お姉ちゃんがおかしくなってしまいました。
黒いオーラを纏ってはいなかったけどいつものお姉ちゃんとは違い
私は無意識にその場を離れてしまいたいと思ったのかいつもの病室
灯花ちゃん、ねむちゃん、
ただただ悲しい気持ちしかなくて何も考えていない状態で泣き続けていましたが、
「お姉さんを救いたいですか?」
顔を上げて声が聞こえる右側を見るとつづりさんがいました。
「
そう言ってつづりさんは私の前にグリーフシードを手渡してきまし
「つづりは魔女を倒せちゃうんだ」
「結構前のものですけどね」
わたしは穢れを取り除いたことで少しだけ気分が楽になった気がし
「さて、
そう言ってつづりさんは槍を呼び出して石突きを地面へつけます。
そこから今いる空間に波紋が広がり、
そして私たちは穢れが風に乗って流れてくる高い場所にいました。
「ここは、お父さまの病院?」
灯花ちゃんが周りを見渡してそう呟きました。
そして神浜の方角を見ると黒いものが蠢きながら街を破壊していま
「あれは一体。
「
「え?」
あの黒い物体が全部魔法少女?
「
「何を言っているのか分からない。こんな状態にしたのは誰?」
「日継カレン、紗良シオリ、保別ピリカの3人が自動浄化システム
その結果がこの有様です」
「その3人の名前は聞いたことがある。
だがぼくたちよりも自動浄化システムを広げる方法を確立させていた
「ごめん、わたしは知ってたの。
でも人に被害が出るって聞いていたから2人に言うのはダメって言
「そう、わたくしたちは信用されていなかったんだね」
灯花ちゃんが落ち込んでいる中、つづりさんが話を続けます。
「
もちろん、
「最初の言葉が引っかかるね。どういうことだい?」
「ご想像にお任せします」
お姉ちゃんを助ければみんなも助けられるの?
「お姉ちゃんを助けられるの?!元に戻ってくれるの?」
「そうですね。貴方達がその気になれば」
「
「わたくしも、お姉さんを助けたい!」
|3人が行くなら、私もついていく|
4人揃ってお姉ちゃんを助ける意思が固まりました。
「では助ける方法を教えます。
環いろははまだ黒いオーラに飲み込まれていませんが正気ではあり
正気に戻すために穢れがない隔離された空間へ閉じ込めてそこで4
もちろん、説得の際はグリーフシードを忘れずに。
これだけです」
隔離された空間って魔女の結界しか思い浮かばない。
|わたしの、ウワサの結界を使えばできるよ|
「でも、
「一次的ならそこまで負担にならないよ。
じゃあお姉ちゃんを止めるのは、私と桜子さんしかできないんだ。
「環いろはがいるのはあの輝きが強い中央区 電波塔の上です。
地上は黒いオーラの魔法少女が蔓延っているので飛んでいくことを
「それならみんな私の出すツバメさんに乗って。
「ありがとう、うい」
わたしは大きめのツバメさんを5体呼び出し、3人を乗せました。
しかし、つづりさんは乗ってきませんでした。
「つづりは来てくれないの?」
「4人でって伝えたじゃないですか。
部外者は関わりませんよ」
「ふーん、行こうようい」
「う、うん」
わたしはつづりさんへ一礼して中央区へ向かいました。
ツバメさんに乗って空を飛んでいると黒いオーラの魔法少女が飛ん
|みんなはわたしが守る|
そう言って桜子さんはバトルフォームへと変わって黒いオーラの魔
わたしはツバメさんを操ることに集中し、4人で無事に電波塔へ着
後ろに黒いオーラの魔法少女が付きまとって攻撃されても、
殺しては、いないよね?
