事の発端は私がつづりさんから縁切りを教えてもらってから数日後
学校である方に話しかけられたことから始まります。
「夏目さん、今日放課後空いてる?」
「ちひろさん、特に予定はないですが」
「じゃあラーメン食べに行こ!
「ぜ、ぜひ行きます!」
「うん、じゃあ放課後に校門前ね!」
話し相手はちひろさんと言って、実は蒼海幇のメンバーです。
美雨さんとラーメン屋巡りをしている際に知り合い、
彼女もかなりのラーメン通であり、
今回は参京区に出来た新しいラーメン屋に来たのですが、
しかしちひろさんはこってりした味噌のスープにスパゲティみたい
出て来たラーメンを見てみると、
学校のたわいもない会話を展開したあと、
「
そう言ってちひろさんは茶封筒を私に渡して来ました。
「これは?」
「最近美雨さんが誰かを探しているらしくてね、
そこには帽子をかぶってメガネをかけた小さな幼女!
まさかそんな趣味がって思ったけどそんな事ないからきっと別の事
最近写真で誰かを探してるといえば、
「
「どうして私が。直接渡せばいいんじゃないですか?」
「いやね、
「ええ?!」
「ガチな怖いやつじゃないよ。
でもそのお仕置きのせいで美雨さんの目が届く中央区の学校に強制
「ちひろさん」
「何かといじめも多いけどさ、
だから、夏目さんから渡して欲しいなって」
私は茶封筒を鞄にしまいました。
「わかりました。渡しておきますね」
「ありがと!」
茶封筒についてはななかさん達と中身を見たのですが、
「随分と詳細な調査情報ですね。かこさん、
「え、私そんなお金ありませんよ」
「冗談です。しかし、
「
なんとかちひろさん達が集めた情報だと感づかれる事なく渡すこと
「どうやら中央区だけは遅い時間でも姿を表しているようですね。
場所は電波塔近くのようです」
「なら電波塔で張るか?」
「いえ、
ここはあえて中央区の監視を薄くし、
既に策はありますから」
「一応みんなにも伝えておくね」
「お願いします」
この頃から私達は黒いオーラの魔法少女を解放しながらシオリさん
一応まどかさん達にも連絡をとってみるとどうやらシオリさんの姿
まどかさんの友達であるほむらさんが何やらシオリさんの動向を知
見滝原の魔法少女には特に被害なし。
黒いオーラの魔法少女の件があるから。
そしてある日、私はピリカさんという魔法少女に出会い、
その魔法少女と別れたあと、
「今日はシオリさんが一人になる機会です。
私達は中央区にある廃墟へ集まりました。
この話を聞いて集まったのはチームの方達とと中央区、
「まずはお集まりいただきありがとうございます。
今回の作戦で皆さんに行ってもらいたいのはシオリさんの気を引く
決して倒そうと思わず、命を投げるような行動は避けてください。
何か質問がある方はいらっしゃいますか」
「一つ確認。給水ポンプの位置は把握しているわ。
「まさらさん、シオリさんも自分の弱点は把握しているはずです。
美雨さんに任せて注意を引く行為に注力してください。
おそらくそれだけで精一杯でしょう」
「動きを止めた後の話は聞いていないんだけど、どうするの」
「ソウルジェムを取り、知っていることを聞き出します。
皆さんは一度はシオリさんから被害を受けています。
よくない方向に動かないか不安になってしまいます。
「ほかにはないようですね。
では、参りましょうか」
中央区の電波塔付近へ各自配置につき、
「お目にかかる機会が少なかったですが、
「久しいね、ななかさん。
「あなた達の企みはひなのさんから聞いています。
「最適案を崩す気はないですよ。それとも、
「改善していただく気はないようですね。
「くどいぞ策士。シオリはいつ始めても構わない」
「そうですか、残念です。では、お覚悟を」
開戦の合図とともに控えていたあいみさんが数発発砲しました。
シオリさんは瞬時に魔法少女姿となり、
そして周囲に強力な電気を発したかと思うと、
