ファミニアにソラたちが戻ってきた。
一時はどうなるのかと思ったけど、再び3人の顔を見ることができ
あれ?3人?
そうか、ソラがまた別世界で人を拾ってきたんだっけ。
「紹介するね。この子はブリンク、
「よろしくお願いします」
場に流されるがままに挨拶してしまったのかちょっとおどおどして
「ようこそブリンクちゃん、私はカナデ。
「んな失礼な」
つづりさんの反応が早い。
「ぼくはアル。こっちでみんなのサポートをしているよ。
一通り挨拶が済んだところでソラがやりたいことを話し始めた。
「実は今回の件なんだけど、
「まあ、
「そんな中、
「「は?脳みそ?!」」
ぼくとカナデさんは声を揃えて言ってしまった。
「何をどうやったら脳みそなんてもらえる流れになるのさ。
「そんな訳ないでしょ、
カナデさんとつづりさんが言葉のキャッチボールを始めてしまった
「今までのその世界からそんなことは想像できないけど」
「いやいや、
「ふーん」
「それでソラさん、その脳みそはどこに?」
カナデさんが話を切り替えた。
「今はバッグにしまってるんだけど、
特殊なバックじゃなければ普通に腐ってると思うんだけど、
「ぼくは問題ないけど、ブリンク、ちゃんでいいのかな?」
「ブリンクでいいよ。じっとここにいてもあれだし、
この後の会話でカナデさんは音声データの確認、
「色々詰まってて疲れちゃったよ。つづりん、散歩行こうよ!
そう言ってカナデさんはつづりさんとブリンクを連れて散歩に行っ
家に残ったソラとは2人でしか話せないことを話した。
「今回の件、CPUが黙っているはずがないんだけど動きはあった感じ?」
「通信が繋がらなくなってからカナデさんと外を駆け回っていたけど、夢の噂くらいしか話題になっていなかったかな。あとはいつもどおりって感じ」
CPUはファミニアの中心地に位置する天を超えるほどの高さがあるとされている軌道エレベーター。
その先にあるのがファミニアを見守るCPUと呼ばれる組織であり、ファミニアで起きた多くの事件をなかったことにしてきた恐ろしい存在でもある。
何かが起これば必ずCPUに動きがあるのだけれど、今回は静観している様子。
「まあ、CPUはファミニア内で何か起きない限り動かないだろうけど、今回に関してはファミニアで何か起こってからは手遅れだろうしCPUはあてにならないだろうね」
ソラがCPUを気にするのは、過去にCPUにいたというのが関係しているらしい。
らしいというのは、実際にいたという事実を確認できないからなんだけど、CPUの動向に詳しいこともあって本当にいたのではと感じてしまう。
過去にあったかもしれない出来事をなかったことにしているという事実は、ソラの記録がなかったことになった過去を残し続けている活動から判明した。
他人から見たら創作物にしか見えない記録だけれど、あったかもしれない出来事となる瞬間を目にした時、ぼくはCPUという組織に恐れを感じるようになった。
このような経緯もあり、CPUの動向には常に気を配っている。
CPUに動きがないことよりも、今は気になることがある。
「ソラ、別次元から人を連れてきたらどうなるか、
次元ごとには決まったルールが存在する。
いないはずの存在がその次元に現れればその次元のルールが異常を
実はこのファミニアに別次元の存在は数多く存在する。
でも今回は。
「アル、わたしだって考えなしってわけじゃない。
「当てはあるの?」
「あるけど時間はかかるかな。大丈夫だって、ファミニアだって、
「そう」
次元改変
本来あるはずのものがない、
この不安定な状態を安定させようと各次元は自己修復を実施する。
この時に起こるのが次元改変。
次元改変の際にその次元はエネルギーを消費する。
この波動のせいで連鎖的な次元改変が起きることもよくある。
ファミニアが次元改変をなかなか起こさないことから次元改変へ耐
問題はブリンクに何か起きていないかという事。
そう、ブリンクには代謝という概念があるからだ。
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