アストルティアに訪れる災厄は魔界から訪れるとされています。
魔界とはどんな場所なのか?
今回行う魔界調査は
「魔物図鑑からわかる魔界の情報をまとめる」
「実際に魔界へ行った情報とアストルティアでの考え方比較」
「総まとめ」
という3段階で行っていきます。
今回は「魔物図鑑からわかる魔界の情報をまとめる」について行っていきます。
1.魔物は魔界だけではなく、地獄、冥界からも来ている
アストルティアを脅かす存在「ジャコヌバ」は魔界から手をまわしていると考えられています。そのため、アストルティアが危険視する異界はどうしても魔界に絞られてしまいます。
しかし、実は魔界という一言でかたずけられないほど魔界の構成は複雑なのです。
魔界には少なくとも「魔界」「地獄」「冥界」の三区画が存在することがわかります。しかし現状は魔界という大きなくくりの中に地獄や冥界が存在するのか、はたまた今のナドラガンドのように領界のように孤立した存在なのかがいまだに不透明です。
1.1 魔物図鑑から見る「魔界」
魔界と言えば数多くの魔王が生まれ、統治し、アストルティア制服で赴くというのがデフォルトの考え方です。
魔王と言えば何らかの強大な力を持っているものです。ネロドスは「不死」、マデサゴーラは「創生」といった感じに一見すればとんでもない力を持っていました。
そして、その両者ともが自分の城をアストルティアへ転移させています。おかげで、魔王が討伐されると同時に魔界では魔王の城だった場所が空き地と化すため、次の魔王が自分の城を建てる場所に困るということはありません。
ちなみにマデサゴーラの側近であるゼルドラドは、魔界で開かれたマデサゴーラの作品発表会で彼に一目ぼれしました。
王に該当する存在が自分の作品展を開くというのは、アストルティアにはなかなか存在しない文化です。そう考えると、マデサゴーラは王を冠する中でも変わった存在だったのかもしれません。
魔王が存在する魔界ではもちろん軍部のような場所が存在し、アストルティアの進行を企て、実行しています。
かつてプクランド大陸を数人の手駒と自らが出陣するだけで破滅させようとしたイッドは、軍師という立場にいます。どちらかといえば戦地に赴かず、後方から部下たちを動かし、魔王などの存在に知恵を貸す立場になるはずなのです。
しかし、どうやら魔界にいる軍師たちは前に出たがりなようで、魔軍十二将の参謀、ジャミラスも自ら死地に赴いていました。軍隊の頭脳となる存在が前に出るのは魔界の伝統なのでしょうか?
軍部があればそれを取り仕切る存在、作戦を実行する魔物が存在します。
魔界から来たと明言されているアストルティアへ進行してきた魔物はすべてが悪魔系という状況が、さすがとしか言えません。
現状、未熟な魔物は偽りの世界へ駆り出され、そこで実力を磨くという教育方針のようです。マデサゴーラ時代の魔界は、偽りの世界が魔物たちにとっての特訓場となっていたのかもしれません。
ちなみに、魔界へ戻って修行をしたという事例も存在します。
出現場所が特定できる当たり、ベコン渓谷あたりには魔界へ通じるゲートの出現場所となっているのかもしれません。
魔界では命を吹き込まれて兵士や手駒とする手法があります。
命を吹き込むという行為自体がアストルティア側から考えると稀な行為です。どこからその命もってきたの?と言いたくなりますが、不死の魔王や創生の魔王といった存在がいることを考えると、命を生み出したり分け与えたりする行為は造作もないことなのかもしれません。
生み出したという思考では変わりありませんが、魔界にはカラクリ技師のような技術部門が存在するらしいです。
魔界の技術部門がいつから発足したのかは謎ですが、技術力ではかつて栄えたウルベア地下帝国がダントツに上です。そして古代アラハギーロ王国で開発されたというダークネビュラスでさえ魔界で生み出された兵器以上の性能を誇ります。
