ポンベツカムイが姿を現した時、その姿を見ていろは達は驚きました。
「あれって、ピリカさんが呼び出せる首長竜じゃ」
「そうであればおかしいですよ。
だってあの人たちは」
そう話している間にひなのと衣美里が梨花とれんを背負ったまま急
「お前ら高台へ急げ!」
急にそう言われてなんのことかすぐには判断できなかったいろは達
いろは達は近くにあった倉庫の屋根へと登って波をやり過ごすこと
ひなの達も無事に屋根へと移動し終わった頃に波は海岸を飲み込ん
いろは達がいる倉庫付近には地上にいたとしてもくるぶしくらいの高さ程度しか波がや
波がやってきた頃、海では試験艦が爆散し、
「一体何が起きているの?」
アリナ達の奇襲を受けて状況確認を行っていた自衛隊は、さらに謎の
そんな中でも魔法少女の居場所を監視するドローンは機能していて
「高田1佐、この状況って」
「そうだな、本来ならばここで警告して聞かないようであれば、
高田一佐が手に持った起動装置を見ていると、司令部にはそんな魔法少女達の動向で新たな報告が入ってきていま
「空から複数の魔法少女が現れたと言う報告があります。
ミサイルから飛び出してきた存在と同一と思われます」
「被害状況は」
「ミサイルによるものと飛び出した魔法少女によるものと
「ミサイルによる被害は把握できている。後者だ」
「では…。
主に被害を受けているのはサピエンス直属の部隊のようです。
対魔法少女に慣れていない我々では参戦は困難だと部隊長達から
いかが致しますか」
「要である船隊は壊滅して地上は混乱。
残存兵の救助を優先して神浜からは撤退するように各隊へ伝えろ」
「よろしいのですか?!」
「これ以上命のやり取りは無駄だ。早く伝えろ!」
「りょ、了解」
「それよりも日本海側の様子は」
「はい、
「防衛大臣からは何もないのか」
「それが、
「大臣自らだと、一体どういうことだ」
戦場ではミサイルから飛び出してきた魔法少女達が活動を開始して
「いやぁ、案外なんとかなるものだね」
そう言った魔法少女は工匠区付近で青白く輝くナイフを取り出して特殊部隊が隠
そのナイフは瓦礫へ突き刺さった途端に爆発し、
「なぜここがバレている!」
「内部情報が筒抜けだって噂、本当かもしれないな」
「いいからあの化け物を止めるぞ!」
特殊部隊はナイフを持った魔法少女以外に1人他の魔法少女が迫っ
しかし手応えはなく、
その爆風でアンチマギアが離散し、その隙間を縫うようにもう1人
そんな様子を見てマグナムを撃ったカウボーイ風の魔法少女は嘆き
「どうした?
これじゃあ一方的にこっちがぶっ殺すだけになるじゃねぇか。
ほら、どうした!」
カウボーイ風の魔法少女は現物のマグナムを交えることでアンチマ
そんなカウボーイ風の魔法少女は目の前の兵士を殺すことに夢中になっていたのか、回り込んだ特殊部
その兵士に対してはナイフを持った魔法少女が気付き、
「回り込まれるとは油断してるんじゃないか?」
「なに、やり用はあったさ」
工匠区 栄区寄りの地域ではサピエンス側の魔法少女達をどこに待機させようかと話
その魔法少女は修道女のような服装で、
特殊部隊員達は岩を生成する魔法少女に対してアンチマギアとアサ
岩を生成する魔法少女は岩の壁を生成させながら十七夜達がいる場
「what are you doing here!」
「ここで何をやっているだと、まずお前は誰だ」
