とても長い長い悪夢が続いたかのようだった。
先輩がいなくなり、
そんな中わかった神浜という存在。
私たちが命がけで生き残ろうという中、
しかし、神浜の魔法少女は知らないだろう。二木市という場所を、
私たちは数人の他の魔法少女を連れて計10人でキュゥべぇから神
本来ならば20人を超える大所帯となるはずだったのだけれども、今回の件は長期にわたって神浜に滞在することとなる。中には家族に心配させたくない、学業不振で今後のことを考えてと個々人の意思を尊重して無理な同行は避けるよう伝えた。
その結果、半数近くの子たちが二木市へ残ることとなった。グリーフシードの蓄えはあるし、少ないけれども魔女を定期的に狩っていれば3か月以上は大丈夫でしょう。
だからこそ、私たちは二木市で待っている彼女たちのためにも結果を持ち帰らないといけない。
早く神浜へ着くことを考え、夜間でも移動することが多かった。もちろん、皆の体調を考えながらだけれども、皆は了承してくれた。
そして今夜も夜間の移動を行っていた。
いつもと変わりなく、テレパシーで会話を展開しながら。
[
[そりゃそうだよ。
[なんだよ白黒わかりやすいゲームじゃなくて真っ黒じゃないか!
[でもやってる時はスカッとしたでしょ]
[後がもやるから嫌だね]
[次女さんはこだわりが強いね]
[全く、今夜も賑やかねぇ]
[そうっすね]
工場のような廃墟に差し掛かった頃、
「やあ、団体さんでどこへいくっていうんだい?」
少女の呼びかけに一度動きを止めはしたけれど聞かなかったことに
しかし、
「無視とはひどいじゃないの。
「どういうつもりなのぉ」
「そうだぞ、
「そうだな、神浜の魔法少女、
この魔法少女は神浜のことを知っている。そして、
私は彼女の話を聞かざるを得なくなった。
「あなた、神浜の魔法少女?」
「いや、あんたらと同じ神浜に向かう魔法少女だ」
「なら私たちは用はないわぁ」
「私にはあるんだ。
私は思わず驚いてしまった。二木市のことを知っていて、
「おい、その話誰から聞きやがった」
二木市の子たちがソワソワし始めていた。そう、
「そう内部でざわつくんじゃないよ。
「あの白いの」
「でも、
「でもあなたはそれしか知らない。
私が話し終わるかの間際に私たちを中心として稲妻が走る広い結界
「な、なに!」
「二木市。昔からテリトリー争いが絶えないごく普通の街だが、
その行動目的は神浜の魔法少女へ同じ苦しみを味合わせると同時に
そう語りながら私の行方を阻んだ魔法少女の後ろから2人の魔法少
二木市のことを詳しく話した小さな魔法少女からは大きな魔力を感
「よく知ってるわねぇ。それならわかるはずよ。
「確かに縄張りの魔女が減った原因は神浜の出来事かもしれない。
「なにを言っている」
「
「自業自得だと、そう言いたいのねぇ、あなたは」
「そうさ。
「二木市の人たちを餌にしろっていうの!」
「ふ、
ずっと黙って聞いていたけど我慢ならなかった。私たちの歩みを、
「私たちのことを愚弄したわねぇ。
「あら、怒っちゃったか。話だけで済めばいいと思ったんだけど」
「ただ煽ってるようにしか聞こえなかったんだけど」
「事実を伝えただけさ」
三人の魔法少女達に見覚えのある火力の高い炎が広がった。
「やろうってんなら早く始めようぜ。
「そうか、なら始めようか」
1人の魔法少女が両手を振り上げると私たちの集団は3カ所に分断
「さあ、一本角の魔法少女さん、シオリが相手してあげる」
小柄の魔法少女が私の前に立っていた。
行使する魔力の強さは間違いなく相手が上。それでも、
「いいわぁ。私たちの歩みを妨げたこと、後悔しなさい」
他の場所でもそれぞれ戦いが始まろうとしていた。
「戦力を分断するかと思ったが、長女と三女、
「なに、想像通りの思惑さ。まとめてかかってこい」
「次女さん、私たちが先駆けます」
