神浜市西側の廃墟へ店を構える調整屋には1人の魔法少女がいる。
その魔法少女は八雲みたまといい、
神浜の魔法少女、
うまい話には裏がある。
調整のデメリットを聞くと神浜の魔法少女は恥ずかしい記憶を調整
しかし私は調整を受けた魔法少女達に会って確信したデメリットが
果たしてこのデメリットは、
確かめに行くしかないだろう。
調整屋のある廃墟を見ると、
建築途中の場所が多く放置されている現状を見ると、
「すみません、誰かいますか」
薄暗い広い空間の壁一面に貼られたガラス細工の円形模様を背に、
「あら、見たことない子ね。
「はい、神浜の魔法少女に来るといいって勧められて来ました」
「あら、遠いところ来てくれてありがとうね」
白髪の女性の髪飾りには見慣れた魔力を込めた宝石が見えていた。
「調整屋さんに来たって事は、
「はい。魔力を強化してくれるけど、
「丁寧に教えてもらったようね。
どうやら調整のデメリットは自分から話さないらしい。
「すみません、調整って痛みを伴うのでしょうか。
「あら、ごめんなさい。調整する時はね、
初めての子は最初に痛みが伴うかもしれないけれど、
「そうですか、それくらいですか」
「ええ、それくらいよ」
調整の結果どうなるのか、理解しているかが疑わしい。しかしそんなことは関係ない。
調整屋は、いちゃいけないんだから。
「いけませんよ八雲みたまさん、
「え」
私は糸で調整屋のソウルジェムを狙ったが、
放たれた糸は周囲に散らばるガラクタの一つに当たってガラガラと
「あなた、なんのつもり!」
「調整されて相手がどうなるか一部話した事は評価しよう。だが、
次は調整屋の足元へ放射状に糸を放ったため調整屋の片足に当たっ
「そこまで知っていて、なんで襲うの。なにが目的なの、
「利益しか与えていないとそういいたいのか!」
「そうよ調整はみんなの利益にしかならないわ」
「そうか、そこまで自信があるならいいだろう。
ドゴォン!
とどめを刺そうとすると近づいてきた魔力反応が私と調整屋の間に
ガラクタが宙を舞う中にいたのは黄色の服装をした魔法少女だった
「ももこ!」
「悪い調整屋、緊急だから壁を壊させてもらったよ」
「別にいいわよ、それよりも」
ももこという魔法少女は武器を構えたまま私に問いかけてきた。
「調整屋を襲うってどういう事だ。
「
「そうだが、それがどうした」
「ちょっとももこ!壁ぶち抜いていきなりどうしたって、
「調整屋さん、もしかして襲われたの」
本来の出入り口に仲間と思われる魔法少女2人が到着し、
「お前達は魔力強化を受けた結果どうなるか考えたことがあるか」
「魔力が強化されたら、そりゃ魔女を倒しやすくなるでしょ」
「普段使えなかった魔力を使うんだ。
「この街には魔女がたくさんいるし、
やはりその回答か。この街の魔法少女は「この街」
「そうやって神浜の外から来た魔法少女へ説明する気か。
「そこまでは言っていないだろ。
「魔力消費を激しくしておいて、
「そうとも言っていないだろう!」
「なんで考えないんだ、この調整屋は、
「な!」
三人は何を言っているのか分からない顔をしていたが、
「言いがかりも大概にしろ!
「本心はそうかもしれない。だが、
ついに黄色の魔法少女は何も言わなくなった。
「今回は捨て置く。生きて行いを見直し続け、呪い続けるといい」
私は壁を打ち抜き、調整屋の外へとでた。
「ちょっと何!ここって中立地帯って聞いたけど」
外に出た先には三人の魔法少女がいた。
「お前達は神浜の魔法少女か」
「いいえ、私は霧峰村ってところから来た魔法少女よ」
「そうか。調整を安易に受け続けるな。
「えと、はい」
調整屋の排除には失敗したが、
ただでさえ自動浄化システムを広げることができない段階だ。
今調整を受けて外へ戻ってしまったら、
とりあえず調整屋は無力化させた。これでしばらくは「記憶をたどった捜索」は滞ることだろう。
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