【DQX】魔界調査 「魔幻宮殿」真偽の比べ

このページではマデサゴーラが創り上げた居城「魔幻宮殿」について偽りの世界に創り上げられたものと、元々魔界に創り上げられた真の魔幻宮殿とを比較し、なぜ居城を偽りの世界へ作り直したのかも含めて考察していきます。

 

1. 建物の構造の違い

↑アストルティアに出現した魔幻宮殿

 

↑魔界にある魔幻宮殿

 

地図で見比べただけでも大きく構造は異なり、大きな違いは

・中庭への道の有無

・左右で道が途切れることなく繋がっているかそうではないか

です。

 

↑アストルティアに出現した魔幻宮殿

↑魔界にある魔幻宮殿

外観を比べてみると、魔幻宮殿が不思議な結界で囲まれていることは共通しているポイントですが結界の禍々しさは偽りの世界で作られた魔幻宮殿の方が上です。
芸術に重点を置いて物事を考えていたマデサゴーラですが、魔界ではこの結界があったおかげでゴーラの民が魔瘴から逃れることができ、アストルティアでは外部からの侵入を拒む役割を果たしています。

魔幻宮殿に張られた結界には機能美があふれているのです。

↑アストルティアに出現した魔幻宮殿

↑魔界にある魔幻宮殿

入り口入ってすぐの広間は、どちらも共通した構造となっています。
唯一違いがあるのは女神の絵と女神の絵の真実を隠していた3枚の絵があるかないかです。

女神の絵以外の3枚の絵が飾られている場所は、魔界側ではペペロゴーラの部屋と客室があるだけとなっています。

ふたつの魔幻宮殿を比べた際に大きな違いがある箇所の一つとして中庭への道の有無があります。
アストルティア側の魔幻宮殿は中庭を通らなければ本当の女神の絵を完成させることができない仕組みとなっていて、中庭には赤、青、黄色の3種類があり、それぞれの中庭でさまざまな魔物が徘徊していました。

これが魔界にある魔幻宮殿になると、中庭の様子自体は確認できるのですがゴーラの民の生活スペースというだけになっていることが分かります。

きっと中庭の構造についてもマデサゴーラのこだわりが反映されているはずですが緊急事態のゴーラの民にとっては芸術の一つである中庭も生きるために使用するだけとなっています。

中庭へと続く道があるはずの場所は、北側はモンスター酒場でふさがれていて、左右の場所はライオンの像でふさがれた状態となっています。

中庭へと通じてそうな場所はモンスター酒場くらいしかありませんが、一体どうやって中庭と行き来しているのか、というポイントは魔界にある魔幻宮殿の最大の謎となっています。

魔界にある魔幻宮殿では赤、黄色、緑色の使い分けしか行われていませんでした。

魔界にある魔幻宮殿では小さな範囲ではありますが西、東と3方向に階段が存在し、それぞれの場所に吊り下げられているシャンデリアがそれぞれ赤、黄色の炎を灯しています。しかし、青色の炎どころか空間自体に入ることができません。
青いバラが咲いている中庭は確認できましたが、どうやら魔界にある魔幻宮殿には青色を強調する空間が設けられていなかったようです。

魔界にある魔幻宮殿の王座の間を見上げてみると、どこかで見慣れた絵が並んでいます。

これらのイラストは、アストルティアに出現した魔幻宮殿ではそれぞれ個室が用意されていて創生番号が振られた存在が絵の解説を行ってくれます。

自分の王座に飾り、そして個室を用意したうえに解説役を配するあたり、相当お気に入りの作品だったことがうかがえます。

他にも魔幻宮殿内に飾ってあるイラストが魔界の風景や肖像画とアストルティアの風景という明確な違いがあります。魔界の風景画は大魔王として魔界の統一を行っている間に、アストルティアの風景画は偽りのレンダーシアを想像する際の参考として描かれたものだと考えられます。

魔界では不思議とアストルティアと魔界での行き来が征服以外の目的で行われているという話もあるので、実はマデサゴーラはアストルティアヘお忍びで訪れていたのかもしれません。