魔界で開発された唯一アストルティアのカラクリに勝てる性能を誇るのは、キラークリムゾンくらいでしょう。
また、魔界にも賢者という職が存在するらしいですがその行いはアストルティアの考える賢者とは違った認識のようです。
魔界で生活していて、アストルティアへ紛れ込んだ存在も中にはいます。
魔界では当然のように命を奪うヤバいやつらがその辺を徘徊しているようです。アストルティアでも野生の動物を魔物とみて危険視することはありますが、魔界のほうが殺意は高めです。
鉄鋼魔人に関しては、もはや通り魔です。
魔界はどこにいても気を許せない、張り詰めた社会なのかというとそうではありません。魔界にももちろん、娯楽が存在します。
アストルティアでもそうですが、他者と強さ比べをする大会というものは一種の娯楽です。自分の強さを確かめる場であると同時に、上位に入った場合の愉悦感、上位に入ろうとする努力は無意識に参加者を楽しませながら強力な戦士を育てる良い娯楽です。
比べるといえば、モーモン界では品評会が存在するようです。
はたしてこの品評会はモーモン自ら望んで参加しているのか、それとも飼い主が満足するために参加させているのか。
その背景は謎です。
魔界にはダンスを踊るという文化が存在するようです。ダンスを競うコンテストもあり、踊ることは魔物たちにとって一種の娯楽となっているようです。
しかし、中には張り切りすぎて怪我人を出してしまうことも。
ダンスには音楽も欠かせません。
魔界から来たと明言されている音楽関係の魔物はデスケルトくらいですが、音楽に精通する魔物は数多く存在します。
しかし娯楽といえば、演芸です。
魔物にも刺激や笑いは大事な要素らしく、演芸を磨く魔物は数多く存在します。しかし、どの魔物もその姿でそんなことをしちゃう?というギャップがあるのがまた面白いところです。
しかしどこか命がけな点が目立つのは魔界流の演芸なのでしょうか?
また、中には魔界の公共事業に貢献するものもいます。
建設には欠かせない整地を助けてくれる頼もしい存在です。その見返りはとても大きいですが。
魔界では日常的に存在するものでも命がけです。
待ち合わせスポットに存在したというビッグモアイは多くの遅刻した者に罰を与えてきたようです。しかしこの巨体に潰されて無事だとは思えません。
アロマキャンドルといいつつ、燃えれば燃えるほど嫌なにおいが漂ったり、殺意MAXなタンスがあったりと魔界の日常は、どのみち気を抜けないようです。
このように魔界には恐ろしい軍部から演芸を嗜むような娯楽が存在することがわかりました。アストルティアにいるどこか陽気な魔物たちは、魔界で演芸を嗜む趣味があったのかもしれません。
さて、魔界に注目してきましたが実は魔界以外にも地獄や冥界といった世界が存在します。しかしそれらの世界はどこか同じ次元に存在することを示唆する魔物が存在します。
1.2 実は近い魔界と地獄、そして冥界
魔界から来ている魔物の中には地獄生まれや、地獄から赴いて魔界所属となったり、冥界の存在と手を組んだりといったことがあります。
このことから、魔界と地獄、冥界は想像よりも近い存在である可能性があります。このことは魔物図鑑からも知ることができます。
デビルプリンスは地獄生まれの魔界育ち。地獄から出向いて魔界で育ったのか、魔界の中に地獄という区画があるのか、二つの可能性を感じさせてくれる魔物です。
魔界で行われたレースでつけられた二つ名が「地獄の超特急」です。すごさを表現するために地獄という単語が使われたのかもしれませんが、このモンスターの名前は「ヘルジュラシック」。ヘルは地獄を意味するため、元々の生息地は地獄なのかもしれません。
なかには地獄から遣わされた存在もいます。地獄にも魔王のような存在がいて、協力の証として兵士の提供を行っているのでしょうか?
