【マギアレコード】PROMISED BLOOD 血の約束は五行の契り

マギアレコードの第二部で注目される魔法少女組織の中に「PROMISED BLOOD」があります。

PROMISED BLOODは時女一族に続く第二部の導入イベントが用意されました。
このイベント内でPROMISED BLOODはどのような関係であるのかがわかってきました。

今回はイベントストーリーの内容を踏まえてPROMISED BLOODについて調べていきます。

1.すべての始まりはどこも同じ

まずは二木市と神浜を見比べるところから始めていきます。

二木市という場所は神浜同様に魔法少女の数が多く、テリトリー争いが行われていました。

およそ1年前から二木市のテリトリー争いは激しく、このころは門前橋の蝙蝠という組織が二木市を牛耳っていました。この組織では経験が多い年長者が優遇される方針をとっていて、魔法少女なりたての年少者にとっては地獄でしかありませんでした。
樹里によって門前橋の蝙蝠は解散となり、二木市には一時の安寧が訪れました。
その後、ある人物の脱落をきっかけに結菜が表舞台へ現れて樹里は結菜に負けてしまいます。

これをきっかけに二木市は結菜がまとめる虎屋町と樹里がまとめる竜ケ崎に勢力が分かれ、テリトリー争いが始まってしまいます。

テリトリー争いと言えば、神浜も元々は魔女不足でテリトリー争いを行っていた時期があります。
やちよとみふゆがまとめる西側、十七夜がまとめる東側という神浜の人間社会から見ても対立姿勢があるため1年前の時点では神浜のテリトリー争いが険悪なムードだったといえます。

二木市、神浜ともに二大勢力によるテリトリー争いが起きていましたが両者が争っても迷惑する第三勢力が存在しています。

二木市で言えば門前橋の蝙蝠残党がいる限り苦しみ続ける蛇の宮、神浜で言えば西と東の主戦場となって巻き込みを受ける中央の魔法少女たち

このように、1年前の魔法少女がいるどの都市でも争いや組織によるにらみ合いは日常茶飯事だったのです。

では、どこから神浜は変わっていったのでしょうか

2.奇跡の誕生とその代償

神浜では助かるはずのない3人の少女が延命し、魔法少女となることで自動浄化システムという魔法少女の希望が誕生しました。

この経緯はとても長い話となりますが、自動浄化システムの誕生までに魔女の増殖と強化、ウワサの出現という出来事が発生し、それによって生じた穢れは半魔女であるイブへと捧げられていました。

神浜内部で言えば、魔女を増やすためにわざと人を犠牲にし、グリーフシードを増やし続けるという内部完結している話となっています。当然、魔女があふれるほど多くなった神浜ではもはやテリトリー争いをする意味がなくなって、魔法少女同士の争い自体はマギウスの翼残党との間でしか起こらなくなっていきました。

さて、神浜の奇跡は内部完結している話ではなく、神浜で起こった奇跡の代償が外部の都市に影響を与えていたのです。

魔女というのは穢れを好み、取り込んでは強くなっていく性質をもっています。
当然魔女は住みやすい土地、未練のある土地を察知すればそこへ向けて移動を開始します。

二木市で魔女が少なくなり始めたのは、二木市にいる魔女が穢れの多い神浜に移動を始めたからです。

これがきっかけに二木市では血の惨劇という魔法少女を減らすための動きが活発となっていきます。
ただのテリトリー争いが、グリーフシードの取り分を増やすための殺戮へと変わり、二木市では死亡する魔法少女が増えていきました。

二木市と神浜の状況が大きく変わったきっかけはマギウスの誕生でした。

 

