ひなのさんが大怪我を負うという事件から1週間が経過しました。
わたしは一度、入院中のひなのさんの元を訪れていたのですが、
病院の人には秘密で治癒の魔法を使って身体中の傷や折れていた骨
というのも、爆発に巻き込まれた際、
ひなのさん自身はというと治癒の魔法を使った際に笑顔を見せてく
そんな中聞いた、カレンさんたちの活動目的。
ひなのさんはシオリという魔法少女から彼女たちの活動目的を聞いていました。
その内容は、
“あいつらは、あるものを利用して魔法少女の素質を持つ少女を誕生させ、自動浄化システムが世界に広がるよう願わせるとのことだ。
でも、あるものというやつを使用すると膨大な呪いが発生するんだが、それを一般人に押し付けようと考えている”
ゴールを目指すだけなら一番の近道かもしれない。でも、一般の人たちを犠牲にしてはいけない。
考え方はかつてのマギウスのような、またはそれ以上の危険なものを感じました。
どんな方法かはわからないものの、その溢れる呪いというものの対処法を提案すれば、協力関係になれるのではないか。
とはいえ、他の問題が山のように降りかかってきたので、まずは今後どうしようか私の中で考えて、整理しないといけない。
さて、あれからカレンさんたちの目撃情報はなく、
そしてみたまさんですが、今だに調子は良くありません。
みたまさんのところへはももこさんたちが顔を出していたのですが
実は3人ともに学校をお休みしている状態で、
実は魔法少女が失踪するという話がここ1週間の間で東西ともに出
中には行方不明となった魔法少女が遺体となって見つかっていて、
わたしは緊急で会議を行うことにし、みんなへ声をかけた結果、
どうやらひなのさん不在の間、中央区、
わたしも見て回っていましたが、会うことはなかったです。
そして、今回の会議から静香さんたちが参加する他、
今回の会議はわたしとやちよさんだけで参加しようとしたのですが
でも、なんで参加したいと強く言ってきたのだろう。
3人で竜真館へ着くと中には明日香さん、ささらさん、
「こんにちは、今回もありがとうございます、明日香さん」
「いえいえ、お気になさらず。
「もう、それはいいですって」
「確か調整を受けない状態で神浜の魔女を倒した」
「保別ピリカです。よろしくお願いします」
ピリカさんのことは事前に学校でささらさんから聞いていて、
「ななかさん、今回も参加してもらえて嬉しいです」
「いえ、今回も伝えるべきことがあったので参加したまでです」
少しして十七夜さんも到着し、
「すみません、遅れてしまって」
「いえ、まだ始まっていないので大丈夫ですよ」
「都会のバスって、行き先が同じなのにルートが全然違うのよね」
「遠回りなのに乗っちゃったね。今度から気をつけないと」
「見慣れない顔が多いが、
「あ、自己紹介が遅れました。わたしは時女静香です。
「そこまで大きな目的では動いていないが。
「はい、よろしくお願いします」
静香さんは少し十七夜さんの圧に押されている様子でした。
「東ではマギウスの残党を中心に行方不明となっているらしく、
「そう、でしたか」
「ななかさん?」
「そういえばももこさんたちも行方不明になっているよね」
「八雲によれば、日継カレンと接触しようと企てていたらしい。
「日継カレンって、私たちと会った人だよね」
「会っただと、それはどこでだ」
「い、一週間くらい前の調整屋さん前でです!
「悪意だと?」
十七夜さんへちはるちゃんの能力について説明し、
「こうなった手前、お話ししづらいのですが単刀直入にいうと、
「え!」
「理由はあります。彼女は黒いオーラを纏った状態で、
「見滝原、巴さんたちかしら」
「5人揃っていましたね。他にも元マギウスの方達もいて、
「状況は理解した。だが、命を奪う以外に方法はなかったのか」
「気絶とかはしなかったのかな」
「気絶は愚か、危険を察知して逃げることもありませんでした。
ドッペルを出し続けて襲いかかってくるというのが不思議でなりま
ドッペルを出し続けるということは、
「ドッペルってなんだっけ」
「ほら、
「そういえばそんなことも言っていたわね」
「ドッペルについて知っていたのね、静香さんたち」
「いえ、詳しくは知りませんが」
「…時女くんたちは魔法少女の宿命と言うとピンとくるものがある
「魔法少女は、魔女になるということでしょうか」
「ならば話は早い。魔女となる代わりに出るのがドッペルだ。
「それが、神浜市限定で起こる現象ですか」
「ピリカさんも大丈夫かしら」
「はい、魔女になるってことはすでに知っているので」
魔法少女の宿命を知っている人ばかりが神浜に集まっている。
「話を戻しますが、
「灯花ちゃんたちは知らないと思います。
「では、彼女たちのせいで起きていないと、
「言えます。灯花ちゃんたちはそんなことしません」
「しかしミラーズでの実験の件もある。
「ならわたしが灯花ちゃん、
「じゃあうい、お願いできるかな」
「うん!」
その後再びななかさんからの報告が続き、
「気絶しない、
ソウルジェムを壊す以外の手段がないわけね」
「これは誰かの仕業なのか、
「はい、そうみたいです」
「じゃあ、
「今のところは、です」
再び対処方法がわからない問題が発生してしまいました。
「グリーフシードを使ってみたらどうでしょう」
「やる価値はあるかと思いますが、
「やる価値はあるな。動きを止め、
「やるとしても、複数人いる状態で試してください。
「実は野放しにするのはあまりよろしくないと思います」
「え?」
「一般人も襲うのです。彼女たちは」
「そんな」
「身を守る為にその場を去っても、
「それじゃあ、もう」
だめ、
でも、どうしたらいいのかもわからない。
「幸い、目撃情報は私たちが接触した以外は聞きません。
「わかりました。伝えておきます」
他の行方不明の魔法少女については最悪な結果を考えつつ捜索を続
今回話し合うべきことは全て終わり、
「実は気になっていたのだが、保別くん、
「え?」
「確かに魔力は検知できないけど。十七夜、何を考えているの」
「
「十七夜さん、落ち着いてください!」
十七夜さんはピリカさんへ迫りながら魔法少女の姿となりました。
「十七夜!」
「すまんが君の心、読ませてもらう」
「い、いや…」
「十七夜さん!」
十七夜さんの右目が光ったかと思うと、
潰れそうな目に視界が戻っていくと、
「十七夜、どうしたのよ」
「どういうことだ、
苦しそうな十七夜さんの対面にいるピリカさんはもっとひどい状況
「ピリカさん!しっかりしてください!」
ピリカさんは耳と目から血を出していて、
「ど、どうすればいいんだろう」
「十七夜さん、これはどういうことですか。
「心を、覗こうとしただけだ。他に何をしようともしていない」
「それだけでこんな状態になりますか!」
「時女さんたち、手を貸してください。調整屋へと運びます」
「わかりました」
ピリカさんは静香さんたちに運ばれて行きました。
「彼女を疑う気持ちはお察しします。しかし、
そういうと、ななかさんは去って行きました。
「混沌の魔法少女って」
「
「わたしは失礼する」
「十七夜さん」
「外から来た魔法少女へ不信感を覚えさせてしまって、
魔法少女姿を解き、
きっとどんな言葉をかけても、迷惑になるだけだろうから。
「えっと、このまま灯花ちゃんたちのところに行きましょうか」
「そうね」
私たちは明日香さんたちへ声をかけた後、
ドッペルが出続けるという現象
これが自動浄化システムの不具合だとしたら、
そんな希望をなくす結果には、したくない。
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