感覚としては、人間がオーグリード大陸各地の国の大臣として存在することと似ています。
異界同士の共闘といえば、魔界の王マデサゴーラと冥界の王ネルゲルの関係です。両者ともに王でありながらアストルティアへ災厄をもたらすという目的のためにお互いのできることを出し合っています。
マデサゴーラは大いなる闇の根源の力を。
ネルゲルは勇者が現れないように災厄としてアストルティアへ君臨する方法を。
彼らの協力は、エテーネの村に生き残りがいたことを除いて歴代魔王の中で一番アストルティアを危機に陥れたといっても過言ではないでしょう。
このように魔界と地獄、冥界は遠いようで近い関係性を持っています。
1.3 魔物図鑑からわかる「地獄」
地獄とは現世で悪事を働いた人物が罪を償うために送られる場所、という印象ですがDQXの世界では魔界に近しい世界として扱われているようです。
地獄から遣わされた魔物はそれなりにいて、魔界の軍部を経由せずに直接アストルティアへ送られている魔物もいます。
なかには地獄で名をはせる存在が魔王にスカウトされるという例もあり、魔界と地獄間での軍事協力はもはや恒例となっているようです。
地獄では鎧が、魔界では武器というもしかしたらそれぞれの世界で適した生産環境というものがあるのもお互いが協力し合う理由なのかもしれません。
地獄の底からは魔物が生まれる例が多いことから、地獄の底は特に闇の力が強いようです。
なかにはそんな闇の力を力として蓄えた魔物も存在します。
そんな闇の力を感じる地獄ですが、地獄へ入るには必ず地獄の門をくぐらないといけないようです。
異界同士をつなぐ門と考えると、奈落の門のように異界との行き来を可能とするゲート同士で魔界、地獄、冥界が繋がっているのではないかと考えてしまいます。
そんな軍事力の面で協力を行っている地獄ですが、実は植物が多いのではという一面があります。
農園があったり、ガーデニングを行うような庭園があるなど地獄では植物の栽培が盛んにおこなわれているようです。
地獄で育った植物はまともなのかと疑問は浮かんでしまいます。
1.4 魔物図鑑からわかる「冥界」
冥界は冥王の城を見る限り、行き場を失った魂がさまよい、魔物化してしまうという環境を想像させます。冥界の王であるネルゲルが魂のやり取りを自由に行えていたあたり、冥界には多くの魂がさまよっていそうです。
冥界に存在するのは魂やそれを狩る魔物だけではなく、魔界のようにその辺を徘徊する魔物がいます。デスゴーゴンに関しては冥界から現れたのに相手を地獄へと送ってしまう魂の送り先がおかしい魔物もいます。
冥界の面白い点として、ほねコウモリやマッドスミスといったゾンビ系も徘徊しているという点です。このようにゾンビ系も多く存在していると考えると冥界は魂を扱うだけでなく、死者も招いている印象を受けます。
死人の奪い合いが冥界と地獄の間で起きそうです。
冥界にも兵士は存在しますが、そのほとんどが冥王の護衛や冥王の命令で動く存在であり、地獄のように積極的に兵士を提供している印象はありません。魔界と冥界の協力関係は、割と最近から始まったことなのかもしれません。
ちなみに冥界の兵士は気分屋らしく、フリーランスとなった存在もいます。
では冥界は完全に孤立してしまっている世界なのかというとそうではなく、魔界で流行っているダンス文化が冥界にもあります。しかしそのダンスは相手を死に誘うというちゃっかりしっかりと魂を冥界へお持ち帰りする憎いやつです。
1.5 魔物図鑑からわかる「魔界、地獄、冥界の関係性」
ここまで魔物図鑑から魔界、地獄、冥界についてみてきました。
魔物図鑑を見て分かったことは、魔界と地獄同士の兵士のやり取りが盛んにおこなわれている中、冥界との兵士のやり取りは全くと言っていいほどありません。
では魔界と地獄は同じ次元に存在するのかというと、地獄へ行くには地獄の門を必ずくぐらないといけないというアストルティアとナドラガンドのような関係性があるのではないかという可能性を見えてきました。
現状、地獄の王といえる存在が出てきていないため、今後の展開に期待です。
魔界と地獄、冥界の関係性がアストルティアと似通った部分がある場合、それぞれの世界は異なった邪神たちによって創造された世界だという考えも浮かびます。
まとめ
・魔界と地獄の協力関係は確立されているが、冥界との協力関係は最近の出来事
・魔界と冥界には娯楽が存在し、地獄には植物が多い
・魔界、地獄、冥界はアストルティアとナドラガンドのような関係性である