魔法少女になってから1ヶ月もたっていないはずなのに、
マミさんと会って、
そして神浜っていう町について触れていく中で杏子ちゃんと会った
そういえばお忍びで神浜の夜空を見たり、
そう考えていられたらいいんだけど、
辛いこともたくさんありましたが、
私とほむらちゃんは、
散歩中は何の取り止めもない会話をしていました。
「早乙女先生、昨日の授業はご機嫌でしたね」
「うん、
「鹿目さんのお母さんと早乙女先生って知り合いなんですか」
「うん、昔から友達みたい。
何気ない会話をしながら通学路に沿って流れる小川に沿って歩いて
「あれ、木の上に誰かいるような」
どうやらほむらちゃんも気づいたようです。
今じゃ滅多に木に登る人を見なくなってしまったので余計に気にな
「人もそうだけど、なんか動物もいるような」
女の子が何か話しながら手を伸ばす先には怯えて震えている黒い子
「あの人、子猫を助けようとしてるんだよ」
「でもあのままだと、枝ごと折れてしまいそうです」
ほむらちゃんと様子を伺っていると、
「大変!」
わたしとほむらちゃんが急いで落ちた女の子の様子を見にいくと、
「あの、大丈夫ですか?」
わたしが問いかけてから数秒して女の子がハッと気がつくと、
思わず、わたしとほむらちゃんもびっくりしてしまいました。
「あの、もしかして一部始終を見られていた感じですか」
「そ、そんな感じです」
「んんん、お恥ずかしいとこをお見せしました」
「あの、よかったらベンチで落ち着きませんか」
ベージュ色が主体のワンピースを着て、
「
「それで、木に登ってたんですね」
「親猫は逃げちゃいましたが、この子が助けられてよかったです」
そう女の子が話している間、
「それにしても凄いですね、野生の子猫がすぐ懐いちゃうなんて」
「わたしもびっくりしましたよ。
「・・・鹿目さん、どうかしました?」
わたしははっと気づきました。
「えと、何だか黒猫を見ていると変に親近感が出てきてね。
「そう、ですか」
もう一度女の子に撫でられている子猫の方を見ていたら、
「あの、もしかしてあなたは魔法少女、ですか?」
「へ?!」
女の子は急いで指輪をつけている左手を隠しました。
「では、あなたも、そうなのですか」
「わたしもそうですよ。ほむらちゃんも」
思わぬところで魔法少女の子と出会ってしまいました。
お互いに軽く自己紹介をしました。
「キュゥべぇ、神浜のことを遠くの人まで伝えているんだ」
「はい、
「ありますよ。いろいろあったけど、神浜で友達もできたし、
「ワルプルギスの夜を!その話、聞かせてもらっていいですか」
いまだに子猫がピリカさんの膝から動かない中、
「ウワサ、というのも気になりますが、
「うん、
「なんか当たり障りのない感じ、
「え」
ほむらちゃんだけ何か驚いたような表情をしていました。
ピリカさんもその後何かに気づいたかのようにおどおどと話し始め
「そ、そんな気がしただけですよ」
何だかよくわからないことで2人がソワソワしている中、
その先にいたのは、子猫の親猫と思われる子がいました。
子猫は親猫へすりついた後、
親猫はしばらく私たちの方を向いていて、
「ありがとう、って言っていたのかな」
「多分、そうですね」
「子猫ちゃんもいなくなったことだし、この子を紹介しようかな」
[ちょっとピリカ、何するのさ]
ピリカさんが宙に指を振った先には、
「え、妖精さん?!」
[あらあら、妖精と同じだと思われるのは心外ですね。
「カムイ?」
「この子はアペ。神様の化身で、
[ピリカが他人にわたしを紹介するなんて意外だよ]
どうやらピリカさんは魔法少女になってからカムイという神様が見えるようにな
なんか妖精と一緒に過ごせるなんて、お伽話みたい。
キュゥべぇは、妖精とはちょっと違うのが残念だけど。
「あの、
「本来ならば、この街がワルプルギスの夜に襲われる予定でした。
わたしは思わずびっくりしてしまいました。
「この街にいたあなた達は、
「そういえば、
「そうですか、
「でもね、
「調整屋、ですか」
「神浜に滞在するなら一度訪ねてみることをお勧めします。
「ごめんなさい、わたし携帯とか持っていないんです。
ほむらちゃんがピリカさんへ調整屋さんの場所を教えている間、
[なんかあなた、変わった力の強さを感じるね]
「え?」
[もしかしたらあなた、
「どうして、そう言えるんですか」
[因果っていうのは、
「えと、はい」
神様に私はもっとみんなを守れる存在だって言ってもらえたのかな
でも、
ほむらちゃんがピリカさんへ調整屋さんの場所を伝え終わった後、
「それでは私はここで失礼します。まどかさん、ほむらさん、
「私も、ピリカさんと会えてよかったです」
「したっけ、まどかさん、ほむらさん、また会いましょう」
ピリカさんに手を振っている間、
「あ、まどかとほむらここにいたんだ」
元気な声で話しかけてきたのはさやかちゃんで一緒にマミさんとさ
「いやーちょっと待たせちゃったね。
「神浜に来たっていう魔法少女だよ。妖精さんを4人も連れてるん
「なにそれ、私たちよりマジカルなんだけど」
「おいさやか!いつまで手を引っ張る気だよ。
「
「少しは信用しろよ!」
「ならまずあんたが信用されるような行動とりなさいよね!」
「もう、やめなさい2人とも」
マミさんが仲裁に入ってムッとした顔をしながらさやかちゃんは杏
その場が少し落ち着いた後、私はマミさんに一つ質問をしました。
「マミさん、この後はどこに集まるんですか」
「私の部屋に集まるって事でどうかしら、
「紹介したい子?」
私たちはそのままマミさんの住んでいるマンションへ向けて歩き出