

固有スキル:リジェネレイト・サークル
全体にHp 自動回復が付与されるため長期戦ではとても重宝される

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純美雨
マギア名:鷹影爪風斬
読み方は「おうえいそうふうざん」

固有スキル:ブレイブ・カウンター
意味は「勇敢なカウンター」 割とカウンターは発生しにくい謎

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伊吹れいら
マギア名:サークル・オブ・ファイア (属性強化ダメージ)
circle of fier という英語であり、直訳すると「炎の輪」

固有スキル:バーンガード
燃え上がるシールドと名前を付けるなら、攻撃してきた敵に確率で火傷とかの方が活躍する気がする

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桑水せいか
マギア名:サモン:ウェーブ
sumon wave という英語で意味は『波の召喚』

固有スキル:フォッグ

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相野みと
マギア名:ツキササルイバラノヤ

固有スキル:パリィ

____________________________

粟根こころ
マギア名:ディスクリート・バレット
discrete・bullet という英語であり、意味は『単独の弾丸』

固有スキル:シールド・サークル
みんなガチガチに硬くなるのでみんな揃って1ターンは余裕で生き延びられるすごい技

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七瀬ゆきか
マギア名:絶体絶命インフェルノ
別名ジャックポット

固有スキル:ワールウィンド
意味は「旋風」 旋風を巻き起こすほどの大逆転ができるかは運次第

____________________________

更紗帆奈
マギア名:ナイトメア・キャッチャー
nightmere・catcher という英語であり、直訳すると「悪夢を捕らえる者」

固有スキル:サプレス・フォッグ
意味は「抑圧する霧」

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毬子あやか
マギア名:ファン・ファン・ファン
冗談・楽しい・面白い!

固有スキル:インドミタブル
意味は「不屈」 滑ったって笑い飛ばす図太い精神が反映されています

____________________________

眞尾ひみか
マギア名:メテオ・フィスト
meteor・fiist という英語であり、直訳すると「げんこつ流星」

固有スキル:イモータリティ
immortalityという英語で、不死、不滅といった意味があります。
耐えるの時点でそこまで不死感はない

____________________________

鈴鹿さくや
マギア名:スプレンディング・エッジ
splendimg・edge という英語で、直訳すると「輝く刃」

固有スキル:パリィ
パリィはパリィでも、私は俊足で避ける

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江利あいみ
マギア名:絶対ロックオン

固有スキル:インビジブルブラスト
意味は「目にもとまらぬブラスト攻撃」
なお威力。

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若菜つむぎ
マギア名:アングリー・ハングリー
意味は「おなかがすいたので怒ってるんです」で、敵の攻撃を食べちゃうヤバイ子

固有スキル:リフレッシュ

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五十鈴れん
マギア名:ソウル・サルベーション
soul・salvation という英語であり、意味は『魂の救済』

固有スキル:フォッグ・スタブ
意味は「突き刺す霧」 性格に反してけっこうえげつないスキル
鎮魂をどうとらえたらミリ残りを刈り取る追撃スキルを手に入れてしまったのか

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静海このは
マギア名:バタフライ・テンペスト
buttefly・tempest という英語であり、意味は『蝶の嵐』

固有スキル:アクセルガード
アクセルディスクをガードするのではなく、アクセルかけつつガードするスキル。

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遊佐葉月
マギア名:サンダー・トレント
thunder・trent という英語であり、意味は『雷の激流』

固有スキル:アタックダウン

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三栗あやめ
マギア名:未確認飛行ファイヤー

固有スキル:チャージ・サークル

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加賀見まさら
マギア名:インビジブル・アサシン
invisible・assassin という英語であり、意味は『不可視な暗殺者』

固有スキル:クリティカル・フォース

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春名このみ
マギア名:ピオニー・ブーケ
peony・bouquet は英語であり、意味は『芍薬の花束』
芍薬の花言葉は「慎ましさ」です。芍薬自体は死者の国の王の病を治すと伝えられる漢方薬として使用されています。

固有スキル:フォッグ

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綾野梨花
マギア名:キラ盛りビーム (属性強化ダメージ)

固有スキル:チャーム・アイズ
意味は「魅了する瞳」

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梢麻友
マギア名:水彩レイン (属性強化ダメージ)

固有スキル:ダウナー・ジャマー
意味は「がっかりすることを妨害する」 スキルを使われること、マギアを撃たれることは確かにがっかりすること。

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史乃沙優希
マギア名:次はこの曲

固有スキル:チアアップ・チューン
デバフを2回無効にできるだけでなく自分のデバフを解除する実はまどかのスキルの上位にあたるスキル

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恵萌花
マギア名:ラッキーダイナマイト
幸福ですばらしいもの!

固有スキル:チャージ・サークル
チャージディスクが3枚ないのに実はチャージガチ勢のアビリティ

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千秋理子
マギア名:食べごろハンター

固有スキル:チャージライズ・バリア

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由貴真理愛
マギア名:優しくお仕置き (属性強化ダメージ)

固有スキル:リーンホース

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安名メル
マギア名:漆黒のアルカナ

固有スキル:ディスクシャッフル
運命は変えられるのです!

