保別ピリカの記憶
私がまだ一桁の年だった頃、アイヌの村で生活していました。
この村には、
なんでも村の長が使える術によって封じ込まれた刀らしく、
その刀は、人によっては「人喰い刀」と呼ばれていたそうです。
でも私たち子どもが好奇心で奉納櫓に侵入して、
その刀を目にした時、私は声を聞きました。
[足りない、足りない!
その言葉を聞いてから私は意識を失い、気がつくと村は荒れ、
そして左手には血だらけの刀を手にしていて、
私は目の前に広がる光景に絶望し、膝をついて涙していると、
「
私は藁にもすがる思いで願いました。
「わたしは、みんなに希望を与える存在になりたい!」
私がそう願うと私の周囲には三つの光が現れました。
[この娘が殺したのはアイヌを脅かす存在達だ。
強く生き、外界からの襲撃に備えなさい]
私には何を言っているのかわからなかったけど、
「カムイが、カムイが我らに直接語りかけてくださっている!
ワシらは今後も生きて行けるぞ!」
よくわからないまま村の人たちはやる気を出して村を再興して行っ
「
人攫いの魔の手は私たちの村にも襲いかかってきました。
きっかけは私が人食い刀を手にした際に殺した人間の中に人攫いの仲間がいたことです。
その人が生きていようと、この村が標的になるのは変わらなかったでしょう。
私は魔法少女として手に入れた力で抵抗しようとしましたが、
人攫いはいわゆる奴隷商人を生業としていて、奴隷という考えがなかったこの国でも大戦で歪んでしまったのか表では話題にならない程度に奴隷が出回っていたのです。労働力としての奴隷ではなく、主に欲求の吐き捨て先として使用されていたようです。
そんな奴隷として使える人材をさらっては求める人物へ金と交換していたのです。
私たちが牢獄に囚われている中、私は隙をついて牢を食い破り、
願いと共に降臨したカムイ達に村人、
そこからはひどい記憶しかありません。
私は商品として処女を奪われ、
時には偽名で売春婦として働かせられ、
人攫い達はいくら客と交えても妊娠しない、
そんな間も多くの人がとらわれ、
快楽に溺れ、戻ってこない子もたくさんいました。
この頃、
だからお金がたくさん貯まるこの仕事がやめられないと言っていま
この頃から、私の人嫌いが加速していったのです。
私はある日、新たに囚われたアイヌの子を目にしました。
しかしアイヌの子を拷問しようとする姿に耐えることができず、
「そう暴れんなよ。あんたのソウルジェムは私が持ってんだ。
そう、
ソウルジェムは私の魂だとカムイから聞かされていたので抵抗する
しかし、
[もう私はあんたのものだ。思うがままに存分に暴れるといいよ]
ソウルジェムから人食い刀 イペタムが飛び出し、
イペタムはソウルジェムと共に私の元へ戻ってきて魔法少女姿となっ
建物が炎に包まれた中、
「殺して…もう…生きていたくない」
私は強い悲しみに包まれ、叫びながら少女の心臓を貫いたのです。
朦朧とした意識の中後ろを振り向くと、
私が目を覚ますと目の前にはお父さんとお母さんがいて、
「生きててよかった!もうそれだけでお父さん達は幸せだよ!」
建物の入り口には腕を組んでこっちを見る人攫いのアジトで最後に
これがカレンとの出会いでした。
カレンは放浪の旅の中、路頭に迷うアイヌ達を先導して村の再建、
そして信用に値すると判断したカムイが、
私はカレンの元へ向かってカレンの両手を強く握り締めました。
「私がいない中、みんなを守ってくれてありがとうございます!」
「お、おう」
その後人攫い騒動は何もなかったかのように終息し、
私はそんな中、カレンから提案されたのです。
「外の世界を見てみないか?
アイヌ以外の人嫌いになっていた私でしたが、
わたしはお父さんとお母さんに相談し、
「私たちはもう大丈夫だ。
だからピリカは好きな生き方を選びなさい。
こうしてわたしは決心し、
結局人を否定する結果とはなったけれど。
ヒトはお金のためなら手段を選ばない。
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紗良シオリの記憶
シオリは小学生の頃、周りの子よりも物覚えが悪かった。
周りの子よりもたくさん勉強しても、テストをするといつも50点以
両親は教師でありながら海外で授業をまともに受けられない子ども
「
もしかしたら、ADHDなのかもしれません」
「わたしの子を勝手に病気呼ばわりしないでください!」
そうお母さんが怒る場面を転校した学校でよく目にしました。
「シオリのためだ。
「そうよね、それが第一よね」
シオリは両親の優しさが辛かった。
シオリは悔しくて勉強しながらノートに涙を流していました。
そんなある日、深夜の部屋にキュゥべぇが現れたのです。
「紗良シオリ。僕なら君の願いを叶えてあげられるよ。
君は何を願うんだい?」
アニメに出てきそうな動物を目にしても、
「見たもの、聞いたものを絶対に忘れないようになりたい!
