神浜という街をまともに歩くのは初めてですが、
街中は人で溢れていて昼夜いつでもどこかの電気はついていて、
そして、
1人で行動するようになってからはかつてのように森へ入って食料
したっけお金を使えばいいというのが世の中の考え方ですが、
持ってるには持っていますが、おそらく使いません。
さて、
あの2人とは違い、
すぐに参加は難しいかもしれませんが、
ピコン!
魔女の反応がしたので現場へ向かいましたが、
魔女の結界へなにも考えず飛び込んでしまうと魔女の取り合いとな
この街ではともかく、
場合によっては魔女戦の後に魔法少女と戦うなんて展開がよくあり
そんな事態を回避するために、
希望の魔力が強ければ、
正確な確認方法ではありませんが、
ちなみにこの確認方法は誰でもすぐできるというわけではなく、経験しなきゃ分からないので、
結界へ入るとすでに呪いが充満していました。
出てくる使い魔は綿毛のような見た目をしていて、
一体使い魔を倒したかと思ったら物陰から次々と現れ、
ワッカの濁流で簡単に一掃できるからいいのですが、
難なく結界の最深部へ到着すると、2人の魔法少女がいました。
しかし、魔女を目の前にして何か口論をしている様子でした。
魔女に群がる使い魔を倒そうともせず、
私は見ていられなくなって飛び出してしまいました。
「カンナ、標的を射抜いて!」
雷の矢が魔女へと刺さり、私は2人のそばへと駆け寄りました。
「なにをしているんですか。ただのカカシになりたいんですか!」
「雷を使う魔法少女。あなたがひなのさんを襲った犯人ですね!
「え、いきなりなんですか」
「ちょっと明日香?!」
「皆さんあなた達のおかげで迷惑しているんです!さあ、
「明日香!ごめんね、魔女を倒してから誤解を解くから」
「は、はぁ」
いきなり困った状況になりましたが、
攻撃を回避してそのまま攻撃しようとしますが、
「待って!あの魔女の足元にいる使い魔、
「どういうことですか」
「今は使い魔みたいな見た目をしていますが、
「それ、もう手遅れなのでは」
「いいえ!私たちは魔女を倒せば戻ると考えています。
まだ呪いに当てられて間もないというのであれば間に合うはず。
魔女の中には人から負の感情を得るだけではなく、
魔法少女でも、
この方達は神浜の魔法少女でしょうか。
何か誤解をされた状態ですが、ここは穏便に終わらせるとします。
「私が魔女の足元にいる人たちを引き離します。
「ふむ、人命救助の心得はお持ちのようですね。
「えっと、気にしなくていいからね。
「ありがとうございます。では」
今日は大活躍。また力を借りるね。
「ワッカ!濁流と化せ!」
少し勢いが控えめな濁流が発生し、
「今!」
2人の魔法少女は勢いで流された人たちの行方を阻んでくれました
私はカンナの力で雷の矢を放ち続けますが、
結界内が呪いで満ちている影響だと考えられるのでこのままでは持
一気に決める必要がありました。
「みんな、私に力を貸して!」
[久々に弾けようか!]
[やりすぎるのは禁物ですよ]
[いっちょやってやりますか!]
三体のカムイ達が集まったことで、
私はその背に乗り、魔女へと襲い掛かりました。
「何あれ?」
「首長竜、のような見た目ですが」
「ポンベツカムイ、その名を冠する激流で呪いを退け、
キュゥゥゥゥン!
イルカのような鳴き声を出したポンベツカムイは魔女の周囲を海の
その頃には呪いが水の勢いで魔女の周囲からは払われてしまい、
「アンプノ オカャン」
発した言葉を合図にポンベツカムイは魔女の頭上へ移動し、
魔女は水瓶を落とし、
「倒した、の?」
「は!囚われた人たちは」
魔女の結界は消え、
どうやら完全に使い魔となってしまったわけではなかったようです
私は地面の上に倒れずに器用に立ち続けているグリーフシードを手
「明日香さんと、ささらさんですよね。
どうぞ、あの魔女が落としたグリーフシードです」
「聞いてた話より親切な方ですね。
さあ、観念しなさい、紗良シオリさん!」
「シオリって、待ってください!なんか勘違いしていないですか?
「さあ、観念するのです」
「もうやめなって」
ぽんっ
少々暴走気味の明日香さんへささらさんが後ろからチョップを入れ
「あいたっ、何をするんですか」
「明日香が勘違いし続けてるからだよ。いい?
それに雷以外の技も使っていたでしょう?
どう、少しは冷静になった?」
「それじゃあ、あなたはどこからきた誰です」
「私は保和ピリカで、神浜から遠い北の方から来ました」
その場がしばらく静まり返りました。
「あれ?」
「も、申し訳ございません!」
「いえ、気にしていないので顔をあげてください!
「もっと申し訳ないです!
「そうだね」
「く、こうなったら自害をもって詫びるしかありません」
「自害?!考え直してください!」
「止めないでください!今回は謝罪しきれません!」
「はいはい、いつものことだから気にしなくていいよ」
「ちょっと扱いが雑じゃないですか、ささらさん!」
いきなり自害するって言われた時はどうしようかと思いましたが、
それにしてもシオリ、まさかこの町の魔法少女を手にかけたの?
「改めてお礼を言わせて。ありがとう、保和さん」
え、苗字で呼ばれるの新鮮。なんだか慣れない。
「ピリカでいいですよ。
「そう?じゃあピリカさん。
実は私たちお店に向かうところだったんだ」
「え、いいんですか」
「もちろんです。お店へは私から伝えておきますから」
「では、お願いします」
そういえばこの人たち、
そんな不思議な2人と一緒に神浜の北側へと向かいます。