地上からも攻撃が飛んできたりしましたが、
地上は人を襲う魔法少女達しか姿が見えず、生きた人は1人も見当
「これはひどい光景だね。近くで見ると尚更だ」
「いたよ!お姉さまが倒れてる!」
灯花ちゃんが指差す方向には確かにお姉ちゃんがいました。
「まっすぐ向かうよ!」
わたしはツバメさんに角度をつけて真っ直ぐお姉ちゃんの元へと向
「お姉ちゃーーーん!」
わたしがそう叫ぶと電波塔にくっついている瓦礫の上で戦っていた
「なんだ?!」
|いくよ|
「「ええ!!」」
桜子さんに引っ張られ、私達はツバメさんから下されました。
地面へぶつかろうというところで桜子さんが結界を作り出し、
「さっきのは環ういたちか。どこに隠れていたんだ」
「でもまぁ、あの結界を壊しちゃえばみんな飛び出してくるよね?
「やらせませんよ」
「わかってるよ夏目かこさん。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」
わたしは結界の中でお姉ちゃんの体を揺さぶり、
みんな心配そうな顔をして見守っています。
ピクッとお姉ちゃんの指が動いたと同時にお姉ちゃんからは黒いオ
「いや、いやだよ。お姉ちゃn」
「ヴァアアアアアアアアアアア!!!!!」
お姉ちゃんは再びドッペルに似た姿となってわたしへ包帯を伸ばし
お姉ちゃんとわたしには間へ桜子さんが素早く入り、
「桜子さん?!」
|ういは灯花とねむを守るのに専念して。
そう話している間もお姉ちゃんは攻撃を仕掛けてきて、
わたしはツバメさんを呼び出して灯花ちゃんとねむちゃん、
見境もなく襲うお姉ちゃんは目が真っ赤で、
どう止めればいいの?
桜子さんはお姉ちゃんとの距離を詰めようとしますが、
わたしは攻撃して動きを止めようとしますが、
「うい、だめだ。
「それじゃあわたし守ることしかできない!」
「助けることは傷つけることだけじゃない。でも今は、
「そんな」
桜子さんはお姉ちゃんの攻撃を受けているもののダメージは確かに
わたしは話し合いさえできれば争わずに仲良くなれると思っていま
でも目の前で起きていることを目にしてしまうと、
|きゃあっ!|
桜子さんは珍しい声を出して地面へ倒れ、
わたしは2人の間に入って桜子さんをツバメさんで守りますが、
そんなわたしにお姉ちゃんはナイフを手にしてわたしの方へ飛び込
わたしは恐怖のあまり目を閉じてしまいましたがお姉ちゃんの攻撃
「「桜子!」」
灯花ちゃん達の桜子さんを呼ぶ声が聞こえて目を開けるとわたしの
「桜子、さん?」
桜子さんは何も言わず両手を下ろし、
わたしは桜子さんの様子を見るために桜子さんの横に立って衝撃を
お姉ちゃんの持つナイフが、
桜子さんは取り出したグリーフシードをお姉ちゃんのソウルジェム
|いろは。うい達を悲しませないで。3人を悲しませるのはいろは
「mannnえン桜のウwaさ?」
「お姉ちゃん!」
「うい、ソkoにいるノ?」
「わたくしたちもいるよ!」
「みんな、ワタシハ」
「お姉ちゃん、大丈夫だから。私は何処にも、
「ほん、とう?」
|ういは嘘をつけない。だから事実だよ|
「そう。でも、私はみんなにひどいことをしただけではなく、
|大丈夫。わたしはウワサ。姿形は無くなっても、
桜子さんの体にノイズが走り始めます。
「嫌だ、桜子さんとお話しできないなんて」
|泣かないでうい。
ねえみんな、わたしが消えちゃったらみんなわたしのkおト忘れち
「忘れない。忘れるはずがないよ!」
「わたくしも!」
「ぼくが忘れるわけがないじゃないか!」
「わたしも、忘れない」
お姉ちゃんはそう言いながらナイフから手を離して元の魔法少女姿
「そう、それなら良かった。ミnNあ覚えていたら生きている。
桜子さんが今までに見せたことのない笑顔でお姉ちゃんへ向き直り
「いろは、wあTaシを生み出してくれて、アリガトウ」
そう言って桜子さんは虹色の粒子となって姿を消してしまいました
お姉ちゃんのナイフはそのまま地面へ落ちてしまいます。
それと同時に灯花ちゃんとねむちゃんについていた魔法少女になる
「わたし、桜子さんを、殺しちゃった…」
お姉ちゃんはその場に膝をついて泣き出してしまいました。
わたしは涙を堪えて、お姉ちゃんの前へ膝をつきました。
「お姉ちゃん、今神浜が大変なことになっているの。
わたしも頑張るから!」
「うい」
「わたくしたちも戦えるようになったから、
「
「灯花ちゃん、ねむちゃん」
「お姉ちゃん、また私たちと一緒に頑張ろう!」
「…うん」
お姉ちゃんがわたしの手を掴むと同時に結界内の桜は全て散ってし
私たちは気づくと瓦礫の上に立っていて目の前にはカレンさんとピ
「何が起こったんだ」
「あなた達が日継カレン達?
