干渉液を扱っているキエノラという人物は聞いたことがない人物。
ソラからここにくるよう伝えられただけで、
「芸術家にしては平凡な店構えね」
「みんながみんな独特の発想を持っているとは限らないからね」
「まあいいや、干渉液とやらをもらいに行こうよ」
ぼくは頷いて恐る恐る店の扉を開いた。
真ん中、
床とかにも鉱石が置かれていて、
「あのー、キエノラさんいますか」
ブリンクが大きな声で尋ねて見ても、返事がなかった。
「留守かな」
そう思っていると二階から何かが転けた音がした。
それからせわしなく足音が一階まで迫ってきた。
「いやぁ悪いね、ちょっと二階で用事してたんだ。
「じゃあ、あなたが」
「そう、わたしがキエノラだよ。
キエノラ茶髪の細身な女性で、肌は黄色気味の肌色だけど、
「あの、二階ですごい音がしたんですけど大丈夫ですか」
「いやね、
キエノラは先ほど目に止まった唯一植物がある場所の椅子に座って
「わたしを尋ねてきたということは、何か依頼があるのだろう」
「そうそう、私たち干渉液が欲しいのよ」
ブリンクがすごくフレンドリーに接している。
「干渉液を欲しがるとは、さては悪いことに使おうとしているな」
「い、いえ!違いますよ」
「んぁはは、大丈夫ちょっとしたコミュニケーションさ」
ニコニコしながら話していたから、
「さて、干渉液についてなんだけど、
ぼくたちはキエノラから干渉液に必要な材料を教えてもらい、
“
干渉液に必要な材料は複数あるんだけど、
「触れ物」からの依頼できたといえば素直に教えてくれるはずさ。
そうそう、ペシャンも持ってきてくれると嬉しいね
”
「なんかおしゃべりな人だね」
無音が苦手なのかってくらいキエノラは色々話しかけてきた。
彼女の能力を知らないからなんとも言えないけど、
「きっと新発見とやらに興奮していたんじゃない?」
「なるほど、なら仕方がないね」
納得するんだ。さっきまでブリンクもそうだしそりゃそうか。
ハッカという人物のことについて聞いて回っていると、
ハッカの店はゲミニカの中心、
ハッカを尋ね、「触れ物」
「さてはあんたたち、
確かに下調べなしできていたから本当の彼女をぼくは知らない。
「まああいつはおしゃべりだし、自分から話し出すでしょ。ただ、
そう伝えられた後、
“
ドコサーはゲミニカの北部にあるディモノスリンの奥深くだよ。
周囲が真っ暗になるくらい奥にあるんだけど、
少しでも日光に当たるとしおれちゃって使い物にならないから注意だよ
”
ディモノスリンという場所があるのは知っていたけど、
何でも森の中はとても暗いらしく、
そんな森の中には所々に光る苔やキノコ、
「ねえ、
「行方不明にはなりたくないなぁ。ブリンク、
「わかったけど、不安しかないな」
ぼくとブリンクは手を繋いで恐る恐る森の中へと入って行った。
明るめの手持ちライトは持ってきたけど、
まっすぐ進んでいるはずだけれども、
恐る恐る歩いていると周りに水色に輝く粒子が舞い始めた。
どこかの植物から噴出されたのだろうか。
そう考えているとブリンクの足取りが極端に重くなってきたのが伝
「ブリンク、大丈夫?」
「なんか、意識が、遠く」
ブリンクの声を聞こうとしているとぼくの意識も遠くなっていくの
ぼくとブリンクはその場で気を失ってしまった。
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