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小町みくら
マギア名:マグナ・カルタ (属性強化ダメージ)
Magna Cartaは大憲章とも呼ばれ、徴兵による負担を救済するために作られた王権の制限、貴族の特権、都市の自由を認めさせる憲法です。
敵のバフを外し、拘束もするこのマギアはまさに敵対する相手に対するマグナ・カルタ。

固有スキル:バインド・アナライズ
意味は「拘束し、分析する」とはあるものの敵の弱点を見つけるような効果はない。
スキルランクXXという訳の分からない値が割り振られているため確率と言いながらほぼ拘束してくる。

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三穂野せいら
マギア名:クリフハンガー
クリフハンガーは作劇手法のひとつのことであり、盛り上がるような場面を見せつつ結論無く物語を終わらせます。続編物が多い物語でよく使われます。

固有スキル:フラッシュ
メガホン要素はどこ行った

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吉良てまり
マギア名:兵どもが夢の跡
人間の夢の跡だな

固有スキル:シェイド・ストローク
意味は「陰の一撃」 暗闇を付与するだけでなく攻撃力も下げる

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柚希ほとり
マギア名:シトロンビーム

固有スキル:マナスプリング
意味は「跳ね上がる魔力」
必殺技を撃つには魔力が大事だからね、すぐ上げられるようにしておかないとね。

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枇々木めぐる
マギア名:デッドエンドオブザイヤー
今年一番の死亡ENDを迎えたのはあなたです!と優勝カップを投げつけた挙句コメントをどうぞと振ってくる極悪マギア

固有スキル:ソリッドライズ・サークル
ソリッドライズで「頑丈さの上昇」という意味があるのでそれが全体にいきわたる技となっています。

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万年桜のウワサ
マギア名:|刻み込む桜の物語| (属性強化ダメージ)

超必殺技:|桜の物語は全てを呑み込む|

固有スキル:ペネトレイトアタック
penetrateには貫くという意味があるので防御無視のスキルによく使われる単語です。

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智珠らんか
マギア名:ランカニカルビーム
おそらく造語

固有スキル:ホークアイ
直訳すると「鷹の目」ですが、「全てを見通す」という意味で使われることがあります。スキルの効果はまさに全てを見通したかのように挑発や回避といった妨害効果を無効にします。まさに狙ったものは逃さないらんかの思考が反映されたスキルです。

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柚木りおん
マギア名:シトロン・プリンセス・キッス
シトロンな柑橘系姉妹

固有スキル:ブルームダウン
意味は「新鮮さを落とす」とはなるが、りおんにあれこれ言われたらしなしなになるのも仕方がない。

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観鳥令
マギア名:絶対炎上観鳥砲!

固有スキル:フラッシュ
観鳥フラッシュ!!

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青葉ちか
マギア名:ネイチャー・リグレッション
意味は「自然への回帰」

固有スキル:ポゼッション
意味は「所有、占有」

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雪野かなえ
マギア名:無思考 (属性強化ダメージ)

固有スキル:パンプアップ
意訳すると筋力強化となり、ムキムキになることでデバフも吹き飛ばすというスキルということになる。

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香春ゆうな
マギア名:アルマ・デロ・ショッコ
arma dello scioccoというイタリア語で「愚か者の武器」という意味。
金の暴力(物理)は愚か者の武器だというゆうな自身の自己暗示が反映された結果なのかもしれません。

固有スキル:レジストダウン

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飾利潤
マギア名:うまみ倍増・駄菓子ミサイル!
食い物を粗末にするんじゃねぇぞ!

固有スキル:ガードダウン

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アシュリー・テイラー
マギア名:オシャンティックヘドロ
おしゃれなヘドロという表現だが、熊野助の口から出るキラキラした物体という時点で完全にゲr
おっと誰か来たようだ・・・

固有スキル:ホークアイ

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牧野郁美
マギア名:ラブキュンステージ

固有スキル:キュアヒール・サークル
全員を結構回復させる良スキル

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三輪みつね
マギア名:ハッキング・ライオット
意訳すると「ハッキング騒動」
ハッキングされるとチャージされた攻撃に弱くなるらしい

固有スキル:アンブレイカブルチャージ
壊れることのないチャージはキモチ戦で真価を発揮する

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水樹塁
マギア名:終末宣告紋章

固有スキル:オーラアップ

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南津涼子
マギア名:大炎魔警策荼毘
分かりやすい言い方にすると「炎を纏った警策にて火葬いたす」
涼子の武器は警策だったという新事実。警策は坐禅を組んでいるときに変に動くと肩をたたく棒です。

固有スキル:スタン

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梨花・れん(クリスマスver.)
マギア名:ホーリースパイラルホープ(属性強化ダメージ)

超必殺技:ギラ盛りオーロラストリーム(属性強化ダメージ)

固有スキル:ヘルスリカバリー

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このは・葉月
マギア名:トリプル・デトネーション
あやめは画面外から参加する

固有スキル:マギア・ゲイズ

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万年桜のウワサ(水着ver.)
マギア名:???

