【マギアレコード】ストーリー考察 マギレコ第二部の泥沼化する展開を終結させるカギは世界の終末

マギアレコード第二部で登場してきた新要素「キモチ」

このキモチをめぐって神浜だけではなく、多方面の魔法少女が集まってきてキモチを集めれば手に入るという自動浄化システムをめぐって争うのが第二部の大筋です。

キモチを狙うグループはそれぞれの想いがあり、一歩も譲ろうとはしません。それ故、終わりの見えない泥沼化した状況へ陥っています。

今回は第二部第三章までに出てきたキーワードをもとに、収集のつかないこの物語がどのような展開になれば丸く収まるのかを考察していきます。
ご都合主義のない、理にかなった結末となるでしょう。

1.キモチ

まずは重要な要素であるキモチから見ていきます。
キモチは自動浄化システムの根幹であるイヴと小さなキュウべぇが合わさった結果、穢れと共に散らばったイヴのエネルギーです。

キモチはかつて呪いを集めた、集めようとしたウワサに隠れ、膨大な感情エネルギーが表へ出ないように隠れています。

キモチを探す際はウワサの特徴、キモチの象徴する感情を持ち合わせることで発見と撃破を行うことができます。
キモチの象徴する感情は、主に8つ存在します。

・嫌悪
他者を強く嫌い、近づくこともよしとしない相手を拒絶する気持ちです。
この感情を抱いた相手との和解は困難であり、お互いの関係に溝を作ることとなります。

・悲嘆
ただ悲しむのではなく、とても大切なものを失ってしまったときに抱く気持ちです。
この感情を抱いた人は大事なものを同時に失うことで人が変わったように別人へと変わってしまうこともあるそうです。

・激怒
激しく怒る、それすなわち相手を絶対許さないという気持ちです。
感情のままに行動するため、周りが見えなくなってしまって結果的に大事なものも失うこととなります。

・恐怖
他者、物へ恐れてしまって思うように行動できない気持ちです。
恐怖しているばかりでは、前へ進めないどころかあとずさりばかりでいずれは行き場を失ってしまうでしょう。

・驚嘆
物事に驚き、感心してしまう気持ちのことです。
この感情の虜となってしまったら、平凡な日常は退屈でつまらないものへと変貌してしまうでしょう。

・期待
何かに思いを寄せ、安心感を与えてくれる気持ちです。
しかしこの感情に頼りきってしまうと、その当てが外れたときに大きな損害を被ることでしょう。

・恍惚
物事に心を奪われて心地よくなってしまう気持ちです。
この感情に溺れてしまったら、その快楽を得るために何も考えたくなくなってしまうでしょう。

・敬愛
他者を尊敬し、親しみをもてる気持ちです。
この感情が過ぎると、親しみをもつ人物が悪人だとしてもひたすらその人物を評価し続ける傀儡となり果てるでしょう。

 

さて、8つの感情は負の感情から正の感情と種類は様々です。

これらのキモチは独自の結界をもちながらも一部の例外を除くウワサの結界に隠れています。
ただし、ウワサの本質はねむの所有している本の中で眠っているため、キモチを守るウワサはただの抜け殻です。

キモチを倒すことに成功すると討伐者へキモチはブレスレットとして憑依します。
そのほとんどが、所有者が命を懸けてもよいという相手にしか譲渡できず、命を落とさない限り外れることはありません。

また、キモチは自動浄化システムの在処へと向かいたい意志があるらしく、それが叶うまでは所有者を生き永らえさせる場面もありました。

キモチを集めれば自動浄化システムを手に入れられるというのはキュウべぇの憶測でしかありませんが、8つのキモチがそろえば何かが起こるのは確かです。

 

2.キモチが集まることは世界の終末へとつながる

第二部に入ってから中立の立場として静観しているラビは、常に終末時計を身につけていて、キモチの捜索が進むごとに終末時計の針が進むことを示唆するセリフを放ちます。

終末時計とは世の中の出来事を加味して世界が終末へと進む時間を示した時計のことです。しかしそれはごく一部の有識者の判断で行っている曖昧なものであって正直言えば役に立たないものです。

そんな終末時計の針がキモチが集まるたびに零へと進んでしまうということは、キモチを集めた先に世界を終末に導く結末があるということです。

キモチを集める過程を見るだけでも終末を導きそうな展開ですが、そんな内容もごく一部の出来事。世界の破滅とは程遠い規模です。

ではキモチ集めでなぜ世界が破滅してしまうのかというと、それはキモチの起源であるイヴに由来します。
イヴは魔女化しないシステムを形成できるものの、際限なく穢れも、エネルギーも吸い取り続けて一つの星を滅ぼしてしまう結末を招いてしまうとされています。

そんなイヴでも抱えきれなかったキモチが一か所にただ集結するだけではそれぞれのキモチが衝突し合い、その空間はカオスな状態となります。
まさに百禍が集結したかのような空間へとなり果てるでしょう。そんな空間からは穢れも大量に放出することとなり、いずれはミラーズの結界を通して世界を覆い尽くし、世界は終末を迎えるでしょう。

 

3.泥沼化する展開を終結させるカギは、キモチを一つにすること

さて、キモチを集めると自動浄化システムを手に入れることができるというのは憶測であってキモチ自身も自動浄化システムの在処を知りません。

そんな中で各グループが争うのは、それぞれの想いと野望があるためです。
例えどのグループがキモチをすべて集めたとしても、キモチの衝突が起こって最終的には世界が終末を迎えることに変わりはありません。

