次元縁書ソラノメモリー 1-3「なにがどうなっているのさ!」 

情報屋から戻ってくると、つづりさんとソラは依然言った世界について話していた。
ボクたちindementionは4人の力を合わせて多次元へ飛んではその世界の情報を多次元目録へまとめている。

つづりさんの力は繋がる力。その力は日とのつながりを見ることができるだけでなく、別次元とのつながりも観測でき、そこへ移動できるというすごい能力だ。でもこれには欠点があり、つながってもいつのどこに到達するのかが不安定であり、基多次元へ戻る方法もない。
そこで使用されるのがつづりさん用に作られた武器『縁結の矛』が始点と終点を指定する。これはソラの記憶する力を縁結の矛と連携できるようにしているからであり、始点と終点を結んでいるのはつづりさんの力。
また、つづりさんが行えない移動先の座標と時間指定はボクが作ったヘアピンとカナデさんが使用できる集音の力で調整を行っている。
ヘアピンでは周囲の画像情報を収集し、ヘアピンを通しての会話も別次元通しで可能となっている。このヘアピンで音を収集し、音を記録できないソラのため、カナデさんが音を記録できる形に変換してくれる。
ヘアピンで集めた音情報は記録するために集める以外にも、周囲の状況を大まかに知ることができる材料にもなっている。とんだ先が空中なのか、水中なのか、はたまた地中なのか。
これで判断を行い、座標の調整を行っている。
これが完了すればその世界へ再び行くことになっても安全と判断された座標へ再び飛べばいいだけなので、二回目以降は初めて行くよりも簡単だ。
今二人が逝こうとしている世界は逝くのが二度目の世界だからヘアピンを通して座標と時間を共有するだけで十分。あとは映像と音声を拾って記録を行えばいいだけ。
記録先は映像と音を記録できる水晶で、これには記憶ができる量に上限がある。だからボクと二つの要素を一つの本へ記録する。その本を開くと映像と音声が立体的に再生され、原本はソラに記録される。
こうやってボクたちはお互いのできることを共有し、支えあっている。

「それじゃ、よろしく!」
「任されましたよっと」
つづりさんが専用の武器を具現化させると石突を床につけた。すると、淡い黄緑色の光がつづりさんとソラを包んだ。

「座標、時間共に前回の離脱時期に指定。」
縁結の矛に埋め込まれた宝石が光り、足元は円形にエメラルドグリーンに発行している。
「んじゃ、留守は任せたよ。」
ソラがそういうと縁結の矛が宙に浮き、宝石が眩く光った。するとソラとつづりさんの姿が消え、部屋にはボクとカナデさんが残った。
どうやら二人は無事に次元以降に移れたようだ。

情報屋の不安が気になるけど。

次元移動中は周囲にピンク色の意図が縦横無尽に絡み合い、時々光る粒子が飛び交う不思議な空間に入る。その中にある一本の糸をわたしとつづりんが飛ぶように目的地へと移動する。
この空間はとても不確かで、観測が不可能なので不干渉う次元と呼んでいる。この次元からすべての次元に行けるようなので、この膨大な空間の中に多次元が広がっているのかもしれない。
もし始点と終点を見失ってしまうとと、不干渉次元をさまようことになり、どこかわからない次元に放り出されてしまうだろう。
これもあくまで憶測だけど。

次元移動をしていると突然つづりんが話し出した。
「ソラさん、この空間ってこんなに光の粒子少なかったっけ。」

改めて周囲を見渡してみると、確かにいつもより粒子の数が少ない、というよりも全くない。
すると突然大量の粒子が降りかかってきて周囲の意図が大きく揺れ始めた。
「ソラ!つづりさんにつかまって!}
ヘアピンから聞こえた声に反射的に反応し、わたしはつづりんへしがみついた。どうやら声の主はアルのようだ。

何があったのかと問う間もなく、真横からショックウェーブが襲い掛かってきた。つづりんは苦しい表情になりながら次元間のつながりを維持していた。
今までに経験したことがないショックウェーブによって周囲の意図は次々とちぎれていった。そして、ちぎれた糸がデタラメにつながっていった。
「なにがどうなっているのさ!」
つづりんの問いかけに対してヘアピンから声は聞こえてこなかった。

私とつづりんが通っていた糸もついに切れてしまい、私たちは終点へ吸い込まれていった。

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