お父さん、お母さんのためにも!」
そう願ってから授業を受けると教わったことが頭から離れなくなっ
おかげで6年生の頃には中学校の授業を専攻して受けられるほど私
英語も理解できるようになり、
シオリは中学校から海外の学校で学ぶこととなり、
世界の時間の基準となる場所近くの海外の学校へ通うようになった
でもみんなは優しく教えてくれたし、
中学2年生となった頃は飛び級という制度があったので高校に通ってみないかと勧められました。
シオリは両親へ相談して学びたいことはどんどん吸収しなさいと促
もちろんそんなシオリを羨ましがっていじめようとする学生もいま
そんな激変した生活でしたが、日常生活に支障が出ていました。
それは、魔法少女になってから一睡もできなくなったのです。
夜は魔法少女として魔女狩りに勤しんでいましたが、
人間社会では飛び級できても、魔法少女としては初心者。
シオリは魔法少女には得意不得意があると察し、
チームのみんなが苦戦している中で鉄塊を高速で飛ばして魔女を蜂
そんな先輩魔法少女達と戦っている中、
でもシオリは後悔はしていません。
お父さんとお母さんが安心して夢へと向かうことができたんだから
中学3年の年齢となる頃には大学編入の相談をされましたが先行し
そんなシオリをメディアはADHDと思われた中学3年生は天才となっていたと紹介し、
少し恥ずかしかったけど、
シオリの両親は海外研修を終えて、
シオリは両親が海外で働くために一度母国へ戻ることとなりました
海外の生活も悪くはなかったけど、
魔法少女チームのみんなに別れを告げて、
しかし、
飛行機はある宗教に心酔したテロリスト達に占拠され、そのテロリストたちは
シオリは客にもテロリストが潜伏していると思うとなかなか手を出せずにい
そんな中、
「5分経過する度に乗員を一人ずつ殺す。
そんな人質にシオリのお母さんが選ばれてしまったのです。
シオリは思わずテロリストに手を出してしまい、潜伏していたテロリストに
お前達の倫理観にシオリ達を巻き込むんじゃない!
必死に抵抗していると、
飛行機内には悲鳴が響き、
気がつくと目の前にはぐちゃぐちゃとなった飛行機の残骸と吹き飛
シオリの体には飛行機の部品が刺さっていて心臓を貫いていました
そんなシオリが目線を下に下ろすと血が大量に吹き出し、
「お父さん、お母さん?」
シオリは心臓から部品を抜き取り、
シオリの目からは涙が溢れ出し、
「ヴァアアアアアアアアアアア!!!!!」
シオリは空を見上げて強く叫び、
目覚めることがないかと思ったけど、
シオリを助けたお人好しはカレンとピリカという二人の魔法少女。
シオリはなぜ助けたと二人に向かって怒鳴りましたが、
シオリは一人になりたいとその場を離れますが、
「ついてくんなよ!」
「たまたま行きたい方向が同じだっただけさ。
そう言ってシオリが座り込んだ木の隣の木へカレンが座った。
「シオリ、この世が憎いか」
「何を言い出すの、シオリが憎いのは倫理観が狂った奴らよ」
「もし、世界の在り方を変える力を持つ者がいると知ったら、
「そんな奴が本当にいるなら、
「じゃあ一緒にそいつへ会いに行かないか?
世界の在り方を変える奴なんて聞いたことがない。
「嘘じゃないよ、紗良シオリ」
声を聞いて振り向くとピリカとキュゥべぇがいました。
「嘘だとぶっ飛ばすよ」
「嘘ではない。
彼女は世界を変えるほどの素質を持つ。もし彼女に関われば、
錬金術
姿形は化学へと変えて現代にも残り続けているけど、
でも極めたものは神に近い力を奮ったとも聞いている。
「それが本当なら、
「それじゃあシオリ、共に来ないか。
一緒にこの世界の在り方を変えるために」
「いいよ。でも、シオリをしっかり満足させてよね」
「刺激たっぷりの余生となることを約束するよ」
こうしてシオリはカレン、ピリカと共に行動することとなり、
そんな中でシオリは師匠から錬金術を学び、
師匠が死んでからは貰った力を使い、
人類史を壊し、魔法少女の時代を始めるという夢を。
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私は現実に戻り、2人の激動の歴史を一気に見て体がふらつきまし
だから、ここまでしてヒトを殺そうと。
私は攻撃の気配がしてすぐに避けましたが、
顔を上げると怒った顔のカレンさんが手を伸ばしていました。
「見たのか、シオリとピリカの記憶を!」
「見られたら仕方がないね」
「私たちと行動を共にするか、ここで死ぬか選びなさい!」
ピリカさんが刃を向けてきたのでももこさん達の方を見るとソウル
「協力はしますが傘下に加わる気はありません」
「そうか、
「なぜ、記憶を覗かれることを嫌うのですか」
「嫌に決まっているだろう!知られたくないこと、
それを見られて怒らない奴がどこにいる!」
場の殺気が強まったので私と出現しているななかさん達は攻撃態勢
「届けー!」
そう声が聞こえた方向を向くとういちゃんと桜子さん、