自動浄化システムを広げるために頑張ってくれたみたいだけど、
「だからぼく達が一手間加えさせてもらうよ」
「何をしようというんだ」
「うい、前に病院の前でやろうとしたことをやるよ。大丈夫、
「うん、わかったよ!」
わたしは穢れをありったけ集め始めます。
わたしの集めた穢れを灯花ちゃんがエネルギー変換してねむちゃん
そしてねむちゃんは。
「さあ、みんな待たせたね。
かつて呪いを、
今こそ罪滅ぼしのために羽を伸ばす時がきた。
君たちに新たな役割を与えよう。
異世界よりもたらされた縁切りの力を携え、魔法少女を解放せよ。
今こそ新たな翼で飛び立ち、皆へ希望を与えて」
ねむちゃんの本からたくさんのウワサが飛び立ち、
「縁切りの技、他に教えられていたのはねむさんでしたか。
魔法少女になれて力を行使できるようになったということは。
犠牲が出ないと解決できないというのは皮肉ですね」
神浜へ散って行ったウワサ達は黒いオーラの魔法少女へ近づいては
その途端に何かを切られた黒いオーラの魔法少女は黒いオーラが取
「うい、ねむ、大丈夫?」
「わたしは大丈夫だよ」
「ぼくの魔力も安定している。何の問題もないよ」
ウワサによってたくさんの魔法少女が黒いオーラから解放されて動
不思議と、神浜に漂っていた穢れも少なくなった気がします。
私たち、みんなを守ることができたんだよね?
「これが、
「凄まじいねぇ、こんな光景二度とみれないよ」
神浜中に散ったウワサ達がみんな消えて、
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目の前で叔父さんが殺されて、私はひたすら逃げ続けた。
何かあったら逃げ込むはずのシュエルターは、扉の隙間から血が流れだしていて内部がどうなっていたのかすぐに想像できてしまった。
そんな逃げ場所がない中ワタシはひたすら逃げ続けた。
頭が痛い。たくさんの負の感情が聞こえてきて、心が壊れそう。
「やめて、フーちゃん。わたしが耐えられない」
フーちゃんが黒いオーラを纏っている魔法少女の声を運んできてし
わかってるよ。
フーちゃんは魔法少女の言葉を届けるのが役割なんだよね。
でも、これ以上は。
地に伏せている目の前に、
あっ、わたし殺されちゃうのかな。
魔法少女のことをみんなに知ってもらいたいって、
地面を見ながら涙を流していると後ろから銃声がたくさん聞こえて
「------!」
銃声の中でわたしに声をかけてくれた軍服を着た人は聴き慣れない
わたしは訳もわからずその場から動けないでいると数体の黒いオー
わたしには吹き出る血が降りかかり、恐怖のあまり悲鳴を上げ、
意識が遠のく中、
これが、変わってしまった神浜になる前の最後の記憶でした。