なぜかというと、ひとつのグループに偏ると私欲が前に出て特定のキモチが強くなり、バランスが取れなくなるためです。
キモチのバランスが取れていないからこそ神浜内の争いが絶えず、気持ちの衝突が起きるのです。
各グループは特定のグループの思想に妥協することがなく、バランスをとろうとしないのが現状であり、今後も埋まらない溝となるでしょう。

そんなグループ同士の争いが終結することに必要なことが、世界の終末です。

神浜マギアユニオン、PROMISED BLOOD、時女一族、ネオマギウス

それぞれは各々の思想を掲げてはいるものの、共通するのは一般人に被害を与えたくないという気持ち。
そんな一般人も巻き込む世界の終末を目の前にした時、各グループはそれでも各々の思想を貫くでしょうか。
世界が終末に向かっていてもおのれの思想を貫く人物は、世界の破滅を願う者か、人類が滅亡してもどうと思わない者くらいでしょう。

現状、4グループはそのような考えをもってはおらず、世界が破滅してしまうならば世界の救済を願うでしょう。

この世界の救済を願う際に各グループは初めてキモチが1つとなるのです。

これがキモチが集まるという本当の意味であり、世界の穢れを祓うとともに自動浄化システムが世界に広がることでしょう。

これがご都合主義がなく、今までに出てきた要素をうまく絡めた誰も不幸にならずに気持ちよく終わる結末だと思います。

 

4.マギアレコード第二部の伝えたいことは「争いが絶えない訳」

第二部の結末はおおむね予想できるところまで進んできました。
第二部序盤のシナリオは、PROMISED BLOODがキモチを集めるだけではなく神浜の魔法少女たちへ一方的に報復を行うという内容で見ていて良い気持ちになる人はいないでしょう。

PROMISED BLOODの過去を見れば外部の事情を神浜へ押し付けているようにも見えて、見なければただのテロリストにしか見えません。

完全に悪役という立場になったPROMISED BLOODを神浜の魔法少女はなぜ本腰を上げて殲滅しないのかともどかしい気持ちになるプレイヤーも多いでしょう。

出来れば争わずにその場を収めたい

これが神浜マギアユニオンの考えであり、世界平和を謳う考えに属します。

一方、PROMISED BLOODは過去の行いを決して許さず、強者が弱者を従わせて暴力で統治する

これは弱肉強食の考えに属します。

時女一族、ネオマギウスはそれぞれの思想は抱いていますがそれらは自動浄化システムが世界に広がってから本腰を上げる内容であって、広めるまでの過程では特に争う必要がありません。

しかしこれら二つのグループは思想を否定されたり、貶されたりすれば隠していた爪を見せて全力で襲い掛かってくるでしょう。

この二つのグループには宗教的な考えに属します。

世界平和、弱肉強食、宗教

これらの考えが衝突し合う状況は世界情勢に通ずるものがあります。
きっとこのストーリーにもどかしさを感じるプレイヤーは世界情勢を見ても同じような考えに至るのでしょう。

第二部が持ち出したテーマは「争いが絶えない訳」です。

争いが絶えない理由、それはそれぞれが信じる思想に妥協がないからです。
どの作品でも平和を脅かす敵は悪として正義が悪役を倒す場面が多いのが現状です。
そんな作品を広い視野で見てみると暴力で敵を殲滅することに変わりなく、その戦いによって生じた損害等を考えると世界平和とは程遠いことが分かります。
その争いによって新たな悪が生まれ、その悪を倒すまでにまた多くの争いが生まれてと憎しみの連鎖が絶えないところをよい感じ風に終わらせるのがヒーロー作品でよく見受けられます。

宗教観についても過去の歴史を振り返れば宗教が原因で戦争が起きた例は何度もあります。
おのれの信じるもののためならば、敵とする者をすべて屈服させるか、滅ぼしてしまうことを世界は繰り返してきたのです。

しかしマギアレコードがチャレンジしたのは悪を暴力で殲滅するのではなく、殺し合うことなく場を収めようとすること。現実にあてはめるのであれば自衛力が強くなった日本でしょう。

戦うのは平和な日常を脅かされそうなときに限られ、必要以上な殺生を行おうとしません。
その代わりに好戦的なテロリストの猛攻は止まらず、終わりのない争いにどんどん疲れていく未来が見えます。
そんな中でテロリストが他グループの宗教観を貶し、いまとなっては時女一族も大きな火種を生み出す存在となろうとしています。

そんな思想がかみ合わない世の中で皆の心が一つになって平和にその場が治まるにはどうしたらよいのか。

平和を脅かすものはすべて排除しますか?

否、それでは平和を脅かした勢力の平和を奪ったことに他なりません。

正直言うと宇宙から第三勢力が飛来しない限り世界が1つとなる瞬間は決して訪れることがありません。世界平和の象徴であるオリンピックでさえテロに警戒しなければいけないので世界平和なんていえる状態ではありません。

こんな永久に続きそうな世界の難題を扱ってしまったマギアレコード第二部。

広げた風呂敷をうまくたたむことができず、ご都合主義でストーリーを完結させてしまわないことを祈ります。

 

まとめ

マギアレコード第二部は
キモチが集まって世界が終末を迎えようとしたときに皆の心が一つになることで平和的に自動浄化システムが世界に広がることで完結する

 

あなたはどのような結末を望みますか?