十七夜は岩を生成する魔法少女に対してそう聞き返すと、
[ごめんごめん、これの方が通じるか。
少なくとも私たちは味方だよ]
[そうか、考えたな。
だがお前達が何者かはっきりしない以上、
[信用なんて今はいい。あの兵士たちは私たちが相手する。
神浜のあんた達は避難にでも専念しな。信用するかどうかは任せるけど、ここに棒立ちしてると間違いなく死ぬよ]
岩を生成する魔法少女は十七夜へそう言って岩の壁の向こう側へ行ってしまいました。
壁の向こう側では既存の岩を操って特殊部隊を蹂躙し始めています。
壁の向こう側で特殊部隊員の悲鳴しか聞こえない中、
「あいつのテレパシーは観鳥さん達にも聞こえました。
ここはあいつを放っておいて避難を優先させませんか。
別地域の魔法少女と戦ってみんなクタクタですよ」
十七夜が一度保護した魔法少女、
「そうだな。
我々はいまできることに専念しよう」
「工匠区に該当する他の場所でも特殊部隊が紛れていたなら、
「栄区のキャンプは健在らしいですよ。そっちに行きましょうよ!」
「そうか、では移動だ。
動ける者は動けない者の手助けをしろ」
東側の魔法少女達はこうして栄区への移動を開始しました。
南側には2人の魔法少女が飛来し、その2人は真っ直ぐマッケンジ
[おいおい、予定より数が多いよ]
[数が多かろうがぶっ飛ばせばいいだけだ]
マッケンジー達は迫ってきていた大波を携帯式緊急救命ボートでや
上空から魔法少女がやってくると知るとマッケンジー含んだ3人の
1人の魔法少女は銀製の翼を広げて鋭い銀の羽を地面へ向かって五
マッケンジー達は移動しながら銀の羽へアサルトライフルで弾幕を
流れ弾は降下中の魔法少女が拡げる傘にも当たりはしたものの、
そこへマッケンジー達がアサルトライフルを撃とうとしましたが、
マッケンジーは鞭の方、残り2人は銀翼の魔法少女を相手にするこ
その判断は一瞬のアイサインで済んだようです。
2人が銀翼の魔法少女を牽制している中、
飛び出た刃は紫色に輝いていてそれはアンチマギアが練り込まれて
鞭の魔法少女はマッケンジーへ鞭を放ったものの大剣によってあっ
鞭はそのまま消滅していき、マッケンジーが大剣を振り下ろし、
マッケンジーは振り下ろした勢いで前転し、1回転する頃には腰の
焦った顔をしながら鞭の魔法少女は袖から実体のある鞭を伸ばして
そのままサブマシンガンが放たれることはなく、
「この強さ、こいつらサピエンスの本命か」
マッケンジーのインカムへ通信が一つ入りました。
「魔法少女の反応がない場所まで撤退完了。
よってSとN班についてはクリアです。
EとWは応答なし」
「OK。我々の役目は終わりだ」
マッケンジー達はその場で数個のアンチマギアグレネードを放って
その隙に3人はグラップリングフックを活用してあっという間に戦線を離脱してし
「ちくしょう、なんだあいつら」
ここまでの一部始終をいろは達はただ見ることしかできませんでした。
「なんだあれ、あいつらの動き目で追えなかったぞ。
魔法少女と戦ってたの、人間だよな?」
「違いないわ。
他では好き放題できてるって話もあるし、質はバラバラなのかしら」
みんなが唖然としている中、マッケンジー達と戦っていた2人がい
[あんた達は何が目的でここにいる?]
この問いに回答したのはやちよさんです。
[私達は救助が必要な魔法少女がいないか探しているところよ。
あなた達はなんなの?]