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マギア名:黒の一閃

固有スキル:マナリカバリー

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三国織莉子
マギア名:オラクルレイ
oracle ray という英語であり、直訳すると「神託の光線」

固有スキル:パリィ
パリィはパリィでも私は優雅に回避する

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呉キリカ
マギア名:ヴァンパイアファング

固有スキル:ブラストアップ

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千歳ゆま
マギア名:リンクスインパクト
オオヤマネコの衝撃!

固有スキル:キュアヒール・サークル
全体回復という場合によっては起死回生を狙えるスキル

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かずみ
マギア名:???

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御崎海香
マギア名:イクス・フィーレ
イクス・フィーレとありますが、「X File」を表しています。

固有スキル:マナリデュース
意味は「魔力を減らす」そのまんまの意味

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牧カオル
マギア名:パラ・ディ・キャノーネ
palla・de・cannone というイタリア語で、意味は『大砲』

固有スキル:チャージドロー

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タルト
マギア名:ラ・リュミエール
La lumiere というフランス語であり、意味は「光」

固有スキル:リジェネレイト・シールド
フランス語でこだわってほしかった

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リズ
マギア名:ロンブル (属性強化ダメージ)
l’ombre というフランス語であり、意味は『影』

固有スキル:アタックライズ

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メリッサ
マギア名:デザンテグラシオン
descente glacier というフランス語で、意味は『降り注ぐ氷河』
残念ながらグラシオンの意味は分からない状態です。

固有スキル:マギアアップ

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ミヌゥ
マギア名:???

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コルボー
マギア名:ラ・ダンス・マカブル
La dance macabre というフランス語で、意味は「死の舞踏」
ペストなどの疫病時に行われた集団舞踏が起源とされています。

固有スキル:マナアブソーブ
意味は「魔力を吸い上げる」

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エリザ
マギア名:デア・ドラッヘ・リントヴルム
Der drache lindwurmというドイツ語ではあるものの、Der dracheとlindwurmでドラゴンという意味が重複しているので技名は深く考えないほうが良いかもしれない。どちらも翼竜というとらえ方はされるものの、lindwurmは胴長な竜を意味することがある。

固有スキル:ペネトレイトアタック
意味は「貫く攻撃」ということで防御無視の攻撃を行うことができます。

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ラピヌ
マギア名:ラピヌ・オ・サンテュ
lapin au santeというフランス語で意味は「健康な兎さん」
演出は健康すぎて殺意が高い。

固有スキル:サヴァイブ

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タルト(ver.Final)
マギア名:完璧なるイレギュラー

超必殺技:ラ・ポルトゥ・ドゥ・パラディ
La porte du paradisというフランス語で意味は「楽園の扉」
演出で出てくる扉のことです。

固有スキル:マギアアップ・サークル

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天乃鈴音
マギア名:受け継がれし炎

固有スキル:クリティカル・エストック
意味は「致命的な押し込み」

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日向茉莉
マギア名:???

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成見亜里沙
マギア名:フルブースト・コンバット
fullboost・combat という英語で、意味は『全力の戦い』

固有スキル:ブラストアップ

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詩音千里
マギア名:エンフォースメント
(法の)執行を意味します。他には罰則を科すことを指します。

固有スキル:アンアーム
unarmは武装解除させるという意味があり、実際の効果もスキル不可や攻撃力ダウンといった技名の通りです。

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奏遥香
マギア名:アテンション&リリース
直訳すると「注目しなさい、そして解き放て」
挑発させたうえで魅了するヤベーやつ

固有スキル:アテンション

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戦場ヶ原ひたぎ
マギア名:グラビティ・グラフティ
gravity・graffiti という英語で、意味は『重力ある落書き』

固有スキル:ヴェノム

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八九寺真宵
マギア名:???

神原駿河
マギア名:???

千石撫子
マギア名:???

羽川翼
マギア名:???

忍野忍
マギア名:???

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高町なのは
マギア名:エクシードブレイカー (属性強化ダメージ)
意味は「卓越した破壊者」

超必殺技:アクセラレイター
意味は「加速者」

固有スキル:バインドマナチャージ
白い悪魔は拘束した相手の目の前でエネルギーチャージを行う

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フェイト
マギア名:ブリッツストライド (属性強化ダメージ)
意味は「電撃のように大きな一歩を」

超必殺技:ホーネットジャベリン
意味は「スズメバチのような投げ槍」

固有スキル:ワールウィンド

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八神はやて
マギア名:クラウ・ソラス
アイルランド語で「輝く剣」

超必殺技:ウロボロス
ウロボロスといえば死と再生、不老不死を象徴する錬金術でも扱われるヘビのことですが、クラウ・ソラス同様に北欧神話やギリシャ神話から持ってきたリリカルなのはシリーズで設定されている必殺技の一つです。

固有スキル:ライジング・マギア
意味は「高まるマギア」
みなぎってきた

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イザボー(魔女ver)
マギア名:???