3.BADENDから見る二木市の主要人物が誰一人と欠けてはいけない理由

PROMISED BLOODのイベントでBADEND条件となっているのは結菜、樹里、アオ、ひかるの誰か一人でも欠けたときでした。

この4人が欠けてはいけない理由というのが、外部へ目を向けるきっかけが4人が生きていなければ決して成立しないことだからです。

誰かが消えてしまっては、二木市の魔法少女が外部へ目を向けることがなく内部の争いによってただ魔法少女の数を減らすという状況から脱却することができません。

虎屋町の結菜がいなければ、神浜という場所へ向かうきっかけが生まれません。

樹里がいなければ、門前橋の蝙蝠案件が片付いてあおが安心することはありませんでした。

アオがいなければ、竜ケ崎の魔法少女達が助かることはなく、樹里が欠けていました。

ひかるがいなければ、結菜と樹里が共倒れ、またはどちらかが欠けてしまいます。

この4人がいることで二木市のバランスはとられ、運命の歯車が狂うことがないということです。

さて、この何かが欠けてしまっては歯車が狂ってしまうという考えは陰陽五行思想から来ていると考えられます。

五行思想というのは、5つの要素がお互いを補い合うことで安泰となるという考え方です。

主に五行思想では木、火、土、金、水という5つの要素が存在します。

木は火を生み出します。

火がものを燃やし、燃えたものは土となります。

土は時に金を生み出します。

金の表面で凝結が起きることで水が生まれます。

水は木を育てます。

これら一つの要素でも欠ければ自然界のバランスが崩れてしまうということです。
ちなみに、どれかが強すぎても、弱すぎてもバランスが崩れてしまうというのも五行思想の考え方です。

この考えを二木市の主要魔法少女へ当てていくと、下記のようになります。

紅晴結菜:白虎で金の要素をもつ
虎屋町を仕切り、遠方への旅費を出せるほどの財力がある龍の好敵手である

大庭樹里:青龍、鳳凰で木、火の二つの要素をもつ
竜ケ崎を仕切り、強い炎を生み出し続ける虎の好敵手である

笠音アオ:玄武(ヘビ)で水の要素をもつ
蛇の宮を仕切り、いつまでも耐え続けてきた生命力がある

煌里ひかる:麒麟で土の要素をもつ
馬と呼ばれ、金である虎を支え続ける

これらは個人が仕切る地域と呼称されている名称、得意とする技を参考に反映させました。

なぜ樹里だけが二つの要素を持っていると考えたのかというと、二木市での個人の強さ、信頼を勝ち取っているからです。つまり、二木市では抜き出て強いのが樹里なのです。

それもそのはずで、二木市の状況を変えたのは樹里が門前橋の蝙蝠を解散させたことでありこの功績と何気ない心配りがきっかけで二木市の中で樹里の存在は大きなものとなっています。

また、火が燃え続けるためには木が必要であると同時に樹里はいつまでも火が消えることがなくむしろ強い炎を維持し続けているという意味で木の要素も持っていると判断しました。

もちろん、木と火が強ければ土と金が倒れるのは時間の問題となり、二木市内で完結するBADENDでは見事に金と土が姿を消しました。

樹里の力が強すぎるというパワーバランスはアオの判断と結菜に目覚めたものがきっかけで安定することとなります。

それは、鬼です。

 

4.結菜に鬼が芽生えたこと、虎と鬼の関係

二木市の主要人物同士のパワーバランスが安定したきっかけは、皮肉にも神浜への怒りでした。
神浜への怒りがきっかけに、結菜の中にいた鬼の力が表に出てほぼ強引にPROMISED BLOODとして神浜へ復讐するチームを誕生させます。

この、結菜の中になぜ鬼がいるのかという疑問ですが、それは結菜を表す虎と鬼にしっかりとした関係性があるからです。

鬼と言えば角が生えていて、虎柄模様のパンツをはいているというのが一般的な考え方です。
虎と鬼の関係は、鬼門という鬼が出入りする方角に関係します。鬼門が存在するのは北東とされていて、十二支でいうと丑寅の方角となります。
また、鬼が目覚める前に結菜の中で犠牲となった魔法少女達の声が強くなったのは、鬼門に差し掛かって丑三つ時のような現象が発生したからだとも考えることができます。丑三つ時は死後の世界と通じる時間とされています。

このように、虎の方角から鬼が現れるという関係性があるため、結菜の中には鬼がいるという関係性があったのです。

 

まとめ

PROMISED BLOODは誰かが欠けるだけで歯車が狂ってしまう

PROMISED BLOODの目的は自動浄化システムを奪うと同時に神浜へ復讐すること

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