[大事な安全地帯を守りにきた。
占領しようだなんてわけではないからそこは勘違いするな]
テレパシーのやり取りに銀翼の魔法少女が飛んだまま割り込んできます。
[私たちが知りたいのは、
どっちなのかだ]
その問いかけにはいろはが答えました。
[生きるため、です。
この後私達は、救助活動に戻ります]
「ダメよ、まずはいろはを安全な場所に連れて行かないと」
銀翼の魔法少女と鞭の魔法少女は少し顔を合わせた後、
[
後で詳しいことはミアラから聞くことになるだろう。
そう言って銀翼の魔法少女は鞭を持つ魔法少女に向けて手を伸ばし、
いろは達が少し思考を止めてしまっていると、
「ここにきてって言うから来たんだけど、
もしかして終わっちゃった後?」
「えっと、そうなっちゃうわね」
「なんだよ、やっぱ急ぐ必要なかったじゃねぇか」
「いや助け求められたら急ぐでしょ」
見滝原組が話している間、ひなのはやちよへ話しかけました。
「あたしらは怪我人を抱えているから栄区へ行く。
お前達はどうする」
やちよはいろはの動かなくなった左手を見た後。
「私たちも栄区へ一度行きましょう。
これ以上いろはを連れ歩くわけにはいかないわ」
「じゃあ、目的地は栄区だね!」
この後いろは達は栄区へ、
北養区では一度落ち着いたので別の地域へ応援に向かおうとしてい
そのためにみふゆ達が森を抜けた瞬間、
その銃弾を避けられたのはみふゆと燦だけでついてきていた天音姉
「そんな!教官これはどういうことですか」
「私も紛れていたなんて知らない」
銃を向けている特殊部隊員はみふゆ達へ忠告を行いました。
「そのまま身動きをとるな。
今は大人しくしていろ」
みふゆは幻覚の魔法を使うタイミングを見計いますが、
W班が囮魔法少女、
撃たれた魔法少女の中にはSGボムを仕掛けられた魔法少女も含ま
森の中の悲鳴が聞こえてみふゆはその場から動こうとしますが燦に
そしてテレパシーで話しかけます。
[みふゆさん、動いちゃダメだ]
[でもこのままでは]
[大丈夫だ、宮尾と安積を信じるんだ]
全くみふゆが安心できていない状況の中、
また特殊部隊が何か仕掛けたのかと思ったら特殊部隊員も何か驚い
そんな状況の中、
その魔法少女を遠ざけようと必死になっている隙に、みふゆと燦は特
隊員の中の1人がマッケンジーへ通信を行うと爆発音が
さらにもう1人には太い針のもののようなものが飛んできましたが間一髪で避けました。
しかし背後からナイフを持った魔法少女に刺されて殺されてしまいます。
「皆、離脱してマッケンジーと」
そう指示をしていた隊員に対してナイフを持った魔法少女が瞬時に迫り、その隊員はその場でアンチマギアを撒いたものの意識外から飛んできたニードルガンに貫かれて殺されてしまいます。
「フーン、良い反応だったじゃん」
みふゆ達が森の中を見ると時雨にはぐむ、
そして灯花がこう話し始めます。
「まったく、
頭ワルワルじゃないの?」
「灯花、それってどういう・・・
それよりもたくさんの魔法少女が撃たれてしまって」
[ソウルジェムが割れた者もいるが、
治療施設があれば良いのだがここにはあるのか]
そうテレパシーで話しかけてきたのは自然と灯花の横にいるニード
みふゆはどう返事をしようか少し迷ている中、みふゆ達に銃を向けていた隊員たちはナイフを持った魔法少女と戦う二人の隊員しか生きていない状況でした。
[な、なんなんですかあなた達。あの兵士たちを簡単にあしらうなんて]
ナイフを持った魔法少女が苦戦している様子を見ていたニードルガンを持つ魔法少女は、一発兵士に向けて撃ち込むとそれは隊員の脇腹に命中し、怯んだ隙にナイフで首を貫かれてしまいます。
残り1人が銃をこちらに向けますが灯花が傘を兵士に向けると炎の火の玉が弾丸のように上空から降り注ぎ、兵士はアンチマギアを展開させるものの爆風でまき散らされて無惨に燃やされて死んでしまいました。
「爆風だけでどうにかできちゃうんだから楽なものだね」
「え、ええと」
[そろそろ質問に答えてくれないか]
みふゆは頭の整理ができない中一呼吸して答えられることだけ答えました。
[以前はあったのですが、
[それでこのザマか。
森林に潜む敵は殲滅したはずだから急いで撃たれた奴らの体から銃弾
弾丸に含まれたアンチマギアが体に浸透して魔力で回復できず体が
「そんな、銃弾を体から取り出すなんて」
「流石に私でもそんなことできないよ」
「ぼ、僕たちもそういうの専門外だし」
その場でやろうとする魔法少女は誰1人いませんでした。
「けっ、めんどくさいな。
アバ、弾丸取り出して行くから手伝え」
「わかったよー」
そう言ってアバと呼ばれる湾曲したナイフを持った魔法少女がニー
こうしてしばらくの間、
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