 

魔族の姿となってしまった主人公も自由に行き来できているため、もう何でもありのような感じはあります。

 

さて、魔幻宮殿の外へ出てみても意外な場所に共通する部分がありました。

それは、魔幻宮殿へ通じる道に乱立していた塔です。

↑アストルティアに出現したねじれたる異形の大地にある塔

↑ゴーラ領に立ち並ぶ塔

炎の有無という違いはありますが、形状はほとんど同じです。

どんな役割を持っているのかというと、アストルティアにある塔は特定のモンスターを倒すことによって使用できる昇降装置を格納する役割がありました。

しかしゴーラ領にある塔は、道があるだけのただの飾りとなっています。

ゴーラ領は魔瘴に包まれてはっきりとはしませんが、下層部分にも居住区があった痕跡があります。

下層部分とのアクセスをよくするために昇降機があってもいい感じはしますが、ゴーラ領では塔の有効活用がされていなかったようです。

下層への移動手段としてゴンドラが存在しますが、ゴンドラを使用することを強要していたとなると下層に住む人々から不満はなかったのかと気になるところではあります。

 

2.なぜ偽りの世界へ魔幻宮殿を再び創造したのか

歴代の魔王たちと行動原理を見比べたいところではありますが、魔界ではっきりとしているアストルティアへ本格的に進行した魔王はザードの魔王、不死の魔王ネロドス、そして大魔王マデサゴーラの3人です。

ザードの魔王はわかりませんが、ネロドスは居城をレンダーシア大陸近くへと移動させていました。

冥王ネルゲルもそうですが、異界の王は征服先の世界へ居城を移動させる習性が見受けられます。

マデサゴーラもまた、居城を移動させたかに見えましたがアストルティアに出現した居城は元々ある居城をベースにした別物でした。
こういった点からも、マデサゴーラは異色の魔王であったことがうかがえます。

 

さて、魔幻宮殿を偽りの世界へ再び創造した理由ですが、結論から言うと居城という芸術の「リメイク版」が偽りの世界へ創造された魔幻宮殿です。

マデサゴーラにとって創造したものはすべて自分の芸術です。

気に入らなければアトリエの近くある空間へ「こんなもの!」と投げ捨ててしまうほど芸術へこだわりがありました。

マデサゴーラは居城である魔幻宮殿に対して過ごしているうちに求めていたものとは違うという違和感を感じてしまったのです。
居城を「こんなもの!」と投げ捨てるわけにはいかない中、創生のチカラのかけらというものを手にしてしまったマデサゴーラは自分の創った世界へ満足のいく魔幻宮殿をリメイクさせたのです。

その結果として目立つ違いが

・中庭へのアクセス

・左右で道が途切れることなく繋がっているかそうではないか

となったのです。

青、赤、黄色とはっきりと色分けされた空間同士は真ん中の女神の間でしか干渉することがなく、どう頑張っても3色が交わる道は存在しません。
これがマデサゴーラのこだわりたかったポイントの一つであり、3色の空間を隔絶させてエリア分けをはっきりさせたかったのです。

そしてお気に入りの作品たちを個室へと大々的に飾り、そこへのアクセスをよくするために中庭への道をはっきりさせたのです。
とはいえ中庭も3つのエリアへはっきりと分けられているうえに道が迷路になっていたりとアクセスの悪さは相変わらずです。

というわけで、アストルティアに出現した魔幻宮殿は利便性を無視した芸術に重点を置いた魔幻宮殿であることが分かります。

こうしてみてみると、偽りの世界へ創り直された魔幻宮殿の方がマデサゴーラにとっては「真・魔幻宮殿」だったのかもしれません。

余談ですが、マデサゴーラは何かと事実を芸術として体現する特徴があります。

この女神の状況を描いた絵も、実は事実をそのまま描いた絵なのかもしれません。

 

まとめ

偽りの世界に創造された魔幻宮殿は、魔界にある魔幻宮殿のリメイク版だった

 

 

※このページはドラゴンクエストXの要素を使用しています