二木市の魔法少女達が1人、また1人と糸を使う魔法少女へ攻撃を
「ひかるは長女のもとへ迎え!その方がお前も戦いやすいだろ」
「恩にきるっす!」
ひかるは糸の壁を切り裂いて私の元へ向かおうとしたみたいだけど
「そっちは場外だ。大人しく中心地で闘ってもらうよ」
中心地は激しい戦いが行われている中、三女の方は静かだった。
「あなたはあまり戦いたくないという表情をしていますね」
「できれば戦うことなく先に進みたかったんだよねぇ。
「実は私もあなた達とは話し合いで終わればなと思っていました。
「それでも、私はPROMISED BLOODの三女。ただ黙って見ているわけにはいかないんだよ」
三女は武器を手に取り、攻撃姿勢に入った。
「そうですか。したっけ、足止めさせてもらいます。アペ、
それぞれ三カ所で戦いが始まり、
「お前達下がれ!」
次女の呼びかけを聞き、二木市の魔法少女達は下り、
そんな火の海の中、立ち続ける魔法少女の姿があった。
「おかしいな、加減はしなかったはずなんだがな」
「いい炎ではある。だけど世界は広い。
そう言って糸を束ねて辺りをなぎ払うと一瞬で炎は消えてしまった
「なんてやつだ」
「こうなったらひかるが切り開くっす」
ひかるはサーベルを持った手を高々と挙げるとどこからともなくサ
「さあひかる軍団!目の前の敵を倒すっすよ!ゆけ!」
ひかるの号令を合図にひかる軍団と呼ばれる集団は糸の魔法少女へ
しかし、
他の二木市の魔法少女達は戸惑っていた。
「どうしたんすかみんな!早く攻撃するっすよ」
「面白い攻撃だ、魔力で生成する軍勢というのは。
ひかる軍団は向きを変え、刃をひかる達へと向けた。
そして悪そうな顔でにやけている糸の魔法少女は手を前に出して攻
二木市の魔法少女の悲鳴が響く中、
そしてついに軍勢は私にも襲いかかってきた。
そんな暴走した軍勢にはチラチラと糸のようなものが見えた。
軍勢に襲われた二木市の魔法少女達はほとんどが切り傷をつけて倒
そして軍勢は召喚主へ一斉に襲いかかり、
「なんでこっちにだけ来なかったの」
「それはカレンのお節介ですよ。こちらはこちらで、
「なにやってんだよ三女さんは!」
「らんか」
三女の方にいたらんかは三女に加勢はしていたものの、
「あなたも静かにしていただければ、変に傷つくこともないのに」
「はっぱかけたのはそっちだろ!」
らんかは炎の剣を持つ魔法少女へ立ち向かって入るものの、
「あなたは血の気が多い方へ行った方がいいですね。カンナ!
炎の剣を持つ魔法少女は雷で形成された槍を呼び出すとらんかへ何
らんかが攻撃を加えてから目の前の魔法少女がらんかを吹き飛ばし
三女と戦っていた彼女は決して本気ではなかった。
「さあ、お話を続けましょう」
三女の方では戦闘は行うもののお互いに何かを話し合っていた。
小さな魔法少女は私の一撃一撃を受け止めては平気な顔をしていた
「随分と固いわねぇ」
「固くはないよ。衝撃を吸収してるだけだよ」
小さな魔法少女が私に向かって周囲の瓦礫を浮かばせてぶつけてき
「おーい、こっちに巻き込みかけるんじゃないよ」
「奪った軍団ぶつけてきたくせによく言えるわね」
相手のやりとりは楽しそうに行われていた。
「さて、対象変換とは使いづらい能力を持っているようだね。
そう言うと、
「点で変えられるなら面でやれば対象もなにもない。
「やられる前に潰すまでよ」
悔しいけれど、私は相手の弱点を見抜けにいた。
他と協力できればいいんだけど、
衝撃吸収とは言っていたけれど、
「二木市の魔法少女のリーダーさん、
「それならあなた達の方が不思議だわぁ。
「悪いけど私は知ったところでどうとも思わなかったね。
「あなたは自分のことしか考えていないのね。
「そう、どうやらあなたには八つ当たり癖があるようね。
「なにを言われようと変わらない。