「皆さん中へ!」
路地裏で控えていた衣美里さん達は強制的にシオリさんの目の前へ
「神浜では一般人をあまり巻き込みたくないんだろう?戦いやすいように人払いをさせてもらったよ」
「その余裕はいつまで続くかしら」
まさらさんとこころさん、あいみさんが交戦していました。
私は美雨さんと合図があるまで待機です。
おそらくチャンスは一度。外してしまったら、
慎重に、深呼吸して待とう。
衣美里さん、れんさん、
追撃も、必中の攻撃も、死角からの攻撃も、
戦いは電波塔を中心としてグルグルと場所を移動しながら繰り広げ
シオリさんは大勢の攻撃に対処しながら決まって給水ポンプからは
やはり弱点となるポイントというのは把握しているようです。
「やはり弱点は水。こころさん、押し切ってください」
「OK!あいみ!」
「よし来た!狙いはバッチリだよ!」
あいみさんのコネクトを受けたこころさんは一つの給水ポンプ目掛
シオリさんはこころさんのマギアの勢いで給水ポンプ近くまで寄せ
「そんなことだろうと思ったさ!」
シオリさんは近くにあった鉄パイプを4本頭上に浮かせ、
近くで待機していたあきらさん、
「これで奥の手は無くなっただろう」
「まだまだ!」
衣美里さんからコネクトを受けた梨花さんがシオリさん目掛けてコ
こころさんがシオリさんから離れたのを合図に梨花さんはコンパク
当然のようにシオリさんは雷で形成されたシールドで防ぎますがど
「今です!かこさん!」
掛け声を合図に私は給水ポンプを切り、
シオリさんは反応できなかったのか水をもろに浴びてそれと同時に
「やった!」
周囲に貼られていた雷のドームは消えていき、
「給水ポンプ、四つじゃなかったのか」
「いいや四つが正解ヨ。ただ、四つ壊せたかは別ネ」
「そんなわけ、四つ壊した手応えは確かにあった」
「神浜の魔法少女を十分に理解しきれなかった結果です。
給水ポンプを破壊させるようこころさん達が誘導。
そして衣美里さんの幻惑魔法をかけるために梨花さんが攻撃する。
思い込みと正常な判断ができなくなれば、
衣美里さんの魔法が効くと知ったときにななかさんが思いついた作
シオリさんは魔法を使おうとしないあたり、
「シオリを捕らえてどうする気?
「そのような非道なことはしません。然るべき方法で裁き、
「そうかい」
会話を聞いている中、
「シオリさん?!」
左手を前に出してシオリさんは魔法を使っていました。
黒いオーラの魔法少女は距離を置いてこちらを見ていました。
「なんて無茶なことを」
「無茶なんてあるか、手出さなきゃ、
「皆さん、黒い魔法少女へ対処を」
私達は人数を半分に割いて二体の黒いオーラの魔法少女へ対抗しま
きっと、
そして襲いかかって来た二体は、
出しているドッペルは狼とチーターのような見た目をした生き物を
月明かりが出ているので影を無くするというのは困難です。
全員が黒いオーラの魔法少女へ集中し、二人の魔法少女から黒いオーラをとった頃にはシオリさんの姿はありませんでした。
「予想はしていましたが、逃げられてしまいましたか」
「ちょっと!これじゃ計画が台無しじゃない!」
「幸い、
敵のアジトは今晩中に把握しておきます。
「理解に苦しむ判断ね。
「皆さんにはお伝えしていませんが、
そうなれば勝ち目はありません」
「三人目、聞いたことがないです」
「うまく紛れていますからね。しかし今日の動向を察するに、
皆さん納得した表情はしていません。でも、
「それにみんな、集まったのは夕方だったけどもう時間は19時だ
「うん、そうだね。お父さんとお母さんを心配させちゃうね。
「こころが帰るなら、私も」
あきらさんの言葉を起点にみんなはそれぞれの帰路につきました。
「ななか、
「いいえ、
「あとは奴らの潜伏先へ攻めれば終わりヨ」
「
こうしてシオリさん達を追い詰める形はできました。
しかしいまだに出続ける黒いオーラの魔法少女が再び邪魔をしてこ